聖徳院の御朱印~日本最古の聖徳太子二歳像~(香川県綾歌郡宇多津町)

所在地香川県綾歌郡宇多津町1423−1
宗 派真言宗御室派
札 所さぬき三十三観音霊場 第29番
由 緒736年に開基。四国の太子信仰の道場で、太子堂には日本最古の聖徳太子二歳立像が祀られているという。 885~889年、当時、讃岐の国司だった菅原道真が巡察したそうです。1264~1274年、空讃上人が西国三十三所・第21番の穴太寺の子安観音の分身を勧請して再興。以後、戦火や火災で焼失しますが、その都度再興。幸いにも聖徳太子二歳立像と鎌倉・南北朝時代の仏像5体は無事だったそうです。
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山門と仁王像

●JR宇多津駅

本日は行き当たりばっ旅。

そんなこんなで、JR宇多津駅に到着後、駅前にある観光マップで本日の予定を組む。

おっ!

どうやら徒歩圏内に神仏密集地帯がある模様!


●山門

そんなこんなで、JR宇多津駅から徒歩25分。

さぬき三十三観音霊場の札所であります聖徳院に到着。

聖徳院という寺号でもわかるように、このお寺は聖徳太子ゆかりのお寺だというじゃない。

一体全体、どんなお寺さんなんでしょ。
ドキドキワクワク。

そんなこんなで、参拝開始。


●聖徳院とは?

●聖徳院とは?

聖徳太子は生前、親交のあった曽我氏の領地・讃岐国をしばしば訪れていたそうです。

当時から鵜足津(宇多津)の地には港があったみたいで、派遣者や官人が休憩場所として利用していたみたいですよ。

聖徳太子の没後、全国に太子信仰が広まったそうです。

そして、736年に法隆寺の僧・行信が、聖徳太子がたびたび訪れた鵜足津の地に四国の太子信仰の道場を建立したという。

それが聖徳院の始まりといわれてるんだって。

いやはや、聖徳太子が宇多津の町を歩いていたとは知りませんでした。

そういえば、聖徳院の近くに鎮座する宇夫階神社には古代祭祀跡がありましたし!
ということで、この地は古代から栄えていたんですね!

なにぶんベタなもんで、聖徳太子というキラーワードにワクワク度が急上昇してきました!


●仁王像

参道脇には石造の仁王さんがおられました。

バキバキにパンプアップされた筋肉。

いいよっ!

仕上がってるよっ!

よっ、逆ガリガリっ!

腹筋が6LDKっ!

まるでボディービル大会のようだね。

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太子堂と聖徳太子二歳立像

●太子堂

そんなこんなで、太子堂に到着。


かつて四国の太子信仰の道場だったというだけあって本尊は聖徳太子

ということで、このお寺さんは本堂のことを太子堂と呼んでいるみたいです。


木鼻は龍。
生命感のある青銅製の目が印象的でした。

蟇股は雲。
ということで、木鼻と蟇股は雲と龍という相性のいい組み合わせになっていました。


扉には16菊花紋と徳川葵の紋という最強ツートップ!


そういえば、筋塀が最高格式を表す5本線だった!

何気に聖徳院は格式の高いお寺さんなのですね!


そんなこんなで
はいドン!

なんと!

堂内には日本最古聖徳太子二歳像が安置されているという!


●聖徳太子二歳立像
・鎌倉時代前期作
・像高 67cm
・桧材 寄木造
・香川県指定有形文化財

●聖徳太子二歳像とは?

聖徳太子が歳のとき。

お釈迦さまがお亡くなりになった2月15日に東方を向いて南無仏と唱えたといわれています。

そのときの姿が二歳像です。

南無仏太子像と呼ばれることもあります。


鎌倉時代以降、太子信仰の広がりとともにたくさんの二歳像がつくられたといいます。

その中でもこの二歳像は現存最古のものだという!

ちなみに、大きく分けると聖徳太子像は3つに分けられます。

南無仏像(2歳像)
孝養像(16歳像)
摂政像(摂政時代)

なんとこのお寺には南無仏像孝養像摂政像3体ともおられるという!

それがこちら。

はいドン!


なんと太子像が3体とも揃ってるのは類を見ないことなんだって!

・左 → 摂政像
・中 → 南無仏像
・右 → 孝養像

これだけでも、この地の太子信仰の盛り上がりがわかりますね!

その他、このお寺にはこんなエピソードがあります。

●太子の夢つげ 子安観音

鎌倉時代、空讃上人が托鉢修行の帰り道、弥平・お住夫婦の家の前に人だかりがあったという。

空讃上人が何事か?と尋ねると、美しい女性が難産で苦しんでいるとのこと。

そこで空讃上人が祈念祈祷をしたところ、観音の化身(聖徳太子)が現れ、苦しみが嘘のように晴れたという。

そんなこんなで、太子の夢つげ子安観音としてお祀りされることになったそうです。

ちなみにその子安観音さんは宇多津町の有形文化財に指定されています。
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鶏足之松天満宮

●鶏足之松天満宮

続いて、太子堂に隣接している鶏足之松天満宮を参拝。

なんとこちらは讃岐国最初に創建された天満宮なんだと!

さらになんと!

讃岐の国司だった菅原道真さんがこのお寺を巡察したことがあるというじゃない!

聖徳太子だけではなく、道真さんもこの地を歩いたとは!


●鵜足ノ松跡

ちなみに、道真さんが讃岐の国司としてこのお寺に立ち寄った際、記念にをお手植えになったんだって。

その松はこの地の名前をとって鵜足ノ松と名付けられたそうです。

鵜足ノ松は1892年に国の天然記念物に指定されますが、火災で焼失してしまったという。。

そんなこんなで、現在の松は鵜足ノ松の跡地に新たに植えられたものなんだって。
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一畑薬師堂

●一畑薬師堂

続いて、一畑薬師堂を参拝。

どうやらこちらは、一畑薬師の総本山であります一畑寺(島根県)の分霊を勧請して創建されたお堂のようです。

一畑薬師四国分霊所なんだって。


ちなみに一畑薬師の分霊所は全国に約50ヶ所あるそうですよ。


~画像は総本山・一畑寺(島根県)~

一畑薬師は日本三大薬師の1つ。

目のお薬師さまとして有名なお寺さんです。


江戸時代中期、一畑信仰は中国地方をはじめ、九州・四国・近畿・東北にまで広まりました。

当時は遠方から一畑寺まで行くのは大変。

ということで、全国に分霊所が設けられたみたいです。
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境内の風景

●観音像

ちなみに境内は工事中でした。

倒れた観音さんと切り離された台座を興味深く拝見。

この観音さんは、どこか別の場所にお引越しするのでしょうか?


なんだか新しいスタイルの涅槃像みたいだなぁ!


●七福神

その他、可愛い七福神もおられました。

1つの石で7体の神を彫っているという。

七福神の集合住宅みたいで面白いですね!


そんなこんなで、参拝終了。

境内は広すぎず狭すぎず。
フラっと立ち寄るには丁度いいサイズのお寺さんでした。

御朱印情報

●御朱印の種類
・聖徳院の御朱印
(讃岐三十三観音霊場)

●御朱印の受付場所
・納経所

●御朱印の受付時間
・8:00~17:00

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2018年3月26日 参拝
・2021年7月 更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・8:00~17:00

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR宇多津駅より徒歩25分 

●最寄りのIC
・瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)
 坂出北ICから10分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(5台)

聖徳院の地図

 

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