神童寺の御朱印~役小角ゆかりのお寺で仏像観賞~(京都府木津川市山城町)

住 所京都府木津川市山城町神童子不晴谷112
宗 派真言宗智山派
由 緒596年、聖徳太子が建立したお寺だそうです。675年、役小角がこの山で修行し、2人の神童の力を借りて蔵王権現像を刻み、それを本尊として祀ったといいます。古くから奈良・吉野山と密接な関係を持つ修験道の霊地で、奈良・吉野山に対して北吉野山と号し、最盛期には山一帯に26坊を有する大寺院になったそうです。1180年、平資盛の兵火で焼失。1190年、源頼朝が再建するも、1331年に再び兵火により焼失。その後、1399年に再建し現在に至ります。
スポンサーリンク

山門

●境内入口

北吉野山という山号を持つ神童寺に到着。
文字通り、北の吉野です。そう、大好きな役小角ゆかりのお寺です。
古くから奈良・吉野山と密接な関係を持つ修験道の霊地だったらしく、奈良・吉野山に対して北吉野山と呼ばれてたみたいです。

昔は大寺院だったようですが、現在はその面影はなく、こじんまりとひっそり佇むお寺さんでした。



●山門
・1868年移築
・瓦葺 薬医門

屋根瓦には16菊花紋・・・と思ったら花びらが2枚ないという!

どう見ても、花びら2枚が歯抜け状態なんですよ!
ということで、14菊花紋です。

スポンサーリンク

本堂

●本堂


●本堂
・1406年再建
・瓦葺 寄棟造
・国指定重要文化財

本堂は室町建築にありがちな簡素な装飾。
蟇股も木鼻もとてもシンプルに仕上がってました。


●本尊・蔵王権現像
・室町時代作
~仏像の画像はポストカードより~

薄暗い堂内には、像高2m超えの巨大な蔵王権現像が安置されてました。右手に三鈷杵、そして頭部にも三鈷杵の装飾をつけたタイプ蔵王権現さんでした。いやはや、なかなかの迫力でした。

ちなみに本堂と収蔵庫はガイド付き拝観となります。
お寺の方の説明スピードはマシンガン級で、話すスピードが早すぎて脳の処理が追いつきませんでした(笑)

スポンサーリンク

収蔵庫

●収蔵庫

そんなこんなで本堂の拝観後、お寺の方に案内されて収蔵庫へ向かう。


どのお寺でもそうですが、収蔵庫が開く瞬間はすんごくドキドキします。

収蔵庫では、波切白不動・天弓愛染明王・阿弥陀如来・毘沙門天・日光・月光菩薩・役行者など多数の仏像さんを拝観することができました。

お寺の方のマシンガンガイドの後は自由拝観となります。
そんなこんなで、必殺・単眼鏡でジックリと拝観。 本日のお目当てであります波切白不動天弓愛染明王にお会いできてよかったです。


●不動明王立像(波切白不動尊)

●不動明王立像
・平安時代作
・像高 162.1cm
・国指定重要文化財
・別名・波切白不動尊

波切白不動尊は、全国に数体しかいないといわれる珍しい仏像さんです。三井寺の黄不動尊の写しといわれてます。ちなみに、三井寺の黄不動尊は仏画です。

なんと螺髪のお不動さんなんですよ!
そして白塗り!
さらに両膝が出てる!
さらにさらに火炎光背ではなく板光背!

そんなこんなで、頭の先からつま先までオール珍しかったです。
いやはや、本日も珍しい物が拝見できて有難き幸せ。

~画像はポストカードより~


●愛染明王坐像

●愛染明王坐像
・平安時代作
・像高 64.5cm
・国指定重要文化財
・別名・天弓愛染明王

なんと、国重文の天弓愛染明王は日本に3体しかいないという。

顔は正面を向いてるのに天に向かって矢を放とうとしてます。もうこの方のレベルになると見なくても撃てるのかなぁ。

いやはや、本日も珍しい物が拝見できて有難き幸せ。

~画像はポストカードより~


●役行者・前鬼・後鬼像

●役行者・前鬼・後鬼像
・室町時代作

~画像はポストカードより~

今回で3度目となる南山城の旅ですが、毎度毎度この地域の仏像レベルの高さに感動しております。

スポンサーリンク

その他の見所

●石造・十三重塔と石仏

●石造・十三重塔(写真左)
・鎌倉時代建立

●石仏(写真右)
舟形光背のお地蔵さんは鎌倉時代作らしいです。


●青銅・六角燈籠

●青銅・六角燈籠
・1925年建立


●境内からの景色

収蔵庫前からの景色です。
古い町並みを望むことができました。


山門からの景色です。

いやはや、素敵なお寺でした。

スポンサーリンク

御朱印

●御朱印
御朱印は納経所で頂きました。



あと神童寺オリジナル写真集が完成したようです。
スポンサーリンク

神童寺の地図

 

御朱印のじかん~週末ドロボー~ - にほんブログ村
京都府の御朱印木津川市の御朱印
都道府県別の御朱印
御朱印のじかん|週末ドロボー
タイトルとURLをコピーしました