大魚神社 海中鳥居の御朱印情報~月の引力が見えるパワースポット~(佐賀県藤津郡太良町)

所在地●海中鳥居
・佐賀県藤津郡太良町多良1874−9
●大魚神社
・佐賀県藤津郡太良町多良栄2002
祭 神大魚大明神
由 緒創建年は不詳。1682年、諫早の地を領していた諫早鍋島家6代当主・諫早茂元が、社殿を再興。1693年に海中鳥居を建立し、海運満足と領内の安全祈願所としたそうです。
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大魚神社 海中鳥居とは?

●大魚神社 海中鳥居とは?

近年、SNS映えするスポットとして人気を集めている大魚神社 海中鳥居に到着。

大魚神社と書いておおうお神社と読みます。

JR多良駅から徒歩10分。
もしくは道の駅 太良から車で5分というアクセス良好の神社です。


到着した瞬間にドドドーンと海中鳥居が登場するのでいきなりテンションメーターがレッドゾーンに突入しちゃいました!



昨晩は道の駅 太良で車中泊をしたので、目覚めとともに早朝参拝・・・という予定でしたが、2時間ほどグダグダしてしまい午前8時頃の到着となりました。

人気スポットということで先着の参拝者がいるかなぁ~と思っていましたが、平日の午前ということもあってか、参拝者は私達のみ。

海中鳥居を独り占めできそうです!


海中鳥居は潮の満ち引きによって様々な顔を見せてくれるのが魅力の1つ。

干潮時は鳥居をくぐることができ、満潮時には海に沈む鳥居で神秘を感じることができます。

できることなら2つの顔を見れるのが理想ですが、この星は約6時間ごとに干潮と満潮がやってきちゃいます。

ですので、満潮時に見たいのにカンチョー!

という場合も当然あります。

ですので、こだわりのある方は事前にネットなどで潮見表をチェックしてから参拝することをオススメします。

って、余計なお世話!(笑)

でも、運試しを兼ねて運ゲーのように訪れるのも楽しいかも知れません。


ちなみに、道の駅 太良では当日の潮見表がありました。

海中鳥居から道の駅 太良までは車で5分くらいなので、時間がくるまで道の駅で暇つぶしをするのもいいかもですね!

って、ほんと余計なお世話だ!


そんなことより、海中鳥居といえば厳島神社(広島)や白髭神社(滋賀)や大洗磯前神社(茨城)や箱根神社(神奈川)などなど国内にたくさんありますが、それらが1基なのに対し、大魚神社の海中鳥居は3基もあるという!

ちなみに海中鳥居は30年ごとに建て替えられるそうですよ。

また22世紀に残す佐賀県遺産に認定されてるんだって。


なんとこの海中鳥居は、沖ノ島大魚神社多良岳を結ぶ直線上に配置されているという!

つまりレイラインをつないでるということなんです。


●多良岳とは?

●多良岳
多良岳は古くから山岳信仰の場で、修験道の霊場だったそうです。
山頂には太良岳神社の上宮があり、山頂からやや下ったところには、空海が開山した金泉寺があるそうですよ。


●沖ノ島とは?

~画像は道の駅 鹿島にて~

●沖ノ島
沖ノ島は男島女島という2つの岩礁からならなる島で、潮が引くと姿を現し、潮が満ちると海中に沈むという神秘的な島だという。

なんと沖ノ島は古くから女人禁制の島で、現在も上陸できるのは男性だけだという!

まるで宗像大社(福岡)の沖ノ島のようだね。

ちなみに沖ノ島は有明海で唯一の島なんだって。


●大魚神社 悪代官伝説

●大魚神社 悪代官伝説

1693年頃、この町には住民に憎まれていた悪代官がいたそうな。

そこで、住民は悪代官を沖ノ島に誘って宴会を行ないました。

そして酔った悪代官を島に置き去りにしたという!

沖ノ島は満潮になると海中に沈む島・・・。

満潮が近づくにつれ島は沈みかけてきました。

驚いた悪代官は竜神様に助けを求めることに!

すると目の前に大魚(ナミウオ)が現れたという!

