三津厳島神社の御朱印~限定御朱印がたくさんある神社~(愛媛県松山市神田町)

所在地愛媛県松山市神田町1-7
祭 神市杵島姫命・湍津姫命・田心姫命
由 緒 587〜592年(?)筑紫国・宗像から宗像三女神を勧請したのがこの神社の始まり。700年頃、東山の地(現・古三津新屋敷方面)に神殿を建立。その後、724年に安芸国・厳島神社から宗像三女神を再勧請したそうです。941年、藤原純友を追討するためにこの地にきた橘・遠保・河野・好方・野田・新藤次が社殿を修復して願文を納めたそうです。1220年、伊予水軍・河野通信が心願。1351年、足利尊氏がこの地に立ち寄り水田2町5反を寄進。戦国時代、関ヶ原の戦いに乗じて起こった刈谷畑の戦で社殿を焼失。その後、1602年に現在地へ遷座したそうです。
HP三津厳島神社 公式サイト
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鳥居と狛犬

●境内図

愛媛県松山市に鎮座する厳島神社に到着。

この神社は、三津浜地区に鎮座することから、通称・三津厳島神社と呼ばれています。

神社の創建は古く、なんと1400年以上の歴史を持つ神社だという!
1400年前といえば古墳時代ですよ!

主祭神の宗像三女神は、本場・宗像から勧請したといいますから、宗像で古代祭祀を行っていたのと同じ時代に創始した神社ということになります!

いやはや、社殿を持たない古代祭祀の時代から続く神社とは・・・想像しただけでワクワクしちゃいます。

一体全体、どんな神社なんでしょ?
ドキドキワクワク。

そんなこんなで、参拝開始。


●境内入口

●注連石
・1885年建立

年豊人楽と書かれた注連石は、江戸時代末期~明治時代に活躍した松山出身の書家・三輪田米山の筆という!

三輪田米山は『酒が入らぬと良い書は書けぬ』といい浴びるように酒を呑み、おもむろに筆を取るという泥酔書家です。

ちなみに、1950年に昭和天皇が御行幸された際、この注連石を見るなり運転手に車を停めさせてこの文字を堪能したという逸話があるそうです。

やっぱ、わかる人にはわかるんですね、この文字の素晴らしさが!
私には全然わかりません・・・(笑)


●鳥居

●鳥居
・1695年建立
・明神鳥居

1695年といえば江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の時代です。

この神社が鎮座する三津浜地区は、江戸時代から伊予松山の玄関口として栄えた港町

江戸時代の参勤交代の際は、歴代松山藩主が参詣し、道中の安全・武運長久の祈願をして三津浜から船で江戸へと向かったといいます。

松平さんもここをくぐったのかぁ~と思うとワクワクしますねぇ~。


それはそうと、本日は大晦日。
鳥居は注連飾りでデコレーションされていました。

みかん王国だからというわけではないでしょうが、妙に柑橘系が映えて見えたひと時でした。


●狛犬

●狛犬
・1858年奉納
・構え獅子型

鳥居の前には構え獅子の狛犬ちゃんがおられました。

この狛犬の特徴は、なんといってもピーンと伸びた長い尻尾です。

石工の確認はできませんでしたが、なかなかの力作だと思いました。
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神門

●神門

●神門
・建立年不明
・銅板葺 軒唐破風付き入母屋造

続いて登場したのは立派な神門


扁額には嚴島神社の文字。
どうやらこの文字は徳川宗敬さんの筆のようです。

ちなみに徳川宗敬さんは、徳川御三家の1つ・水戸徳川家の出身で、伊勢神宮の大宮司を務めたお方です。


そんなこんなで
はいドン!

なんと、注連縄が銅製だという!

こんなカッチカチの注連縄に出会ったのは初めてですよ!


●銅板注連縄
・2010年奉納

そんなこんなで、綯い始めから綯い終わりまでナメ回すように観察・・・見れば見るほどドリル感がエグいです。

いやはや、本日も珍しいものを拝見できて有難き幸せ!
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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・建立年不明
・1904年改築(?)
・銅瓦葺
・千鳥破風・唐破風付き入母屋造
・郷社



一見、本瓦葺に見えましたが、よく見たら瓦葺でした。
そのため、屋根が赤茶けた色になっていました。

もともとは本瓦葺だったそうですが、2015年に本瓦風の銅瓦葺に改修したそうですよ。

銅板注連縄といい、この銅瓦といい、この神社はいろんなものを軽量化しちゃっています。

軽い方が建物の寿命が延びますし、どうにもこうにも建物に対しての優しさを感じたひと時でした。


蟇股は麒麟。
木鼻は獅子と獏でした。


神紋は三盛亀甲花菱

この神社は厳島神社ということで、一見、広島の厳島神社と同じ神紋に見えますが、三津厳島神社の神紋は三盛亀甲花菱

しかし広島の厳島神社は三つ盛り二重亀甲に剣花菱

ということで、花菱と花菱という違いがあります。


ちなみにこちらが、花菱と剣花菱です。
広島・厳島神社の神紋には、花にが挟まっています。


●本殿

●本殿
・建立年不明
・銅板葺 流造

主祭神は宗像三女神
(市杵島姫命・湍津姫命・田心姫命)

由緒によると、587〜592年(?)筑紫国・宗像から宗像三女神を勧請したのがこの神社の始まり。

その後、724年に安芸国・厳島神社から宗像三女神を再勧請したといいます。


●本殿の石垣
・1902年改築

本殿の塀には亀甲積み石垣。

この石垣は、1902年に氏子さんによって改築されたものらしいですよ。

一見、新しそうに見えましたが、100年以上も前の石垣なんだね!
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宗像三女神とは?

