所在地 | 愛媛県宇和島市三間町戸雁173 |
---|---|
宗 派 | 真言宗御室派 |
札 所 | ・四国八十八ヶ所 第41番 ・南予七福神霊場 第3番(恵美寿尊) |
前後札所 | ・前 → 第40番札所・観自在寺 ・後 → 第42番札所・仏木寺 |
本 尊 | 十一面観世音菩薩 |
真 言 | おん まか きゃろにきゃ そわか |
由 緒 | 807年、空海(弘法大師)がこの地を訪れた際、稲束を背負った老人が現れ『我この地に住み、法経を守り、人々を救わん』と言って姿を消したという。空海はこの老人こそ五穀大明神の化身であると感得し、お堂を建て稲荷大明神を安置。その際、十一面観世音菩薩・不動明王・毘沙門天も一緒に安置し、稲荷山・龍光寺と号し、四国霊場・総鎮守のお寺として開創したそうです。明治時代まで神仏習合の形態で存続しますが、明治時代に神仏分離。その後、新たに本堂を建てるなどして現在に至ります。 |
HP | 稲荷山 護国院 龍光寺 – 四国八十八ヶ所霊場会 |
龍光寺とは?
四国八十八ヶ所の第41番札所であります龍光寺に到着。
龍光寺と書いてりゅうこうじと読みます。
第40番札所・観自在寺から51km。
徒歩10時間10分。
車で55分のところに位置しています。
第40番札所の観自在寺から龍光寺までの距離は約51km。
これは四国八十八ヶ所の中で6番目に長い札所間距離なんだって。
●龍光寺とは?
807年、弘法大師がこの地を訪れた際、稲の束を背負った老人が現れたそうです。
そして、その老人は『我この地に住み、法経を守り、人々を救わん』と言って姿を消したという。
弘法大師は、その老人は五穀大明神の化身だということを悟り、稲荷明神像を刻むことに。
そして、お堂を建て稲荷明神像を安置したそうです。
その際、本地仏として十一面観世音菩薩、脇仏として不動明王と毘沙門天を刻み、稲荷明神像と一緒に安置したそうです。
そして、四国八十八ヶ所の第41番札所、ならびに四国霊場の総鎮守のお寺として開創。
それが、このお寺の始まりといいます。
もともとは、現在地から約500m離れた稲荷田というところにあったそうですが火災により焼失。
1653年に澄禅が巡拝したときには、田んぼの中に小堂があるだけになっていたという。
その後、1688年に現在地へ移転。
ちなみに、江戸時代前期には立光寺という寺号で、稲荷神社の神宮寺だったそうです。
明治時代、神仏分離令により稲荷神社と龍光寺は分離。
その後、本堂や大師堂などを新築し、現在に至るそうです。
807年、弘法大師がこの地を訪れた際、稲の束を背負った老人が現れたそうです。
そして、その老人は『我この地に住み、法経を守り、人々を救わん』と言って姿を消したという。
弘法大師は、その老人は五穀大明神の化身だということを悟り、稲荷明神像を刻むことに。
そして、お堂を建て稲荷明神像を安置したそうです。
その際、本地仏として十一面観世音菩薩、脇仏として不動明王と毘沙門天を刻み、稲荷明神像と一緒に安置したそうです。
そして、四国八十八ヶ所の第41番札所、ならびに四国霊場の総鎮守のお寺として開創。
それが、このお寺の始まりといいます。
もともとは、現在地から約500m離れた稲荷田というところにあったそうですが火災により焼失。
1653年に澄禅が巡拝したときには、田んぼの中に小堂があるだけになっていたという。
その後、1688年に現在地へ移転。
ちなみに、江戸時代前期には立光寺という寺号で、稲荷神社の神宮寺だったそうです。
明治時代、神仏分離令により稲荷神社と龍光寺は分離。
その後、本堂や大師堂などを新築し、現在に至るそうです。
そんなこんなで、参拝開始。
山門と狛犬と手水舎と鐘楼
龍光寺は、南予地方の米どころ・三間平野を見下ろす山の中腹にあります。
正式名称は稲荷山 護国院 龍光寺。
三間町は古くから米作りが盛んな穀倉地帯で、現代でも特別栽培米の三間米を栽培する良質なお米の産地とのこと。
そんなこんなで、龍光寺は穀倉地帯の守り神として、通称・三間のお稲荷さんと呼ばれて親しまれてるんだって。
って、お稲荷さん!?
