天岩戸神社の御朱印~アマテラスの天岩戸隠れの舞台~(宮崎県西臼杵郡高千穂町)

所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073−1
祭 神●西本宮
・大日孁尊
●東本宮
・天照皇大神
由 緒●西本宮
創建年は不詳。社伝によると、瓊瓊杵尊が天岩戸の故事を偲んで、天岩戸神話の古跡に鎮祭したのが始まりといいます。
●東本宮
創建年は不詳。898〜901年の記録によると、思兼神が天岩戸から出てきた天照皇大神に、東本宮の地に造営した社殿への鎮座を願ったのが始まりといいます。
HP天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)|天岩戸神話|宮崎県|高千穂町
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天岩戸神社とは?

●境内図

天岩戸神話でお馴染みの天岩戸神社に到着。
天岩戸神社と書いてあまのいわと神社と読みます。

古事記・日本書紀の名シーンでありますアマテラスの天岩戸隠れ

なんとこの神社は天岩戸神話の舞台となった地だという!


●西本宮 境内入口

御神体はアマテラスさんがお隠れになった岩戸

神社の近くには、八百万の神々が集まって会議を開いた洞窟もあるというじゃない!

全国各地に天岩戸神社はあるけれど、ここの神社はひと味もふた味も違う。

そのため、断トツナンバーワンの人気を誇る天岩戸となっております。
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アマテラスの岩戸隠れとは?

●アマテラスの岩戸隠れとは?

●アマテラス
・高天原を治めていた太陽の神様
●スサノオ
・アマテラスの

スサノオは乱暴者で、いつもイタズラを働いてはアマテラスを困らせていました。

そんなある日、スサノオはアマテラスの田んぼを破壊。
そして神殿に糞をまき散らしました。
さらに機織女を死なせてしまいます。

アマテラスはショックを受けて天岩戸の洞窟に隠れてしまいました。


そんなこんなで、太陽神であるアマテラスが岩戸に隠れたことにより、世の中は真っ暗闇になってしまったという。

困った八百万の神々は天安河原に集まって作戦会議を開きました。
会議の結果、岩戸の前でアメノウズメを面白おかしく踊らせることに。

オッパイを出して淫らな姿で踊り狂うアメノウズメ。
それを見た神々は爆笑。

岩戸の前が賑やかのを不思議に思ったアマテラスは、ほんの少しだけ岩戸を開けました。

その瞬間、岩戸の脇に隠れていたタヂカラオが岩戸をこじ開け、そしてアマテラスを引っ張り出しました。

そして、フトダマが間髪入れずに、岩戸の入口に注連縄を張り、戻れなくしました。

すると再び世界は明るさを取り戻しました。

完。

ザックリと簡単にアマテラスの岩戸隠れとはこんなストーリーです。

こちらにアマテラスの岩戸隠れのことを詳しく書いています。
[6]手に負えないスサノオとアマテラスの対決
アマテラスとツクヨミは、それぞれの場所をしっかりと治めていたが、スサノオだけは海を治めないで、ずっと泣き喚いる。アマテラスとスサノオの対決でも神々が生まれる。
[7]天の岩屋戸に隠れるアマテラス
スサノオのいたずらは、一向におさまらず、死者がでた。アマテラスはショックを受け、天の岩屋戸に隠れてしまった。アマテラスを岩屋戸ならつれ出すために神々が協力して作戦を実行する。
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西本宮

●西本宮 鳥居①

●西本宮 旧鳥居①
・1972年建立
・神明鳥居

そんなこんなで、参拝開始。

天岩戸神社は、岩戸川を挟んで西本宮東本宮に分かれています。

ということで、まずはメインエリアの西本宮から参拝。

その昔は、西本宮は天磐戸神社。 東本宮は氏神社、もしくは天磐戸大神宮という社名で別々の神社だったそうですよ。

それが1970年に合併して天岩戸神社という社名になったんだって。

ちなみにこの鳥居は2016年4月に建て替えられました。


●西本宮 新鳥居①
・2016年建立
・神明鳥居

ちなみに、こちらが新しくなった鳥居です。

これからはこちらの鳥居が参拝者をお守りします。


●手力男命像

鳥居①の近くには、天岩戸をこじ開けてアマテラスさんを引っ張り出したタヂカラオさんの像がありました。

怪力で天岩戸を取り外し、2度と閉まることがないように遠くへ投げ飛ばそうとしている姿が表現されています。


それにしても投げ飛ばした岩戸は何処へ・・・?

実はタヂカラオさんが投げた岩戸は長野県の戸隠神社に落ちたという!

高千穂から長野県まで投げ飛ばしたちゃったのーっ!?!?

