別府八幡宮の御朱印|和気清麻呂ゆかりの神社|山口県内最大の注連縄(山口県山陽小野田市)

所在地山口県山陽小野田市有帆1377−2
祭 神主祭神
・応神天皇・仲哀天皇・神功皇后
配祀神
・多紀理毘売命・多岐都毘売命・市杵島毘売命
由 緒 770年、和気清麻呂が豊前国・宇佐神宮から御分霊を勧請したのが始まり。室町時代〜戦国時代、この地を治めていた厚東氏・大内氏・毛利氏が篤く崇敬し、社領の寄進や社殿の改築などをしたそうです。有帆全域と高千帆の一部地域の氏神様として信仰されている神社です。
HP別府八幡宮 公式サイト
スポンサーリンク

鳥居と手水舎と狛犬

●鳥居①

●鳥居①
・建立年不明
・明神鳥居

1200年以上の歴史を有する当地方最古の神社、別府八幡宮に到着。

別府八幡宮と書いてべっぷはちまんぐうと読みます。

いかにも別府市に鎮座してそうな社号ですが、山口県の山陽小野田市に鎮座する神社です!

●別府八幡宮とは?

769年、宇佐神宮神託事件(道鏡事件)により大隅国(現・鹿児島県)に流罪となった和気清麻呂

その後、道鏡が失脚すると清麻呂さんの罪は解かれ、勅命により京へ呼び戻されることになりました。

しかし帰京中、清麻呂さんが乗った船が嵐に遭ってしまったという。

そんなこんなで、清麻呂さんは有帆の入り江に船を寄せ、この地に宇佐神宮の御幣を松の木に掛け八幡神に祈ったそうです。

すると、たちまちのうちに嵐は鎮まったという。

そんなこんなで、清麻呂さんは『我今ここに宇佐の八幡を勧請する。したがってこの郷の神とせよ』と言い、その御神威に驚嘆した民衆が社を建立したそうです。

それがこの神社の始まりといいます。


室町時代〜戦国時代、この地を治めた厚東氏・大内氏・毛利氏が崇敬。

特に厚東氏は代々の祈願所として社領を寄進するなど篤く崇敬したそうです。

宇佐神宮の御朱印~八幡神社の総本宮~(大分県宇佐市)
所在地大分県宇佐市南宇佐2859祭 神八幡大神・比売大神・神功皇后社 格豊前国一宮・式内社・勅祭社・別表神社由 緒725年、聖武天皇の勅願により現在地に社殿を建立し、八幡神を祀ったのが宇佐神宮の始...

そんなこんなで、参拝開始。


●御旅所

鳥居①をくぐると、参道脇に御旅所を発見。

御旅所とは、祭礼の際に神霊(神輿)を仮に安置する場所のことです。

すなわち、巡行中に神様が休憩宿泊する場所です。

ちなみに、かつてこの周辺は馬場だったらしく、昔は流鏑馬が行われていたそうですよ。


●鳥居②

●鳥居②
・1711年建立
・明神鳥居

続いて、鳥居②が登場。

なんとこちらは山陽小野田市内最古の鳥居なんだと!


●鳥居③

●鳥居③
・1973年建立
・明神鳥居

続いて、鳥居③が登場。

面白いなぁ〜と思ったのは駐車場の量!

鳥居①の横と、鳥居②の横と、鳥居③の横にそれぞれ駐車場があるというね!

鳥居と駐車場がセットになっている光景が何だか面白かったです。


●鳥居④

●鳥居④
・1922年建立
・明神鳥居

続いて、鳥居④が登場。

明神鳥居4連発!

それにしても長い参道だったなぁ。


●参道

そんなこんなで、鳥居④をくぐるとレンガ風の参道が登場。

モダンだなぁ~。


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

続いて、手水舎でお清め。

ちなみに、手水鉢は1804年作でした。


●狛犬

●狛犬
・1821年奉納

続いて、狛犬ちゃんにご挨拶。

なんとこちら、旧小野田市内で2番目古い狛犬なんだって。

そんなこんなで、しばし狛犬鑑賞。

垂れ耳とゴン太眉毛のお座り型。

愛嬌があって可愛い狛犬ちゃんでした。


こちらは吽形ちゃんの背骨。


阿形ちゃんが大爆笑していました。

これは可愛い!
スポンサーリンク

拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・1982年改築
・銅板葺
・千鳥破風 唐破風向拝付き入母屋造

続いて、拝殿で参拝。

八幡宮ということで、主祭神は応神天皇仲哀天皇神功皇后

配祀神として宗像三女神が祀られていました。

●宗像三女神
・多紀理毘売命
・多岐都毘売命
・市杵島毘売命

な〜んとなく八幡系の神社では、八幡神と宗像三女神をセットで祀ることが多いように思えます。


木鼻は獅子と牡丹?

