高岩寺(とげぬき地蔵)の御朱印|おばあちゃんの原宿・巣鴨地蔵通り商店街のお寺(東京都豊島区)

所在地東京都豊島区巣鴨3丁目35−2
宗 派曹洞宗
札 所関東百八地蔵霊場 第108番
由 緒1596年、萬頂山 集福寺(埼玉県)の扶嶽太助和尚が江戸の神田明神同朋町に創建したのが始まり。その後、1657年に明暦の大火で全焼し、下谷車坂下に移転したそうです。しかし1891年に東京市の都市計画令によって江戸から遠く離れた巣鴨に移転。参拝者は途絶え、寺の経営は破綻してしまいましたが、巨海道雄大和尚の尽力により復興。1945年、東京大空襲で全焼しましたが、その後に再建し、現在に至るそうです。
HPとげぬき地蔵尊高岩寺 | 曹洞宗萬頂山高岩寺公式サイト
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巣鴨地蔵通り商店街

●巣鴨地蔵通り商店街

本日は通称・おばあちゃんの原宿巣鴨地蔵通り商店街をプラプラと散策しています。


この地は旧中山道で、江戸時代中期から現在に至るまで商業や信仰の場として栄えてきた町。

約800mの商店街には約200店舗が軒を連ねています。


商店街入口には巣鴨のゆるキャラ・すがもんのおしりがありました(2016年)。

触ると縁結びの御利益があるそうですよ。


ちなみに現在、すがもんのおしりは巣鴨地域文化創造館(中山道待夢)にあります(2024年)。


おばあちゃんの原宿というだけあって、爺ちゃん婆ちゃんが多いです。

とはいえ、普通に若者も多いです。


商店街にはやたらと赤パンツのお店があります。


この店も!


この店も!


本物の原宿もいつかこうなる日が来るのかもしれない!


ここ巣鴨ではいろいろと気付くことがあって。

私の歩くスピード・・・お婆ちゃん以下!

普段からスピードの遅さには定評があったのですが、ここまで遅いとはね!

爺ちゃんになったら止まってるかもね。
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高岩寺とは?


そんなこんなで、巣鴨地蔵通り商店街をヨロヨロ歩いてると高岩寺に到着。

テレビの街頭インタビューなどでよく映ってる場所です。


通称・とげぬき地蔵尊という名で知られるお寺さんですが、このお寺の正式名称は萬頂山 高岩寺

萬頂山 高岩寺と書いてばんちょうざん こうがんじと読みます。

●山号・萬頂山の由来
このお寺は1596年に萬頂山 集福寺(埼玉県)の扶嶽太助和尚が江戸の神田明神同朋町に創建したのが始まり。

そんなこんなで、本寺である萬頂山 集福寺の山号をそのまま受け継いだのではないかと考えられています。

●寺号・高岩寺の由来
寺号の高岩寺は高祖承陽大師道元禅師第一番御詠歌(梅花)の一節が由来なのではないかと考えられています。

●高祖承陽大師道元禅師第一番御詠歌(梅花)
荒磯の浪も得よせぬ高岩
かきもつくべき法ならばこそ


●高岩寺とは?