とお思いでしょうが、アマテラスの岩戸隠れ神話は地上の話しではなく、天界(高天原)での話しなんです。

ということで、投げ飛ばしたというより、投げた岩戸が地上に落下した・・・といった感じでしょうか?

それにしても、天岩戸神話は天界の話しなのに、地上にあるこの神社が神話の舞台だというね!

いろいろと言いたいことはあるでしょうが、そこはツッコまずに楽しみましょう!^^

もしかしたら、岩戸川の向こうを天界。
そしてその他を下界(地上)と見立てていたのかも知れませんね(あくまで推測)


●西本宮 鳥居②

●鳥居②
・建立年不明
・神明鳥居

そんなこんなで、鳥居①をくぐると鳥居②に到着。

西本宮の境内は特別広いわけではなく、歩き疲れない程度のちょうどいい広さでしたよ。


●西本宮 神門

●神門
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

続いて、神門に到着。

この神社は、もともと御神体の天岩戸を拝む、遥拝所的な場所だったそうですよ。
いわゆる自然崇拝的な神社です。

1691年にまとめられた高千穂旧記や、その他の文献にも神社として記載されておらず、少なくとも江戸時代の終わり頃までは地元の住民からの信仰を主にした簡素な遥拝所だったみたいです。

1871年に天磐戸神社と改称されるまでの名称は天磐戸(神社とは書かれていない)。

1873年に村社に列したといいますから、ちゃんとした神社の形態をとったのは明治時代初期頃のようです。

社殿が造営されたのは1897年といいますから、それまでは古式の神社形態を保っていたみたいですね。


●西本宮 拝殿と御旅所

●西本宮 拝殿
・1986年再建
・銅板葺 平入り切妻造
・御祭神 大日孁尊(天照大神)
・御神体 天岩戸

拝殿の背後にある天岩戸を御神体としているため、西本宮には本殿がありませんでした。
ということで、現在も遥拝所の名残をとどめる神社となっております。


●御旅所
・1986年再建
・銅板葺 妻入り切妻造

拝殿左には御旅所がありました。

こちらには天鈿女命・手力男命・大年神・素盞嗚尊・日子穗穗手見命・豊玉毘売命・菅原道真が祀られています。

日本神話でお馴染みの顔ぶれですが、なぜか道真さんの姿が・・・道真さんだけジャンルが違うというか何というか・・・きっと道真さんは居心地悪く感じてるだろうなぁ。


●天岩戸の遥拝

そんなこんなで、境内を散策しているとこんなものを発見してしまう!

天岩戸の御神域を遥拝されたき方は社務所までお話し下さい

御案内申し上げます


これはっ!
と思い、早速受付をしてきました!


そんなこんなで、見知らぬ方10数名とともに天岩戸遥拝所に向けてGO!

ちなみに神職さんのガイドを聞きながらの参拝となります。


拝殿の入口でお祓いを受け、拝殿裏の遥拝所へ。


しかし、ここからは撮影禁止!

拝殿裏の遥拝所に着き、目の前に広がる崖を見たときは言葉では言い表せない神秘を感じました。

そんなことより、遥拝所と天岩戸の間には岩戸川が流れており、遥拝所から天岩戸まではかなりの距離がありました。


神職さんのガイドによると、天岩戸は断崖の中腹にあり草木が茂った中にあるという。

しかし、肉眼での確認はほぼ無理!

そうだ、メガネ、メガネ!
しかし、メガネをかけたところで天岩戸との距離は縮まらない・・・結局、どれが天岩戸なのかわからぬまま終了しました(笑)

周りの人もわかっていませんでしたよ(笑)

でもなぜかすんごい感動できたのです!
目の前にあるのは天岩戸神話の舞台!
もうそれだけで感動です!
神話浪漫ビンビンです!

ちなみに天岩戸はガッチガチの禁足地のため神職さんも立ち入ったことがないんだって。


1837年の記録に、洞口はさだかに見定めがたしという記述があることから、かなり昔から見えづらい状態だったんだね!

見るというより、感じること。
ほんの数分ほどの特別遥拝でしたが、私的には濃い時間を過ごすことができました。

ちなみに古文書によると、過去に少なくとも2名の方が天岩戸を探ろうとしたそうですが、いずれも帰らぬ人となったといいます・・・。

●天岩戸の遥拝
・料金 無料
・所要時間 約20分


●神楽殿と高千穂神楽

●神楽殿
・建立年不明
・銅板葺 軒唐破風
・千鳥破風付き入母屋造

こちらの神楽殿は、1897年造営の旧社殿の一部を使用して建立されたものといわれています。


高千穂といえば神楽も有名です。

そんなこんなで、神楽観賞。

天岩戸神社に伝わる夜神楽全16時間にもおよぶ長編神楽で、夜を徹して33番の神楽が奉納されるんだって!


