禅師峰寺の御朱印|四国霊場 第32番|太平洋の荒波が石化したようなお寺|四国八十八ヶ所 車遍路の旅(高知県南国市)

所在地高知県南国市十市3084
宗 派真言宗豊山派
札 所四国八十八ヶ所 第32番
前後札所 ・前 → 第31番札所・竹林寺
・後 → 第33番札所・雪蹊寺
本 尊十一面観世音菩薩
真 言おん まか きゃろにきゃ そわか
由 緒724~729年、聖武天皇の勅願で行基が開基。807年、空海(弘法大師)がこの地を訪れ求聞持法を修し、十一面観世音菩薩を刻んで本尊としたそうです。江戸時代、土佐藩主・山内氏の信仰を受け、参勤交代の際には浦戸湾を出航する船の無事を祈願したといわれています。さらに地元の漁師から船魂観音として崇敬され、現在に至るそうです。
HP八葉山 求聞持院 禅師峰寺

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禅師峰寺とは?


四国八十八ヶ所の第32番札所であります禅師峰寺に到着。

第31番札所・竹林寺から9km。
徒歩1時間25分。
車で20分のところに位置しています。

禅師峰寺と書いてぜんじぶじと読みます。

●禅師峰寺とは?

724~729年、聖武天皇の勅命を受けた行基海上安全を祈願して堂宇を建立したのが始まりといいます。


807年、弘法大師がこの地を訪れた際、奇岩霊石が立ち並ぶ境内を見て天竺・補陀落山さながらの霊地であると感得し、虚空蔵求聞持法の護摩を修法されたという。

そして、十一面観世音菩薩像を刻んで本尊として安置し、四国八十八ヶ所の第32番札所に定めたそうです。

そんなこんなで、山の姿が補陀落山の八葉の蓮台に似ていることから山号を八葉山に。

さらに、求聞持法を修したことから院号を求聞持院とし、八葉山 求聞持院 禅師峰寺と名付けたそうです。


江戸時代、土佐藩主・山内氏からの信仰が厚く、参勤交代の際は浦戸湾を出航するの無事を祈願したといわれています。

藩主のみならず地元の漁師からも信仰が厚く、船魂観音として崇敬されているそうです。

そんなこんなで、参拝開始。
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仁王門と手水舎と鐘楼

●仁王門

●仁王門
・建立年不明
・瓦葺 切妻造
・三間一戸 八脚門

まず最初に登場するのは仁王門

このお寺は標高82mの峰山の頂上にあります。


正式名称は、八葉山 求聞持院 禅師峰寺ですが、地元の方からは峰寺と呼ばれてることが多いんだって。

人によっては禅師峰寺という名称が通じない場合もあるそうで、道路標識も峰寺と表示されていることが多いという!

ちなみに峰寺と書いて、みねんじみねじみねでらなど呼び方は様々。

そんなこんなで、みんな好き放題に呼んでるみたいです(笑)

禅師峰寺というだけあって、もともとは禅宗のお寺だったのかなぁ〜と思ってみましたが、そんなことは由緒に書いておらず・・・。

だから禅師を省いて、みんな峰寺って呼んでるのかなぁ?

それはないか!


そんなこんなで、仁王さんにご挨拶。

このお寺には鎌倉時代作国重文の仁王さんがおられるということを事前に知っていたので、ワクワクしながら拝見してきました。

やっぱ国重文というだけあって、グッとくるものがあるね!

・・・とか言っていた自分を殴りたい!

帰宅後に知ったのですが、仁王門に安置されているのは近年に造られたもので、国重文の仁王さんは収蔵庫に安置されているという!

私の目利きよ(笑)

これはめちゃくちゃ恥ずかしいですねぇ。

ということで、国重文の仁王さんは拝見することはできませんでした。

●仁王像(収蔵庫に安置)
・1291年作
・阿形 142.5cm
・吽形 145.0cm
・檜材 寄木造
・定明作
・国指定重要文化財


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

ちなみに、手水舎は仁王門の前にありました。

そんなこんなで、手水舎でお清めをして仁王門をくぐる。


●参道

本堂は標高82mの頂上にあるとのことなので、境内は階段が多いです。

駐車場から仁王門までも階段。
仁王門から本堂までも階段。

標高82mの低山といえど、まぁまぁ足にきます。


●鐘楼

●鐘楼
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造

そんなこんなで、鐘楼で鐘をひと撞き。

御本尊さまとお大師さまにご挨拶。

情報によると、このお寺さんには鎌倉時代後期に鋳造された梵鐘があるそうです。

鐘楼に吊るされているのがその梵鐘なのでしょうか?

はたまた仁王さん同様、収蔵庫に安置されているのでしょうか?

