神魂神社の御朱印~国宝!日本最古の大社造がある神社~ (島根県松江市大庭町)

所在地島根県松江市大庭町563
祭 神伊弉冊大神
由 緒創建年は不詳。社伝によると、天穂日命がこの地に天降って創建した神社といいます。しかし、延喜式神名帳や出雲国風土記などにこの神社についての記載はなく、文献における初見は1208年の鎌倉将軍下文なんだそうです。そんなこんなで、実際の創建は平安時代中期以降とみられているそうです。この地は、出雲国府に近い古代出雲の中心地で、天穂日命の子孫が出雲国造として25代までこの神社に奉仕したといいます。
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鳥居と参道と神紋

●鳥居①

●鳥居①
・建立年不明
・木製 銅板屋根付き明神鳥居

意宇六社の1つ、そして日本最古の大社造がある神魂神社に到着。
神魂神社と書いてかもす神社と読みます。

この神社は、国譲りの交渉役に任命された天穂日命が、高天原(天界)から葦原中国(地上)に天降った際に創建した神社といわれています。

国譲りの交渉をするために葦原中国にやってきた天穂日命ですが、交渉相手の大国主命と意気投合してしまって、3年間も出雲に居着いてしまいました(笑)

以来、天穂日命の子孫が出雲国造として25代にわたって神魂神社に奉仕したと伝えられています。
その後、出雲国造家は出雲大社の祭祀を執り行うためにこの地を離れますが、その後も神火相続式(火継式)古伝新嘗祭の際には神魂神社に参向しているそうです。
そんなこんなで、神魂神社と出雲大社は今も深い関係で繋がってるんだって。


●参道

鳥居①をくぐると参道。
参道に建ち並ぶ灯籠には二重亀甲に有の文字の神紋がありました。
一般的に旧暦10月は神無月ですが、全国の神様が出雲へ集まる出雲地方では神在月と呼ばれてます。


ちなみに有の文字は、神月である十月のを縦に組み合わせた文字なんですって。
ということで、この神紋は出雲に神々が集う神有月を意味してるんだって。

それにしても亀に有って・・・どうにもこうにもこち亀を思い出してしまいます。


●鳥居②


●鳥居②
・建立年不明
・木製 藁座付き明神鳥居

鳥居②をくぐると木々に囲まれた神々しい世界に突入!
ここから一気に空気感が変わります!
神様の視線を感じるような、そんな空間でした。


そんなこんなで、神々しい石階段を上ると社殿前に到着。
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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・建立年不明
・とち葺(?) 妻入り切妻造
・意宇六社の1つ
・通称・大庭の大宮さん

熊野大社・八重垣神社・真名井神社・六所神社・揖夜神社とともに意宇六社の1つとして知られる古社です。


●本殿

●本殿
・1583年再建
・とち葺 大社造
・日本最古の大社造
・国宝
・伊弉冊大神を祀る

そんなこんなで
はいドーーーン!

日本最古の大社造を前に、全身が小刻みにバイブしました。
いわゆる感動!


高さは約13m。
規模は出雲大社の半分ほどですが、それでも十分巨大感を感じる大きさでした。

もともと茅葺だったそうですが、現在はとち葺になってます。
ちなみに大社造りは、古代の高床式倉庫が発展した建物なんだって。


●神魂神社・本殿の特徴
①建物の規模に対して、床までの高さの比率が出雲大社よりも高い。
②宇豆柱が壁から著しく張り出している。
③本殿内陣の御内殿は出雲大社とは逆向き。

これらの特徴は、大社造の古い形式を伝えるものといわれています。

本殿内部は、狩野山楽土佐光起の筆と伝えられる壁画9面に囲まれ、天井は9つの瑞雲が5色に彩られているそうです。


床下を観察。
本殿内中央の心御柱とよばれる太い柱と、6本の側柱がドーンと建っていました。
もともとは直接地面に柱を立ててあったそうですが、現在は礎石が敷かれています。

いやはや、一体全体なんなんでしょ、この建物から放たれる古代パワーは!
本殿をナメ回すこと数十分。それはもう感動と感動と感動の合わせ技でした。
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神在祭と御釜神事のこと

●神在祭のこと

一般的に旧暦10月は神無月ですが、全国の神様が出雲へ集まる出雲地方では神在月と呼ばれています。
出雲に集まった八百万の神々は、出雲地方の各神社で人間関係やお金や仕事など、様々な縁結びの会議を行うんだって。

ちなみに現在も神在祭を行っているのは、出雲大社・万九千神社・佐太神社・日御碕神社・朝山神社・神原神社・売豆紀神社・神魂神社・多賀神社の9社です。


●神魂神社の神在祭
この神社での神在祭は、旧暦10月11日~18日(現在の11月11日~18日)。
旧暦10月11日(現在の11月11日)の夜、本殿の脇にある稲荷社に合祀されている高天神社に神々を迎え、そして翌日の早朝に神籬でもって本殿内へ迎え入れます。
その後、18日に内殿の扉を開けて神事を行い、お立ちと3度唱えて神々を送り出します。


●神魂神社の御釜神事
ちなみに毎年12月13日に行われる御釜神事では、国譲りの交渉役に任命された天穂日命が、高天原(天界)から葦原中国(地上)に天降った際に乗ってきたに農作物やお酒を供え、祝詞の奏上や舞が奉納されるそうです。

いわゆる、収穫の感謝と五穀豊穣を祈願するお祭りです。
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天穂日命と出雲国造のこと

●ザックリと簡単に天穂日命とは?
天穂日命とは、古事記・日本書紀に登場する神で、アマテラスとスサノオの誓約の際に生まれた神様です。
国譲り神話で、大国主命のもとへ最初に派遣された使者として有名です。

ちなみに天穂日命と書いてアメノホヒと読みます。

古事記・日本書紀では、国譲りの交渉役に任命された天穂日命は、高天原(天界)から葦原中国(地上)に天降ったと記されています。

しかし、国譲りの交渉をするために葦原中国にやってきた天穂日命ですが、交渉相手の大国主命と意気投合してしまって、3年間も出雲に居着いてしまいました(笑)
以来、天穂日命の子孫が出雲国造として25代にわたって神魂神社に奉仕したんだって。

こちらで国譲り神話に登場する天穂日命のことを書いてます。
[15]国譲りの交渉〜アメノホヒとアメノワカヒコ〜
天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)の国造り アマテラスは、自分とスサノオの誓約で生まれた天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)に国造りをさせようとしたんだけど、天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)は「葦原中国はずいぶん騒がしんだけど


●ザックリと簡単に出雲国造とは?
出雲国造は天穂日命の子孫といわれており、代々世襲で出雲大社の祭祀・国造を務めている氏族です。

南北朝時代、国造家は千家家と北島家に分裂しちゃいました。
そんなこんなで、現在は千家家が出雲大社の宮司を歴任しています。

ちなみに国造と書いて、くにのみやつこと読みます。
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境内社

●貴布祢稲荷両神社

●貴布祢稲荷両神社
・1583年建立
・国指定重要文化財
・こけら葺 

一間社、三間社の流造はよく拝見しますが、二間社流造は初めて拝見しました!
これは珍しいですなぁ!
いわゆる感動!


ちなみに貴布祢稲荷両神社の床下には、多種多様な狛狐ちゃんがお座りしてました。



その他、境内には杵築社・伊勢社・熊野社・武勇社・蛭子社・荒神社・外山社・秋葉社がありました。

御朱印情報

●御朱印情報
御朱印は社務所で頂きました。
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神魂神社の地図

 

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