薦神社(大貞八幡宮)の御朱印~宇佐神宮の祖宮(元宮)~(大分県中津市)

所在地大分県中津市大貞209
祭 神応神天皇・比売大神(宗像三女神)・神功皇后
由 緒834~848年に創建。その後、1109年に神宮寺の七堂伽藍が建立されますが、源平の争乱時の1184年に緒方惟栄が破壊したそうです。室町時代、豊前国を領していた周防・長門の守護大名・大内氏が2度にわたり再興。1600年、中津に入府した細川忠興が宇佐神宮とともに薦神社の復興に力を注ぎ、1615〜1624年に社殿を造営したそうです。古くから宇佐神宮と関わりが深く、宇佐行幸会で神輿に納める薦枕は三角池(御澄池)に自生する真薦で作るのが習わしなんだそうです。また、全国に約44000社ある八幡神社の総本宮・宇佐神宮の祖宮といわれているそうです。
HP【公式】大貞八幡宮薦神社(こもじんじゃ)
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鳥居と狛犬と呉橋

●鳥居

●鳥居
・1851年建立
・明神鳥居

宇佐神宮の元宮といわれる薦神社に到着。
薦神社と書いてこも神社と読みます。

どうでもいい話しですが、中津城から歩いてやってまいりました。(約6km)
・・・足がモゲそうです(^^;)


●参道

そんなことよりこの神社は、全国に約44000社ある八幡神社の総本宮・宇佐神宮の祖宮(元宮)と呼ばれているそうですよ!

720年、大隅・日向国の隼人が大和王朝に対して反乱を起こしたそうです。

そこで大和王朝と宇佐神宮の連合軍が、薦神社の三角池に自生する真薦(まこも)で作った薦枕を御神体として神輿に載せ、日向国に向かったという。

そして、乱を鎮めたといわれています。

ということで、この薦神社は古くから宇佐神宮と関わりが深く、宇佐行幸会で神輿に納める薦枕は三角池に自生する真薦で作るのが習わしになってるんだって。

薦枕は6年ごとに新しくつくられ、八幡神と関わりの深い8社(田笛社・鷹居社・瀬社・泉社・乙咩社・大根川社・妻垣社・小山田社)を巡った後、 宇佐神宮の本殿に納められるという!

し、知らなかった・・・

宇佐神宮の御神体がだったとは!

一体全体、どんな神社なんでしょ?
ドキドキワクワク。

そんなこんなで、参拝開始。


●狛犬

●狛犬
・1970年奉納

鳥居をくぐって参道を抜けると、きよし師匠に似たグリッグリな目玉の狛犬ちゃんが登場。
ヘレーンって叫んでるもん。

不気味で可愛い狛犬ちゃんでした。


●呉橋

●呉橋
・1850年建立
・中津市の登録有形文化財

狛犬ちゃんを過ぎると、屋根付き橋に到着。

かつては、朝廷から勅使を迎える際に利用していた橋なんだって。
しかし、現在は老朽化のため通行不可のようです。

中国のの人が手掛けたということで呉橋と呼ばれてるそうですよ。


なめらかな曲線を描く美しい橋でした。

そういえば宇佐神宮の西参道にも呉橋があったなぁ~。

ちなみに呉橋の横にある石橋は1933年の建立です。
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三角池(内宮)

●三角池の鳥居

●三角池の鳥居
・1756年建立
・台輪鳥居

一見、明神鳥居のように見えますが、こちらは台輪鳥居になります。

自然石を用いた巨大な藁座が印象的な鳥居でした。
個性が大爆発してますね~。


鳥居の扁額には内宮という文字。

・・・ななな内宮ぅぅぅ!?

どういうことだい???

調べてみると、この神社は三角池を内宮
そして社殿が外宮になってるという!

まさか内宮が池だとはっ!

しかも三角池と書いてみすみ池と読むとはっ!


そんなこんなで
はいドーン!

神秘っ!

これが薦枕の材料がある池です!

池の大きさは約50000㎡。
東京ドームより広いという!

水深は約1.5m。
主な水源は雨水らしいです。

三角池全体が県の史蹟に指定され、真薦などの湿地性植物群は県の天然記念物に指定されてるんだって。


三角池は鳥の足のような形をしていて、入り江のようになってました。

かつてこの入り江は、宇佐神宮・上宮の3つの神殿に対応していたらしく、それぞれの場所で刈り取られた真薦を宇佐神宮・下宮の鵜羽屋に運んで御神体の薦枕を作ってたんだって。

●鏡澤
・一之神殿(八幡大神)

●鉾澤
・二之神殿(比咩大神)

●玉澤
・三之神殿(神功皇后)


そんなこんなで、薦神社の古図には3つの社自生する薦が描かれていました。

あと、ドラゴンも描かれているという!

龍が住んでいるのかぃ???
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神門

●神門

●神門
・1622年再建
・杮葺 裳階付き 入母屋造
・三間一戸 二重門
・細川忠興が再建
・国指定重要文化財

そんなこんなで
さらに、はいドーン!

