閼伽井坊(花岡大師)の御朱印|現存する唯一の花岡八幡宮の社坊(山口県下松市)

所在地山口県下松市末武上398
宗 派真言宗御室派
札 所 ・周防国三十三観音霊場 第12番
・周南七福神(寿老神)
由 緒 709年に豊前国・宇佐八幡宮の御分霊を勧請した花岡八幡宮の社坊9ヶ寺のうち、現存する唯一のお寺とのことです。花岡八幡宮の境内にある多宝塔は、藤原鎌足が建立した八幡宮日本十六塔の1つといわれ、国の重要文化財に指定されております。
HPあかい坊(閼伽井坊)山口県下松市
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山門

●花岡八幡宮の鳥居

花岡八幡宮の参道を歩いていると、参道脇にお寺を発見!

そんなこんなで、立ち寄ることに。


●山門

●山門
・建立年不明
・瓦葺 向唐門

どうやらこちらは閼伽井坊というお寺さんのようです。

正式名称は華岳山 閼伽井坊。

かがくさん あかいぼうと読みます。


もともと花岡八幡宮には9つの社坊があったそうですが、時とともに8つの社坊は廃寺に。。

そして唯一現存しているのが、この閼伽井坊なんだって。

●花岡八幡宮の社坊
①閼伽井坊
②地蔵院
③楊林坊
④常福坊
⑤千手院
⑥香禅寺
⑦惣持坊
⑧長福寺
⑨関善坊
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閼伽水と銭洗い弁天と鐘楼①

●閼伽水
山門をくぐると、寺号(坊号?)の由来となった閼伽水がありました。

ちなみに閼伽とは、仏様に供える清浄な水のことです。

そんなこんなで閼伽井坊とは、仏様に供える清浄な水の井戸がある僧坊という意味になります。

かつては花岡八幡宮やお殿様の御用水とされていたみたいです。

また、この水を加持してもらえば万病に効くと伝えられてるんだって。


●銭洗い弁天
その他、銭洗い弁天さんがおられました。

どうやら、ここで銭を洗って清めれば一粒万倍の効果があるのだとか!

お金はなんぼあってもいいわね!

ということで万倍を願って、ありったけの小銭を洗ったひと時。


●鐘楼(平和の鐘)
●鐘楼(平和の鐘)
・建立年不明
・銅板葺 宝形造

続いて、鐘楼で鐘をひと撞き。

ゴ〜ン♪


というか、梵鐘低っ!

梵鐘と地面との距離は50cmくらい。

まさかひざまずいて鐘を打つことになるとはっ!

初めての体験だったので楽しかったです。


それにしても、変わったデザインの梵鐘ですねぇ。

な~んとなく、ブッダの生涯がデザインされてるっぽかったです。
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本堂

●本堂

●本堂
・建立年不明
・瓦葺 妻入り入母屋造

続いて、本堂で参拝。

御本尊は虚空蔵菩薩さん。

オン バサラ アラタンノウ
オン タラク ソワカ・・・

オン バサラ アラタンノウ
オン タラク ソワカ・・・

オン バサラ アラタンノウ
オン タラク ソワカ・・・


堂内にはびんずるさんがおられました。

ということでナデナデ・・・

ちなみに、このお寺は周防国三十三観音霊場の第12番札所とのことなので、このお堂には札所本尊の十一面千手観音菩薩さんも安置されているのでしょうか?

厨子がある内陣は遥か遠く・・・

あたしゃ目が悪いので、御本尊の虚空蔵菩薩さんも十一面千手観音菩薩さんも確認することができませんでした。
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大師堂と三天堂

