清水寺の御朱印~日本と中国と京都と長崎がミックスしたお寺~(長崎県長崎市)

都道府県別
所在地長崎県長崎市鍛冶屋町8−43
宗 派真言宗霊雲寺派
札 所九州西国三十三ヶ所 第25番
由 緒 1623年、京都・清水寺に安置されていた観音像をたずさえ、教えを広めながら全国各地を巡っていた慶順が創建。かつては京都・清水寺の末寺でしたが、現在は東京・霊雲寺の末寺として存続しています。
HP長崎山 清水寺
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長崎山清水寺とは?

●長崎山清水寺とは?

八坂神社の隣りに位置してます清水寺に到着。

清水寺といえば京都の清水寺を思い浮かべてしまいますが、長崎にもあるんです、清水寺が

えっ、皆さまの町にもあるって!?

そうです、全国に清水寺はあるんです。

しかしこの清水寺は、1909年まで全国で唯一京都・清水寺の末寺だったという!

いわば本家・清水寺公認の清水寺なのでありました。

しかし1909年以降、本家・清水寺から巣立って、東京・霊雲寺の末寺になったそうです。

ということで、現在は真言宗霊雲寺派の寺院になっております。

それにしても、霊雲寺派・・・そんな宗派があったとはっ!

霊雲寺派は初めて知りましたよ!
いやはや、まだまだ勉強不足ですなぁ。


●長崎山清水寺の由緒

そんな長崎山清水寺の由緒はこちら。

このお寺を創建したのは、京都・清水寺の僧・慶順さん。

慶順さんは京都・清水寺に安置されていた観音像をたずさえ、教えを広めながら全国各地を巡っていたんだって。

そして、長崎に辿り着いた慶順さんは、修行をしながら布教に努めていたそうです。
そんな慶順さんの説法を聞いて観音様に帰依する者も多かったといわれています。

そんなある日、長崎奉行・長谷川権六さんから長崎に寺院建立の敷地を与えることを約束されました。

慶順さんは無事にお寺が建てられるように、毎晩、観音様に祈願していたといいます。

そんなある夜、祈願を終えて庭に出ると、東の方角に白く輝く雲のようなものを発見してしまう!

夜が明けてその地へ行ってみると、そこには光を放つ大きな石があったという!

そんなこんなで、慶順さんは『これは観音様のお導きだ』と喜び、その地にお寺を建立しました。

それが、清水寺の始まりといいます。

ちなみに、地元ではきよみずさんという愛称で親しまれていて、あの坂本龍馬さんも参拝に訪れたことがあるお寺だそうですよ!

一体全体、どんなお寺さんなんでしょ?
ドキドキワクワク。

そんなこんなで、参拝開始。
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石門と鐘楼

●石門

●石門
・1771年建立
・四方田慈輔が寄進

境内に入り石段を上りきると、異国情緒溢れるアーチ型の石門が登場!

このようなアーチ型の石門は、 江戸時代初期に中国からもたらされた形式らしく、長崎市内の寺院にいくつか残されてるんだって。


門の表には廣大圓満
裏にはの字が刻まれていました。

さらによく見てみると、門には花雨化成千載澤香風吹遍十方春の文字も確認できました。

昔から中国文化の影響をモロに受けてきた長崎。
この石門は、そんな長崎を象徴するような景色でした。

全国的には珍しいけど、長崎だとこういった風景が妙にしっくりきます。

いやはや、長崎のお寺巡りは、ひと味もふた味も違いますなぁ〜。


●鐘楼

●鐘楼
・1877年移築
・本瓦葺 入母屋造 袴腰鐘楼
・長崎市指定有形文化財

●梵鐘
・1642年鋳造
・長崎市指定有形文化財

この鐘楼は、もともと清水寺の隣の現応寺(現・八坂神社)にあったものらしいですよ。
それを1877年に現在地へ移築したんだって。

梵鐘は1642年鋳造。
博多の豪商・伊藤小左衛門尉吉次さんが寄進したものだという。

なんと、日本製としては長崎最古の梵鐘なんだって!

そんなこんなで、第二次世界大戦中の金属類回収令で供出を免除された貴重な文化財になっております。
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本堂

●本堂

●本堂
・1668年建立
・本瓦葺 入母屋造
・国指定重要文化財

そんなこんなで、本堂に到着。

山号は長崎山
ながさきさんと読むのかと思ったら、まさかのちょうきさん

そうきたかっ!

そんなことより、この長崎・清水寺は、本場の京都・清水寺同様、檀家を持たない祈願寺なんだって。

そういうところにも、京都・清水寺との共通点があるんですね!



それにしても、軒下が長く優雅な屋根が特徴的な本堂でした。

よく見ると、屋根の上部と下部に段差があるじゃない!

これは錣葺という屋根で、ちょっとレアな屋根だったりします。
ちなみに錣葺と書いてしころぶきと読みます。

そんなこんなで、久々に出会う錣葺に鼻息が荒れたひと時でした。


この本堂の特徴は錣葺だけではありませんでした。

なんと堂内外陣にはアーチ式天井、いわゆる黄檗天井があるという!

そんなこんなで、真言宗寺院の本堂でありながら、長崎唐寺黄檗様式の要素が混在しているという珍しいお堂になっていました!


