売豆紀神社の御朱印~和歌の祖神・下照比売命を祀る~ (島根県松江市雑賀町)

都道府県別
所在地島根県松江市雑賀町1663
祭 神主祭神
下照比売命
配神
天照大神・豊受比売命・倭媛命
社 格式内社
由 緒創建年は不詳。733年に編纂された出雲国風土記に記載されていることから、それ以前には存在していた神社と思われます。865年に従五位下、871年に正五位下の神階を受けるなど、古くから朝廷からの尊崇が篤かったそうです。祭神の下照比賣命は、大国主命の第3の姫神で、大国主命の国土経営を助け偉大な功績をたてた方です。また和歌の祖神とあがめられ、古事記・日本書紀・古今和歌集の序文に名前が記載されている神です。
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鳥居と狛犬と随身門

●鳥居

出雲国風土記には賣豆貴社。
延喜式神名帳には賣豆紀神社と記載されている古社であります売豆紀神社に到着。

それにしても売豆紀神社・・・なんて読むの???
社名の読み方も知らずに来てしまいました!

そんなこんなで、境内入口で調べる・・・
どうやら売豆紀神社と書いてめづき神社と読むそうです。

ちなみにめづき・めつきとは女神を斎(いつき)祀るという意味なんですって。
また女月(めつき)と読めることから、月の女神を意味するという説もあるそうです。


●狛犬①②

そんなこんなで、参拝開始。

鳥居前にて岡﨑現代型をデフォルメしたような狛犬ちゃんがお出迎え。
見た感じ、そんなに古い狛犬ではなさそうです。


●参道と石柱

●石柱
・1928年建立


●随身門
●随身門
・建立年不明
・銅板葺 入母屋造

随身像は正面を向いてるのではなく、向き合って座ってました。
島根は、このように向き合って座る随身門が多いです。


●狛犬③④

●狛犬③④
・建立年不明
・構え獅子

拝殿前の狛犬です。
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拝殿

●拝殿

●拝殿
・建立年不明
・銅板葺 軒唐破風付き入母屋造
・式内社
・松江城下五社の1社
・松江市松南地区の総産土神(氏神)


この神社は、もともと現在地から約100mほど離れた賣豆紀脇という場所に鎮座していたそうです。
その後、老朽化が進んだため、1667年に現在地に遷座。

1696年、出雲国松江藩3代藩主・松平綱近の内室が懐妊の際、この神社で祈願し霊験があったそうです。以後、社殿の修理や寄進を受け、城下五社の1つとして崇敬されたんだって。


ちなみに扁額は、内務大臣・若槻禮次郎の書。
蟇股は唐草でした。


●本殿


●本殿
・建立年不明
・銅板葺 大社造
・主祭神・・・下照比売命
・配神・・・天照大神・豊受比売命・倭媛命


それにしてもスマートな大社造ですなぁ。
そして後頭部が異常に長いです。
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下照比売命とは?

●下照比売命とは?

下照比売命は、大国主命の第3の姫神で、大国主命の国土経営を助けて偉大な功績をたてたお方です。
ちなみに、大国主命と田心姫(宗像三女神の1柱)の子です。
下照比売命と書いてシタテルヒメと読みます。

ちなみに父・大国主命は、相当なモテ男だったみたいです。
子孫の数は驚愕の180!
さすがというか、これぞ王!
もしかしたらあなたも私も大国主さんの末裔かも知れませんよ。


●下照比売と天若日子の悲しいラブストーリー
大国主と国譲りの交渉をするために高天原から地上に降り立った天若日子は、下照比売に惚れ込んでしまい結婚してしまうという。
そんなこんなで、交渉相手の大国主チームに仲間入りしてしまった天若日子さん。
高天原サイドからしたら裏切り者・・・。
ということで、高天原から矢を放たれて、天若日子は死んでしまったという・・・。

