神田神社(神田明神)の御朱印|江戸総鎮守|平将門を祀る(東京都千代田区)

所在地東京都千代田区外神田2丁目16−2
祭 神 ・大己貴命・少彦名命・平将門命
由 緒730年、出雲系の氏族が現・東京都千代田区大手町・将門塚周辺に大己貴命を祖神として祀ったのが始まり。935年、平将門の乱で敗死した平将門の首を神社の近くに葬ったという。その後、平将門の首塚は東国・平氏の崇敬を受けたそうです。1303~1305年に疫病が流行した際、その疫病は平将門の祟りであるとされ供養が行われたという。そして平将門は1309年に神田神社の相殿神となったそうです。1603年、江戸城増築に伴い神田台に遷座。その後、1616年に現在地に遷座。1874年、明治天皇が行幸するにあたって、天皇が参拝する神社に逆臣である平将門が祀られているのはあるまじき事とされ、平将門が祭神から外されたという。その代わりに少彦名命が茨城・大洗磯前神社から勧請されましたが、1984年に平将門は祭神に復帰。現在、神田・日本橋・秋葉原・大手町・丸の内・旧神田市場・築地魚市場など108町会の総氏神となっております。
HP江戸総鎮守 神田明神
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銅鳥居


江戸三大祭りの1つ・神田祭で有名な神田神社に到着。

神田明神という名で知られていますが、正式名称は神田神社

もともとこの神社は現在の皇居大手門付近に鎮座していたそうですが、江戸城の拡張により現在地の神田へ遷座。

そのときに神田明神と呼ばれ始めたみたいです。

その後、1872年に神田神社と改称し、現在に至るんだって。

うぅ~ん、私だけなのかなぁ?

今でも神田神社より神田明神の方がしっくりくる(笑)

●神田明神と徳川家康

1600年、徳川家康さんが関ヶ原の戦いに臨む際、神田明神で戦勝祈願をしたそうです。

すると9月15日に見事に勝利。

9月15日は神田祭が行われる日だったという!

それ以降、神田祭は徳川将軍家より縁起の良い祭礼として絶やすことなく執り行うよう命ぜられたそうです。

1616年、江戸城の表鬼門にあたる現在地に遷座し、幕府が社殿を造営。
以後、江戸総鎮守として、幕府をはじめ江戸庶民から篤い崇敬を受けたそうです。

そんなこんなで、参拝開始。


●銅鳥居

●銅鳥居
・1930年再建
・台輪鳥居

まず最初に登場するのは立派な銅鳥居


一見、明神鳥居のように見えますが、島木と柱の間に台輪がありますので、こちらは台輪鳥居となります。


それにしても、ビルの窓を突き割りそうな勢いの笠木が気になる!

あの部屋に住みたい(笑)


そんなことより、この神社は神田・日本橋(日本橋川以北)・秋葉原・大手町・丸の内て旧神田市場・築地魚市場など、なんと108町会の総氏神なんだとか!
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随神門と手水舎

●随神門

●随神門
・1975年建立
・銅瓦葺 入母屋造
・総檜 楼門造

続いて登場するのはド派手な楼門

門の両サイドに豊磐間戸神と櫛磐間戸神、いわゆる随神像がお祀りされていましたので、こちらは随神門となります。


ちなみにこの門は1975年に昭和天皇御即位50年を記念して建立されたものなんだって。


木鼻はダブル獅子。

眉毛が繋がっています。


門の外回りには四神(朱雀・白虎・青龍・玄武)が彫刻されていました。


そして内側には因幡の白兎が彫刻されているという!

この神社は730年に出雲系の氏族大己貴命(大国主神)を祖神として祀ったのが始まりといわれています。

因幡の白兎が彫刻されているのは、おそらくこの由緒が関係しているものと思われます(間違ってたらスミマセン!)


さらに2層目には繋馬が彫刻されていました。

神田神社は平将門さんをお祀りしていることで知られています。

平将門さんとその子孫の相馬家は、戦の時の陣幕家紋に繋馬を使用していたそうです。

ということで、この繋馬の彫刻は平将門さんにちなんだものと思われます(間違ってたらスミマセン!)

因幡の白兎しかり繋馬しかり、いろいろとメッセージ性に富んだ門ですなぁ。


そんなこんなで、随神門をくぐる。


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

そして手水舎でお清め。

それにしても唐破風付きの手水舎って、地味に珍しいですねぇ。
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狛犬と獅子山

●狛犬

●狛犬
・1933年奉納

続いて、狛犬ちゃんにご挨拶。


なんと狛犬ちゃんは正面を向いているという。

正面を向いてるからか、番犬感がすごい。

それにしても、だいぶ犬寄りの狛犬だなぁ〜。


ハの字の前足。

そしてM字開脚の後ろ足。


●獅子山

●獅子山
・1990年再建

●石獅子(2体)
・1716〜1736年作
・千代田区指定有形民俗文化財

社殿の右手前には再建された立派な獅子山もありました。

獅子山のテッペンにおられる石獅子は名工・石切藤兵衛さんの作品なんだとか。

石切藤兵衛さんは生涯で3つしか獅子山を造らなかったという!

