根香寺の御朱印|四国霊場 第82番|怪現象が続いた五色台・・・100%空元気|四国八十八ヶ所 車遍路の旅(香川県高松市)

所在地香川県高松市中山町1506
宗 派天台宗単立
札 所四国八十八ヶ所 第82番
前後札所 ・前 → 第81番札所・白峯寺
・後 → 第83番札所・一宮寺
本 尊千手観世音菩薩
真 言おん ばさら たらま きりく そわか
由 緒810~824年、空海(弘法大師)がこの地を訪れ、花蔵院を創建し五大明王を祀ったのが始まり。その後、832年に円珍(智証大師)が訪れ、千手院を創建し千手観音を祀ったそうです。そして、この2院を総称して根香寺と呼ばれるようになったそうです。平安時代末期、後白河上皇が本尊を深く信仰して祈願所になりますが、戦国時代に兵火により焼失。その後、江戸時代に再興され現在に至るそうです。
HP青峰山 千手院 根香寺 – 四国八十八ヶ所霊場会

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根香寺とは?


四国八十八ヶ所の第82番札所であります根香寺に到着。

第81番札所・白峯寺から7.5km。
徒歩2時間。
車で12分のところに位置しています。

根香寺と書いてねごろじと読みます。

●根香寺とは?

810〜824年、弘法大師がこの地を訪れた際、五色台の5つの峰で金剛界の五智如来を感得したという。

そんなこんなで、弘法大師はこの地が密教の修行にふさわしい台地とし、五色台の青峯に堂宇を建立。

そして寺号を花蔵院とし、五大明王像を安置したのがこのお寺の始まりといいます。

その後、832年に円珍(智証大師)が訪れた際、山の鎮守である一之瀬明神に出会い、『この地にある毘沙門谷・蓮華谷・後夜谷に道場をつくり、蓮華谷の木で観音像を刻みなさい』というお告げを受けたそうです。

そんなこんなで、円珍は蓮華谷の霊木で千手観音像を彫造。
そして千手院を建立して安置したという。

その霊木は香木だったらしく、切り株から芳香を放ち続けたことにより、花蔵院と千手院を総称して根香寺と名付けたそうです。


その後、山岳仏教の寺院として繁栄し、最盛期には99の僧坊を有する大寺院に発展したそうです。

平安時代末期には後白河天皇の勅願所となりますが、その後、兵火にかかり焼失。。


しかし、1596〜1615年に高松城主・生駒一正が再興。

その後、1664年に高松城の裏鬼門に当たることから高松藩初代藩主・松平頼重が再建。

そのときに真言宗から天台宗に改宗され、現在に至るそうです。


●五色台

根香寺は香川県のほぼ中央にある霊峰・五色台にあります。

五色台はその名の通り五色の峯からなる山塊です。

●五色台
①白峰(標高336.9m)
②青峰(標高449.3m)
③黒峰(標高375m)
④黄峰(標高174.8m)
⑤赤峰(標高245m)

そんなこんなで、根香寺は五色台の青峰中腹、標高365m付近にあるお寺さんです。

これは四国霊場の中で10番目に高い位置にあるお寺さんになるんだって。

ちなみに、白峰には四国八十八ヶ所の第81番・白峯寺もあります。



圧倒的に真言宗のお寺が多い四国霊場ですが、この根来寺の宗派は天台宗!