●ザックリと簡単に宗像三女神とは?

宗像三女神とは市杵島姫命・湍津姫命・田心姫命という3神の総称です。

読み方はそれぞれ
・市杵島姫 → イチキシマヒメ
・湍津姫命 → タギツヒメ
・田心姫命 → タゴリヒメ

この3神は、古事記や日本書紀でお馴染みのアマテラスとスサノオの誓約で生まれた神様です。
いわゆるアマテラスの子です。


古事記・日本書紀に書いてある天から地に降りた神は、天孫降臨でお馴染みのニニギと天孫降臨以前に天降った宗像三女神だけなんです!

一説によると、イチキシマヒメはアマテラスの孫・ニニギの天孫降臨の際、養育係として付き添い、ニニギを立派に生育させたといわれています。

このことから、子守の神様子供の守護神として崇敬されることもあるそうですよ。

宗像三女神は、別名・道主貴と呼ばれています。
ちなみに貴(むち)とは、最も高貴な神に贈られる尊称です。

日本書紀によると
宗像三女神は道主貴(みちぬしのむち)。
天照大御神は大日孁貴(おおひるめのむち)。
大国主命は大己貴命(おおなむち)
と記されています。

こちらにアマテラスとスサノオの誓約について書いています。
[6]手に負えないスサノオとアマテラスの対決
アマテラスとツクヨミは、それぞれの場所をしっかりと治めていたが、スサノオだけは海を治めないで、ずっと泣き喚いる。アマテラスとスサノオの対決でも神々が生まれる。

こちらに宗像三女神のことを書いています。
【宗像三女神】多紀理毘売命(タキリビメ)市寸島比売命(イチキシマヒメ)田寸津比売命(タギツヒメ)
誓約(うけい)でうまれた美人三姉妹 神性 海の女神 航海の守護神 エピソード 多紀理毘売命(タキリビメ)またの名を沖津島比売神(オキツシマヒメ)→沖ノ島の沖津宮にいる 市寸島比売命(イツキシマヒメ)またの名を狭依毘売(サ
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伊予七福神と絵馬殿

●伊予七福神

●境内社
・左 → 天満宮
・右 → 恵美須宮

三津厳島神社は、伊予七福神寿老神を担当しているということで、境内には寿老神を祀る恵美須宮がありました。

・・・って、寿老神なのに

恵美須宮ーーーっ!?!?

どうやら、この社には寿老神と一緒にエビスさんも祀られているみたいです!
そういうことか。

恵美須宮の隣には菅原道真さんを祀る天満宮がありました。
道真さんは言わずと知れた学問の神様です。


恵美須宮と天満宮の前には、それぞれなで牛なで寿老神なで恵美須神がおられました。

ということでナデナデ・・・そしてナデナデ。

そんなこんなで、学と長寿と商売繁昌の御利益を一気に頂いて帰りました。


●絵馬殿

その後、絵馬殿で絵馬鑑賞。

その他、境内には陸軍大将・秋山好古さんが揮毫した表忠碑がありましたよ。

御朱印情報

●御朱印の種類
・三津厳島神社の御朱印
・伊予七福神(寿老神)の御朱印

●御朱印の受付場所
・授与所

●御朱印の受付時間
・9:00~16:30

●御朱印の初穂料(料金)
・各300円



●期間限定・特別御朱印
・奉祝 天皇陛下御即位の御朱印
・奉祝 天皇誕生日の御朱印
・奉祝 大嘗祭の御朱印
・正月限定御朱印
・夏詣の御朱印
・アマビエの御朱印
 などなど

●限定御朱印の初穂料(料金)
・各500円

三津厳島神社ではたくさんの限定御朱印が授与されています。

おそらく今後も続々と限定御朱印を授与していきそうな勢いなので、ちょいちょい公式ホームページやブログをチェックしておいた方がよさそうですね。


●オリジナル御朱印帳

●オリジナル御朱印帳
・16cm × 11cm
・1500円

御朱印帳には、秋祭りに行われる喧嘩神輿虎舞がデザインされていました。

三津厳島神社 公式サイト
三津嚴島神社ブログ
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参拝情報とアクセス


●最寄りの駅
・伊予鉄道高浜線・三津駅から徒歩5分
・JR予讃線・三津浜駅から徒歩15分
・伊予鉄バス・三津厳島神社前駅から徒歩1分
・松山空港から車で約15分

●駐車場
・無料の専用駐車場 30台
(正月・秋まつりの際は臨時駐車場あり)

三津厳島神社の地図

 

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