そのうちの1つが神田神社の獅子山というわけだ。

●石切藤兵衛作の獅子山
・神田神社(東京都千代田区)
・大山不動尊(神奈川県伊勢原市)
・成田山新勝寺(千葉県成田市)

この3ヶ所の獅子山をあわせて坂東三獅子と称されています。


ちなみに当初は親子3体の石獅子がいたみたいです。

しかし1923年の関東大震災で獅子山が崩壊。。。

親子3体の石獅子のうち親獅子2体は無事でしたが子獅子は紛失してしまったという。

そんなこんなで、現在の獅子山は1990年に平成天皇が即位されたことを記念して再建されたものなんだって。

その際、紛失していた子獅子も新たに新調されたそうです。

そして1991年、親獅子2体が千代田区内に現存する数少ない江戸時代の石造物として千代田区有形民俗文化財に指定されました。
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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・1934年再建
・銅板葺 入母屋造
・千鳥破風 軒唐破風付き
・国の登録有形文化財

続いて、拝殿で参拝。

もともとの社殿は1782年建立の権現造でしたが、1923年の関東大震災で焼失。

その後、1934年に当時では珍しい鉄骨鉄筋コンクリート造で再建。

それが功を奏し、1945年の東京大空襲では境内に焼夷弾が落ちたにも関わらず焼失を免れたという!


●本殿

●本殿
・1934年再建
・銅板葺 入母屋造
・千鳥破風 軒唐破風付き
・権現造
・国の登録有形文化財

●御祭神
・大己貴命(一ノ宮)
・少彦名命(二ノ宮)
・平将門命(三ノ宮)

神田神社には日本三大怨霊の1人・平将門さんがお祀りされております。

1303~1305年、疫病が流行した際、平将門さんを葬った墳墓(将門の首塚)付近で、平将門さんの祟りといわれる天変地異や疫病が流行したという。

そこで神田明神が平将門さんの霊を供養し沈静化したことから、1309年に平将門さんを祭神として祀るようになったそうです。

しかし1874年、明治天皇が神田明神へ参拝することが決定。

明治天皇が参拝する神社に逆臣である平将門さんが祀られていることを問題視したため、将門さんは神田明神の祭神から外されてしまったという。

その代わりに茨城県の大洗磯前神社から少彦名命が勧請され、以後、将門さんの御神霊は境内摂社に遷されたままになってたんだって。

しかし1984年に平将門さんは祭神に復帰し、現在に至るそうです。
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境内社

●境内社

●祖霊社
・御祭神 神田明神の氏子
     崇敬者の先祖


●籠祖神社(合祀殿)
・御祭神 猿田彦大神
     塩土翁神
     天孫瓊瓊杵尊

1795年に籠職人などによって創建された神社。

日本神話によると、塩土翁神は山幸彦に竹籠の舟を作って与えたという記述があることから籠職人の始祖として祀られています。


●金刀比羅神社
・御祭神 大物主神
     金山彦命
     天御中主命

1783年、豊嶋郡薬研堀(現・東日本橋2丁目)に創建したのが始まり。

かつては隅田川の船人から守護神として信仰されていたそうです。

もともとは独立の神社でしたが、1966年に現在地に遷座して神田神社の末社になったそうです。


●日本橋魚河岸水神社
・御祭神 弥都波能売命

日本橋魚河岸の守護神。

1615〜1624年、神田神社に遷座したそうです。


●三天王
3社とも御祭神は建速須佐之男命。

①江戸神社
702年、武蔵国豊島郡江戸に創建された江戸最古の地主神。

江戸城が築城されてからは城内にて祀られていましたが、1603年の江戸城拡張の際に神田神社の境内に遷座したそうです。

②大伝馬町八雲神社
江戸時代よりも前に創建されていたと伝わる神社。

祭礼の際、大伝馬町の御仮屋へ神輿を渡御していたことから大伝馬町八雲神社という社号になったという。

③小舟町八雲神社
もともとは江戸城内に鎮座していたそうです。

祭礼の際、小舟町の御仮屋へ神輿を渡御していたことから小舟町八雲神社という社号になったという。


●三稲荷
3社とも御祭神は宇迦之御魂神。

①末廣稲荷神社(出世稲荷)
創建年は不詳ですが、一説によると1616年頃に創建された神社といわれています。

②三宿稲荷神社
創建年代は不詳。
江戸時代、神田三河町の氏神として奉斎されていたという。

その後、神田神社の神主の邸内に祀られていた稲荷社と合祀。

そして神田神社の末社になったそうです。

③浦安稲荷神社
もともとは豊嶋郡千代田村に鎮座していましたが、1843年の江戸城拡張の際に神田神社の境内に遷座したそうです。

だいこく様尊像とえびす様尊像

●だいこく様尊像

●だいこく様尊像
・1976年建立
・高さ 6.6m
・重さ 約30t

なんとこちらは石造りとしては日本一のだいこく像なんだとか!


