真木大堂(伝乗寺)の御朱印~日本最大の大威徳明王と不動明王~(大分県豊後高田市)

所在地大分県豊後高田市田染真木1796
宗 派天台宗
札 所国東六郷満山霊場 第4番
由 緒もともと真木大堂は六郷満山の本山本寺・馬城山伝乗寺の堂宇の1つだったといわれています。伝乗寺は、718年に仁聞菩薩が開創した六郷満山の本山本寺8ヶ寺の1つで、最盛期には七堂伽藍と36の寺坊を有する大寺院だったそうです。しかし、鎌倉時代に火災で焼失。現在、真木大堂に収められている9体の仏像は、伝乗寺の各寺坊の衰退によって、1ヶ所に集められたものといわれています。
HP真木大堂公式サイト|「幻の大寺」で「日本一の仏像」に出会う
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石造・仁王像と鐘楼と燈明石


国東六郷満山霊場・第4番札所であります真木大堂に到着。
真木大堂と書いてまきおおどうと読みます。

この真木大堂は、もともと六郷満山の本山本寺である馬城山伝乗寺の堂宇の1つだったそうですよ。

伝乗寺は六郷満山の本山8ヶ寺の中で最大の規模を誇り、最盛期には七堂伽藍と36の寺坊を有する大寺院だったそうです。

そんなこんなで、満山の中心的寺院として隆盛を極めますが、鎌倉時代に火災で焼失。

寺伝などの詳しい史料は何も残ってないという。。

ということで、幻の大寺として現在に至ります。

って、六郷満山ってなーに?


●六郷満山とは?

ザックリと簡単に六郷満山とは、国東半島一帯にあるお寺群の総称です。

六郷とは両子山を中心とした6つの郷
満山とはそこに築かれたお寺群のこと。

伝説によると、718年、八幡神の化身・仁聞菩薩が国東半島の各地に28の寺院を開創し、69000体の仏像を造ったのが始まりといいます。

国東半島は古くから仏教が盛んな地でした。
また八幡神社の総本宮・宇佐神宮の八幡信仰も盛んな地でした。

やがて八幡信仰と山岳宗教は融合し、神仏習合の形態をとるようになりました。

そして神仏習合は、六郷満山という独特の文化へと発展していきます。


六郷満山は活動の目的から3つのカテゴリーに分類されています。

本山 → 学問をするための寺院。
中山 → 修行をするための寺院。
末山 → 布教をするための寺院。

最盛期には、寺院の数が65寺にも膨れ上がり、六郷満山の独自の文化が花開いたといいます。


現在は、33の寺院と番外に宇佐神宮を加えた国東六郷満山霊場(国東半島三十三箇所)が構成されています。

ということで、国東半島には現在も神仏習合の名残をとどめる寺社がたくさん存在しているという。

ちなみに国東は神仏習合発祥の地といわれています!


●境内入口

そんなこんなで参拝開始。

この真木大堂では、国の重要文化財に指定された9体の仏像さんを拝観できるという!

一体全体、どんな感動を与えてくれるのでしょ。
ドキドキワクワク。


●石造・仁王像

まず最初に登場するのは、国東名物の石造・仁王像

どうやらこちらの仁王さんは御意見箱として活躍している模様。

何か書こうと思ったけど、到着したばっかりなので何も意見がない・・・!

そんなことより、国東半島は安山岩と凝灰岩が採れる石材の宝庫
そのためビックリするほどたくさんの石造物が残されています。

国東半島には約100体の石造・仁王さんがいるらしく、全国の石造・仁王さんの約8割がここ国東半島に集中してるんだって!

それにしてもこの仁王さん・・・
誰かに似てる・・・


あっ!


元広島カープの前田智徳さんだ!


●拝観受付

そんなこんなで、境内へ。

ちなみに真木大堂は有料拝観となります。

●拝観料
・一般・高校生 300円
・中学生・小学生 150円


●鐘楼

拝観受付を過ぎると手水舎鐘楼が登場します。

ということで、浄財100円を納めてゴーン♪

とにかく、お寺に来たら鐘を突きたがるタイプです。


●燈明石(拝み石)

収蔵庫前には燈明石(拝み石)というものがありました。

燈明石(拝み石)には12個の穴がありました。
どうやらこの石は礼拝用の石のようです。

その昔、この穴にを注ぎ、そして燈明をあげて仏さんを拝んでたんだって。

いわゆる盃状穴です。

そんなこんなで、国重文の仏像さんを安置する収蔵庫へ・・・ノンノンノン。

まずは本堂へ。
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本堂と木造・仁王像

●本堂

●本堂
・江戸時代建立
・瓦葺 宝形造

現在、収蔵庫に安置されている国重文の仏像さんは、もともとこのお堂に安置されてたんだって。


堂内に入ると仁王さんがドーンとお出迎えしてくれます。

しかも木造!