1596年、萬頂山 集福寺(埼玉県)の扶嶽太助和尚が江戸の神田明神同朋町に創建したのが始まり。

その後、1657年に明暦の大火で全焼し、下谷車坂下に移転したそうです。

ちなみに下谷車坂下とは、現在のJR上野駅近くにある岩倉高等学校辺りです。

そして、この明暦の大火がきっかけとなって初代・洗い観音が寄進されること。

その後、1728年に後の御本尊・とげぬき地蔵尊の霊印が入仏したそうです。

しかし1891年、東京市の都市計画によって江戸から遠く離れた巣鴨に移転させられることに。

そのことにより参拝者は途絶え、お寺の経営は破綻してしまったという。。。

その後、1897年に巨海道雄大和尚が地蔵信仰の復活に尽力し、露天商らの協力を得て月3回の縁日を立案。

時を同じくして1903年に山手線、1912年に都電が開通し、さらに下谷時代のはやり地蔵の信仰が地蔵尊縁日とともに復活していき参拝者の数が回復したそうです。

さらに1968年には都営三田線が開通。

そして1980年代には年々高齢者の参拝者が増え、巣鴨地蔵通り商店街はおばあちゃんの原宿と呼ばれるようになったという。

そんなこんなで、巣鴨独特のシニア文化とともに高岩寺も活気づいていったそうです。

●巨海道雄大和尚
明治時代初期、高岩寺の復興に尽力した巨海道雄大和尚にはこんなおもしろエピソードが残っています。

●エピソード①
雨が降ると巣鴨駅で高岩寺という寺名入りの傘を無料で貸し出し、高岩寺の宣伝をした。

●エピソード②
暑い日には都電の座席に、わざと高岩寺の寺名入り扇子を置き忘れ、高岩寺の宣伝をした。

巨海道雄大和尚はなかなかのアイデアマンですね。

そんなこんなで、参拝開始。
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山門と手水舎と大香炉

●山門

●山門
・昭和時代建立
・銅板葺 軒唐破風
・薬医門(変形)
・鉄筋コンクリート造

まず最初に登場するのはRC造の立派な山門

通常、薬医門は本柱に頭貫もしくは冠木があるのですが、この山門は本柱と控柱の両方に同型の冠木があるというね。

何気に地味に珍しい門でした。


扁額には髙岩寺と書かれておりました。

あたしゃ目が悪いので確信を持てませんが、揮毫は永平慧玉と書いているように見えました。

おそらく永平慧玉とは、永平寺76世・秦慧玉禅師のことだと思われます。


●紅白提灯
・2020年奉納
・サイズ 120×132

ちなみに、2024年に参拝したときは、以前なかった紅白提灯がありました。


そんなこんなで、山門をくぐって境内へ。


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

そして、手水舎でお清め。


●参道

参道脇には占い屋さんや耳かき屋さんなどが建ち並んでいました。

ちなみに、オーダーメイドの耳かき屋さんである原田の耳かきは昭和20年代から続くお店なんだって。

オーダーメイドの耳かきを買うためだけに巣鴨を訪れる人もいるそうですよ。


●大香炉

●大香炉
・建立年不明
・銅板葺 宝形造

続いて、大香炉へ。


そんなこんなで、お線香をあげることに。

公式サイトによると、良い香りはお地蔵さまへのお食事として届け、余った香りで自らの身心を清めるんだとか。

お線香というくらいだから、お供えするものは香りであって煙ではないんだって。

なるほどね~、見事に勘違いしてた!(笑)


それにしてもずっと煙を浴びているお婆ちゃん・・・

たくさん煙を吸い込んでるんじゃなかと思って、ちょっと心配。

そんなに浴びちゃ、煙になる日が早まるよ~(失礼)
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本堂(地蔵殿)

●本堂(地蔵殿)

●本堂(地蔵殿)
・1957年建立
・瓦葺 入母屋造
・鉄筋コンクリート造
・国の登録有形文化財

続いて、本堂で参拝。

本堂は伝統的な木造寺院建築を画期的な設計の鉄筋コンクリート造で再現したことが評価され、2009年に国の登録有形文化財に登録されています。


御本尊は地蔵菩薩(延命地蔵)さん。

通称・とげぬき地蔵尊という名で知られる仏さまです。

ちなみに、とげぬき地蔵さまは秘仏のため拝顔することはできません。

ということで、御本尊のお姿を刷った御影でとげぬき地蔵さまのお姿をイメージすることに。

オン カカカビ サンマエイ ソワカ・・・
オン カカカビ サンマエイ ソワカ・・・
オン カカカビ サンマエイ ソワカ・・・

●とげぬき地蔵とは?

