長門豊川稲荷の御朱印情報|大寧寺の境内にあるお稲荷さん|(山口県長門市)

所在地山口県長門市深川湯本門前1074
由 緒1961年、大寧寺の境内に日本三大稲荷の1つ・妙巖寺の豊川稲荷(愛知県)の御分霊を勧請して創建したのが始まり。
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長門豊川稲荷とは?

●長門豊川稲荷とは?

大寧寺の境内にあります長門豊川稲荷に到着。

この長門豊川稲荷は、その名のとおり日本三大稲荷で知られる豊川稲荷(愛知)の御分霊を勧請したのが始まりといわれています。

ということで、鳥居の扁額には豊川閣と書かれておりました。
ちなみに豊川閣とは豊川稲荷の別称です。

というか、なんで大寧寺の境内に豊川稲荷が???

●大寧寺と長門豊川稲荷

1863年、尊王攘夷派 vs 公武合体派の対立、いわゆる八月十八日の政変により、7人の公卿が京を終われて長州に落ち延びました(七卿落ち)

その中の1人、三条実美を手厚く保護したのが大寧寺の第45世住職・簣運和尚でした。

明治時代初期、山口では明治政府が行った兵制改革により反乱事件が起こりました。
そして反乱が鎮圧した後、首謀者らの大量処分が行われました。

そんなこんなで、簣運和尚は助命運動に尽力しますが、奇兵隊脱退騒動の処断に抗議したことにより政治犯となってしまいました。

そして簣運和尚は山口を追われる身となり、全国に指名手配されることに。。
そんなこんなで、簣運和尚は亡命の旅に出ました。

一説によると簣運和尚は曹洞宗の大本山・永平寺を目指したといわれていますが、愛知の妙巖寺(豊川稲荷)にかくまわれて身を寄せることになりました。


そのころ起こったのが、明治政府による神仏分離令
明治政府はお寺と神社を明確にするために妙厳寺つぶしを行ったのでありました。

そこで簣運和尚は、妙厳寺の住職らとともに政府に救済を求めました。

幸運なことに、明治政府には長州出身の容人、さらに七卿落ちの際に簣運和尚が保護した三条実美がいました。
そのことにより、妙厳寺(豊川稲荷)は神仏分離の危機から救われたのでありました。

そのような縁から、1961年に大寧寺の境内に豊川稲荷の御分霊が勧請されました。

それがこの長門豊川稲荷です。

簣運和尚さんは世に知られることのないお方ですが、妙厳寺(豊川稲荷)の姿が現在あるのは簣運和尚の力が大きかったのですね!

いやはや、勉強になります。
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豊川稲荷はお寺?神社?

●豊川稲荷はお寺?神社?

稲荷と聞くとどうしても神社を想像してしまいますが、愛知の豊川稲荷は妙厳寺別称なのです。

ということで、豊川稲荷はお寺さんなのです。


妙厳寺の御本尊さまは千手観音菩薩ですが、妙厳寺に祀られている叱枳尼眞天白い狐にまたがって稲穂をかついでいることから豊川稲荷と呼ばれるようになったんだって。

それが世に広まって、妙厳寺よりも豊川稲荷という名前の方が知れ渡ることになったという。


ちなみに日本三大稲荷は、一般的に伏見稲荷大社と豊川稲荷と◯◯。

◯◯は地域によって様々で、明確な基準はないみたいです。

東北地方では竹駒神社。
関東地方では笠間稲荷神社。
中国地方では最上稲荷と太皷谷稲成神社。
九州地方では祐徳稲荷神社。

などなど、三大どころの話ではありません。

しかし、どの地域も伏見稲荷大社と豊川稲荷は共通しているので、豊川稲荷は全ての地域で認められた三大稲荷のようです。


ちなみに岡山の最上稲荷も妙教寺というお寺さんでした。
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本殿

●本殿

●本殿
・1961年建立
・銅板葺 妻入り入母屋造
・御本尊 叱枳尼眞天

続いて、本殿(?)を参拝。

豊川稲荷はお寺さんなので本堂と呼びたくなりますが、本場・愛知の豊川稲荷が叱枳尼眞天を祀る建物を本殿と呼んでいるので、この長門豊川稲荷も本殿と呼ぶことにします。

どこの寺社もそうですが、神仏習合の歴史が絡むとややこしくなりますね!

この長門豊川稲荷に限っては見た目が100%神社なので、もうお寺として見ることができません!


本殿前の鳥居には大寧霊場と書かれた扁額が掲げられていました。

大寧霊場というワードでもわかるように、この長門豊川稲荷は大寧寺のお堂なのですね。
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お人形堂

●お人形堂

境内にはお人形堂がありました。

どうやらこちらは人形供養のお堂のようです。

役目を終えた人形を供養することにより、子供はもとより大人の感性も豊かになれば・・・との願いで建立されたお堂のようですよ。


そんなこんなで、堂内にはお人形さんがギッシリと納められていました。



雛人形、西洋風のお人形さん、ミッキーさん、キティーさん、ぽぽちゃん。



さらに仏像さんや神棚やキツネちゃんや羽子板。

さらにさらに剥製もおられるという、バラエティー豊かなラインナップになっていました。
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授与所とお土産屋さん

●授与所

そんなこんなで参拝後、御朱印を頂くために授与所へ。

しかし不在のため御朱印を頂くことはできませんでした・・・残念!


窓ガラス越しに授与所内をのぞくと、御朱印セットらしき物を発見。

また機会があれば再訪しようと思います!


●お土産屋さん


大寧寺の近くにはお土産屋さんみたいな小屋がありました。

そんなこんなで、お店の方としばし立ち話し。

そしてお利口なワンちゃんとたわむれてきました。

めいぼの石焼あんかけそばとフグのから揚げ

●めいぼの石焼あんかけそば

その後、そこら辺でゲットしたチラシを頼りに昼食探し。

そんなこんなで、大寧寺から車で10分のところにある花膳さんで昼食をとることに。


そして、めいぼの石焼あんかけそばを食べてきました。

どうやら山口県の北部ではカワハギ類のことをめいぼと呼ぶみたいです。


おぉ~、当たり前だけどチラシと同じだ。


●フグのから揚げ

山口といえばフグ!
ということで、フグのから揚げも食べてきました。


なんと!

夏みかんを搾って食べるという!

これが意外と合うのですよ、う〜ま。

御朱印情報

●御朱印の種類
・長門豊川稲荷の御朱印

●御朱印の受付場所
・授与所

●御朱印の受付時間
・不明(不在の場合あり)

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2014年3月22日 参拝
・2022年5月 更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・不明

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR長門湯本駅から徒歩15分
・JR長門湯本駅から車で5分

●最寄りのバス停
・サンデン交通
 湯本温泉入口 バス停から徒歩10分

●最寄りのIC
・中国自動車道
 美祢ICから車で30分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり
(大寧寺の駐車場を利用)

長門豊川稲荷の地図

 

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