四国霊場を順打ちすると、3番目に登場する天台宗寺院です。

ちなみに四国霊場の天台宗寺院は4ヶ寺

●四国霊場の天台宗寺院
①第43番 明石寺(愛媛県)
②第76番 金倉寺(香川県)
第82番 根香寺(香川県)
④第87番 長尾寺(香川県)

そんなこんなで、参拝開始。
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仁王門と参道と手水舎と鐘楼

●山門(仁王門)

●山門(仁王門)
・建立年不明
・瓦葺 切妻造
・三間一戸 八脚門

まず最初に登場するのは仁王門

仁王門前は駐車場になっているため、門前に駐車した車でちょっぴり残念な風景になっていました。

そんなことより痛い・・・頭が。。

先ほど参拝した白峯寺からずっと痛いのです。


そんなこんなで、100%空元気の状態で仁王さんにご挨拶。

正直、頭が痛すぎてあまり思い出がない参拝でしたが、仁王さんの乳首が黒かったのだけは鮮明に覚えています。


●参道

そんなこんなで、仁王門をくぐるといきなり下りの階段が登場。

そして階段を下ると、すぐ上りの階段が登場!

きっと谷状の地形のためこのような参道になったのでしょうが、すぐ目の前に上りの階段があるのに、それを見ながら階段を下ろされるというイジメ感は、なかなかのドS参道だなと思いました。

ちなみに四国霊場で下り参道に出会ったのは、第48番・西林寺以来2度目となります。


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

続いて、手水舎でお清め。

なんと手水舎の柱は12本もあるという。

ちなみに四国霊場で12脚の手水舎に出会ったのは、第55番・南光坊以来2度目となります。


●手水鉢
・1926年作

それにしても、カボチャもしくは王様のパンツのような手水鉢が素敵でした。

どうやら、これはをイメージして造られたもののようです。


●白猴欅

●白猴欅
・樹齢 約1600年
・幹周 約7m

諸事情により写真がないのですが、手水舎の後ろには白猴欅という巨木がありました。

白猴欅と書いてはっこうけやきと読みます。

円珍(智証大師)がお寺を創建する際、この木の下に白い猿が現れて創建の手助けをしたことから白猴欅と名付けられたそうです。

もともとは香川県の天然記念物に指定されていたそうですが、残念なことにれてしまったため文化財の指定が解除されてしまいました。

そのため、1991年に伐採。
現在は屋根の下で白猴欅の一部が保存されています。


●鐘楼

●鐘楼
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造

続いて、鐘楼で鐘をひと撞き。

御本尊さまとお大師さまにご挨拶。
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回廊と本堂

●回廊

続いて、本堂へ。

本堂へは凹字型の回廊を通って行くことになります。

諸事情により写真はありませんが、なんと回廊内には33000体観音像がおられるという!

まるでミニ三十三間堂のようだね。

って今、ミニ三十三間堂が三二三十三間堂に見えてしまってニヤニヤしています。

323103間堂!


●本堂

●本堂
・建立年不明
・瓦葺 宝形造

●本尊
・千手観世音菩薩

●真言
・おん ばさら たらま きりく そわか

そんなこんなで、回廊を通って本堂に到着。

モヤの中に浮かび上がる本堂がとても幻想的・・・と、その時は思っていました。

でも今見ると怖い(意味深)


●本尊 千手観世音菩薩立像
・平安時代作
・像高 163.3cm
・桜材 一木造
・国指定重要文化財

御本尊の千手観音さんは秘仏のため拝顔することはできませんでした。

ちなみに、御本尊さまは33年に1度御開帳されるそうですよ。

次回の御開帳は2036年とのことです。


●智証大師坐像
・1331年作
・香川県指定有形文化財

その他、堂内には毘沙門天立像と智証大師坐像が安置されてるんだって。
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大師堂

続いて、大師堂を参拝。

って・・・

写真がない!

撮ったはずなのに!

・・・

・・・・・



実は!

回廊以降に撮った写真が全てなくなっていたのです・・・(-“-;) ??

33000体の観音像、大師堂、五大堂、牛鬼像、はらくわり地蔵、そして先ほどの白猴欅・・・

確かに写真を撮りました!