そして大魚は悪代官を背中に乗せて助けだしました。

無事に生還できた悪代官はこのことに感激し、魚の名前を取って大魚神社を建立。

そして海中鳥居を建てたという。

以後、海の安全と豊漁祈願が行われ、住民の暮らしも豊かになったそうです。



●沖ノ島 おしま伝説

~画像は道の駅 鹿島にて~

ちなみに沖ノ島には悪代官の伝説の他におしまさんというお方の伝説もあります。

●沖ノ島 おしま伝説

その昔、この町におしまという美しい娘がいたそうな。

当時、この町には何年も雨らしい雨が降っておらず、畑や川が干上がっていたという。

心優しいおしまさんは瀕死状態の村人を見るのが辛くて仕方ありませんでした。

そんなこんなで、おしまさんは雨乞いの願をかけて有明海に身を投げたという。

おしまさんの亡骸は沖ノ島に流れ着き、その後、が降って人々は救われたといわれています。

以来、おしまさんは雨乞いの神様として沖ノ島に祀られました。

毎年、おしまさんの命日にあたる旧暦6月19日には、沖ノ島に漁船の大群が連なり雨乞いと五穀豊穣を祈る沖ノ島詣りというお祭りが行われるそうです。


~画像は道の駅 鹿島にて~

ちなみに道の駅 鹿島には沖ノ島の女島に祀られているおしま像のレプリカ(?)がありました。

女島なのにおしまというややこしさに感動しつつ。


●月の引力が見える町

海中鳥居がある太良町は月の引力が見える町といわれ、満潮時と干潮時の潮位の差が大きいことで有名です。

満潮時と干潮時の差はなんと6m!

これは日本一の干満差だという!


潮の満ち引きは月の引力に海水が引っぱられることによって発生します。

沈んでは現れる沖ノ島。

沈んでは現れる海中道路。

潮の満ち引きで違った顔を見せる海中鳥居。

そんな不思議な自然現象を見ながら、間接的に月の引力、そして宇宙のロマンを感じることができるという。


それにしても、月の引力が見える町とは上手いこと名付けたなー!
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海中鳥居

●海中鳥居

そんなこんなで、参拝開始。

まずは駐車場に建つ大鳥居からスタート。

大鳥居をくぐって海中鳥居へ向かおう・・・と思ったら


大鳥居の左側に低い鳥居を発見!

ということで、大鳥居 → 低い鳥居 → 海中鳥居というルートで参拝することにしました。



それにしても、なんでこんなに低いんだろう???

まるで桜島でみた埋没鳥居のようだね!


そんなこんなで、低い鳥居をくぐると参道(?)に突入。

なんと、参道は牡蠣の貝殻で埋め尽くされていました!

余計なお世話かも知れませんが、ここを歩くときはサンダルはNGっぽいです!

下手したら血だらけになりますよ!

ちなみに太良町は竹崎カキというブランド牡蠣が有名らしいです。

有明海は干満の差が大きく、プランクトンが多く生息しているため、牡蠣の養殖が盛んなんだって。

国道207号線沿いには、焼き牡蠣が食べれる牡蠣小屋がたくさん並んでいるそうですよ。


そんなこんなで、牡蠣参道を歩くと、今度はノッポな鳥居が登場。

低い鳥居とノッポの鳥居が、まるで凸凹コンビのように思えて微笑ましかったです。


そんなこんなで
はいドン!

お待ちかねの海中鳥居に到着!

干潮の時は鳥居をくぐることができます!

ちなみに、一の鳥居は三ツ鳥居(三輪鳥居)のようになっていました。


そんなこんなで、鳥居をくぐる。

本当にここは海なのか!?!?
と思ってしまうくらい、見渡す限りの干潟!

ここが6時間後に海の底になるなんて信じられません!



そんなこんなで、三の鳥居に到着。

三の鳥居には石のお賽銭箱がありました。

干潮時のみに出現するお賽銭箱かぁ~!
海底のお賽銭箱とは面白いですね!

それにしても、お賽銭が海に流されてないのが不思議です。
ある意味、神秘ですね!


遥か彼方に沖ノ島を望むことができました。

満潮になると沈んでしまうというから、これまた神秘!

ビジュアル的には満潮時の方が絵になりますが、なんだかんだ干潮時の方がいろんな発見があって楽しいです!