石造王国の国東半島で木造の仁王さんに出会うことはかなりレアです!

仁王さんが木造ってだけで感動を覚えてしまう国東半島って・・・!

それだけで、いかに国東半島で発展した宗教文化が特異だったかということがわかります。


●木造・仁王像

●木造・仁王像(阿形)
・平安時代末期〜鎌倉時代初期作
・樟材 一木造
・像高 225cm
・大分県指定有形文化財

●木造・仁王像(吽形)
・江戸時代後期頃作
・像高 240cm



パッと見は阿吽ともに似たように見えますが、よく見ると筋肉の造形や足元のポージングの違いに気づきます。

吽形の方は迫力の無く、なんだかぎこちないポーズ・・・。
足の指先もなんだか・・・。

調べてみると、どうやら吽形の方は江戸時代後期頃に造り直されたもののようです。
そのため、吽形は文化財に指定されていません

江戸時代後期頃といいますと、阿形との歳の差は500歳以上!
見た目の肌年齢は同じくらいなのに・・・そう考えると阿形が異常に若々しく感じます。


●十六葉八重表菊と蒙古襲来

そんなこんなで、堂内を観察していたら仁王さんの後ろに菊花紋を発見。

どうやらこの菊花紋は蒙古襲来の際に朝廷から下賜されたもののようですよ!

●菊花紋と蒙古襲来
鎌倉時代、蒙古襲来(元寇)の際、鎌倉幕府から異国降伏の祈祷を行うようにと命が下ったんだって。

そんなこんなで、国難を救うため長期にわたり異国降伏の大祈祷を行ったといいます。

そして、その恩賞として菊花紋が下賜されたんだって。


●本堂内の石仏

その他、堂内にはたくさんの石仏が安置されていました。

堂内に石仏を安置するなんて、これまた石造王国ならではの風景ですね。


石仏に紛れて狛犬ちゃんと神牛ちゃんの姿もありましたよ。
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収蔵庫(仏像鑑賞)

●収蔵庫

●収蔵庫
・1965~1974年建立
・鉄筋コンクリート 切妻造

そんなこんなで、お待ちかねの収蔵庫へ。


収蔵庫内には国重文の仏像さんが9体横並びに安置されていて、ガラス越しの拝観となりました。

これらの仏像さんは、幻の大寺・伝乗寺の各堂宇に安置されていたもので、各寺坊の衰退によりここに集められたものだといわれています。


ちなみに収蔵庫内は撮影禁止のため写真はありません。

ということで、ここからはポストカードと、写真を無料提供している豊後高田市 フォトギャラリーの画像で説明。


●阿弥陀如来坐像と四天王立像

~豊後高田市 フォトギャラリーより~

●阿弥陀如来坐像
・平安時代後期作
・檜材 寄木造
・像高 214.9cm
・国指定重要文化財

この阿弥陀さんが造られた平安時代は日本全土に末法思想が広がっていた時代。

中央の有力貴族たちをはじめ世の人々は死後極楽に行けるようにと願い、阿弥陀如来さんを信仰の対象としていました。

そんなこんなで、こちらは近畿地方で隆盛した末法思想が遠く離れた国東半島に伝わっていたことを示す貴重な仏像さんです。


~画像はポストカードより~

彫りは浅く、なだらかな衣文は定朝様
肩幅が広く厚みある体型。
そして、やや面長でキリッと結んだ唇は定朝以前の古い様式

そんなこんなで、この仏像さんは定朝様の先駆け的作品といわれてるんだって。


●四天王立像

続いて、阿弥陀さんの四方を守護する四天王さんを見仏。

●増長天像(向かって左前)
・平安時代後期作
・像高 158cm
・国指定重要文化財

●広目天像(向かって左後ろ)
・平安時代後期作
・像高 166cm
・国指定重要文化財

●持国天像(向かって右前)
・平安時代後期作
・像高 161cm
・国指定重要文化財

●多聞天像(向かって右後ろ)
・平安時代後期作
・像高 162cm
・国指定重要文化財


~画像はポストカードより~

ネットの情報によると、この四天王さんは阿弥陀さんより少し後に造られた仏像さんなんだって。

この地方の仏師によって制作されたものではないのか?
って、推測されてるそうですよ。


●不動三尊像

~豊後高田市 フォトギャラリーより~

●不動明王立像
・平安時代後期作
・榧材 寄木造
・像高 255cm
・国指定重要文化財

なんとこのお不動さんは、日本最大の木造・不動明王立像だという!

