八幡磨能峰宮(下領八幡宮) の御朱印情報|2200年以上の歴史をもつスーパー古社(山口県美祢市)

所在地山口県美祢市大嶺町東分1744
祭 神主祭神
・天照大神・蛭子大神
配祀神
・応神天皇・神功皇后・宗像三女神
由 緒 社伝によると、孝霊天皇の時代に創建。創建当初は、宇周宮または磨能峰宮という社号だったそうです。鎌倉時代、石清水八幡宮の御分霊を合祀し下領八幡宮に改称。その後、1896年に八幡磨能峰宮に改称したそうです。江戸時代末期、尊王攘夷派の志士・廣岡浪秀が宮司を務めていた神社として知られています。
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境内入口


第3回、朱フレのYさんと寺社巡り大会。

今回もYさんの地元・山口県の寺社をたくさん案内して頂きました!

そんなこんなで南原寺で参拝後、八幡磨能峰宮に到着。

八幡磨能峰宮・・・よ、読めない(笑)

どうやら八幡磨能峰宮と書いてやはたうすのみねぐうと読むそうです。

日本語って難しいなぁ。

ちなみに八幡磨能峰宮は、通称・下領八幡宮と呼ばれてるみたいです。

下領・・・しもりょう?かりょう?

これも読めない・・・バカなのかなぁ?

そんなこんなで、参拝開始。


●境内入口

社伝によると、孝霊天皇の時代に創始された神社なんだって。

調べてみると、孝霊天皇の時代は紀元前290~215年くらいとのことなので、2200年以上の歴史を有する超スーパー古社!

アジア大陸に近い山口県は、早くから大陸との交流があったため、九州と同じくとてつもなく長い歴史を持っています。

そのため、創始2200年といわれても何ら不思議ではないです。
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参道と石灰岩の灯籠

●参道

そんなこんなで、境内へ。

参道脇には2本のクスノキが立っていました。

たまに神門の役割をはたす門杉がある神社に出会いますが、このクスノキも神門的な意味合いを持ってるのかな?

ということで、門楠・・・と勝手に命名。


●石灰岩の灯籠

●石灰岩の灯籠
・1934年建立
・材質 石灰岩

そんなことより、参道脇には白い灯籠がありました。

白い塗装がはがれた石灯籠かなぁ〜と思ったら・・・何とっ!


よく見たら、石灰岩の灯籠でした!


美祢市の観光スポットといえば秋芳洞と秋吉台!

秋吉台は無数の石灰岩が露出した日本最大のカルスト台地です。


説明板によると、この神社の地質は秋吉台石灰岩層群に属する石灰岩なんだって。

灯籠に石灰岩が使われているのも納得ですね〜。


ちなみに秋吉台は、八幡磨能峰宮から車で約20分のところにあります。
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鳥居と手水舎と狛犬①②

●鳥居

●鳥居
・建立年不明
・明神鳥居

続いて、鳥居が登場。

建立年を確認することができませんでしたが、風化具合から見て結構古そうな鳥居でした。


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

続いて、手水舎でお清め。


何か違和感あるなぁ・・・と思ったら!

なんと、手水鉢も石灰岩だったという!


ちなみに、石灰岩の始まりはサンゴ礁

サンゴ礁は時間が経つと石灰岩になるという。

そんなこんなで、サンゴ礁が出来ては石灰岩になり、サンゴ礁が出来ては石灰岩になり、サンゴ礁が出来ては石灰岩になりを繰り返すこと約3億5千万年!

そしてプレート運動で地上に隆起した石灰岩が雨水で溶ける・・・それが現在の秋吉台の姿なんだと!

ということで、この手水鉢には3億5000万年前の地球の記憶が刻まれてるということなのかぃ?


というか3億5000万年前はこの地がだったとか・・・私の想像力じゃ追いつかないです。


●狛犬①②

●狛犬①②
・1825年奉納

続いて、狛犬ちゃんにご挨拶。

台座には文政八乙酉歳と刻まれていました。

ということで、この狛犬ちゃんは1825年生まれとなります。

豚鼻と垂れ耳で、顔を上に向けたお座り型。

このタイプは山口県でよく見かける狛犬ちゃんです。

台座がシンプルだったので萩狛犬とは言い切れませんが、萩狛犬の影響を感じる作風になっていました。
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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・1879年建立
・瓦葺 入母屋造

