月読神社の御朱印情報~桜島に鎮座する月の神様~(鹿児島県鹿児島市)

所在地鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722−8
祭 神 月読命・邇邇芸命・彦火火出見命
鵜草葺不合命・豊玉彦命・木花咲耶姫命
由 緒 708~715年に創建。創建当初は、旧西桜島村の赤水字宮坂という場所に鎮座していたといいます。しかし、1914年の桜島 大噴火により社地が溶岩の下に埋没。その後1940年、現在地に再建したそうです。
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鳥居と参道と門守社

●桜島

そうだ桜島に行こう!


●境内入口

そんなこんなで、月読神社に到着。

桜島港フェリーターミナルから徒歩すぐのところに鎮座しているせいか、たくさんの参拝者が出入りする神社でしたよ。


●鳥居①

●鳥居①
・1940年建立
・明神鳥居

この神社はもともと旧西桜島村の赤水字宮坂という場所に鎮座していたそうですが、1914年の桜島 大噴火により溶岩の下に埋没してしまったという。

そんなこんなで、1940年に現在地に遷座したそうです。


ちなみに、この時の噴火は相当なものだったらしく、噴煙はロシアのカムチャッカ半島まで届いたんだって!

さらに流れ込んだ溶岩で桜島は陸続きになったという!

地球を怒らせたらひとたまりもないですね!


●参道

そんなこんなで、鳥居①をくぐると参道に突入。

参道の両サイドには松林
松林に混じって南国の木も生えていました。

なかなか本州では見られない光景ですね。


●門守社

●門守社
・建立年不明
・銅板葺 流造
・櫛磐間戸命・豊岩間戸命を祀る

参道脇には、向き合うかたちで門守社が鎮座していました。

本州ではあまり馴染みがないですが、九州南部ではこのように門守社を配する神社が多いです。

・豊磐間戸神 → トヨイワマドの神
・櫛磐間戸神 → クシイワマドの神
と読みます。

ちなみにこの2神は、アマテラスが天岩戸から出たあと新殿に遷座した際、殿の門を守衛した神様です。

神社の随身門でお祀りされる神様です。

お寺でいう仁王さんみたいな役割のお方です。


●鳥居②

●鳥居②
・建立年不明
・明神鳥居

続いて、鳥居②が登場。

鳥居①は石造でしたが、こちらはコンクリ製になっていました。

ちなみに鳥居①の扁額には月讀神社。
鳥居②の額束には月読神社と書かれておりました。
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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・1940年建立
・2000年改築
・銅板葺 入母屋造

続いて、拝殿に到着。

1779年、桜島の岳上に3体の月が現れたそうです。

すると翌日の夜明け頃に桜島が噴火

被害が甚大だったため、その後毎年日を決めて、祭神の嫌い事を住民が行わないように努めたんだって。
そして神楽を奏して神慮を慰めていたそうです。

その後、1843年に正一位の神階を授けると災難がおさまったという。

1873年、県社に列せられ、島津家から多大な寄進を受けますが、1914年の桜島大噴火により神宝はおろか社地もろとも溶岩の下に埋没。。。

そんなこんなで、1940年に現在地に遷座。
現在の社殿はその時に建立されたものらしいですよ。


桜島には各集落に大小様々な神社が存在しているそうですが、各神社の御神体は全て山頂に向けて祀られてるんだって。

元気大爆発な火山とともに暮らしてきた住民の想いがひしひしと伝わってきます。


●本殿
・1940年建立
・銅板葺 流造

主祭神は月読命

相殿神として、邇邇芸命・彦火火出見命・鵜草葺不合命・豊玉彦命・木花咲耶姫命が祀られていました。
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月読命とは?

●ザックリと簡単に月読命とは?

ザックリと簡単にツクヨミとは古事記・日本書紀に登場する神様です。

古事記では月読命。 日本書紀では月読尊

と表記されています。


イザナギの禊により、アマテラスさんとスサノオさんとともに生まれた神様です。

ちなみにツクヨミさんは桜島で生まれたという言い伝えがあるそうです・・・これはあくまで言い伝えです。

アマテラスさんとスサノオさんは古事記・日本書紀に度々登場するメジャーな神様ですが、ツクヨミさんは・・・存在が地味です。

それもそのはず、ツクヨミさんは古事記・日本書紀にほとんど登場しない神様なんです。

ツクヨミさんが登場するのは、古事記・日本書紀に書かれたイザナギの禊での誕生シーン

あとは日本書紀にのみに書かれた保食神殺しのシーンのみです。

一般的に男神として話されることが多いですが、実は性別不明

ということで、ツクヨミさんは謎の多い神様なんです。

ちなみにツクヨミさんは、伊勢神宮内宮外宮にそれぞれ別宮としてお祀りされていますが、アマテラスさんやスサノオさんのように誰もが知る大きな本社がありません。

一応、壱岐島に総本社の月読神社がありますが・・・由緒がちょっと怪しいんだよね。。


●ツクヨミの保食神殺しとは?

