霊山寺の御朱印|四国霊場 第1番|お遍路ルーキーお大師さまと旅に出る|四国八十八ヶ所 車遍路の旅(徳島県鳴門市)

所在地徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
宗 派高野山真言宗
札 所 ・四国八十八ヶ所 第1番
・四国霊場十三仏 第2番
前後札所 ・前 → 第88番札所・大窪寺
・後 → 第2番札所・極楽寺
本 尊釈迦如来
真 言のうまく さんまんだ ぼだなん ばく
由 緒729~748年、聖武天皇の勅願により行基が開基。815年、空海(弘法大師)がこのお寺で21日間の修行をし、釈迦如来を感得。そして霊山寺と名付け四国八十八ヶ所の第1番札所に定めたという。室町時代、三好氏の庇護を受け大寺院として栄えたそうです。1582年と1891年に焼失しますが、その都度再建し、現在に至ります。
HP笠和山 一乗院 霊山寺 – (一社)四国八十八ヶ所霊場会

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霊山寺とは?


四国八十八ヶ所の第1番札所であります霊山寺に到着。

霊山寺と書いてりょうぜんじと読みます。

ちなみに、四国八十八ヶ所の第番札所ということで、地元の方からは通称・一番さんという名で親しまれているそうですよ。

●霊山寺とは?

729〜749年、聖武天皇の勅願により行基が開基したお寺さんです。

815年、弘法大師は人間の持つ八十八の煩悩をなくすため、四国に八十八ヶ所の霊場を開く決意をしたという。

そして、四国の東北から右廻りに巡錫していた際、この地を訪れ21日間の修行をしたんだって。

すると空中に光明輝く諸仏を感得!

弘法大師はその光景を、釈迦如来がインド・鷲峯山で行う説法の姿と似ていると感じとったという。

そして、天(インド)の霊山国(日本)に移すという意味で竺和山 霊山寺と名付けたそうです。

その際、持仏の釈迦誕生仏を本尊前に納め、四国八十八ヶ所の第1番札所に定めたといいます。

ちなみに、その釈迦誕生仏は白鳳時代作といわれ、像高14cmの小さな仏像さんだという。


室町時代、三好氏の庇護を受けて七堂伽藍を有する大寺院に発展。
阿波三大坊の1つとして繁栄しましたが、1582年に長宗我部元親の兵火により焼失。

その後、阿波藩主・蜂須賀光隆が再建しますが、1891年に本堂と多宝塔以外の堂宇を再び焼失。

その後、再建されたのが現在の霊山寺といいます。



午前7時。

総合窓口案内所で巡礼グッズを購入し、ピッチリとアイロンの跡がついた純白の白衣を手にとり、何ともいえない緊張感とワクワク感でニヤニヤしていたひと時。
心のダンスが止まらない。

そんなこんなで、駐車場で白衣に着替えていると、仙人のような髭を生やしたベテラン遍路さんに話しかけられました。

そのベテラン遍路さんは、エンドレスに歩き遍路をしているという・・・納経帳は重ね印で真っ赤っかだ!
死ぬまで歩き続けるんだって!(ひぇっ)

そしてルーキーの私に四国遍路の心得とクレイジーな体験談をたくさんお話ししてくれました。

そして最後に『若いのだから歩かないと〜』という重いひと言を言い放ち去っていきました・・・むむむ。

いきなりプロの洗礼を浴びて、ちょっぴり萎縮(笑)

でも始める前に、プロの生声を聞けたことは貴重な体験だ。

そんなこんなで、お遍路ルーキー。
88ヶ所という果てしない旅をスタートさせました。
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仁王門と手水舎と鐘楼

●仁王門

●仁王門
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造
・三間一戸 楼門

記念すべき第1番札所。
まず最初に登場するのは立派な仁王門

私にとっての発願寺となります。

そんなこんなで、仁王門前で一礼をして、いざ参拝開始。


●仁王像

それにしても、力こぶのないスマートな仁王さん。

もしかしたら、仁王さんもデビューしたてなのかな。

たくさんトレーニングをして今後のパンプアップに期待。


●手水舎

仁王門をくぐるとすぐ手水舎鐘楼があります。

他の霊場と同様、四国八十八ヶ所霊場も

山門前で一礼

手水舎

鐘楼

本堂

大師堂

納経

山門前で一礼

という流れになります。


手水舎には少女のマネキン遍路ちゃんがおられました。

少女ですが、ヨレヨレの白衣を見る限り、かなりのベテランとみた!


●鐘楼

続いて、鐘楼で鐘をひと撞き。

御本尊とお大師さまにご挨拶。

そして本堂へ。
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本堂と大師堂

●本堂

●本堂
・1964年改築
・瓦葺 入母屋造

●本尊
・釈迦如来

●真言
・のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

意外にも四国霊場で釈迦如来を御本尊としているお寺はヶ寺しかないという。

めちゃくちゃメジャーな仏様ですが、四国霊場ではレアな仏様だという!


