清見寺の御朱印|石のアート寺|全国的にも珍しい下り井戸(香川県小豆郡小豆島町)

所在地香川県小豆郡小豆島町草壁本町395番地
宗 派高野山真言宗
札 所小豆島八十八ヶ所 第21番
由 緒創建年不詳。1644〜1648年に記された草案によれば、草加部郷(小豆島の東南部)の古跡で、行基菩薩が開基した後白河法皇の勅願寺。その昔、このお寺は中ノ坊と称し、周囲に支院が建ち並ぶほど壮大なお寺でしたが、兵火にかかり、現在の規模になったそうです。
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山門

●境内入口

小豆島八十八ヶ所霊場の第21番札所であります、清見寺に到着。

このお寺の正式名称は宝海山 遍照院 清見寺

宝海山 遍照院 清見寺と書いてほうかいさん へんじょういん せいけんじと読みます。


境内入口では伊達政宗的なお地蔵さんがお出迎えしてくれました。

そんなこんなで、参拝開始。


●山門

●山門
・1994年建立
・瓦葺 入母屋屋根 楼門造

まず最初に登場するのはスマートな山門


山門では金の16菊花紋が猛アピールしていました。

よく見ると16菊花紋に清の文字があるアレンジ型の菊花紋。

小豆島八十八ヶ所めぐりの公式ホームページの由緒によると、このお寺は草加部郷(小豆島の東南部)の古跡で、行基菩薩が開基した後白河法皇の勅願寺とのことです。


山門の楼上には梵鐘がありました。

ということで、この門は鐘楼門となります。

そんなこんなで、楼上から垂れさがった紐を引いて鐘を鳴らす。

ゴ~ン♪

うぅ〜ん、いい音色。
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本堂

●本堂

●本堂
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造

続いて、本堂で参拝。

小豆島八十八ヶ所めぐりの公式ホームページには現在の大屋根は1987年に完成落慶と記されていました。

その大屋根というのは、この本堂の屋根のことでしょうか?


御本尊は不動明王さん。

本堂内からは五色の紐が飛び出していました。

堂内に上がることができなかったので確証はないけど、おそらくこの五色の紐は御本尊さまと繋がっているものと思われます。

そんなこんなで、紐を握って御本尊さまと縁を結ぶ。

●不動明王の真言
ノウマク サンマンダバザラダン
センダ マカロシャダ ソワタヤ
ウンタラタ カンマン・・・(-人-)

それにしてもこのお寺の由緒が気になる・・・

ということで調べてみると、小豆島八十八ヶ所めぐりの公式ホームページに清見寺の由緒が記されていました。

●清見寺の由緒
大正時代の清見寺略縁起には以下のように記されている。

清見寺ハ讃州小豆島内海湾頭第一ノ殷賑地草壁町ノ中央ニアリテ寳海山遍照院ト號シ小豆島札所第二十一番ニシテ末庵四ケ所ノ本坊ナリ。
本尊大聖不動明王ハ興教大師ノ御直作ニシテ霊験殊ニ新ニシテ巡拝者中利益ヲ蒙ル者年々少シトセズ。別ニ歓喜天(聖天)ノ霊像ヲ安置シアリテ朝夕ノ参拝多数ナリ。正保年中ノ草案ニ拠レバ草加部郷ノ古跡ニシテ天平年間僧行基菩薩ノ開基ニ始マリ後白河法皇ノ勅願寺タリ。往昔ハ当寺ヲ中ノ坊ト称シ四面四方ニ支院立チ並ビ寺門壮大ナリシモ何時ノ頃カ兵火ニ罹リ以来現今ノ規模ニ到ル。
当寺ハ明治三十二年宛モ東宮陛下ニ立セ給ヒシ砌御見学トシ問ウ小豆島御巡遊ニ當リ畏クモ玉歩ヲ移サセ給ヒシ光栄アル寺記念スベキ御遺跡ナリ。

朱鷺書房発刊の『小豆島八十八ヶ所』より抜粋

・・・

・・・・・

途中で読むのを諦めた人は私だけではないはず(笑)

1度は諦めましたが、これも一種の修行だ!

