所在地 | 長崎県壱岐市芦辺町湯岳興触676−1 |
---|---|
祭 神 | ・足仲彦尊・息長帯姫尊・応神天皇・仁徳天皇 ・天手力男命・八意思兼神・住吉大神 |
社 格 | 式内社(名神大) |
由 緒 | 創建年は不詳。かつてこの付近は壱岐国の国府があった地といわれています。ちなみに社号の興には国府という意味があるそうです。1676年、国学者・橘三喜が壱岐国の式内社を調査した際、この神社を式内社・與神社に比定。しかしこれは與の字を興と見誤ってしまったためといわれています。そのため式内社・天手長男神社がこの神社で、式内社・與神社は別の神社なのではないのか?といわれているそうです。さらに壱岐国一宮もこの神社なのではないか?といわれています。 |
興神社とは?
●説明板
壱岐七社の1社であります興神社に到着。
興神社と書いてこうじんじゃと読みます。
比較的広い県道173号線沿いに鎮座してますのですんなりと到着できました。
かつてこの付近は壱岐国の国府があった地と考えられてるんだって。
ちなみに社号の興には国府という意味があるそうです。
壱岐島に鎮座する他の式内社同様、この興神社も橘三喜さんによって式内社・與神社に比定されました。
しかし!
例のごとく橘三喜さんは痛恨のイージーミス!
なんと與と興の文字を見誤ってしまい、全く違う神社を式内社・與神社に比定してしまったという。。
またやっちゃったよ、橘三喜さん!
近年の研究では、現・壱岐国一宮の天手長男神社が式内社・與神社で、現・興神社が壱岐国一宮だったとする説が有力視されてるんだって!
この神社に限らず、橘三喜さんが比定した式内社はことごとく否定されています。(比定と否定のダジャレです)
この比定を否定する由緒は、もはや壱岐の神社巡りあるある。
神社を巡るたびに『もっとちょうだい!』と求めている自分がいるのであります。
橘三喜さん、最高です!
そんなこんなで、参拝開始。
壱岐七社の1社であります興神社に到着。
興神社と書いてこうじんじゃと読みます。
比較的広い県道173号線沿いに鎮座してますのですんなりと到着できました。
●壱岐七社とは?
壱岐七社とは、平戸藩主・松浦氏が特別に崇敬した7つの神社のことです。
①白沙八幡神社
②興神社
③住吉神社
④本宮八幡神社
⑤箱崎八幡神社
⑥國片主神社
⑦聖母宮
壱岐七社とは、平戸藩主・松浦氏が特別に崇敬した7つの神社のことです。
①白沙八幡神社
②興神社
③住吉神社
④本宮八幡神社
⑤箱崎八幡神社
⑥國片主神社
⑦聖母宮
かつてこの付近は壱岐国の国府があった地と考えられてるんだって。
ちなみに社号の興には国府という意味があるそうです。
壱岐島に鎮座する他の式内社同様、この興神社も橘三喜さんによって式内社・與神社に比定されました。
しかし!
例のごとく橘三喜さんは痛恨のイージーミス!
なんと與と興の文字を見誤ってしまい、全く違う神社を式内社・與神社に比定してしまったという。。
またやっちゃったよ、橘三喜さん!
近年の研究では、現・壱岐国一宮の天手長男神社が式内社・與神社で、現・興神社が壱岐国一宮だったとする説が有力視されてるんだって!
この神社に限らず、橘三喜さんが比定した式内社はことごとく否定されています。(比定と否定のダジャレです)
この比定を否定する由緒は、もはや壱岐の神社巡りあるある。
神社を巡るたびに『もっとちょうだい!』と求めている自分がいるのであります。
橘三喜さん、最高です!
そんなこんなで、参拝開始。
橘三喜の壱岐・式内社調査とは?
橘三喜の壱岐・式内社調査とは?1676年、平戸藩主・松浦鎮信さんは、壱岐国にある式内社24社を調査し、各社の御祭神の名を記録し、後世に残し伝えようと思い立ちました。その際、国学者・橘三喜さんに壱岐国24社の調査...
鳥居と参道と狛犬
●鳥居①
●鳥居①
・1908年建立
・明神鳥居
まず最初に登場するのは1908年に建立された新しめの明神鳥居。
鎮信鳥居が多い壱岐島では、最もポピュラーな明神鳥居はちょっぴりレアな存在となっております。
なんだか久々に明神鳥居を見たような気がします。
●参道
そんなこんなで、鳥居①をくぐって参道へ。
境内は人の気配はなく異常に静まり返っていました。
聞こえるのは、脈打つ鼓動と耳鳴りと荒れる鼻息のみ。
命の音がうるさい。
●鳥居②
●鳥居②
・江戸時代建立
・高さ 3.45m
・鎮信鳥居
続いて登場するのは壱岐名物であります鎮信鳥居!