・・・謎です。

●梵鐘
・1308年鋳造
・総高 81cm
・口径 57cm
・高知県指定保護有形文化財
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本堂と大師堂

●本堂

●本堂
・建立年不明
・銅板葺 入母屋造

●本尊
・十一面観世音菩薩

●真言
・おん まか きゃろにきゃ そわか

続いて、本堂で参拝。

本堂前にはドーンと拝所が設けられていました。
大胆な増築(多分)だなぁ。

建物フェチとしましては、正面からお堂のお顔が見れないのはとても残念。

これはもぅフルフェイスだね。

そんなことより、もっと大胆なのがこちら。

はいドン!


本堂前には大胆かつ大胆に奇岩がありました。

このお寺さんは、境内の至るところにゴッツゴツした奇岩が剥き出しになっています。

たくさんの奇岩の中に立つお堂は、他のお寺にはない独特な雰囲気を醸し出していましたよ。

そんな境内を見ていると、お大師さまがこの地を霊地だと感得した気持ちがわかったような気がしました。


本尊は十一面観音さん。

禅師峰寺は、土佐藩主の山内氏が参勤交代の際に浦戸湾を出航する船の無事を祈願したお寺といわれています。

藩主のみならず、地元の漁師からも信仰を集めていたそうですよ。

そのため、本尊の十一面観音さんは通称・船魂観音と呼ばれて崇敬されてるんだって。


●大師堂

●大師堂
・建立年不明
・銅板葺 宝形造
・本尊 弘法大師

続いて、大師堂で参拝。

本堂同様、大師堂前にも大胆な拝所が設けられていました。

私はお顔が見たいのよ、お堂の。

そんなことより、お堂正面のお顔は見れませんでしたが、堂内ではお大師さまのお顔を拝顔することができました。

南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・


●地蔵堂と阿弥陀堂

その他、境内には地蔵堂阿弥陀堂がありました。
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潮の満干岩と不動明王像

●潮の満干岩

境内の奇岩の1つに、潮の満干岩という岩がありました。

この岩の窪みにはが溜まっているのですが、なんと潮の満ち引きによって窪みの水がえたりったりするという!

ということは、この岩と海は繋がっているってことかい???

私は地学的のことは全くの無知なので、地球のシステムがさっぱりわからないのですが、もし繋がってるとなるとまさに霊石!

繋がってなくても霊石!


な〜んとなくですが、境内にある奇岩群が荒波のように見えてきましたよ。

もしかしてこれらの奇岩群は、太平洋の荒波が石化したものなんじゃないの?

とかいう、幼稚な想像をしてはニヤついていたひと時でした。


●不動明王像

そんなことより、荒々しい岩の前には険しいお顔のお不動さんがおられました。

まるで岩が炎のようだよ。

まるで岩の火炎光背みたいだね!


岩の荒波。

無音の轟音。

まるでビッグウェーブの静止画を見ているかのようです。


そんなこんなで、境内を散策。

すると、緊張感に包まれた男勝りな境内にて、1000%の脱力でくつろぐ全裸のタヌキさんに遭遇しました。

まるでヌーディストビーチのようだね。

これはもぅ、漢の中の漢。
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境内からの景色

●境内からの景色

境内からは土佐湾を一望することができました。

遥か遠くには、坂本龍馬像で有名な桂浜も望むことができましたよ。

桂浜を見ていると高知市の中心部が近づいてることを実感できました。

いやはや気分爽快!


高知巡礼は室戸岬から足摺岬まで続くのですが、距離的にはまだまだ1/3を終えたばかり。

先は長いですな〜。


そんなこんなで、参拝終了。

第33番札所・雪蹊寺へ続く。

御朱印情報

●御朱印の種類
・四国八十八ヶ所の御朱印

●御朱印の受付場所
・納経所

●御朱印の受付時間
・7:00~17:00

●御朱印の料金
・500円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2010年2月20日 参拝
・2024年3月 最終更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・7:00~17:00

●拝観料
・無料

●宿坊
・なし

●前後札所
・第31番札所・竹林寺へ9km
 徒歩1時間25分
 車で20分

・第33番札所・雪蹊寺へ11km
 徒歩2時間
 車で20分

●最寄りの駅
・JR高知駅から徒歩2時間10分
・JR高知駅から車で25分

●最寄りのバス停
・南国市コミュニティバス
 峰寺通 バス停で下車 徒歩15分

・とさでん交通
 前浜パークタウン線に乗車
 緑ヶ丘三丁目 バス停で下車 徒歩30分

●最寄りのIC
・高知自動車道
 南国ICから車で25分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(30台)

禅師峰寺の地図

 

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