ということで、私なりに簡単に記してみました。

間違っていたら、スミマセン!

●清見寺の由緒
大正時代の清見寺略縁起には以下のように記されている。

清見寺は小豆島の内海湾で一番賑やかな地・草壁町の中央にあり、宝海山 遍照院と号し小豆島八十八ヶ所 第21番札所にして末庵4ヶ所の本坊です。

御本尊の大聖不動明王は興教大師作でとりわけ霊験あらたかで、利益をたまわる巡拝者が年々増えている。

その他、歓喜天(聖天)像を安置していて、一日中、多くの参拝者が訪れている。

1644〜1648年に記された草案によれば、草加部郷(小豆島の東南部)の古跡で、行基菩薩が開基した後白河法皇の勅願寺。

その昔、このお寺は中ノ坊と称し、周囲に支院が建ち並ぶほど壮大なお寺でしたが、いつ頃か定かではないが兵火にかかり、現在の規模になった。

1899年、皇太子(後の大正天皇)が立ち寄った記念すべき御遺跡です。

大体、内容はこんな感じ?
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聖天堂

●聖天堂

●聖天堂
・1995年建立
・瓦葺 宝形造

続いて、聖天堂を参拝。

御本尊は歓喜天さん。

もちろん秘仏でした。

このお寺に限らず、刺激が強すぎる歓喜天さんはだいたい秘仏です。


歓喜天さんは、人の喜びをご自分の歓びとする神さまです。

もともとは凄まじいパワーを持つインドの悪神でしたが、十一面観音さんと抱擁したことにより自らの欲望を堪能し、仏法の素晴らしさを知ることになりました。

そして仏教に帰依したといわれています。

そんなこんなで、歓喜天さんは十一面観音さんの教えにより、凄まじいパワーを人々の救済のために使うことにしたんだって。

欲望を抑えきれないなら、まずは欲望を成就させてあげましょう。
そして落ち着いたあとで仏法に向き合う。

そのようなスタイルで私たちをお救いになってくれる神さまです。

そんな歓喜天さんは、私たちの無茶なお願いを叶えてくれる反面、無礼をしてしまうと容赦ない祟りを振りかざすことでも知られています。

歓喜天さんは清浄を好むので、最低限、参拝の際は清潔な身だしなみと礼儀は心がけた方がいいかもですねぇ。
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下り井

●庭園

本堂の裏には庭園がありました。


●下り井

そしてその庭園には地下におりる謎の階段がありました・・・何だこれ!?

地下霊場か・・・?

秘密基地の入口?

地底王国?

誰か住んでいるのか・・・?


ネットの情報によると、これは下り井なんだとか!

ホントだ、階段を下ったところに井戸がある!


ネットの情報によると、小豆島で唯一の下り井戸で大変珍しいものと書いてありました。

小豆島で唯一というか全国的に見てもかなり珍しい井戸だと思います!

いやはや、本日も珍しいものを拝見できてありがたき幸せ。
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大銀杏

●大銀杏

●大銀杏
・樹齢 250年以上
・樹高 約25m
・幹周 4.4m

境内の片隅には大きな銀杏ドーンとそびえ立っていました。

ネットの情報によると、1950年のジェーン台風の際、6.5mの高さから上部(約20m)が折れてしまったんだとか。

しかしその後、新しい幹が伸びて現在の樹高にまで回復したんだって。


そんなこんなで大銀杏を観察していると、牛の乳のように垂れ下がった樹皮を発見。

これは古木の銀杏によく見られる乳垂(ちだれ)もしくは気根(きこん)で、空中に伸びる根です。

実のところこの乳垂もしくは気根は、何の機能を担っているのかはよくわかってないそうです。


ちなみに島根県の隠岐島にある岩倉の乳房杉の乳は、空気中の水分を吸収しているといわれています。

石のオブジェとカフェ

●六大の掛け橋

●六大の掛け橋
・2007年作
・作者 空充秋

境内には石のオブジェが点在していました。

その中でも1番の大作はこちら、六大の掛け橋

見た感じ、石と石の継ぎ目には金具など使用してないっぽい!