動物系と植物系の木鼻がセットになっているのは、ちょっと珍しいですねぇ。


あと、魚っぽい顔立ちもなかなかの個性でした。


その他、拝殿には波兎の彫刻がありました。

ジャイアンツとカープだ。


そんなことより、拝殿には大きな注連縄が掛けられていました。

ボンキュッボンならぬキュッボンッキュな鼓胴注連でした。


なんとこちら、山口県内最大の注連縄なんだって。

ちなみにこの注連縄は、毎年氏子の方々によって掛け替えられているそうですよ。


●本殿

●本殿
・1879年建立
・銅板葺 流造

現在の本殿は明治時代に建立されたものといわれています。


本殿の妻にも波兎の彫刻がありました。

ちなみに波兎は、謡曲・竹生島の月海上に浮かんでは 兎も波を奔るかという一節が由来といわれています。

海に映った月(月に住む兎)が波間を走っている・・・みたいな意味かな?

その他、海面にたつ白い波が兎が跳ねているように見えることが波兎の由来ともいわれています。


兎は多産であることから繁栄の象徴。
波を飛び回る姿は飛躍を象徴。

ということで、波兎は縁起物の図柄として古くから親しまれてるんだって。

【宗像三女神】多紀理毘売命(タキリビメ)市寸島比売命(イチキシマヒメ)田寸津比売命(タギツヒメ)
誓約(うけい)でうまれた美人三姉妹 神性 海の女神 航海の守護神 エピソード 多紀理毘売命(タキリビメ)またの名を沖津島比売神(オキツシマヒメ)→沖ノ島の沖津宮にいる 市寸島比売命(イツキシマヒメ)またの名を狭依毘売(サ
スポンサーリンク

若宮社と権殿

●若宮社(旧拝殿)

●若宮社(旧拝殿)
・1837年改築
・銅板葺 入母屋造

続いて、若宮社を参拝。

八幡様の若宮ということで、こちらには応神天皇の子・仁徳天皇がお祀りされていました。

建立年はわかりませんが、江戸時代後期に毛利氏が改築したものといわれています。

どうやら、もともとこのお社が別府八幡宮の拝殿だったみたいですよ。


お社の中には古そうな御神輿。

そして、古そうなお賽銭箱が印象的でした。

ゴッツい鋲がロックっぽくてカッコいいなぁ。


●権殿(旧本殿)

●権殿(旧本殿)
・1376年建立
・1668年修復
・銅板葺 平入り切妻造

続いて、権殿を参拝。

このお社は、大内氏9代当主・大内弘世さんが建立したものなんだって。

その後、1668年に毛利氏の家臣・榎本就時さんが修復したものといわれています。

ちなみに大内弘世さんとは、大内文化の基礎を築いたお方です。


ちなみに、もともとこのお社が別府八幡宮の本殿だったみたいですよ。

そんなこんなで、かつては若宮社(旧拝殿)と権殿(旧本殿)はセットの社殿だったみたいだね。


●山神社

●山神社
・建立年不明
・石造 流造

その他、境内には大山祇神を祀る山神社がありました。

瑠璃光寺の御朱印|大内文化の最高傑作!国宝・五重塔!(山口県山口市)
所在地山口県山口市香山町7−1宗 派曹洞宗由 緒室町時代、大内氏第10代当主・大内義弘が、現在地に香積寺を建立したのが始まりといいます。1471年、陶氏第7代当主・陶弘房の夫人が、夫を弔うために現・山口市...
スポンサーリンク

その他の見どころ

●玉椿

こちらは御神木の玉椿です。

樹齢は不明ですが、ヤブツバキとしては山口県内で有数の古木なんだって。


ちなみに、御神木の玉椿は、絵馬にデザインされていました。


●むすびの木

あと、2本の木がローリングしながら伸びているむすびの木もありました。

いわゆる縁結び系の木です。


●厄落とし玉と清めの人形

その他、厄落とし玉清めの人形というものもありました。


厄落とし玉に息を3度吹きかけて心身の罪・穢れ・厄をうつし、落として割ることにより厄を砕いてお清めできるみたいですよ。

●厄落とし玉
・初穂料 150円


そんなこんなで、参拝終了。

いやはや、素敵な神社でした。
スポンサーリンク

御朱印情報

●御朱印の種類
・別府八幡宮の御朱印

●御朱印の受付場所
・授与所

●御朱印の受付時間
・8:30~17:30

●御朱印の料金
・300円

●オリジナル御朱印帳
・なし

●期間限定・特別御朱印
・節分祭の御朱印
・初牛祭の御朱印
・端午の節句の御朱印





・2018年4月19日 参拝
・2023年2月 更新

スポンサーリンク

参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR小野田駅から車で10分
・JR宇部駅から車で10分

●最寄りのバス停
・船鉄バス
 田尻 バス停から徒歩8分

・船鉄バス
 中村 バス停から徒歩9分

・船鉄バス
 有帆 バス停から徒歩12分

●最寄りのIC
・山陽自動車道(宇部下関線)
 小野田ICから車で5分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり

別府八幡宮の地図

 

御朱印のじかん~週末ドロボー~ - にほんブログ村
山口県の御朱印山陽小野田市の御朱印
都道府県別の御朱印
御朱印のじかん|週末ドロボー
タイトルとURLをコピーしました