それにしても、八角形の台輪とは珍しいですね!

始めて拝見する八角台輪にちょっぴり感動しちゃいました。


そんなこんなで、三の鳥居をくぐって振り返る。

鳥居が絡まり合って幾何学模様のようになっていました。



まるでこの人のギターのようだね。


いやはや、素敵な時間でした。
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ハートの鳥居とハートの石

●ハートの鳥居

その他、境内にはハートの鳥居がありました。


ハートの鳥居の前にはハートの石も!

オジサン街道を爆進中の私ですが、心の奥底に潜む乙女心が黙っちゃいない!


ということで、記念撮影!

照れ臭いですが、やらずに帰るわけにはいかない(笑)


そんなことより海中鳥居の近くには、もう1つハートの石がありました。


ヒビが入っているのが、ちょっと気になりますが(笑)


ちなみにハートのクラゲもありました。

ハート石とハートクラゲのツーショット。

なかなかレアなコンビが完成しました。
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海中道路

●海中道路

そんなことより、海中鳥居のすぐ近くには海中道路がありました。

なんとこの道路は干潮時のみに姿を現すという、レアな道路だという!


この海中道路は、冬場に海苔の養殖などで使われるらしく、太良町の漁業ではなくてはならない荷揚げ用作業用道路なんだって。


せっかくなので、先端まで歩いてみました。

太良町の海中道路は長部田海床路(熊本県)ほどの規模ではありませんが、それでも歩いてみると結構な距離がありましたよ。

干満差の大きい有明海ならではの風景ですね!


海中道路には小さなカニちゃんがたくさんいました。

ということで、カニちゃんと遊ぶ。

いろいろと厳しい世の中です・・・こういう遊びは虐待になるのでしょうか?

オジさんはもう線引きがわかりません。


あっ、ちゃんと逃がしましたからね(笑)


海中道路から海中鳥居を望む。


時間が経つにつれ、どんどんと干潟が広がっていきました!

もはや海感はゼロです。


ちなみにこちらが海に沈む海中道路です。

まさに月の引力が見える町


●長部田海床路


~画像は長部田海床路~

海中道路といえば、熊本県宇土市にある長部田海床路が有名です。

太良町の海中道路と同じく、長部田海床路でも有明海の神秘に触れることができます。
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海中鳥居から大魚神社へ

●海中鳥居から大魚神社へ

多くの人は海中鳥居を見て帰っていくそうですが、海中鳥居が大魚神社の鳥居ということを忘れてはなりませぬ。

ということで、余計なお世話かも知れませんが、海中鳥居から大魚神社への最短ルートを紹介しておきます。

①海中鳥居の公衆便所裏の道を歩く

②防波堤に沿って歩く


③分かれ道を右折
直進してもOKですが、ちょっと遠回りになります。

④道なりに進みます


⑤横断歩道を渡って右折

⑥到着

海中鳥居から大魚神社までは徒歩5分ほどで到着できます。

大魚神社

●大魚神社 鳥居

●大魚神社 鳥居
・建立年不明
・肥前鳥居

そんなこんなで、参拝開始。

佐賀といえばやはり肥前鳥居!

建立年を確認することはできませんでしたが、形状と質感からして江戸期の可能性が高そうです。


●肥前鳥居の特徴
・切断した柱を重ねて置く
・下にいくほど柱が太くなる
・笠木と島木は1つの石材
・笠木と島木は反り上がる
・島木と柱の間に台輪をつける


●大魚神社 拝殿

●大魚神社 拝殿
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造

この大魚神社は、沖ノ島に置き去りにされた悪代官が大魚に助けられて創建した神社です。

って、大魚ってなに???

調べてみると、大魚とはナミウオという魚のことのようです。

って、ナミウオってなんなのさ???

調べてみると、なんとナミウオとはスナメリのことだという!

有明海や大村湾や橘湾では、スナメリのことをナミウオと呼ぶんだって。

ということで、悪代官はスナメリの背中に乗って生還したのかぁ~!


●大魚神社 本殿

●大魚神社 本殿
・建立年不明
・銅板葺 一間社流造
・大魚大明神を祀る

祭神は大魚大明神・・・ということはスナメリが祀られているということなのかぃ???

スナメリを祀る神社に出会ったのは初めてだよ!


