慈観寺の御朱印|レアな御朱印を拝受してしまう|尾道 古寺めぐり(広島県尾道市)

所在地広島県尾道市長江1丁目5−4
宗 派時宗
由 緒1348年に慈観上人が開基したお寺といわれています。もともとは現・尾道市栗原町の世計橋付近にありましたが、1615年頃に現在地へ移転し、現在に至るそうです。
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慈観寺とは?


尾道市街地の線路沿いにはたくさんのお寺が点在しています。


そして線路沿いには各寺の道標が立っているので、ついつい立ち寄りたくなっちゃう!


そんなこんなで、千光寺山ロープウェイ 山麓駅の近くに位置する慈観寺に到着。

このお寺の正式名称は欣求山 安養院 慈観寺

欣求山 安養院 慈観寺と書いてごんぐさん あんよういん じかんじと読みます。


宗派は時宗


現在、全国に時宗の寺院は約400寺しかありません。

そのうち広島県内には8ヶ寺

その8ヶ寺のうち6ヶ寺が尾道に集中しているという!

尾道という小さな町に6ヶ寺の時宗寺院が集中しているのは、他の地域に比べるとちょっと異常ですね。

ちなみに現在、尾道市街地には25の寺院があります。

●宗派の内訳
・真言宗  8ヶ寺
時宗   6ヶ寺
・浄土宗  5ヶ寺
・浄土真宗 3ヶ寺
・曹洞宗  2ヶ寺
・日蓮宗  1ヶ寺

時宗が第2位にランクインしているという!

やはり尾道のお寺事情は独特だぁ。


千光寺山の麓には正授院慈観寺妙宣寺善勝寺が連続して建ち並んでいたため、ちょっとした寺町が形成されているように感じました。

そんなこんなで、参拝開始。
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山門と手水鉢と鐘楼

●山門

●山門
・建立年不明
・瓦葺 切妻造 薬医門

まず最初に登場するのは山門

このお寺は通称・牡丹寺と呼ばれているそうです。

シーズン中は境内に牡丹が咲き誇るそうですが、本日は真冬のど真ん中

お花のお寺に来たときは大体シーズンOFFです。

これ、私のお寺巡りあるあるです。


そんなこんなで、山門をくぐって境内へ。


●参道

参道はレンガ敷きになっているため、ちょっぴりハイカラな空気が漂っていました。


●手水鉢

●手水鉢
・1835年作
・尾道石工 新八作

手水鉢には天保乙未冬十一月と刻まれていました。

天保年間の乙未は天保6年です。

ということで、この手水鉢は1835年に奉納されたものとなります。


作者は尾道石工の新八さん。

尾道で新八さんの作品は正授院の石灯籠、浄泉寺の手水鉢、亀山八幡宮の手水鉢、湊神社の手水鉢・常夜燈などがあります。

新八さんは手水鉢をつくることを得意としていたのか、この慈観寺をはじめ、浄泉寺、亀山八幡宮、湊神社の手水鉢を手がけています。


特に四隅に獅子を配した亀山八幡宮の手水鉢はかなりのこだわりを感じる名品です。


●鐘楼

●鐘楼
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造

鐘楼には鐘は吊るされていませんでした。

はて・・・!?


もしかして戦時中の金属類回収令で供出されたのかなぁ?
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本堂

●本堂

●本堂
・1837年建立
・瓦葺 裳階付き入母屋造

続いて、本堂で参拝。

江戸時代の天保の大飢饉の際、尾道にも困窮の難民がたくさん出たそうです。

そうしたなか、豪商の橋本竹下さんが民衆の救済事業として本堂の再建を発願。

職を失った難民に仕事を与え、再建工事を行ったという。

その甲斐あってか、尾道では1人も餓死者が出なかったそうです。

橋本竹下さん、やるじゃん!


ちなみに橋本竹下と書いて橋本ちっかと読むそうです。

はしもとたけしたと読んだ人は私だけじゃないはず(笑)

橋本さんと竹下さんの2人が民衆を救ったと思うよね!

橋本竹下という漫才コンビを想像しちゃうよね!


一見、2階建てのお堂に見えますが、下の屋根は裳階となりますので、実際は1階建てのお堂です。

というか、こんなに大きい裳階は初めて拝見したかも!

ちなみに裳階とは庇状の構造物のことなんだけど、もうこれは庇の域を超しちゃってるよね!


こんなにもデカい!

なんだか、スカートを履いてるみたい!


どことなく中華ちっくな雰囲気もあり、黄檗宗の寺院にも見えます。

浄土系のお寺としてはちょっと珍しいタイプのお堂ですねぇ。


外陣が廊下と土間風になってるのも面白いなぁと思いました。


あと廊下の突き当りの板戸にが描かれているのも面白いなぁと思いました。

いやはや、本日も珍しいものを拝見できて有り難き幸せ。


時宗ということで御本尊は阿弥陀如来さん。

堂内に上がることができなかったため、御本尊さまを拝顔することはできませんでしたが、ネットの情報によると中尊は阿弥陀如来さん。

そして御本尊さまの両サイドに宗祖・一遍上人像と二祖・真教上人像が安置されてるんだって。

いわゆる、時宗式の阿弥陀三尊像になってるみたいだね。


●桐に鳳凰図
・1834年作
・縦 170.8cm
・横 117.5cm
・作者 平田玉蘊
・尾道市指定有形文化財(美術工芸品)