なのに、帰宅後に確認したらなくなっていたのです・・・。


言っちゃおうかな・・・





黙ってましたが、実は先ほど参拝した白峯寺で億%写るはずがない、否定しようにも否定できない笑えない写真を写してしまってたのです・・・
((((;゚Д゚)))))))


実は、先日アップした白峯寺の記事で 雨で霧がかった不気味さのせいか、はたまた祟りを恐れてか、なんとなく写真を撮るのを遠慮してしまいました。

と書いてしまいましたが、あれはなんです。

『なんとなく写真を撮るのを遠慮してしまいました』ではなく『写真を載せるのを遠慮してしまいました』

が正解です。

嘘をついてしまってスミマセン m(_ _)m



もしかして、これは憑いちゃった系?

頭が痛いのも、写真がなくなってしまったのも、そのせいなのかぃ???

いや、ただの偶然だと思いますが。。




しかし、回廊以降の写真で1枚だけ消滅せずに生き残っていた写真がありました。

それがこちら、はいドン!





なんでこれだけ!?笑笑笑

ちなみに、先ほどの本堂の写真は回廊に入る前に撮った写真です。



いやはや、いろいろとありますねぇ。

ただの偶然だと思いますが、もしこれが心霊系の出来事だとするならば、頭痛と写真の消滅だけで済んだのはお大師さまのおかげ!

きっとお大師さまがお守りしてくれたんだ。

南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
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牛鬼伝説

●牛鬼像

ということで、この写真はWikipedia様から頂いたものなのですが・・・。

なんと、この根香寺には牛鬼という妖怪伝説が残るお寺だという!

牛鬼とは西日本に伝わる妖怪らしく、人を食い殺す残忍な妖怪なんだって!


一般的に牛鬼は、頭が牛胴体は鬼という容姿といわれてますが、頭が鬼胴体が牛という逆パターンもあるそうです。

ほんでもって、根香寺の牛鬼はというと・・・

頭はサーベルタイガー?
いや、セイウチ?

胴体は・・・半魚人?

手?前脚?にはムササビもしくはコウモリの様な翼・・・

これはプレスリーかな?



●根香寺の牛鬼伝説とは?

江戸時代初期、この地には牛鬼が棲んでいて家畜に危害を与えていたそうな。

そんなこんなで、困り果てた村人たちは弓の名手・山田蔵人高清に牛鬼退治を依頼することに。

高清は毎日山の中を探し回りましたが、牛鬼を見つけることができませんでした。

そこで高清は根香寺の本尊に牛鬼退治を祈願しました。

すると21日目の満願の日に牛鬼が現れたという!

高清はすかさず3本の矢を放ちました。
そして見事3つ目の矢が口の中に命中し、牛鬼は悲鳴を上げて逃げていきました。

その後、高清が血の跡をたどっていくと、約2km先の定ヶ渕で牛鬼が死んでいるのを発見!

そんなこんなで、牛鬼のを切り取り根香寺に奉納しました。

完。

ということで、このお寺には牛鬼の角牛鬼の姿が描かれた掛け軸があるんだって!

是非とも拝見してみたいところですが、残念ながら一般公開はしてないみたいです。

ちなみに牛鬼像は駐車場にありますよ。


そんなこんなで、参拝終了。

第83番・一宮寺へ続く。

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御朱印情報

●御朱印の種類
・四国八十八ヶ所の御朱印

●御朱印の受付場所
・納経所

●御朱印の受付時間
・7:00~17:00

●御朱印の料金
・500円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2011年6月12日 参拝
・2024年3月 最終更新
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参拝情報とアクセス

●拝観料
・無料

●宿坊
・なし

●前後札所
・第81番札所・白峯寺へ7.5km
 徒歩2時間
 車で12分

・第83番札所・一宮寺へ17km
 徒歩2時間40分
 車で35分

●最寄りの駅
・JR鬼無駅から徒歩1時間45分
・JR鬼無駅から車で20分


●最寄りのバス停
・ことでんバス
 根香口 バス停から徒歩1時間10分

●最寄りのIC
・高松自動車道
 高松檀紙ICから車で25分

・高松自動車道
 高松西ICから車で30分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(20台)

根香寺の地図

 

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