達磨寺の御朱印~聖徳太子と達磨大師が出会った場所~(奈良県北葛城郡王寺町)

住 所奈良県北葛城郡王寺町本町2丁目1−40
宗 派臨済宗南禅寺派
札 所聖徳太子遺跡霊場 第19番
由 緒613年、聖徳太子が片岡山を通りがかった際、飢えて瀕死状態の異人に出会ったそうです。聖徳太子は寒さと飢えをしのぐため、その異人に食物と自分の衣服を与えました。 しかし翌日、異人は死んでいたそうです。聖徳太子は深く悲しみ、異人をその場所に埋葬しました。数日後、聖徳太子の使者が墓の様子を見に行ったところ、埋葬したはずの異人の遺体は消えており、棺の上にたたまれた衣服が置かれていました。それを知った里人は、あの異人は達磨大師の生まれ変わりに違いないといい、聖徳太子が刻んだ達磨像を安置したのがこのお寺の始まりといいます。鎌倉時代、達磨寺3号墳が達磨大師の墓であるという伝承が成り立ち、墓の上にお堂を建てて寺院として開基。その後、旧仏教勢力の弾圧や松永秀久の兵火などで荒廃を繰り返しましたが、その都度復興をし現在に至るそうです。
HP片岡山 達磨寺
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山門と手水舎

●境内入口

聖徳太子と達磨大師が出会った場所、ならびに達磨大師のお墓がある達磨寺に到着。

このお寺には3基の古墳があるのですが、その内の1つが達磨大師のお墓だといわれてます。

達磨さんのお墓詣りができるとは!
どんなお寺でしょ。楽しみです。
そんなこんなで、参拝開始。


●山門

●山門
・建立年不明
・瓦葺 薬師門


山門の屋根瓦には、亀のように全く躍動感のない獅子がおられました。


●手水舎


柄杓には花びらが詰められてました・・・可愛いけれども!
どうやってお清めしましょ・・・うぅ~ん、困った。

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本堂

●本堂

●本堂
・2004年建立
・瓦葺 入母屋造
・臨済宗南禅寺派
・本尊は千手観音菩薩像
・聖徳太子遺跡霊場 第19番

境内には3基の古墳があり、その内の1つ達磨寺3号墳が達磨大師のお墓といわれてます。


なんと、この本堂は達磨寺3号墳の上に建立されてるという。
ということで、この本堂は達磨大師の墓碑みたいなものでしょうか???違うか。



堂内では千手観音像・達磨大師像・聖徳太子像などが拝観できました。

●千手観音坐像
・室町時代作
・王寺町指定有形文化財

●聖徳太子坐像
・1277年作
・国指定重要文化財

●達磨大師坐像
・室町時代作
・国指定重要文化財

なんと、千手観音像には392本の手があるという!そして、この千手観音さんの手の平には水晶で作られた目があるという!いわゆる千手千眼の観音さんです。今は欠損してますが、もとは500本の手があったそうです。

葛井寺や唐招提寺ほどの手数はないですが、像自体が小さいため、葛井寺と同じくらいの手密度を感じるステキ仏でした。
いやはや、本日も素敵な仏像さんを拝観できて有難き幸せ。

ちなみに、堂内はボランティアさんのガイド付き拝観となります。
あと本堂拝観は土日のみらしいです。
(2019年1月19日現在)

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問答石

●問答石・達磨石

この石は、613年に聖徳太子と達磨大師が出会った際に、聖徳太子と達磨大師が歌を読み交わした場所といわれてます。


●問答石・太子石

達磨石から10mほど離れた場所には太子石がありました。


結構離れてるなぁ。
大声で歌を読み交わしたのかなぁ。

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雪丸塚

●雪丸塚

聖徳太子の愛犬・雪丸のお墓です。


なんと、雪丸は人の言葉が理解でき、そしてお経が読めたという!

そして、達磨大師のお墓を守るために、自分の遺骨を本堂北東隅に葬るようにと遺言してこの世を去ったという!

これはもう犬じゃなくて人間!


ちなみに現在、王寺町のマスコットキャラクターとして活躍中です。


あと、絵馬も雪丸でした。
可愛いですねぇ。

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松永久秀と片岡八郎・春利の墓

●松永久秀の墓

本堂の隣の方には松永久秀のお墓がありました。

松永久秀は戦国時代に活躍した大和国の戦国大名です。
織田信長に降伏して家臣となりますが、その後、謀反を起こします。
信長は『名茶器・古天明平蜘蛛を差し出せば許してやる』といいましたが、 久秀は火薬を詰めた名茶器を抱いて爆死!

そんなこんなで、日本史上初めて爆死を遂げた人として有名なお方です。


●片岡八郎と春利の墓

片岡八郎は、平安時代末期~鎌倉時代初期に活躍した武将です。

片岡春利は、戦国時代に活躍した片岡城の城主です。

その他の見所

●一夜竹

達磨大師が竹の杖を挿した際、一夜にして芽を出してフッサフサになったといわれる竹です。


というか、一夜竹の根元から伸びるフジノキが、とんでもない角度で飛び出してるという。


これも達磨大師のお力なのか!


●九重石塔

この九重石塔は、灯籠や五輪塔の台座を九重に重ねて建立した塔なんですって。
もとは本堂の西隣にあったそうで、塔の地下の石室に大量の一字一石経が奉納してあったんだと。


●旧本堂瓦製露盤

これは、1692年に法隆寺の瓦師によって作られた露盤なんですって。 ちなみに露盤とは宝形造の屋根の頂部にある宝珠部分のことです。


●達磨寺中興記石幢

●達磨寺中興記石幢
・1448年建立

石幢には、お寺が荒廃した後、室町将軍の力添えによって復興ましたよ~的なことが記された達磨寺中興記の文章が刻まれてるそうです。


●薬師石

目を閉じて石に近寄り、無事両手で石を抱ければ病気が治るといわれてます。


●方丈

●方丈
・1667年建立
・奈良県指定有形文化財

残念ながら工事中でした。
ネットの情報によると、どうやらこの方丈は、西面は入母屋造、東面は切妻造になっているという!そんなこんなで、左右非対称の屋根を持つ変わった建物なんですって。

拝見したかったなぁ。

御朱印

●御朱印
御朱印は境内にあったプレハブ小屋(仮授与所?)で頂きました。

もしかしたら方丈の工事が終わったら、方丈で頂けるのかも?です。

聖徳太子遺跡霊場の他に、雪丸の御朱印があります。
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達磨寺の地図

 

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