ちなみに高千穂の神楽は、アマテラスの岩戸隠れの際、岩戸の前で踊ったアメノウズメの舞いが起源といわれています。
発祥は不詳ですが、平安時代末期と推定されてるそうですよ。

夜神楽は、秋の収穫に対する感謝と翌年の豊穣を願って行われる神事として毎年11月下旬〜翌2月上旬に開催されるそうですよ。


●御神木 招霊の木

境内には招霊の木がありました。
1円玉にデザインされていることで有名な木です。

ちなみに、招霊の木と書いてオガタマノキと読みます。

招霊の木は、アマテラスの岩戸隠れの際、天岩戸の前で舞を踊ったアメノウズメさんが持っていた木です。


また巫女さんが舞うときに持っている神楽鈴は招霊の木をモデルにしたという説があります。


●古代銀杏

あと境内には古代銀杏という木もありました。

なんと古代銀杏は全国に2ヶ所しかないという珍しい木なんだって!

残りの1ヶ所は長野県の諏訪にあるそうですよ。

そういえば、タヂカラオさんが投げた岩戸は長野県の戸隠神社に落ちたといいますし・・・高千穂と長野県が微妙に繋がってるという。

これは偶然でしょうか?


そんなこんなで、古代銀杏を観察。

植物のことはほぼ無知なので、普通の銀杏と何が違うのかがサッパリわかりませんでしたが、情報によると古代銀杏は特異な葉と実の形をしているんだって。

うぅぅぅ・・・わからん(笑)
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東本宮

●天岩戸橋

そんなこんなで、西本宮に別れを告げて東本宮へ。

西本宮から東本宮までは徒歩10分ほどで到着できます。


●東本宮 境内入口

なんと東本宮が鎮座する地は、アマテラスさんが天岩戸から出た後、1番最初に住んだ場所なんだって!

西本宮に続き、東本宮も神話浪漫ビンビンですね!

そんなこんなで、参拝開始。


●天鈿女命像

境内入口には天岩戸の前で踊るアメノウズメさんの像がありました。

この像はセンサーで人を感知し自動で動き出す仕組みになっておりました。

なもんで、急に動きだしたアメノウズメさんに腰を抜かしそうになりましたよ!(マジで)

これはかなりドッキリ要素が強い像です。


●東本宮 鳥居①

●東本宮 鳥居①
・建立年不明
・神明鳥居

西本宮と違い、東本宮は参拝が少なくて落ち着いた雰囲気でした。


●東本宮 参道

そんなこんなで、鳥居①をくぐり境内奥へ。

足元を見ると石並びが几帳面な石段。
ガタガタ前歯の私にとってはとても羨ましく思えたひと時でした。


●東本宮 鳥居②

●東本宮 鳥居②
・建立年不明
・神明鳥居

参道の石段を上りきると鳥居②が登場。

西本宮・東本宮ともに鳥居は全て神明鳥居でした。


●東本宮 拝殿

●東本宮 拝殿
・建立年不明
・銅板葺 平入り切妻造

旧社名は氏神社
西本宮同様、明治時代までは地元の住民に信仰されていた神社だったそうです。

現在は西本宮の方がメイン感がありますが、当時西本宮は神社というより天岩戸を拝むための遥拝所としての性格が強かったため、信仰の中心はこの東本宮だったんだって。


それにしても独特な風合いの拝殿でした。


●東本宮 本殿

●東本宮 本殿
・1956年建立
・銅板葺 神明造
・天照皇大神を祀る

西本宮には本殿はありませんでしたが、東本宮には立派な神明造の本殿がありました。

祭神は西本宮同様、アマテラスさんでした。


●御神水

社殿の裏には、御神木の杉の根元から湧き出る御神水がありました。

飲用可とのことなので、ありがたく頂きましたよ。


あと御神水の近くには、大神宮と刻まれた石を祀る小さな社がありました。


●七本杉

さらに奥へ進むと七本杉があるという。

もともとここは崖ギリギリの場所だったため立ち入り禁止になっていたそうです。

しかし、2014年に遊歩道が完成!
ということで、現在は安全に向かうことができます。


●七本杉
・樹齢 約600年

そんなこんなで、七本杉に到着。

なんと、この七本の杉は根っこが繋がってるという!

根っこが繋がっているってことは・・・1本の木ってことかい?


いやはや、世の中には不思議な木があるもんだ・・・

1.2.3.4・・・あれ?