そういえば、山号も稲荷山だ!
これはどういうことかと言うと・・・
はいドン!
鳥居!
そうです、神仏習合のお寺さんです!
いや、正確にいうと神仏習合の名残です。
なんと、このお寺ではこの鳥居のことを山門と呼んでいるという!
四国八十八ヶ所には神仏習合の名残があるお寺さんがたくさんありますが、鳥居が山門というパターンは今回が初めてです。
そんなこんなで鳥居、あっ、いや山門をくぐって民家の間を抜けると階段に到着。
階段を上りきった正面には真っ赤な鳥居を望むことができました。
今のところ、お寺感ゼロ(笑)
そんなこんなで、階段を上ると・・・
はいドン。
今度は狛犬ちゃんが登場!
依然、お寺感ゼロ(笑)
鳥居が山門なら、この狛犬ちゃんを仁王さんと呼んでいいですか?
そんなことより、このお寺は弘法大師が稲荷明神像を彫刻して、さらに本地仏として十一面観音さんを安置したのが始まり。
ということで、創建当初から神仏習合のお寺だったみたいですよ。
●手水舎
●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造
そんなこんなで、手水舎でお清め。
●鐘楼
●鐘楼
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造
続いて、鐘楼で鐘をひと撞き。
御本尊さまとお大師さまにご挨拶。
本堂と大師堂と稲荷神社
●本堂
●本堂
・1964年再建
・瓦葺 唐破風向拝付き宝形造
●本尊
・十一面観世音菩薩
●真言
・おん まか きゃろにきゃ そわか
そんなこんなで、本堂で参拝。
やっとお寺らしい風景に出会えました!
そんなことより、この本堂は1964年に全国の信徒からの浄財だけで再建されたものなんだって。
それだけでも、信仰の厚さが伝わってきます。
もともと、ここには旧本堂が建っていたそうですよ。
どうやら、このお寺は明治時代の神仏分離で、お堂や仏像さんなどが複雑にローテーションされているみたいです。
①神仏分離後、旧本堂は稲荷神社の社殿に。
②旧本堂があった場所に現本堂を新築。
③旧本堂に祀られていた稲荷大明神像は現在の本堂へ。
④旧観音堂に祀られていた本地仏・十一面観音像は現本堂へ。
廃仏毀釈で壊されることなく、お堂と仏像さんの移動だけで済んだみたいでひと安心です。
本尊は稲荷の本地仏・十一面観音さん。
十一面観音さんの右隣に弘法大師作の稲荷大明神像が安置されておりました。
そんなこんなで、今もなお堂内は神仏習合の形態がとられておりました!
この組み合わせは珍しいですね!
というか、初めて出会いましたよ。
ちなみに、神仏分離までの納経は本社稲荷大明神 本地十一面観音と書かれていたそうです。
分離後に本尊十一面観音に変更されたみたいです。
●龍の目伝説
本堂内には十一面観音・稲荷大明神の他に、なんと龍の目が祀られているという!
なんだなんだ、このワクワクする伝説はっ!
ちなみに、龍の目を拝見することはできませんでした。
ネットの情報によると、龍の目は直径10cmほどの黒石。
本堂内の小さな祠の中に祀られているそうですよ。
うぅ~ん
黒石かぁ・・・いやいやいや、龍の目だと信じています!
●大師堂
●大師堂
・1964年頃再建
・瓦葺 宝形造
・本尊 弘法大師
続いて、大師堂で参拝。
はっきりとした建立年はわかりませんが、この大師堂は本堂と同時期に再建されたもののようです。
堂内では本尊の弘法大師像を拝顔することができました。
そして、なんと金色の孔雀明王さんもおられるという!