柱には松浦鎮信さんと思われる名前が刻まれていました。
●狛犬
●狛犬
・1984年奉納
続いて、狛犬ちゃんにご挨拶。
いい意味で雑味のある狛犬ちゃんでした。
そんなことより!
狛犬ちゃんの顔の向きにご注目・・・
なんとこの狛犬ちゃんは社殿の方を向いているという!
まさかそんなことはないと思うけど・・・もしかして左右逆に置いちゃった系?
●手水鉢
そんなこんなで、手水鉢でお清め・・・といいたいところですが、お水がお腐りの模様。。
ということで、エアーお清め。
●鳥居①
・1908年建立
・明神鳥居
まず最初に登場するのは1908年に建立された新しめの明神鳥居。
鎮信鳥居が多い壱岐島では、最もポピュラーな明神鳥居はちょっぴりレアな存在となっております。
なんだか久々に明神鳥居を見たような気がします。
●参道
そんなこんなで、鳥居①をくぐって参道へ。
境内は人の気配はなく異常に静まり返っていました。
聞こえるのは、脈打つ鼓動と耳鳴りと荒れる鼻息のみ。
命の音がうるさい。
●鳥居②
●鳥居②
・江戸時代建立
・高さ 3.45m
・鎮信鳥居
続いて登場するのは壱岐名物であります鎮信鳥居!
柱には松浦鎮信さんと思われる名前が刻まれていました。
●狛犬
●狛犬
・1984年奉納
続いて、狛犬ちゃんにご挨拶。
いい意味で雑味のある狛犬ちゃんでした。
そんなことより!
狛犬ちゃんの顔の向きにご注目・・・
なんとこの狛犬ちゃんは社殿の方を向いているという!
まさかそんなことはないと思うけど・・・もしかして左右逆に置いちゃった系?
●手水鉢
そんなこんなで、手水鉢でお清め・・・といいたいところですが、お水がお腐りの模様。。
ということで、エアーお清め。
鎮信鳥居とは?
鎮信鳥居とは?鎮信鳥居と書いてちんしんとりいと読みます。肥前国平戸藩4代藩主・松浦鎮信さんが寄進したことから鎮信鳥居と呼ばれるようになったんだって。松浦鎮信さんが寄進した後も、平戸藩主や地元民が同型の...
拝殿と本殿
●拝殿
●拝殿
・建立年不明
・瓦葺 妻入り入母屋造
続いて、拝殿で参拝。
かつてこの神社は印鑰大明神と呼ばれていたみたいです。
ちなみに印鑰と書いていんやくと読みます。
印鑰神社とは、平安時代に朝廷から渡された公印と倉庫の鍵を管理していた神社のことです。
国の印鑑と鍵は国司が国を治めるにあたってとっても重要なものでした。
かつてこの神社が印鑰大明神と呼ばれていたということは、この地に国府があったということ。
現在の壱岐国一宮は・天手長男神社ですが、先程も申したとおり、それは間違い。
やはり壱岐国一宮はこの興神社の可能性が高そうです。
そのことに気づけなかった橘三喜さん・・・おかげでややこしくも楽しい神社巡りができています!
ありがとうございます!
●総社神社(壱岐国総社)
ちなみに、興神社から1.5km離れた地に総社神社が鎮座しています。
この総社神社は興神社の境外社とのことなので、俄然興神社一宮説の信憑性が高まりますね。
●本殿
●本殿
・1566年建立(?)
・銅板葺 一間社流造
本殿は覆屋で保護されていました。
しかしありがたいことに、本殿の一部を拝見することができました。
それにしても、メルヘンチックな色彩です。
壱岐の神社では、このような淡くてカラフルな本殿が多いような気がします。
由緒によると永禄九年宝殿再建。
松浦肥前守源隆信公の棟札あり。
的なことが書かれていました。
永禄九年は戦国時代ですよ!