そんなこんなで、建物鑑賞。

蟇股と妻飾りには牡丹が彫刻されていました。

そして、なんと蟇股の上にはがおられました!

これは魔除け的な意味なのでしょうか?


さらに面白いのが、舟肘木の代わりに蟇股が用いられていること!

このパターンは初めて拝見しましたよ!

いやはや、本日も珍しいものが拝見できて有難き幸せ。


●大魚神社 狛犬

●大魚神社 狛犬
・奉納年不明

ちなみに本殿前には前脚の長い狛犬ちゃんがおられました。

奉納年を確認することはできませんでしたが、鳥居同様、こちらも江戸期につくられたものだと思われます。

顔立ちやポージングは肥前狛犬に似た特徴がありますが、肥前狛犬に比べるとかなり大きい作品になっているので、おそらく肥前狛犬の影響を受けた狛犬と思われます。

それにしても背骨のようなたてがみが特徴的な狛犬ちゃんでした。


●大魚神社 六地蔵

境内の片隅には石憧型の六地蔵さんがおられました。

こちらも奉納年は確認できませんでしたが、作風からして江戸期につくられたものと思われます。


龕部は六角形になっていて、それぞれの面にお地蔵さんが刻まれていました。


●大魚神社 イチョウ

●イチョウ①(写真左)
・樹齢 約200年(推定)
・佐賀の名木・古木

●イチョウ②(写真右)
・樹齢 約190年(推定)
・佐賀の名木・古木

その他、本殿横に樹齢約180年のチシャノキがありました。



いやはや、素敵な神社でした。

有明海(道の駅 鹿島)

●有明海(道の駅 鹿島)

帰り道、道の駅 鹿島に立ち寄りました。

なんと道の駅 鹿島の裏には、信じられないほど広大な干潟が出現していたという!

絶句です!


有明海は、佐賀・福岡・長崎・熊本の4県に囲まれた海です。

満潮時と干潮時の干満差は日本一!

日本最大の干潟を誇る海だという!

なんと、約3キロ先まで干潟が広がるというじゃない!


このまま対岸の熊本県まで干潟が繋がっちゃうんじゃないの!?
っていうくらい、果てしなく泥の世界が広がっていました!

泥の絶景というのもなかなかオツですね!


●ムツゴロウ

有明海といえばムツゴロウ!

ということで、ムツゴロウ鑑賞をしてきました。



むちゃくちゃ可愛い!

ウニョウニョと歩いたり、時に跳ねたり!

あまりの愛らしさに炎天下のもと1時間も観察してしまいましたよ!


ちなみに道の駅には味付けムツゴロウが売ってました。

あんな可愛い生き物を食べちゃうのかぁ・・・無理だなぁ。


●干潟交流館 なな海


そんなこんなで、道の駅をプラプラと散策していると、干潟体験と書かれた幟旗を発見!

なんと、干潟に入って泥まみれになって遊べるというじゃない!

こんなこともあろうかと、車には常に水着を忍ばせております!

ということで干潟体験の受付へ。

しかし、干潟体験ができるのは、土・日・祝日・GW・夏休み期間中のみだという。。。

本日は月曜日・・・正解は昨日だったのか!

これはもぅ無計画旅あるあるだから仕方ない・・・

水着とゴーグルを握りしめて道の駅を彷徨う姿・・・誰にも見られたくない(笑)

御朱印情報

●御朱印の種類
・なし

●御朱印の受付場所
・なし

●御朱印の受付時間
・なし

●御朱印の料金
・なし

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2021年7月19日 参拝
・2021年7月 更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR多良駅から徒歩10分

●最寄りのIC
・長崎自動車道
 武雄北方ICから車で1時間

●駐車場

●駐車場
・無料の駐車スペースあり

鳥居の前に広めの駐車スペースがあります。

舗装されている場所以外は漁業関係者の敷地の可能性があるので注意が必要です。


ちなみにこちらは、平日の午前10時頃の様子です。

平日の午前でも結構人が集まってましたので、休日は混雑が予想されます。


●トイレ

駐車場の近くには綺麗な水洗便所が設置されています。

これはありがたいです。

大魚神社 海中鳥居の地図

大魚神社の地図

 

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