本堂の内陣には江戸時代に活躍した尾道出身の女流画家・平田玉蘊さんの襖絵・桐に鳳凰図があるんだって。

どうやら、この襖絵も橋本竹下さんが絡んでるみたい。

難民救済事業の本堂再建に着手した際、橋本竹下さんが平田玉蘊さんに正式オファーして制作してもらった襖絵なんだって。
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虚空堂と地蔵堂と一字一石塔と六地蔵

●虚空堂

●虚空堂
・建立年不明
・瓦葺 寄棟造

続いて、虚空堂を参拝。

御本尊の虚空蔵菩薩さんは、1626年に海中から引き揚げられた仏様なんだって。

説明板によると、疱瘡の子供の命を救った仏様なんだとか。


本堂同様、堂内に上がることはできませんでした。

説明板によると、御本尊の背後に二十五菩薩像が安置されてるんだとか!

二十五菩薩さんは御臨終の際に極楽浄土から阿弥陀如来さんと一緒にやってくる音楽隊です。

阿弥陀如来さんではなく、虚空蔵菩薩さんとセットで二十五菩薩さんを安置するとはっ!

虚空蔵菩薩さんと二十五菩薩さん・・・

この組み合わせは初めて聞きましたよ!


それにしても見ごたえのある屋根瓦でした。

鬼瓦3連発!

そして大棟のクルクル(蕨手)が素敵すぎます。


●地蔵堂

虚空堂の前には古そうな地蔵菩薩さんがおられました。

制作年の手がかりを探してみましたが、見つけることができず。。


面白いなぁ〜と思ったのが壁!

壁には円窓半円窓があるという!

何か意味がありそうな窓なんだけど・・・

月を表現してるのかな?(薄っぺらい推理)


●大乗妙典一字一石塔

●大乗妙典一字一石塔
・1839年建立

こちらは地蔵堂の横にある大乗妙典一字一石塔です。

天保十己亥年二月と刻まれていましたので、1839年の建立となります。


●六地蔵

●六地蔵
・1844年作
・尾道石工 重助作

庫裏の近くには六地蔵さんがおられました。

ちなみに、尾道には六地蔵さんがいるお寺が多いです。

私が参拝したお寺には、ほとんどと言っていいほど六地蔵さんがおられました。


作者は尾道石工の重助さん。

尾道で重助さんの作品は御袖天満宮の神牛、妙宣寺の石灯籠、善興寺の廻国供養塔・回忌塔などがあります。
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夫婦松

●夫婦松

鐘楼の近くには夫婦松がありました。


通常、夫婦系の木は夫婦のように2本並んで生えていたり、2本の木の一部がくっついてたりするパターンが多いですが、なんとこの夫婦松は根元で巻き付いているというイレギュラーパターンの夫婦系!


説明板によると、この夫婦松は黒松赤松という2本の松が合体したもののようです。

このように絡み合う松は、古来より相老の松(夫婦が共に長生きする)として珍重される生え方なんだとか。

絡み合う・・・なんか官能的な松だね。

これは寝かせてくれない絶倫松やで。

庫裏

●牡丹庵

庫裏には牡丹庵と書かれた額が掛かっていました。

どうやらこちらは牡丹庵という茶屋のようです。

本日は営業してないみたいだけど。

もしかしたら、牡丹のシーズンになったら開店するのかな?

はたまた何かの行事や集まりのときに開店するのかな?


●庫裏

そんなこんなで、御朱印を頂くために庫裏の玄関へ。

御住職さまに御朱印をお願いしました。

・・・

・・・・・

結構、時間がかかるんだなぁ。

・・・

・・・・・

ガチャ、ガチャガチャ(フタを開ける音)



・・・

・・・・・

ガチャガチャ、ガチャ(何か探してる?)

・・・

・・・・・

ドンドンドンドンドン(足音)


御住職『すみません、朱肉がなくて・・・』

え゛っ(笑)

そんなこんなで、頂いた御朱印がこちら。

はいどん!


朱印なしのレアな御朱印を頂きました(笑)

これはこれでいいじゃん!

なんかシブい!

なんか特別な思い出の御朱印になりそうだし!

御住職さま、その節はどうもありがとうございました!

そんなこんなで、参拝終了。

いやはや、素敵なお寺さんでした。

御朱印情報

●御朱印情報

●御朱印の種類
・慈観寺の御朱印(南無阿弥陀仏)

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

※朱印なしのレアな御朱印を頂きました(笑)


●御朱印の受付場所
・庫裏

●御朱印の受付時間
・不明(不在の場合あり)

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2009年2月15日 参拝
・2024年1月7日 再訪
・2024年1月 最終更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・不明

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR尾道駅から徒歩20分

●最寄りのバス停
・おのみちバス
 長江口 バス停から徒歩1分

●最寄りのIC
・山陽自動車道
 福山西ICから車で10分

・山陽自動車道
 尾道ICから車で15分

●駐車場
・なし

※慈観寺には駐車場はありません。
ですので、車で参拝の方は近隣の有料駐車場を利用することになります。

慈観寺の地図

 

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