その後、天若日子の葬儀の際、兄・阿治志貴高日子根の容姿が天若日子に似ていたため下照比売命は混乱してしまうという。

恋は神ですら盲目にさせちゃうんですから、人が恋の盲目になるのも当然。今も昔も男と女は変わんないんだなぁとか思ってみたりしたひと時。


●和歌の祖神碑

そんなこんなで境内には、下照比売命が混乱を鎮めるために詠んだ歌碑が建立されてました。


古今和歌集で紀貫之は、和歌の始祖として素盞嗚尊と下照比売命の名を挙げてるそうです。

素盞嗚尊は、31文字の短歌の元祖
下照比売命は、音数の整わない和歌であるえびす歌の祖といわれてます。


ちなみにこちらで、下照比売命と天若日子のことを紹介してます。
[15]国譲りの交渉〜アメノホヒとアメノワカヒコ〜
天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)の国造り アマテラスは、自分とスサノオの誓約で生まれた天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)に国造りをさせようとしたんだけど、天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)は「葦原中国はずいぶん騒がしんだけど
ついでにこちらで、大国主命のモテ伝説を紹介してます。
[13]オオナムチ改め大国主と妻たち
八上比売 (ヤガミヒメ)との結婚 その後大国主(オオクニヌシ)は、須勢理姫(スセリビメ)の前に結婚の約束をしていた八上比売 (ヤガミヒメ)とも一夜をともにしたんだけど、正妻を恐れた八上比売 (ヤガミヒメ)は子どもの木俣神
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神在祭のこと

●神在祭のこと

この神社は、神在月で集まった八百万神が、佐太神社で神議が行われた後に直会を催す場所としても知られています。
簡単にいえば、神在月で集まった神様の打ち上げ会場です。

毎年、神在祭が行われる12月3日に祝詞が奏上されるんだって。

ちなみに現在も神在祭を行っているのは、出雲大社・万九千神社・佐太神社・日御碕神社・朝山神社・神原神社・売豆紀神社・神魂神社・多賀神社の9社です。
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境内社

●境内社


なんとこの境内社!
24社も合祀しているという!


ちなみに合祀された社の内訳はこちら!

八幡宮・金刀比羅神社・番匠祖神社・笠森神社・ 霊稲荷神社・粟島神社・瘡守稲荷神社・道祖神社・ 愛敬稲荷神社・隅御前神社・日除稲荷神社・田中神社・ 直毘稲荷神社・國魂神社・稲荷神社・金屋子神社・ 愛敬荒神社・武内神社・日除荒神社・蟻通神社・ 田中荒神社・天満宮・鹿島神社・朝日金屋子神社

小さな社に神様がパンパンに詰まってます。
1度に24度おいしい!
そんなこんなで、めちゃくちゃ食いしん坊の境内社でした。

唐獅子灯篭

●唐獅子灯篭

多種多様な狛犬ちゃんが点在する境内ですが、特に面白かったのがこの金銀ピカピカの唐獅子灯篭!

なんとホイル巻きにされたような狛犬が台座になってるという!



どうやら松江・出雲地方では、祈願時に銀紙を貼り、成就時には金紙を貼るという風習があるみたいです。
このように松江・出雲地方は、なんだこりゃ???みたいな独自の風習が多いような気がします。

ちなみに病気平癒・諸災祓除の御利益があるんですって。

いやはや、本日も珍しいものが拝見できて有難き幸せ。

社日塔と保存狛犬と遥拝所

●社日塔

本殿裏には社日塔がありました。
一瞬、お墓のように見えたので、アマテラスさんのお墓???と思っちゃいました!


ちなみに社日塔とは、五角形の石碑で、それぞれの側面に天照大神・大己貴命・倉稲魂命・埴安媛命 ・少彦名命の5柱が刻まれている塔のことです。

社日とは9つある雑節の1つで、生まれた土地の神様・産土神を祀る日のことをいいます。
春分・秋分に最も近い戊の日が社日となり、その日は産土神を参拝し、春は五穀の種を供えて豊作祈願、秋は収獲に感謝するという風習です。


●保存狛犬

●保存狛犬
・1924年建立
・出雲構え獅子
・昭和の名工・新出九一郎作

もともと拝殿前にあったものを、ここに移設保存したみたいです。


●遥拝所

その他、本殿裏には遥拝所がありました。

なんと、伊勢神宮・皇居・明治神宮を1度に拝めるという!
先ほどの境内社同様、遥拝所まで食いしん坊です。


遥拝所の周りには引退狛犬が大集合してました。
そんなこんなで、しばし狛犬観賞。
どさくさに紛れて狛狐ちゃんもおられました。

その他の見どころ

●石灯籠

●石灯籠
・1862年建立


●子宝いぬ

自分の干支の前に立ち、親子いぬを撫でて安産・無事成長・子授けを祈念すれば御利益があるそうです。


●凱旋紀念塔

●凱旋紀念塔
・1906年建立

日露戦争の凱旋紀念塔です。
塔に刻まれた文字は、陸軍大将・奥保鞏の筆です。
ちなみに奥保鞏とは、明治時代に活躍した軍人です。


●御神木・たぶ

●御神木・たぶ
・樹齢 約350年


●境内からの景色

境内からは松江市内を望むことができました。

御朱印情報

●御朱印情報
御朱印は神社隣にある宮司さんのお宅で頂きました。

売豆紀神社の地図

 

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