不動明王さんの両サイドには制咜󠄀迦童子さんと矜羯羅童子さん。

いわゆる不動三尊像です。


~画像はポストカードより~

●制咜󠄀迦童子像
・平安時代後期作
・檜材 寄木造
・像高 130cm
・国指定重要文化財

●矜羯羅童子像
・平安時代後期作
・檜材 寄木造
・像高 127cm
・国指定重要文化財

制咜󠄀迦さんと矜羯羅さんは、不動明王さんに比べて極端に小さく造られていました。

不動明王さんがデカいぶん余計に小さく見えます。

意図的に小さく造ったのか、はたまたもともとは別の不動明王さんに従えていたのか・・・謎です。


●大威徳明王像

~画像はポストカードより~

●大威徳明王像
・平安時代後期作
・樟材 一木造
・像高 241cm
・国指定重要文化財

その名の通り大いなる威徳を持つ明王さんです。

なんとこちらも日本最大の大威徳明王像だという!

不動明王さんに続いて日本最大2連発です。

水牛に跨がり憤怒の表情。
体は六面六臂六足。

6つの顔は六道を見渡しています。
6本の腕で武器を持ち、壇陀印を結んで四方の悪鬼を撃滅します。
6本の足は六波羅蜜を歩む姿を表現しています。


~画像はポストカードより~

かつては、水牛に跨る姿から農耕・牛馬の守り神としても信仰されてたんだって。

牛馬に大威徳さんの法力がこもった大豆を食べさせたりして牛馬の疫病を防いでいたそうですよ。

そういった信仰から、真木大堂の前では牛馬市が開かれるようになり、現在も桜馬場という地名が残っているそうです。


いやはや、素敵な時間でした。

ありがたや~。
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古代公園

●古代公園

境内には国東半島の各地に点在していた石塔や石仏を集めた公園がありました。

その名も古代公園

ライナップは国東塔・宝筐印塔・庚申塔・五輪塔・板碑・石仏など。

まるで石造物のテーマパークのようになっていました!

その数、なんと170点!
さすが石造王国!


●国東塔

●国東塔
・室町時代末期建立
・安山岩
・高さ 160cm
・豊後高田市指定有形文化財

国東半島といえば国東塔!

国東塔は日本に約500基あるといわれていますが、そのうち約9割が国東半島に集中しているという!

というか国東塔ってなーに?


国東塔とは塔身の下に蓮華座がある宝塔のことです。

国東半島で独自の発展を遂げた石塔で、納経・家門の繁栄祈願・墓標・生前供養・追善供養などを目的として造られた塔です。


●庚申塔

●庚申塔
・1728年建立
・安山岩
・高さ 170cm
・豊後高田市指定有形文化財


上手く写真を撮ることができませんでしたが

塔身に一面六臂の青面金剛像
青面金剛さんの両サイドには童子像
その下に庚申塔のシンボル・三猿二鶏
1番下に四夜叉が配されていました。


●石仏

その他、国東ならではの個性的な石仏さんもおられました。


●石塔


石塔は数知れず。

これでもかっていうくらい国東のパワーを浴びてきました。
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かかしコンクール(駐車場)

●かかしコンクール(駐車場)

このお寺の見どころは駐車場にもあります。

それがこちら。

駐車場がカカシだらけなんです。
しかもかなりディープな作風ばかり。




ほぼみんな死んでいて、ちょっとした事件現場のようになってるんですよ。


サイコガンみたいなのがいたり、マイケルさんみたいなのがいたり。



ノブナガさん、足しかない。

よく見たら死んでた。

ズラも落ちてた。


そんな中、抜群に生き生きとしていたのがこのお方。

幸せそうだね!


どうやらこちらのカカシ群は、毎年地域の住民たちが開催しているかかしコンクールというイベントのようです。

カカシは真木大堂(真木地区)、富貴寺(蕗地区)、ほたるの館(小崎地区)の3ヶ所に設置されているらしく、それぞれの場所で人気投票を受け付けてるんだって。

投票者には抽選特産品がプレゼントされるそうですよ。

いやはや、なかなかのカオス空間。

余計なお世話かもしれませんが、仏像さんの思い出が全てかき消されますので、仏像拝観前に見ることをオススメします(笑)

御朱印情報

●御朱印の種類
・阿弥陀如来の御朱印
・真木不動尊の御朱印
・大威徳明王の御朱印

●御朱印の受付場所
・拝観受付

●御朱印の受付時間
・8:30~17:00

●御朱印の料金
・各300円

●期間限定・特別御朱印
・日本遺産認定記念の御朱印
・不動めぐりの御朱印(不動朱印)
・五ヶ寺限定の御朱印(大威徳明王)

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2014年5月4日 参拝
・2021年3月 更新
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参拝情報とアクセス

●拝観時間
・8:30~17:00

●拝観料
・一般・高校生 300円
・中学生・小学生 150円

●最寄りの駅
・JR立石駅から車で15分
 JR立石駅から徒歩1時間30分
・JR宇佐駅から車で25分
・JR別府駅から車で50分

●最寄りのバス停
・JR宇佐駅からバスで15分
 豊後高田バスターミナルで下車
 バスターミナルからタクシーで15分

●最寄りのIC
・東九州自動車道
 別府ICから車で50分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(30台)

真木大堂(伝乗寺)の地図

 

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