玉祖神社の御朱印|周防国一宮|黒柏発祥の地|玉祖神社の総本社|メガネの神社(山口県防府市)

所在地山口県防府市大崎1690
祭 神玉祖命 他1柱
社 格式内社・周防国一宮・別表神社
由 緒創建年は不詳。社伝によると、御祭神の玉祖命がこの地で亡くなったため、社殿を造営して祀ったのが始まりといわれています。日本書紀によると景行天皇が熊襲征伐のために九州へ向かう際、この地に立ち寄り宝剣を奉納して戦勝祈願をしたそうです。平安時代には周防国一宮として崇敬を受け、また中世以降も歴代領主から崇敬されたそうです。鎌倉時代、東大寺再建のための用材を求めて周防国の徳地を訪れていた重源上人が、無事、東大寺が再建されたことに感謝し、社殿を造営。さらに10町の免田を寄進したといわれています。

●玉祖神社とは?

周防国一宮であります玉祖神社に到着。

玉祖神社と書いてたまのおやじんじゃと読みます。

古くはたまおやのたまのおやのと呼ばれていたみたいですが、周防国一宮であったことから平安時代後期から戦国時代くらいまでは一の宮という呼称が使われていたんだって。

その後、江戸時代には一宮玉祖社(いちのみやたまのおやしゃ)や、たまのやたまそたまつなどと呼ばれていたみたい。

んでもって、1871年に国幣小社に列格して以来、現在の玉祖神社という呼び方に統一したそうです。

ちなみに、地元では、通称・たまっさまと呼ばれ親しまれてるんだって。


玉祖神社は、その名の通り、玉祖命をお祀りする神社です。

防府市内には、この神社以外に玉祖神社が3社あります。
さらに大阪府八尾市にも玉祖神社があります。

これらの玉祖神社は全てこの神社から勧請されたものなんだって。

このことから、この神社は玉祖神社の総本社といわれています。

そんなこんなで、参拝開始。
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玉祖神社とは?

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鳥居①と玉の岩屋と参道

●鳥居①

●鳥居①
・1657年建立
・明神鳥居
・毛利就信 寄進

まず最初に登場するのは鳥居①

神社の創建年は、あまりにも古いためはっきりしません。

ということで創建年は不詳ですが、社伝によると、御祭神の玉祖命がこの地で亡くなったため、社殿を造営して祀ったのが始まりといわれています。


●玉の岩屋

そんなこんなで、玉祖神社から500mほど離れた地に玉祖命のお墓と伝えられる玉の岩屋があるという!

さらに、日本書紀によると景行天皇が熊襲征伐のために九州へ向かう際、この地に立ち寄って宝剣を奉納し、戦勝祈願をしたといわれています。

日本書紀が完成したのは720年ですので、少なくともそれ以前には存在していた神社と思われます。


●参道

鳥居①をくぐると長〜い参道に突入。

200mくらいあるでしょうか?
とにかく長い参道でした。

ちなみに、参道は生活道路になっているため神社っぽさはありませんでした。


●うぶ神様

参道脇にはうぶ神様という石祠がありました。

うぶ神様とはどんな神様なんでしょ?

もしかしたら、産土神のことかな???


ちなみに、石祠の中にはたくさんの石コロが入っていました。
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鳥居②と黒柏と狛犬と神門

●鳥居②

●鳥居②
・建立年不明
・明神鳥居

続いて、鳥居②が登場。

見事に写真を撮り忘れて帰りましたが、鳥居②の近くには黒柏発祥の地の石碑が建っていました。

黒柏とは、かなり古くから島根県と山口県で飼育されてきた中型の鶏
現在、山口県内では山口・防府・徳山付近だけで飼育されている鶏なんだって。

そしてなんと!

黒柏とは、日本神話・アマテラスの天の岩屋戸隠れで登場する常世の長鳴鳥のことなんだと!

●アマテラスの天の岩屋戸神話

スサノオの度を越したイタズラによりショックを受けたアマテラスは天の岩屋戸に隠れてしまいました。

太陽神のアマテラスが隠れてしまったことにより、高天原からは光が消えて、地上も真っ暗になってしまったという。

そこで困った神様たちは天の安河原に集まって作戦会議を開きました。

そして知恵の神・オモヒカネは天の岩屋戸に隠れてしまったアマテラスをおびき出す作戦を考えました。

黒柏(常世の長鳴鳥)を集めて鳴かせる。

②イシコリドメに八咫鏡を作らせる。

玉祖命に勾玉を長く連ねた八尺瓊勾玉を作らせる。

④フトダマに作戦の勝敗を占わせ、アメノコヤネにサポートさせる。

⑤天の岩屋戸の横に力持ちのアメノタヂカラオをスタンバイさせる。

⑥アメノウズメに淫らな姿で踊らせる。

そんなこんなで、作戦実行!


まずは夜明けを告げる常世の長鳴鳥を鳴かせる。

榊の木に玉飾りと鏡を取付け、白い布と青い布を垂らし、これをフトダマが御幣としてささげ、アメノコヤネが祝詞を唱えました。

そして本日の主役・アメノウズメが淫らな姿で踊り狂いました。

アメノウズメのハイテンションなダンスに神様たちは大盛り上がり!