四国霊場で孔雀明王さんに出会ったのはお初です。
ちなみに、回廊では四国八十八ヶ所のお砂踏みができますよ。
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
●稲荷神社
●稲荷神社
・江戸時代中期建立
・柿葺 三間社流造
・主祭神 豊宇気姫命
・配神 猿田彦命・大宮女大神
・宇和島市指定有形文化財
続いて、稲荷神社を参拝。
807年に弘法大師が稲荷大明神像を彫刻したのが龍光寺の始まり。
ということで、稲荷神社は境内の1番高いところに鎮座しておりました。
現在も三間町の農業を見守っております。
その他、境内には水子地蔵と七福神がおられましたよ。
そんなこんなで、参拝終了。
第42番札所・仏木寺へ続く。
●本堂
・1964年再建
・瓦葺 唐破風向拝付き宝形造
●本尊
・十一面観世音菩薩
●真言
・おん まか きゃろにきゃ そわか
そんなこんなで、本堂で参拝。
やっとお寺らしい風景に出会えました!
そんなことより、この本堂は1964年に全国の信徒からの浄財だけで再建されたものなんだって。
それだけでも、信仰の厚さが伝わってきます。
もともと、ここには旧本堂が建っていたそうですよ。
どうやら、このお寺は明治時代の神仏分離で、お堂や仏像さんなどが複雑にローテーションされているみたいです。
①神仏分離後、旧本堂は稲荷神社の社殿に。
②旧本堂があった場所に現本堂を新築。
③旧本堂に祀られていた稲荷大明神像は現在の本堂へ。
④旧観音堂に祀られていた本地仏・十一面観音像は現本堂へ。
廃仏毀釈で壊されることなく、お堂と仏像さんの移動だけで済んだみたいでひと安心です。
本尊は稲荷の本地仏・十一面観音さん。
十一面観音さんの右隣に弘法大師作の稲荷大明神像が安置されておりました。
そんなこんなで、今もなお堂内は神仏習合の形態がとられておりました!
この組み合わせは珍しいですね!
というか、初めて出会いましたよ。
ちなみに、神仏分離までの納経は本社稲荷大明神 本地十一面観音と書かれていたそうです。
分離後に本尊十一面観音に変更されたみたいです。
●龍の目伝説
本堂内には十一面観音・稲荷大明神の他に、なんと龍の目が祀られているという!
●龍の目伝説とは?
その昔、この地域に住む床屋が河原でうたたねをしていたら、突然龍が襲ってきたという!
しかし!
腰にさしていた刀が勝手に抜けて龍の目をくりぬいたんだと!
そんなこんなで、庄屋は龍光寺という寺号にちなみ、このお寺に龍の目を奉納したんだって。
完。
その昔、この地域に住む床屋が河原でうたたねをしていたら、突然龍が襲ってきたという!
しかし!
腰にさしていた刀が勝手に抜けて龍の目をくりぬいたんだと!
そんなこんなで、庄屋は龍光寺という寺号にちなみ、このお寺に龍の目を奉納したんだって。
完。
なんだなんだ、このワクワクする伝説はっ!
ちなみに、龍の目を拝見することはできませんでした。
ネットの情報によると、龍の目は直径10cmほどの黒石。
本堂内の小さな祠の中に祀られているそうですよ。
うぅ~ん
黒石かぁ・・・いやいやいや、龍の目だと信じています!
●大師堂
●大師堂
・1964年頃再建
・瓦葺 宝形造
・本尊 弘法大師
続いて、大師堂で参拝。
はっきりとした建立年はわかりませんが、この大師堂は本堂と同時期に再建されたもののようです。
堂内では本尊の弘法大師像を拝顔することができました。
そして、なんと金色の孔雀明王さんもおられるという!