続いて、拝殿で参拝。

この神社には1652年と1782年再建の棟札があるそうです。

ちなみに、現在の社殿は1879年建立とのことです。


●主祭神
・天照大神・蛭子大神

●配祀神
・応神天皇・神功皇后・宗像三女神

もともと、この神社は天照大神と蛭子大神を祀り、宇周宮または磨能峰宮と称していたんだって。

その後、天照大神・邇々杵尊・稲田姫命・大国主神・保食神・神武天皇を合祀。

そして稲六所の明神と崇められ、穴門国(長門国)の総社となったそうです。

鎌倉時代、山城国の男山八幡宮(現・石清水八幡宮)の御分霊を勧請し下領八幡宮に改称。

以後、この神社は八幡宮となったようです。

そして、1896年に社号を八幡磨能峰宮と改称し、現在に至るんだって。


●本殿

●本殿
・1879年建立?
・瓦葺 流造

パッと見は一般的な流造なんだけど、向拝下を板壁で覆い、さらに障子戸を備えるという、ちょっと変則的な造りになっていました。


そして最大の特徴は、2段の石垣の上に建ち、縁を柱で支えてないところ。

どことなく城郭建築の要素を取り入れたようなお社になっていましたよ。
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広岡波秀の碑

●広岡波秀の碑

●広岡波秀の碑
・1916年建立

江戸時代末期、この神社は尊王攘夷派の志士・廣岡浪秀さんが宮司を務めていたんだって。

って、さも知ってる風な書き方をしてるけど、廣岡浪秀さんって誰よ!

●広岡波秀とは?

1841年、下領八幡宮(現・八幡磨能峰宮)の宮司の息子として誕生。

その後、父の後を継いで宮司となり、尊王攘夷運動に参加することになったという。


1863年、八月十八日の政変で京都を追われた長州藩・・・

そんなこんなで、広岡波秀さんは長州藩の汚名返上に奔走したそうです。


しかし1864年。

京都の旅館・池田屋で密議をしていた広岡波秀さんは新選組に襲撃されてしまいました(池田屋事件

広岡波秀さんは負傷しながらも池田屋から脱出したそうですが、傷は深く三条河原町の路上でお亡くなりになったという。。。

ちなみに1915年、広岡波秀さんに従五位が贈られたそうです。

それを記念して建てられたのが、この石碑なんだって。

亀趺と社叢

●亀趺

●亀趺
・1830年建立

境内には亀趺がありました。

亀趺というくらいだから、亀なんだろう・・・と思ったら大間違い!

亀に似ていますが、これは亀ではなく贔屓(ひいき)という中国の伝説上の生きものです。

贔屓はが生んだ9頭の神獣・竜生九子の1つで、重いものを背負うのが大好き!

贔屓が背負うものは永遠不滅とされるため、石碑や石柱の土台として活躍しています。

ちなみに、贔屓の上に石碑が乗っているものは亀跌(きふ)といいます。


●社叢

●社叢
・美祢市指定天然記念物

シラカシ群落からなる残存自然林は美祢市の天然記念物に指定されていました。

山口県のシラカシ群落は、標高300m以上にあるのが一般的なんだそうです。

しかし、この神社は標高100m前後!

そんなこんなで、この社叢のように低標高にシラカシ群落があるのはとっても貴重なことなんだって。

狛犬③④と謎の石像

●狛犬③④と謎の石像

その他、境内には陶器製の狛犬ちゃんと謎の石像がおられました。


●狛犬③④

●狛犬③④
・1859年奉納

台座に安政六年己未と刻まれていましたので、この狛犬ちゃんは1859年生まれとなります。

あたしゃ目が悪いので、一瞬、備前焼の狛犬ちゃんに見えてしまいましたが、顔が全然違う!

全然、備前焼狛犬ではありませんでした。


それにしても、陶器製の狛犬って強いのかなぁ。

150年以上も前の作品なのに完全体なんですよ!

備前焼狛犬もそうですが、陶器製の狛犬ちゃんはどれも良い状態で残ってるような気がします。


●謎の石像

それにしても、このお方はどなたなんでしょ?

神社で鼻が長いお方といえば猿田彦さんしか思いつかないんだけど・・・(-“-;) ??


この縄も何なのかよくわかんないです。

物知りのYさんがわからないって言うんだから、これはもうお手上げだ。

そうだ、御朱印を頂くときに神社の方に聞いてみよう!

ということで、社務所のチャイムを鳴らす・・・

・・・・・ん!?

留守なんかーい。


そんなこんなで、石像の謎を解決できぬまま参拝終了。

いやはや、素敵な神社でした。

御朱印情報

●御朱印の種類
・八幡磨能峰宮の御朱印

●御朱印の受付場所
・社務所

●御朱印の受付時間
・不明(不在の場合あり)

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2018年2月22日 参拝
・2023年3月 更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR美祢駅から徒歩15分
・JR美祢駅から車で3分

●最寄りのバス停
・船鉄バス
 美祢青嶺高校前 バス停から徒歩10分

・サンデン交通・船鉄バス・ブルーライン交通
 美祢駅 バス停から徒歩15分

●最寄りのIC
・中国自動車道
 美祢ICから車で10分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり

八幡磨能峰宮(下領八幡宮)の地図

 

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