パズルのピースのような石を組み上げただけでアーチを作ってるっぽいんですよ!


スゴっ!


これは広島県出身の彫刻家・空 充秋(そら みつあき)さんという方の作品なんだって。


●大馬鹿之和

●大馬鹿之和
・1999年作
・作者 空充秋

こちらも六大の掛け橋と同じ技法で作られた作品でした。

もちろん作者は空 充秋さん。

それにしても、大馬鹿之和って(笑)

大胆な作品名ですね。

ちなみに兵庫県宍粟市のおごしき山の山頂には平成之大馬鹿門という作品があるみたいです。

もともと平成之大馬鹿門は京都の仏教大学の門柱として制作された作品なんだって。

しかし大学側が『馬鹿という言葉は大学には不適切だから削ってほしい』と要求し大騒動になったんだと。

『作品を削れというのは、自殺しろというのと同じ』と、空 充秋さんは反論するも、大学側は受け取りを拒否。

そんなこんなで、空 充秋さんは平成之大馬鹿門を自宅に持ち帰ることに。

その後、空 充秋さんのもとに全国から譲渡の申し入れが殺到し、兵庫県宍粟市のおごしき山に平成之大馬鹿門が建てられることになったんだとか。

面白いエピソードだなぁ。

機会があったら、いつかおごしき山を登山してみよう!


●題名不明のオブジェ

●題名不明のオブジェ①
・制作年不明
・作者 空充秋

こちらは納経所の前にある作品です。

雲のような石がグルグルと回るんですよ〜。

気持ちいい〜。


●題名不明のオブジェ②
・1992年作
・作者 田中充樹

こちらは山門にある作品です。

この作品も石がグルグルと回ります。

気持ちいい〜。


●題名不明のオブジェ③
・制作年不明
・作者 田中充樹

こちらも石がグルグルと回ります。

気持ちいい〜。

その他、境内入口付近にうさぎの耳はよくまわるという作品もありました。

見事に写真を撮り忘れて帰りましたが!


●せいけんじCafe

その他、境内にはキッチンカーがありました。

どうやらこちらはカフェのようですね。

本日は営業していませんでしたが。。

キッチンカーに貼られたチラシによると、営業日は木金土の10:00~17:00とのことです。

本日は2023年11月23日(木)なんだけどね!


石のアートしかり、キッチンカーしかり、とってもハイカラなお寺さんでしたよ。

そんなこんなで、参拝終了。

いやはや、素敵なお寺さんでした。

御朱印情報

●御朱印の種類
・第20番札所 佛ヶ滝の御朱印
・第21番札所 清見寺の御朱印
・第22番札所 峯之山庵の御朱印
・第23番札所 本堂の御朱印
・第87番札所 海庭庵の御朱印


※清見寺では5種類の御朱印を頂くことができます。

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし


●御朱印の料金
・小豆島八十八ヶ所では朱印のみの場合と真筆 + 朱印の場合では御朱印の料金が異なります

さらに寺院堂庵でも御朱印の料金が異なります

①朱印のみの場合
・寺院 300円
・堂庵 100円

②真筆 + 朱印の場合
・寺院 500円
・堂庵 300円

※朱印とは、簡単にいえばハンコのこと。
真筆とは、簡単にいえば墨書のこと。いわゆる直書き。

※ちなみに御朱印代はPayPayで払うこともできます。


●御朱印の受付場所
・納経所


●御朱印の受付時間
・不明

納経所は不在の場合があります。


不在の場合はセルフ御朱印となります。


納経所にはセルフお接待もありましたよ。

ありがたく頂いて帰りました!

・2023年11月23日 参拝
・2023年12月 更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・不明

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・なし

●最寄りのバス停
・小豆島オリーブバス
 草壁公民館前 バス停から徒歩5分

●最寄りの港
・坂手港(神戸・高松方面からの場合)
・福田港(姫路方面からの場合)
・土庄港(岡山方面からの場合)

●駐車場
・あり

※駐車場は、隣接するせいけんじこども園くさかべ保育園の前にあります。

清見寺の地図

 

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