ちなみにこちらが本堂の平面図です。

正面から、外陣 → 内陣 → 内々陣 → 後陣。
さらに、その周りを脇陣が取り囲むという今までに拝見したことのない特異な間取りになっていました!


御本尊は千手観音立像
そして、御本尊の両サイドに二十八部衆さんと毘沙門天さんと勝軍地蔵さんが安置されていました。

噂によると、このラインナップは京都・清水寺とほぼ同じなんだそうです!
ここでも京都・清水寺との共通点!

となれば、当然、本尊の千手観音さんは清水型観音さん!

由緒によると、このお寺を創建した慶順さんは京都・清水寺の観音像をたずさえて、全国各地を巡っていたといわれています。

そんなこんなで、こちらの本尊は京都・清水寺の本尊を造る際の試作仏だったのではないか?といわれてるんだって!

ちなみに本尊は秘仏のため拝見することはできませんでした。
ということで、堂内で拝見できる清水型観音さんはお前立となります。

御開帳は60年に1度らしいですよ。


こちらは京都・清水寺の清水型観音さん(お前立)です。

写真左はポストカードより。
写真右は京都・清水寺の本堂内を激写。
ボッケボケですが!

そんなことより、長〜い手を頭上で合掌するのが清水型観音さんの特徴です。

あと堂内には脱着可能の腕を持つびんずるさんもおられるそうですよ。
見事に見逃して帰りましたが!
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清水の舞台と石造物

●清水の舞台

そんなこんなで
はいドン!

なんと!

長崎の清水寺にも清水の舞台があるという!

どこまでも本家・清水寺のコピーです!
ここまで徹底すると感動しちゃいます!


●清水の舞台
・1646年建立

しかし本家とは違い、こちらの舞台は石造!
もともとは木造だったそうですが、1646年に石造の舞台に改築したんだって。


この舞台は、お寺の背後にある風頭山から切り出した石で石垣を築き、その上に板石を敷き、さらに欄干を張り巡らせたものだという。

高欄の擬宝珠に刻まれた寄進者は全て唐人で、中には貿易商人と思われる南京のお方の名前も刻まれてるんだとか。

ということで、こちらの舞台は中華版・清水の舞台???

門は門で舞台は造。
この独特なセンスも、長崎ならではの光景ですね!


ちなみに、こちらが舞台からの風景です。

長崎市内を一望できるダイナミックなパノラマになっております!

これはいいぃぃ~。
そんなこんなで、しばらくの間、春風に吹かれながらボーとしていました。


●唐船つなぎ石と花見塚(芭蕉句碑)

本堂前には、こんな変わった石造物もありました。


●唐船つなぎ石
・1864年建立

この石灯籠は、唐との貿易が盛んだった頃、入港する唐船接岸する際にをつないでいたといわれる石なんだって。

そのつなぎ石をこの地に運んで、石灯籠としてリサイクルしたという!


●花見塚(芭蕉句碑)
・1824年建立

こちらは芭蕉句です。

句碑には志はら九八 花のうへ那る 月夜かなと刻まれていました。


●石仏群

そして本堂裏には見事な石仏ワールドが築かれていました!


●瑞光石

そして石仏群に紛れて瑞光石という巨石もありました。

なんと!

この石が、清水寺の創建に導いた光を放つ巨石だという!

いやはや~、石造物のラインナップが濃いです!

もしかしたら、このお寺は石造ファンにとってはたまんないスポットかも知れません。
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宝塔と大師堂と聖天堂

●宝塔

本堂裏には、中華チックな宝塔がありました。

塔内には黄金の如意輪観音さんが安置されていましたよ。


●大師堂

●大師堂
・1760年建立
・本瓦葺 入母屋造

このお寺さんは真言宗寺院ということで、堂内には弘法大師さんがお祀りされています。

と思いきや、堂内は

①弘法大師を祀った大師堂
②慶順僧都を祀った祖師堂
③親鸞・阿弥陀如来像と地蔵菩薩像を祀った阿弥陀堂に分けられているという!

残念ながら、堂内を拝見することはできませんでしたが、本堂同様、堂内は特異な造りになってるっぽいです!

長崎のお寺巡りは、いろんな変化球を投げてくるので一筋縄ではいきませんね!


●聖天堂

●聖天堂
・1851年再建
・本瓦葺 二重 宝形造

続いて、聖天堂を参拝。
聖天堂ということで、堂内には夫婦和合の神様であります歓喜天さんが安置されている模様。

しかし、見た目のエロさからか刺激が強すぎるからか秘仏となっております。
このお寺に限らず、歓喜天さんはほとんどのお寺で秘仏になっています。

いろいろと書きたいことがありますが、歓喜天さんは祟り神でもあるので、あんまりふざけたことを書けない・・・です(笑)

ちなみに、長崎三女傑の1人・お慶さん(大浦 慶)は、この歓喜天さんを熱心に信仰していたそうですよ。

そんなこんなで、参拝終了。

日本と中国と京都と長崎がごちゃ混ぜになったお寺さんでした!

御朱印情報

●御朱印の種類
・長崎山清水寺の御朱印
(九州西国三十三ヶ所 第25番)

●御朱印の受付場所
・納経所

●御朱印の受付時間
・不明

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2017年4月29日 参拝
・2021年4月 更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・不明

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・路面電車
 崇福寺 電停から徒歩5分

●最寄りのバス停
・長崎バス
 崇福寺入口から徒歩3分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(20台)

清水寺の地図

 

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