その棟札がこの本殿のものなのかは不明です。
ちなみにネットの情報によると、この本殿は長崎県で3番目に古い本殿のようです。
●拝殿
・建立年不明
・瓦葺 妻入り入母屋造
続いて、拝殿で参拝。
かつてこの神社は印鑰大明神と呼ばれていたみたいです。
ちなみに印鑰と書いていんやくと読みます。
印鑰神社とは、平安時代に朝廷から渡された公印と倉庫の鍵を管理していた神社のことです。
・印 → 壱岐国の官印・国印
・鑰 → 倉庫の鍵
・鑰 → 倉庫の鍵
国の印鑑と鍵は国司が国を治めるにあたってとっても重要なものでした。
かつてこの神社が印鑰大明神と呼ばれていたということは、この地に国府があったということ。
現在の壱岐国一宮は・天手長男神社ですが、先程も申したとおり、それは間違い。
やはり壱岐国一宮はこの興神社の可能性が高そうです。
そのことに気づけなかった橘三喜さん・・・おかげでややこしくも楽しい神社巡りができています!
ありがとうございます!
●総社神社(壱岐国総社)
ちなみに、興神社から1.5km離れた地に総社神社が鎮座しています。
この総社神社は興神社の境外社とのことなので、俄然興神社一宮説の信憑性が高まりますね。
●総社とは?
総社とは国内に点在した有力な神社を1ヶ所に合祀した社で、国司が各神社の巡回の手間を省くために設けられた神社です。
ということで、総社を参詣すれば国内全ての神社を参拝したことになるという。
要するに業務のシンプル化です。
おそらくこの神社には、壱岐国の重要な神社が合祀されていたのでしょう。
総社とは国内に点在した有力な神社を1ヶ所に合祀した社で、国司が各神社の巡回の手間を省くために設けられた神社です。
ということで、総社を参詣すれば国内全ての神社を参拝したことになるという。
要するに業務のシンプル化です。
おそらくこの神社には、壱岐国の重要な神社が合祀されていたのでしょう。
●本殿
●本殿
・1566年建立(?)
・銅板葺 一間社流造
本殿は覆屋で保護されていました。
しかしありがたいことに、本殿の一部を拝見することができました。
それにしても、メルヘンチックな色彩です。
壱岐の神社では、このような淡くてカラフルな本殿が多いような気がします。
由緒によると永禄九年宝殿再建。
松浦肥前守源隆信公の棟札あり。
的なことが書かれていました。
永禄九年は戦国時代ですよ!
その棟札がこの本殿のものなのかは不明です。
ちなみにネットの情報によると、この本殿は長崎県で3番目に古い本殿のようです。
境内社
●境内社
その他、境内には小さなお社がありました。
どなたがお祀りされてるのでしょうねぇ?
あと、見事に見逃して帰りましたが、境内には大きなホルトの木があるそうです。
そんなこんなで、参拝終了。
いやはや、素敵な神社でした。
その他、境内には小さなお社がありました。
どなたがお祀りされてるのでしょうねぇ?
あと、見事に見逃して帰りましたが、境内には大きなホルトの木があるそうです。
そんなこんなで、参拝終了。
いやはや、素敵な神社でした。
御朱印情報
●御朱印の受付場所
・興神社の拝殿内
※興神社には宮司さんは常駐していません。
御朱印は興神社の拝殿内に書置きが用意されています。
●御朱印の料金
・300円
※初穂料はお賽銭箱に納めるシステムになっています。
●御朱印の受付時間
・不明
●期間限定・特別御朱印
・なし
●オリジナル御朱印帳
・なし
●興神社の連絡先
・090-1514-0575
※宮司さんのご都合により対応できない場合があります。
・2022年8月27日 参拝
・2022年9月 更新
壱岐島の御朱印情報まとめ(28種)|受付場所・受付時間・初穂料・オリジナル御朱印帳など
壱岐島で頂ける御朱印をまとめてみました。白沙八幡神社●御朱印の種類・白沙八幡神社の御朱印・海神社の御朱印●御朱印の受付場所・白沙八幡神社●不在の場合・白沙八幡神社の拝殿内に...
参拝情報とアクセス
●開門時間
・境内自由
●拝観料
・無料
●最寄りの港
・芦辺港から車で10分
・印通寺港から車で10分
・郷ノ浦港から車で15分
●最寄りの空港
・壱岐空港から車で10分
●最寄りのバス停
・壱岐交通
湯岳 バス停から徒歩3分
※バスの路線図・時刻表はこちら。
●最寄りのIC
・なし
●駐車場
・無料の専用駐車場あり
※境内入口に3~4台分の駐車スペースがあります。
・境内自由
●拝観料
・無料
●最寄りの港
・芦辺港から車で10分
・印通寺港から車で10分
・郷ノ浦港から車で15分
●最寄りの空港
・壱岐空港から車で10分
●最寄りのバス停
・壱岐交通
湯岳 バス停から徒歩3分
※バスの路線図・時刻表はこちら。
●最寄りのIC
・なし
●駐車場
・無料の専用駐車場あり
※境内入口に3~4台分の駐車スペースがあります。