●大師堂

●大師堂
・建立年不明
・瓦葺 宝形造

続いて、大師堂を参拝。

御本尊はもちろん弘法大師さま。

ちなみにこのお寺さんは、通称・花岡大師と呼ばれているみたいです。



大師堂の前には大念珠五鈷杵がありました。

そして五鈷杵は弘法大師さまと五色の紐で結ばれていました。

そんなこんなで、五鈷杵をスリスリして弘法大師さまとご縁を結んできました。


その他、大師堂には古そうな薬師如来さんや観音さんなどがおられました。


●三天堂

●三天堂
・建立年不明
・瓦葺 宝形造

続いて、三天堂を参拝。

堂内には、周南七福神の1つ・寿老神さんがお祀りされていました。

その他、弁財天さんと毘沙門天さんと文殊菩薩さんもお祀りされていました。


ちなみに、三天堂の下はちょっとした洞窟になっていて、文殊菩薩さんっぽい観音さんが安置されていました。

どうやらこの洞窟では、毎月17日に観音護摩修法が行われるみたいです。
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龍燈鬼と立木観音

●本堂前の仏さま

そういえば、本堂前には舟形のお椀(?)を持った謎の仏さまがおられました。

なんとなく、異国の仏さまでしょうか?


境内には石造の龍燈鬼さんがおられました。

ドリフのタライ的な!

とまぁ、このお寺さんには様々な仏さまがおられるわけなのですが、私的に1番グッときたのはこのお方。

それがこちら、はいドン!


生きた木に彫刻された立木観音さん!

仏様の魂が宿った木です!


これはこれは、ありがたや~。

そんなこんなで、参拝終了・・・

と言いたいところですが、このお寺のハイライトは境外にあります!

それがこちら、はいドン!


国重文の多宝塔!

この多宝塔は花岡八幡宮の境内にあります。

多宝塔(閼伽井坊塔婆)

●多宝塔(閼伽井坊塔婆)

●多宝塔(閼伽井坊塔婆)
・室町時代中期〜後期再建
・柿葺 多宝塔
・高さ 13.5m
・本尊 大日如来(金剛界)
・国指定重要文化財

この多宝塔は室町時代中期〜後期の再建で国重文に指定されています。

なんと再建前の多宝塔は、藤原鎌足が建立した日本十六塔の1つなんだとか!


というか・・・

日本十六塔って何だぃ???

初めて聞くなぁ・・・

と思い、ネットで調べてみたんだけど、全くヒットしないんだよね・・・(-“-;) ??


というか・・・

花岡八幡宮が創建されたのは709年
閼伽井坊はそれ以降の創建。

そして藤原鎌足が生きた時代は614〜669年!

あれれ・・・

時代が合わない・・・

よし、説明板は見なかったことにしよう(笑)

もしかしたら、閼伽井坊の創建は飛鳥時代の創建なのかな・・・(-“-;) ??


こちらは組物と蟇股。

それにしても、素敵な多宝塔だなぁ。


一見、よくあるタイプの多宝塔のように見えますが、一般的な多宝塔に比べて亀腹が小さいのが特徴的でした。

通常、亀腹は漆喰で造られているのですが、この多宝塔の亀腹はなんと木製!

これは珍しいですねぇ。


あと、相輪・上層・下層のバランスが3等分になっているところもお見事でした。

もっとじっくりと拝見したいところですが、見上げると雨に濡れちまうので早々に諦める・・・。

鐘楼②

●鐘楼②

●鐘楼②
・建立年不明
・銅板葺 入母屋造 袴腰

その他、花岡八幡宮の境内には袴腰鐘楼がありました。

説明板がなかったため詳しいことはわかりませんが、閼伽井坊と同じく、この鐘楼も神仏習合時代の名残だと思われます。

多分ですが、閼伽井坊が管理しているのかも知れませんね。


そんなこんなで、参拝終了。

御住職さんからオリジナル煎餅を頂きました。

御住職さん、その節はどうもありがとうございました。

御朱印情報

●御朱印の種類
・周防国三十三観音霊場の御朱印
・周南七福神の御朱印(寿老神)

●御朱印の受付場所
・庫裏

●御朱印の受付時間
・不明

●御朱印の料金
・各300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2011年11月5日 参拝
・2023年3月 更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR下松駅から車で10分
・JR下松駅から徒歩55分

●最寄りのバス停
・防長交通
 宮の前 バス停から徒歩6分

●最寄りのIC
・山陽自動車道
 徳山東ICから車で10分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(約30台)

※花岡八幡宮の駐車場を利用。

閼伽井坊(花岡大師)の地図

 

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