国重文の神門に到着。

呉橋とともに、かつては朝廷からの勅使がくぐったといわれる門です。


門の前後に庇状の裳階が付いているという珍しい造りになっていました!

しかも前側の裳階は軒唐破風になってるという!


横から見ると異常にスリムでノッポなのがわかります。

敷地面積に比べて異常に背が高いため、本来なら見た目のバランスが悪くなるはずですが、初重に裳階を付けたことによって全体のバランスが抜群によくなってますね!

しばらく見入ってしまいましたよ!


それにしても違和感・・・。

門と社殿が違う方向を向いてる!
社殿は南向きなのに神門だけ東を向いてるよ!

気になったので調べてみると、どうやら神門は宇佐神宮を向いて建ってるんだって!


蟇股には、小笠原家の家紋・三階菱がありました。

小笠原氏は、細川氏の後に中津藩主になったお方です。

・・・って、あれ!?

この門は細川忠興が再建したはずなんだけどなぁ・・・(^^;)

どういうこと?
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拝殿と本殿(外宮)

●拝殿

●拝殿
・建立年不明
・銅板葺 唐破風向拝付き平入り切妻造

拝殿には3つの拝所がありました。
それにしても、横に長~い拝殿だなぁ。


社紋は一つ巴

八幡系神社の神紋といえば三つ巴紋ですが、こちらは一つ巴という!

御存知、八幡系神社の総本宮といえば宇佐神宮。
その宇佐神宮の三つ巴紋に対して、薦神社は一つ巴紋であることから、この神社は宇佐神宮の祖宮(元宮)と考えられてるんだって。

ちなみに薦神社は、別名・大貞八幡宮と呼ばれてるそうですよ。

一説によると大貞のという文字には占いという意味があるといわれ、宇佐八幡宮神託事件でお馴染みの道教との関連性も指摘されてるそうです。


●本殿

●本殿
・建立年不明
・銅板葺 三間社流造

本殿の両サイドには若宮社と八坂社が鎮座していました。

●薦神社の祭神
・応神天皇
・比咩大神(宗像三女神)
・神功皇后

●若宮社の祭神
・応神天皇の皇子

●八坂社の祭神
・素盞嗚尊
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境内社と神様の足跡と御神木

●伊勢宮

●伊勢宮
・建立年不明
・銅板葺 一間社流造
・天照大神を祀る

●稲荷社
・建立年不明
・銅板葺 一間社流造
・宇迦之御魂神を祀る

伊勢宮の隣には稲荷社が鎮座していました。


●黒男神社

●黒男神社
・建立年不明
・銅板葺 一間社流造
・武内宿禰を祀る

境内には、宇佐神宮にもお祀りされている黒男神社がありました。

祭神は、神功皇后・応神天皇とゆかりのある武内宿禰さん。
武内宿禰さんは八幡系の神社で祀られることが多いです。
ということで、お賽銭箱には三つ巴紋がありました。

ちなみに黒男神社と書いてくろお神社と読みます。

●武内宿禰とは?
ザックリと簡単に武内宿禰とは、古事記・日本書紀に登場するお方です。

日本書紀では武内宿禰
古事記では建内宿禰と表記されています。

景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代の天皇と神功皇后に仕え、蘇我氏・平群氏・紀氏・葛城氏などの中央豪族の祖だといわれる神話界の名補佐役です。


●神様の足跡

三角池のほとりには神様の足跡がありました!

なんと、これは八幡神(応神天皇)の足跡だという!

説明板によると、八幡神が3歳の童の姿で降臨された時の足跡です

と言い切っているので、間違いなくこれは八幡神の足跡なのだ!

浪漫派の私は信じてるよ!

ちなみに三角池は、八幡大菩薩が修行をした地といわれています。


●御神木

●御神木
・クスノキ
・樹齢 1000年
・樹高 36.5m
・幹周 13.4m

なんと、目通り周囲の大きさは県内第1位なんだって。


●オリジナル絵馬

いやはや、素敵な神社でした。

御朱印情報

●御朱印の種類
・薦神社の御朱印

●御朱印の受付場所
・社務所

●御朱印の受付時間
・不明

●御朱印の初穂料(料金)
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・16cm × 11cm
・青・緑
・1200円
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・2018年3月18日 参拝
・2021年1月 更新

アクセスと駐車場

●JR 中津駅

●最寄りの駅
・JR中津駅から車で15分
・JR中津駅から徒歩75分

●バス
・JR中津駅から大交北部バス
 大貞・少年院・田中方面行きに乗車
 薦神社前で下車


ご覧の通りバスの時刻表はスッカスカです。
いわゆる時刻表ならぬ地獄表です。

余計なお世話かも知れませんが、公共機関での参拝の際は計画を立てて行動した方がよさそうです。

無計画の私は、バスの時間に合わず1時間20分かけて歩いてやってきました(笑)

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(80台)

薦神社(大貞八幡宮)の地図

 

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