●えびす様尊像

●えびす様尊像
・2005年建立

続いて、えびす様尊像を参拝・・・

って、どこにえびす様がいるの!?

と思ったら、小さなえびす様がサーフィンしてる!

なんだこりゃ!?

えびす様といえば釣竿と鯛のイメージだけど・・・(-“-;) ??


そんなこんなで調べてみると、なんとこの像は少彦名命の神話をモチーフにした作品なんだとか!

この像を手掛けたのは元東京芸術大学学長で金属工芸作家の宮田亮平さん。

宮田さんは制作にあたって、どこにも無いえびす様を制作したいと考えたんだとか・・・

って、こんなえびす様はどこにもないよ!

だってえびす様の要素は1ミリもないんだから!

なんなら、えびす様ではなく少彦名さんなんだから(笑)

その他の見どころ

●平将門公御神輿

こちらの建物には、東京大空襲で焼失して以来、約60年ぶりに復活した神輿が奉安されていました。


奥に見えるのが平将門公御神輿


一般的な神輿とは違い、入母屋造の神輿になっているというね!

地味に珍しいお神輿でした。


建物の中は千社札がペタペタペタペタペタ!

江戸っぽい雰囲気ですね〜。


●明治天皇御臨幸記念碑

●明治天皇御臨幸記念碑
・1940年建立

こちらは1874年に明治天皇が神田神社を参拝した記念に建てられたものなんだとか。


●銭形平次の碑

●銭形平次の碑
・1970年建立

境内には銭形平次の石碑もありました。

銭形平次とは1931年から断続的に発表された時代小説と、それを原作にした映画テレビドラマの時代劇です。

その作品の中で主人公の平次は神田明神の下に住んでいるという設定になっています。

そんなこんなで、この石碑は原作小説を刊行した出版社の社長や、時代劇を製作した映画会社やテレビ局、そして原作者・野村胡堂と交流があった作家やファンらが発起人となって建立されたものなんだって。

ちなみに石碑の台座は銭形平次が投げ銭で使う寛永通宝の形になっていました。


●神馬 神幸号

神田神社にはリアル神馬ちゃんもおられました。

名前は神幸号(みゆきごう)。

説明板によると、愛称は明(あかり)ちゃんとのことです。

可愛かったなぁ~。


●絵馬

アニメ文化の発信地・秋葉原に近い神田神社はラブライブ!シュタインズ・ゲートの聖地としても有名です。

2019年には訪れてみたい日本のアニメ聖地88にも認定されています。


そんなこんなで、参拝終了。

いやはや、素敵な神社でした。

秋葉原散策


秋葉原は世界有数の電気街。

名古屋の大須、大阪の日本橋とともに日本三大電気街です。


かつてはアマチュア無線やパソコン部品など専門的な商品を販売するお店が数多く並んでいましたが、現在はそういった専門店の数は減っています。


現在はアニメグッズやメイドカフェやアイドルなど、オタク文化の発信地として人気のスポットとなっております。


意外にも地下アイドルの路上ライブが楽しかったです。

こういう世界も良いもんだなぁ~!

御朱印情報

●御朱印の種類
・神田神社の御朱印
・東京十社めぐりの御朱印

●御朱印の受付場所
・文化交流館EDOCCOの授与所

●御朱印の受付時間
・9:00~16:00

●御朱印の料金
・通常の御朱印 300円
・限定御朱印  500円
        1000円

●期間限定・特別御朱印
・富士神社例祭日限定
・天皇陛下御即位記念 神田祭
・将門塚第六次改修工事竣功記念
・2020年子年 月替り御朱印
・2021年丑年 月替り御朱印
・2022年だいこく祭
・2022年夏越大祓式
・2022年将門塚例祭
・2023年新春
・2023年神田祭
・2023年夏越大祓式など

●オリジナル御朱印帳
・あり

・2016年12月17日 参拝
・2024年4月 最終更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR中央線・総武線
 御茶ノ水駅(聖橋口)から徒歩5分

・JR山手線
 秋葉原駅(電気街口)から徒歩7分

・京浜東北線
 秋葉原駅(電気街口)から徒歩7分

・東京メトロ 丸ノ内線
 御茶ノ水駅から徒歩5分

・東京メトロ 千代田線
 新御茶ノ水駅から徒歩5分

・東京メトロ 銀座線
 末広町駅から徒歩5分

・東京メトロ 日比谷線  秋葉原駅から徒歩7分

●最寄りのバス停
・都バス 御茶ノ水線
 神田明神 バス停から徒歩1分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(10台)

※駐車場の利用は1時間以内でお願いします。
長時間の駐車の場合は駐車料金を徴収されます。

神田神社(神田明神)の地図

 

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