『なんで外が騒がしいのか???』

不思議に思ったアマテラスは天の岩屋戸を少し開けて、外の様子をうかがいました。

そこで、天の岩屋戸の横に隠れていたアメノタヂカラオが、アマテラスの腕を掴んで引っ張り出しました。

そしてフトダマは間髪入れずに注連縄を張り、天の岩屋戸に戻れなくしました。

そんなこんなで、アマテラスが天の岩屋戸から出たおかげで高天原も地上も明るくなりました。


その後、ニニギの天孫降臨の際、ニニギに付き添って降臨した玉祖命は、黒柏(常世の長鳴鳥)を連れてこの地を訪れてとどまったんだって。

以来、玉祖命が代々大切に黒柏を飼ったんだとか!

そんなこんなで、境内では黒柏が飼育されていました。

ちなみに、黒柏は国の天然記念物に指定されています。

まさか日本神話ゆかりの神社だったとはね!

何気にとんでもない神社に来てもうた〜。


●狛犬①②

●狛犬①②
・1812年奉納

続いて、狛犬ちゃんにご挨拶。

それにしても、ひょうきんなお顔の狛犬ちゃんですねぇ。

口がキン肉マンみたいでした。


●狛犬③④

●狛犬③④
・1863年奉納

こちらも、なかなかの個性派です。

アゴから首にかけてのラインが個性的でした。


●神門

●神門
・建立年不明
・銅板葺 切妻造 四脚門

御祭神の玉祖命は、三種の神器の一つ・八尺瓊勾玉(八坂瓊曲玉)をつくった神様で、勾玉や管玉をつくる人々(玉作連・玉祖連)の祖先神といわれています。


そんなこんなで、神紋には勾玉がデザインされていました。
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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・建立年不明
・銅板葺
・千鳥破風・唐破風向拝付き入母屋造

続いて、拝殿で参拝。

この神社は延喜式神名帳に記載されている古社です。
いわゆる式内社です。


延喜式神名帳によると、玉祖神社二座と記載されているみたいです。

ということで、御祭神は玉祖命の他にもう1柱が祀られているみたいなのですが、その神様が何の神様なのかは不明なのだという。

一説によると、不明の神様はイシコリドメという説があるみたいです。

●イシコリドメ
・古事記 → 伊斯許理度売命
・日本書紀 → 石凝姥命・石凝戸邊命

イシコリドメは、アマテラスの天の岩屋戸隠れで八咫鏡をつくった神様です。

天孫降臨の際は、玉祖命・アメノコヤネ・フトダマ・アメノウズメとともにニニギに随伴した神様でもあります。


玉祖命は勾玉づくりの神ということで宝石関係者から信仰を集めているそうです。

また、かつてはレンズのことをと呼んでいたことから眼鏡関係者カメラ業者からも信仰されてるんだって。

毎年4月・第2日曜日に行われる玉の祭りでは、古メガネをお焚き上げしてメガネの供養をしてくれるそうです。

あたい、目が悪いので使わなくなったメガネ、いやがたくさんあります。

いつかまたこの神社を参拝する機会があるならば、これまでの感謝を込めて玉を供養できたらいいなぁ。


拝殿には毛利家の家紋・一文字三星の蟇股がありました。

かなり肉厚の透かし彫りになっていて、丸の部分が飛び出してるように見えました。

3Dメガネ、いや3D玉が無くても飛び出す家紋。

3D玉があったらもっと飛び出すかもしれないね。


●本殿

●本殿
・建立年不明
・銅板葺 三間社流造

この神社は玉祖命の他に、仲哀天皇・神功皇后ゆかりの地でもあるという!

仲哀天皇・神功皇后が熊襲征伐に向かう際、この神社に立ち寄って軍事の吉凶を占ったといわれています。

その際、仲哀天皇が陶工・沢田の長に命じて、3本足の土鼎(土鍋)と大皿を作らせ、白と黒の御食を炊いて神前にお供えしたそうです。

このとき作られた土器が佐野焼の始まりなんだって。

ちなみに、仲哀天皇・神功皇后が軍事の吉凶を占った神事は、現在でも占手神事として受け継がれているそうです。

●占手神事(うらてしんじ)
・山口県指定無形民俗文化財
・国選択無形民俗文化財
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放生池

●放生池

その他、境内には放生池がありました。


石碑が亀趺になっているのが面白いなぁと思いました。

そんなこんなで、参拝終了。

いやはや、神話浪漫ビンビンの素敵な神社でした。

御朱印情報

●御朱印の種類
・玉祖神社の御朱印

※書置き対応あり

●御朱印の受付場所
・社務所(授与所)

●御朱印の受付時間
・不明

●御朱印の料金
・500円

●期間限定・特別御朱印
・月替り限定御朱印
・秋季大祭の御朱印

●オリジナル御朱印帳
・勾玉の御朱印帳
 初穂料 2000円
 サイズ 18cm×12cm

・勾玉黒柏の御朱印帳
 初穂料 1500円
 サイズ 16cm×11cm

・2010年4月24日 参拝
・2023年1月 更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・不明

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR防府駅から徒歩55分
・JR防府駅から車で15分

●最寄りのバス停
・防長バス
 JR防府駅から落合行きに乗車
 玉祖神社 バス停で下車 徒歩すぐ
(1日3〜4便)

●最寄りのIC
・山陽自動車道
 防府西ICから車で5分

・山陽自動車道
 防府東ICから車で10分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり

玉祖神社の地図

 

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