東光寺の御朱印|奇兵隊の本陣|高杉晋作や伊藤博文が寝泊まりしたお寺(山口県下関市)

所在地山口県下関市豊前田町1丁目1−23
宗 派曹洞宗
札 所中国四十九薬師霊場 第31番
由 緒1199年、文覚上人が今浦の地に創建したのが始まりといいます。創建当初は真言宗の寺院でしたが、後に時宗となり、1686年に曹洞宗に改宗したそうです。その後、1704年に川棚にある妙青寺の末寺となり相秀和尚を開山に迎え、寺号を東光寺と改称。そして、1720年に現在地に移転したそうです。江戸時代末期、高杉晋作率いる奇兵隊が本陣にし、高杉晋作や伊藤博文などが寝泊りをしたお寺といわれています。
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境内入口と参道

●境内入口

山口県最大の歓楽街であります豊前田通りを歩いてると東光寺というお寺を発見。

ということで、立ち寄ってみることに。


どうやらこのお寺さんは中国四十九薬師霊場の札所のようです。

昭和レトロな鉄柵門がとても印象的でした。


●豊前田通り

かつてこの地一帯は長府藩の家老・細川氏の領地だったそうです。

その細川氏が豊前国の小倉出身だったことから豊前田と名付けられたんだって。


~画像は日和山公園の高杉晋作像~

ちなみに豊前田通りは晋作通りとも呼ばれているそうです。

晋作通りはその名の通り高杉晋作さんにちなんだもので、晋作通りからちょっと外れたところには高杉晋作像がある日和山公園があります。


●参道

そんなこんなで路地のような参道を抜けると・・・


とてつもない急坂が登場!

炎天下のもと、ノンスポーツマンの中年おっさんにとっては地獄以外何ものでもないです!


ゼィゼィヒィヒィと言いながら急坂を登り切ると、今度は階段が登場!

これはきっと天国への階段・・・

エンプティーマークとエマージェンシーマークとドクロマークが同時に点灯しましたよ。

正直しんどい(笑)
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山門と本堂と高杉晋作

●山門

●山門
・建立年不明
・瓦葺 切妻造 竜宮門

そんなこんなで階段を上りきると純白の竜宮門が登場。

太陽が反射して眩しいですねぇ。


●本堂

●本堂
・建立年不明
・瓦葺 寄棟造
・本尊 薬師如来

中国四十九薬師霊場ということで御本尊は薬師如来さん。

なんと御本尊の薬師さんは聖徳太子作だという。

このお寺の創建は鎌倉時代初期とのことなので聖徳太子さんの時代と合いません・・・。

ということで、もしかしたら創建時に別のお寺から移された仏像さんなのかも知れませんね(推測)


それにしても雲文様の木鼻が素敵なお堂でした。

雲文様の木鼻は禅宗様建築の特徴の1つではありますが、ここまで激しく渦巻いた雲文様はなかなか見れませんよ。

まるで目が回った象さんのようです。
象さんも極暑にやられたのかな?

そんなことより、この東光寺は高杉晋作ゆかりお寺だという。

●東光寺と高杉晋作

1863年の八月十八日の政変で京都を追放された長州藩

さらに1864年、前年に起こった下関戦争の報復として来襲した英・仏・蘭・米の連合艦隊に長州藩は惨敗してしまいました。


高杉晋作はこれまでの武士中心の軍隊では外国には勝てないことを痛感し、新しい新鋭軍隊の必要性を感じました。

それまでの軍隊は武士によって編成されていましたが、高杉晋作は尊王攘夷の志があれば身分を問わず誰でも入隊できる軍隊をつくりました。

それが奇兵隊です。


その後、京都で禁門の変に敗れ、長州藩は朝敵とされました。

さらに禁門の変を起こした長州藩を処分するため、江戸幕府による第一次長州征討まで行われることとなりました。

孤立無援となった長州藩・・・

そして藩の内部では保守派の椋梨藤太らが台頭し、藩政の主導権を握るようになりました。

保守派は禁門の変の責任者らを処罰
そしてひたすら謝罪し、長州は幕府に従うことになりました。

このままでは長州藩は滅亡してしまう・・・

そう考えた高杉晋作は、保守化した長州藩を倒して藩政の主導権を奪い返すクーデターを起こすことにしました。


そのことを功山寺挙兵
またの名を回天義挙といいます。

そして、高杉晋作は力士隊と遊撃隊を率いて出陣!

高杉晋作は萩藩の出先機関である新地会所を襲撃して占拠

そして一旦、了円寺に立て籠もりますが、しばらくすると合流してくる隊員が増えてしまい了円寺では手狭になってしまいました。

ということで、高杉晋作はこの東光寺奇兵隊の本陣を移したという。


そんなこんなで、この東光寺は奇兵隊の本陣として、高杉晋作伊藤博文などが寝泊まりしたお寺といわれています。

下関は晋作さん関係のスポットがたくさんありますが、まさかこのお寺さんにも晋作さんの足跡が残っていたとはね。

もしかしたら、日和山公園の銅像も晋作通りという名前も、このお寺に奇兵隊の本陣が置かれたことが関係するのかなぁ?
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包丁塚と石造物

●包丁塚

境内には包丁塚がありました。

長く使われた包丁には魂が宿ると考えられています。
そんなこんなで、役目を終えた包丁に感謝をこめて供養するのが包丁塚です。

その他、包丁によって調理された動物や植物の尊い命を供養するための塚でもあります。

このお寺では毎年11月に包丁供養祭が行われるそうですよ。

飲み屋さんや飲食店が立ち並ぶ豊前田通り(晋作通り)に近いお寺ならではの供養塚ですね。



その他、境内にはウルトラさんとアンパンさんとキティーさんがおられました。

これはこれはありがたや~・・・と合掌(なんで)
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海峡ゆめタワー

●境内からの景色

境内からは関門海峡のランドマークであります海峡ゆめタワーを望むことができました。


境内は町中の高台にあるので、晋作さんが奇兵隊の本陣としてこのお寺を選んだのも納得できました。

見晴らしもいいし防御力も高さそう~。


●海峡ゆめタワー


●海峡ゆめタワー
・1996年建立
・高さ 153m

ちなみに海峡ゆめタワーは、東光寺から徒歩5分のところにあります。

近未来的なタワーということもあって圧倒的な存在でした。

そして夜はライトアップされるので、さらに存在感がアップしてました。
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御朱印情報

●御朱印の種類
・東光寺の御朱印
(中国四十九薬師霊場 第31番札所)

●御朱印の受付場所
・庫裏

●御朱印の受付時間
・不明

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2016年8月11日 参拝
・2022年4月 更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・不明

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR下関駅から徒歩15分

●最寄りのバス停
・サンデン交通
 豊前田 バス停から徒歩3分

●最寄りのIC
・中国自動車道・関門自動車道
 下関ICから車で15分

●駐車場
・なし

周辺のコインパーキングを利用することになります。

東光寺の地図

 

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