江戸時代、武士である田付又四郎の妻が病で苦しんでいたという。

ある晩、又四郎の夢に地蔵菩薩が現れ『私の姿を印じた紙を川に浮かべなさい』というお告げを受けたそうです。

そんなこんなで、又四郎は地蔵菩薩のお告げに従い、地蔵菩薩の姿を印じた紙1万枚を川に流すことに。

すると、妻の病が回復したという!

これが高岩寺で配布している御影の始まりだという。

ちなみに、毛利家の女中が誤ってを飲んでしまった際、地蔵菩薩の御影を飲み込んだところ、針を吐き出すことができたんだって。

さらに吐き出した御影針が刺さっていたという!

このことにより、とげぬき地蔵という名がついたんだって。


●御影(おみかげ)
・縦 4cm
・横 1.5cm

御本尊の姿を刷った御影を痛いところに貼ったり、水などと共に飲むことによって病気の治癒改善の御利益があるといわれています。

御影は本堂内で購入することができます。
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洗い観音

●洗い観音

●洗い観音(聖観世音菩薩石像)
・1992年奉納
・八柳尚樹 作
・仲堀義江氏 寄進

境内の片隅には参拝者の行列がっ!

どうやら行列の先には洗い観音という石仏さんがおられるみたいだ。

●洗い観音とは?

もともとは、1657年の明暦の大火で妻を亡くした檀徒の屋根屋喜平次が供養のために石仏を造立したのが始まりという。

やがてその石仏に水を掛けて洗い清める参拝法が定着していったんだとか。

初代の石仏は戦前から続く参拝によって摩耗したため、 後方の厨子に安置。

そして1992年から2代目の石仏が寄進され、現在に至るそうです。


ご自身の身体の悪い所と同じ部分を洗うと、洗い観音さんが身代わりになってくれ、病気や怪我が治るんだって。

初代・洗い観音さんのときはタワシで擦って洗っていたそうですが、2代目・洗い観音さんになってからはタワシでなくタオル手ぬぐいなどで洗うようになっています。

ちなみに洗い観音さんの隣でタオル(100円)を売っているので持参しなくても大丈夫です。


2代目・洗い観音さんの後方にある厨子初代・洗い観音さんが安置されているみたいです。

ちなみに初代・洗い観音さんは毎月18日御開帳されるんだって。

小僧稲荷と石仏

●小僧稲荷

続いて、洗い観音さんの隣に鎮座する小僧稲荷を参拝。

公式サイトによると、高岩寺の土地・建物をお護りくださる土地護伽藍神なんだとか。

いわゆる鎮守社のようですね。

それにしてもすごいネーミングの神社だな〜。

●小僧稲荷とは?

1657〜1891年頃のお話。

当時、住職に可愛がられていたタヌキがいたんだそうな。

そのタヌキは住職が亡くなってからもお寺を守護し、乱暴者がやってくると三ツ目小僧に化けて懲らしめていたんだそうな。

そんなこんなで、関係者が恐れをなしてタヌキを稲荷神として祀ったところ、三ツ目小僧は出なくなったという。

それが小僧稲荷の始まりなんだって。


その他、境内にはたくさんの石仏さんがおられました。


その言葉がトゲとなって胸に突き刺さる・・・(ヘビースモーカー 笑)


そんなこんなで、参拝終了。

いやはや、素敵なお寺さんでした。

御朱印情報

●御朱印の種類
・高岩寺の御朱印

●御朱印の受付場所
・本堂内

●御朱印の受付時間
・6:00~17:00

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2016年12月17日 参拝
・2024年2月12日 再訪
・2024年3月 最終更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●本堂(地蔵殿)
・通常 6:00~17:00
・縁日 6:00~20:00(毎月4・14・24日)

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR山手線
 巣鴨駅から10分

・地下鉄三田線
 巣鴨駅から5分

・都電荒川線
 庚申塚駅から10分

●最寄りのバス停
・都バス
 とげぬき地蔵前 バス停から徒歩3分

●駐車場
・大型バスのみ駐車可能
・普通車は近隣の有料駐車場を利用

高岩寺(とげぬき地蔵)の地図

 

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