ちなみに本堂では

ローソク

線香

納札

お賽銭

読経

という流れになります。


そして読経の順番はこちら。

①開経偈(かいきょうげ)
②懺悔文(ざんげもん)
③三帰(さんき)
④三竟(さんきょう)
⑤十善戒(じゅうぜんかい)
⑥発菩提心真言を3回(ほつぼだいしんしんごん)
⑦三摩耶戒真言を3回(さんまやかいしんごん)
⑧般若心経(はんにゃしんぎょう)
⑨各霊場の御本尊真言(ごほんぞんしんごん)
⑩十三仏真言(じゅうさんぶつしんごん)
⑪光明真言を3回(こうみょうしんごん)
⑫御宝号を3回(ごほうごう)
⑬廻向文(えこうもん)


この読経が大変で・・・

赤面しちゃうくらいカミカミで・・・

御本尊とお大師さまがズッコケる音が聞こえてきたくらい!

多分、新喜劇状態!

ということで、さぁこれから四国巡礼を始めるぞ!という方は、始める前にあらかじめ読経の練習をしておいた方が良さそうです!


●大師堂

●大師堂
・建立年不明
・瓦葺 宝形造
・本尊 弘法大師像

続いて、大師堂へ。

本堂同様、大師堂も

ローソク

線香

納札

お賽銭

読経

という流れになります。


読経は札所本尊真言と十三仏真言を省き、あとは本堂と同じです。

南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・

読経が下手クソですみません。。
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多宝塔

●多宝塔

●多宝塔
・1394~1428年建立
・本尊 五智如来像

そんなこんなで、多宝塔で古建築鑑賞。

このお寺は1582年の長宗我部元親による兵火と、1891年の火災で多くの堂宇を焼失していますが、この多宝塔は両方の災難から逃れた貴重な古建築となっております。


上層部の組物は四手先で軒は扇垂木。
下層部の組物は出組で軒は二軒繁垂木。

亀腹が漆喰ではなく銅板という、珍しい造りでした!

あと縁束が高く、妙に胴長なのも面白いなぁっと思いました。


ちなみに塔内には大日如来の知恵を表す五智如来像が安置されていました。

塔の中には入れませんが、格子の間から拝見することができました。
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十三仏と不動堂

●十三仏

一般的に人が亡くなると、初七日から三十三回忌までの13回の追善供養を行います。

そんなこんなで十三仏とは、その追善供養の仏事にそれぞれ割り当てられた13の仏様のことです。

私たちが死んじゃったとき、自力では浄土へは行けません。
ということで、仏様に浄土まで導いてもらうということなんですね。

●十三仏

①不動明王
②釈迦如来
③文殊菩薩
④普賢菩薩
⑤地蔵菩薩
⑥弥勒菩薩
⑦薬師如来
⑧観世音菩薩
⑨勢至菩薩
⑩阿弥陀如来
⑪阿閦如来
⑫大日如来
⑬虚空蔵菩薩


●不動堂

●不動堂
・建立年不明
・瓦葺 宝形造
・本尊 不動明王像

続いて、十三仏の隣にある不動堂へ。


堂内にはポップな不動明王さんがおられました。

ちょっと気が抜けます。

その他の見どころ

●放生池

放生池にはスッポンポンの童子がおられました。

気が抜けます。


●マネキン遍路

気が抜けます。


●パンダ

気が抜けます。

真剣にやろうとしてるのに、ちょいちょいツッコミ所を用意してくれています。

気持ちのコントロールが難しいなぁ(笑)


それにしても、早朝だというのに境内にはたくさんのお遍路さんがおられ、そして読経が響きわたっていました。

独特すぎる光景にちょっとビビりましたが、よく見るとみんなピシッとアイロンの跡がついている!
みんな私と同じルーキーじゃん。
年齢は違えど同級生だ。

そう思うと、妙な親近感がわきました。


そんなことより、第1番札所ではいくつかの課題が見つかった。

読経問題。
ローソク・線香・納札の収納場所(カバン)。
あと菅笠がズレること・・・。

昔から蝶々結びが下手なんだ。
まずは蝶々結びの練習をしよう。


そんなこんなで、参拝終了。

第2番札所・極楽寺へ続く。

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極楽寺の御朱印|四国霊場 第2番|弘法大師お手植えの長命杉でパワーチャージ|四国八十八ヶ所 車遍路の旅 (徳島県鳴門市)
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御朱印情報

●御朱印の種類
・四国八十八ヶ所の御朱印
・四国霊場十三仏の御朱印

●御朱印の受付場所
・納経所(個人・団体)
・本堂(個人のみ)

●御朱印の受付時間
・7:00~17:00

●御朱印の料金
・四国八十八ヶ所 500円
・四国霊場十三仏 300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2009年10月10日 参拝
・2024年3月 最終更新

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参拝情報とアクセス

●拝観料
・無料

●宿坊
・なし

●前後札所
・第88番札所・大窪寺へ40km
 徒歩7時間40分
 車で50分

・第2番札所・極楽寺へ1.2km
 徒歩15分
 車で2分

●最寄りの駅
・JR板東駅から徒歩10分
・JR板東駅から車で2分

●最寄りのバス停
・徳島バス 大麻線に乗車
 霊山寺前 バス停で下車 徒歩すぐ

●最寄りのIC
・高松自動車道
 板野ICから車で5分

・徳島自動車道
 藍住ICから車で10分

・神戸淡路鳴門自動車道
 鳴門北ICから車で30分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(100台)

霊山寺の地図

 

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