姉・アマテラスは弟・ツクヨミに、葦原中国にいる保食神という神を見てくるように命じました。

そんなこんなで、ツクヨミが保食神のところへ行くと、保食神は口から米や魚や獣を吐き出していました。

そして、その吐き出した汚物で料理を作り、ツクヨミをおもてなししました。

そのことにツクヨミは激怒し、保食神を斬り殺してしまったという!

それを聞いたアマテラスは激怒
ツクヨミと絶交しました。

太陽の神様・アマテラスの神様・ツクヨミが絶交したことにより、昼と夜ができ、互いに顔を合わせることがなくなったという。

ちなみに殺された保食神の身体からは、様々な穀類が生まれました。
これが穀類の起源といわれています。

完。

面白い話しですねぇ。

・・・

・・・・・

って、何か似たような話しを聞いたことがないですか?

実は古事記では、主人公はツクヨミさんではなくスサノオさんなんです!

古事記での話しはこちら。


●スサノオさんの保食神殺しとは?

数々のイタズラをして高天原を追い出されたスサノオは、お腹が空いたのでオオゲツヒメのところを訪ねました。

そして、オオゲツヒメは料理を作ってスサノオをおもてなししました。

そんなこんなで、スサノオはお礼をいうために台所をのぞくと、鼻や口、穴という穴から食材を出しているオオゲツヒメを目撃してしまいました!

汚物を食べさせられていたことに気づいたスサノオは、激怒してオオゲツヒメを殺してしまったという!


すると、オオゲツヒメの遺体から様々な穀類が生まれました。

その後、カミムスビはこの穀類を五穀の種として、葦原中国に撒きました。
これによって土地は潤い、人々の間に五穀が広まったという。

そんなこんなで、オオゲツヒメは穀物・養蚕の神として信仰されています。

ということで、オオゲツヒメは保食神
そして保食神は宇迦之御魂神(稲荷神)と同一神と考えられるようになったといいます。

完。

これまた面白い話しですねぇ。
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コノハナサクヤヒメと桜島

●コノハナサクヤヒメと桜島

この神社にはもう1つ面白い説があります。
それは相殿神の木花咲耶姫命にまつわる説です。

それがこちら。

コノハナサクヤヒメ

サクヤ島

桜島!

なんと桜島という名前の由来はコノハナサクヤヒメからきてるという!
(諸説あり)

●コノハナサクヤヒメと開聞岳

ちなみにコノハナサクヤヒメは、鹿児島県指宿市にある開聞岳で生まれ育ったといわれています。

開聞岳は別名・薩摩富士と呼ばれる美しい山。

コノハナサクヤヒメが富士山系の神社で祀られているのは、この開聞岳が富士山とよく似ているからという説もあるそうですよ。
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その他の見どころ

●稲荷神社

●稲荷神社
・建立年不明
・2000年改築
・宇迦之御魂神を祀る

社殿の隣には稲荷神社がありました。

祭神は宇迦之御魂神
そう、ツクヨミさんに殺された保食神です。

加害者(?)と被害者(?)が隣り同士・・・
お互い、どんな気持ちで日々を過ごしてるんだろうねぇ。

人間からしたら、この事件があったおかげで五穀が誕生したのですから感謝感謝です。


ちなみに稲荷神社付近の地面は火山灰でした。
今日も桜島は元気です。


●展望台

そんなこんなで、境内を散策。

境内には展望台がありました。


展望台からは桜島の岳錦江湾を望むことができましたよ。


いやはや、素敵な神社でした。

有村溶岩展望所

●有村溶岩展望所

せっかくなので参拝後、有村溶岩展望所に行ってきました。


桜島は日本有数の活火山
鹿児島のシンボルです。

周囲は約55km
北岳・中岳・南岳で形成されている複合火山なんだって。

・北岳 → 1117m
・中岳 → 1060m
・南岳 → 1040m


過去に何度か桜島を訪れてるけど、来る度にモクモクです。

噂によると、多いときで年間1000回も噴火してるんだって(ひぇっ)

人間で言えば、休まず屁をこき続けてる感じなのかなぁ・・・(意味不明)。



この後、風向きが変わって噴煙がモロに車を覆いました。

おかげで黒い車がオフブラックに・・・たった1日で鹿児島の方々の苦悩がわかりました。


あっ、そういえば桜島大根を発見しました。

桜島大根は世界一大きい大根らしいです。

御朱印情報

●御朱印の種類
・月読神社の御朱印

●御朱印の受付場所
・社務所(授与所)

●御朱印の受付時間
・不明

※社務所は不在にしていることが多いそうなので、どうしても御朱印が頂きたい方は事前に問い合わせた方がいいかもしれません。

●御朱印の初穂料(料金)
・500円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2018年5月3日 参拝
・2021年4月 更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●拝観料
・無料

●最寄りの港
・桜島港から徒歩2分

●最寄りのバス停
・桜島港 バス停から徒歩2分
・旬彩館前 バス停から徒歩3分
・桜島団地 バス停から徒歩5分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(数台)

月読神社の地図

 

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