9本ある!(笑)

どうやら左側の2本は七本杉に含まれないみたいです!

ということで、左側の2本の杉は独立した木、もしくは2本セットの木ということですね。



ちなみに、近過ぎ + ワイド過ぎるため、かなり至近距離での見学となります。
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天安河原

●天安河原

天岩戸神社は西本宮と東本宮だけではございません。

なんと西本宮から500メートルほど離れたところに、アマテラスの岩戸隠れの際、八百万の神々が作戦会議を開いた天安河原があるという!


西本宮から岩戸川を上流へ約500メートル。
時間にして約10分ほどで到着できます。


●天安河原 仰慕窟

そんなこんなで
はいドン!

神秘っ!

洞窟の間口は40メートル。
奥行は30メートル。

相当、巨大な洞窟です!


ちなみにこちらの洞窟の名前は仰慕窟

仰慕窟・・・読めない!

どうやら仰慕窟と書いてぎょうぼがいわやと読むそうですよ。

ぎょうぼがいわやぎょうぼがいわやぎょうぼがいわや・・・早口言葉でどうですか?


●天安河原宮

●天安河原宮
・建立年不明
・銅板葺 流造
・思兼神・八百萬神を祀る

仰慕窟には天安河原宮が鎮座していました。

祭神はアマテラスの岩戸隠れの際に作戦会議を開いたオモイカネさんと八百万の神々

ここで、たくさんの神様が集まって作戦会議を開いたのか!

もう心臓の音漏れが洞窟内にエコーしてしまうくらいの興奮です!


それにしても、おぞましい数の石積みです。

噂によると、石を積むと願いが叶うといわれてるんだって。

この石積みの起源は定かではありませんが、戦前の写真に石積みが見当たらないことから、戦後に観光客たちの間で自然発生的に生まれた風習なのでは?といわれてるそうです。

なんだか洞窟内に積まれた無数の石積みが作戦会議をしている八百万の神々に見えてきたひと時。

その会議に私も参加しているような、そんな気分にさせられる空間でした。

高千穂峡

●高千穂峡

そんなこんなで参拝後、高千穂峡を観光してきました。

国の名勝ならびに国の天然記念物に指定されていて、多くの観光客で賑わう宮崎屈指の観光スポットです。


約12万年前と約9万年前、阿蘇山の火山活動で噴出した溶岩が冷え固まってできた渓谷らしいです。

高いところで100メートル。
東西に約7kmの断崖!

なんでこうなるのか・・・
地球のシステムがよぅわからん・・・(笑)


高千穂峡といえば、貸しボート!

がしかし、貸しボートはなんと5時間待ち!
もぅ笑うしかないです。

1時間くらいなら待つ気もおこるけど、さすがに5時間は・・・
さすがに何の未練もなく諦められましたよ!


地球が割れたみたいで、ほんとにスゴい景色だらけでした!

また行きたいです。

御朱印情報

●御朱印の種類
・天岩戸神社の御朱印
・天安河原宮の御朱印
・落立神社の御朱印
・鉾神社の御朱印
・二ツ嶽神社の御朱印
・石神神社の御朱印

●御朱印の受付場所
・西本宮の授与所

●御朱印の受付時間
・8:30~17:00

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・キキタビの御朱印

●オリジナル御朱印帳

●岩戸開き
サイズ 16cm × 11cm
  銀・ピンク
初穂料 1300円(御朱印代込み)


●拝殿と手力男命
サイズ 16cm × 11cm
初穂料 1300円(御朱印代込み)


●拝殿と天鈿女命
サイズ 16cm × 11cm
初穂料 1300円(御朱印代込み)

・2015年5月2日 参拝
・2021年3月 更新
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参拝情報とアクセス

●拝観料
・無料

●定休日
・無料

●天岩戸の遥拝
・料金 無料
・所要時間 約20分

●高速道路 九州道
・熊本ICから車で約2時間
・益城熊本空港ICから車で約2時間
・松橋ICから車で約2時間
・御船ICから車で約2時間

●バス
・熊本駅・熊本空港から
 宮崎交通 特急バス・高千穂号に乗車
 高千穂バスセンターで下車
 路線バスに乗り換え
 天岩戸神社で下車 徒歩すぐ

・JR延岡駅から
 宮崎交通 特急バス・高千穂号に乗車
 高千穂バスセンターで下車
 路線バスに乗り換え
 天岩戸神社で下車 徒歩すぐ

●空港
・阿蘇熊本空港から車で約1時間30分
・宮崎空港から車で約2時間15分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(50台)

天岩戸神社(西本宮)の地図

天岩戸神社(東本宮)の地図

天安河原の地図

 

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