四国霊場で孔雀明王さんに出会ったのはお初です。
ちなみに、回廊では四国八十八ヶ所のお砂踏みができますよ。
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
●稲荷神社
●稲荷神社
・江戸時代中期建立
・柿葺 三間社流造
・主祭神 豊宇気姫命
・配神 猿田彦命・大宮女大神
・宇和島市指定有形文化財
続いて、稲荷神社を参拝。
807年に弘法大師が稲荷大明神像を彫刻したのが龍光寺の始まり。
ということで、稲荷神社は境内の1番高いところに鎮座しておりました。
現在も三間町の農業を見守っております。
その他、境内には水子地蔵と七福神がおられましたよ。
そんなこんなで、参拝終了。
第42番札所・仏木寺へ続く。
御朱印情報
●御朱印の種類
・四国八十八ヶ所の御朱印
●御朱印の受付場所
・納経所
●御朱印の受付時間
・7:00~17:00
●御朱印の料金
・500円
●期間限定・特別御朱印
・なし
●オリジナル御朱印帳
・なし
・2010年5月1日 参拝
・2024年3月 最終更新
・四国八十八ヶ所の御朱印
●御朱印の受付場所
・納経所
●御朱印の受付時間
・7:00~17:00
●御朱印の料金
・500円
●期間限定・特別御朱印
・なし
●オリジナル御朱印帳
・なし
・2010年5月1日 参拝
・2024年3月 最終更新
仏木寺の御朱印|四国霊場 第42番|弘法大師の遠投伝説パート3。茅葺鐘楼や家畜堂など|四国八十八ヶ所 車遍路の旅(愛媛県宇和島市)
所在地愛媛県宇和島市三間町則1683宗 派真言宗御室派札 所・四国八十八ヶ所 第42番・南予七福神霊場 第4番(大黒天)前後札所・前 → 第41番札所・龍光寺・後 → 第43番札所・明石...
参拝情報とアクセス
●開門時間・7:00~17:00
●拝観料
・無料
●宿坊
・なし
●前後札所
・第40番札所・観自在寺へ51km
徒歩10時間10分
車で55分
・第42番札所・仏木寺へ3.5km
徒歩45分
車で6分
●最寄りの駅
・JR伊予宮野下駅から徒歩20分
・JR伊予宮野下駅から車で4分
●最寄りのバス停
・宇和島市コミュニティバス
森ヶ鼻 バス停で下車 徒歩15分
●最寄りのIC
・松山自動車道
三間ICから車で5分
●駐車場
・無料の専用駐車場あり(12台)
山門(鳥居)の近くには5台ほどの駐車スペースがありました。
到着したときは、駐車場に停めれなかった車がたくさん路上駐車している状態でした。
駐車場はここだけしかないと思っていたので、私も路上駐車しよう・・・と、思ったのですが、この旅は同行二人。
お大師さまと一緒に旅をしているので路上駐車はどうも気が乗らぬ。
ということで、駐車場が空くのを待つことにしました。
待てど暮らせど、駐車場が空かない。
空くのは路上駐車の車ばかりだ(笑)
すると、そんな私を謎に思ったのか、1人のオジちゃんが話しかけてくれました。
そして『細い道を上がったら広い駐車場があるよ』と、優しいアドバイスをしてくれました。
上にもあるんかーぃ、と心の中でツッコミつつ、言われた通りに細い坂道を登ると広い駐車場に到着できました。
オジちゃんが教えてくれなかったら永遠と待ってたよ。
もしかしたら、あのオジちゃんはお大師さまだったのかも知れないね!
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
到着したときは、駐車場に停めれなかった車がたくさん路上駐車している状態でした。
駐車場はここだけしかないと思っていたので、私も路上駐車しよう・・・と、思ったのですが、この旅は同行二人。
お大師さまと一緒に旅をしているので路上駐車はどうも気が乗らぬ。
ということで、駐車場が空くのを待つことにしました。
待てど暮らせど、駐車場が空かない。
空くのは路上駐車の車ばかりだ(笑)
すると、そんな私を謎に思ったのか、1人のオジちゃんが話しかけてくれました。
そして『細い道を上がったら広い駐車場があるよ』と、優しいアドバイスをしてくれました。
上にもあるんかーぃ、と心の中でツッコミつつ、言われた通りに細い坂道を登ると広い駐車場に到着できました。
オジちゃんが教えてくれなかったら永遠と待ってたよ。
もしかしたら、あのオジちゃんはお大師さまだったのかも知れないね!
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・