枚聞神社の御朱印~薩摩国一宮~(鹿児島県指宿市)

所在地鹿児島県指宿市開聞十町1366
祭 神●主祭神
・大日霎貴命
●配祀神
・天之忍穂耳命・天之穂日命・天津彦根命
・活津彦根命・熊野樟日命・多紀理毘賣命
・狭依毘賣命・多岐都比賣命
由 緒創建年は不詳。神社の縁起では708年の創建と伝わっているそうです。信頼できる史料の初見は860年の日本三代実録。ということで、少なくともそれ以前には存在していた神社と思われます。もともとは開聞岳を御神体とする山岳信仰に根ざした神社といわれています。
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牧聞神社と開聞岳とは?

●牧聞神社とは?

薩摩国一宮ならびに式内社であります牧聞神社に到着。
牧聞神社と書いてひらきき神社と読みます。

社伝によると、708年の創建と伝わるそうですが、実際の創建年は不詳。

信頼できる史料の初見は860年の日本三代実録
ということで、少なくともそれ以前には存在していた神社と思われます。


もともとは開聞岳を御神体とする山岳信仰に根ざした神社だったんだって。
そのため、創建当初は開聞岳の南麓に鎮座していたそうですよ。

しかし859〜877年に開聞岳が噴火!
そんなこんなで、御神体を揖宿神社に避難させたのち、現在地の開聞岳・北麓に遷座したそうです。


●開聞岳とは?

●開聞岳
・標高 924m
・別名 薩摩富士
・霧島屋久国立公園に指定
・日本百名山・新日本百名山・九州百名山

開聞岳と書いてかいもんだけと読みます。

御神体開聞岳は、薩摩半島の南東端に突き出す休火山です。
別名・薩摩富士と呼ばれています。

古くはヒラキキ岳と呼ばれ、枚聞大神の神霊が宿る御神体山として信仰されてたんだって。

噴火は枚聞大神(開聞神)の祟りと見なされ、山頂には奥宮として御嶽神社が祀られていたそうですよ。


開聞岳は、鹿児島湾の門戸にあたるため海門と呼ばれていたといいます。

それが後に海門開聞となったんだって。

いやはや、圧倒的な存在感!
かつては南方からの海路において、開聞岳は重要な道標になっていたそうですよ。


古くから薩摩藩の支配下にあった琉球王国

琉球人は貢物を持って来るため、度々薩摩藩・島津氏を訪れていたといいます。
その際、航海の無事を祈って、開聞岳の雄姿を拝んでたんだって。

そのため、開聞岳ならびに牧聞神社は、琉球人からの崇敬も厚かったそうですよ。

宝物館では、琉球王が奉納した扁額7枚を拝観することができます。


ちなみに、開聞岳登山は山頂までは約2時間です。
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鳥居と門守社

●鳥居①

●鳥居①
・建立年不明
・明神鳥居

そんなこんなで、参拝開始。

まず最初に登場するのは朱色が眩しい明神鳥居。

額束には16菊花紋がありました。
額束だけを見ても格式の高さがうかがえます。


●鳥居②と門守社

●鳥居②
・建立年不明
・両部鳥居

続いて、鳥居②に到着。
鳥居②は両部鳥居になっていました。

●門守社
・建立年不明
・銅板葺 流造
・櫛磐間戸命・豊岩間戸命を祀る

鳥居②の両サイドには門守社がありました。

本州ではあまり馴染みがないですが、九州南部ではこのように門守社を配する神社が多いです。

・豊磐間戸神 → トヨイワマドの神
・櫛磐間戸神 → クシイワマドの神

と読みます。

ちなみにこの2神は、アマテラスが天岩戸から出たあと新殿に遷座した際、殿の門を守衛した神様です。

神社の随身門でお祀りされることが多い神様です。

お寺でいう仁王さんみたいな役割のお方です。


●クスノキ

●クスノキ
・樹齢 800年
・樹高 18~21m
・幹周 7.9~9.5m

門守社の隣には巨大なクスノキがありました。

樹齢は800年といいますから驚きです。
樹齢800年という超古木なのに、天然記念物に指定されていないことも驚きです。
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勅使殿と長庁

●勅使殿と長庁

そんなこんなで、鳥居②をくぐると勅使殿長庁が登場。

・左 → 東長庁
・中 → 勅使殿
・右 → 西長庁

向かって左は東長庁。
神符守札所となっています。

向かって右は西長庁。
おみくじ所となっています。


●勅使殿

●勅使殿
・1610年再建
・1787年改築
・銅板葺 軒唐破風 入母屋造
・島津義弘が寄進
・島津重豪が改築

一瞬、舞殿かな?

と思いましたが、こちらは勅使殿という建物らしいです。
勅使門はよくあるけど勅使殿とはっ!

なんとこちらは、勅使門が変形した建物だという!

これは珍しいですねぇ。

どうやら勅使殿ならびに長庁は鹿児島地方独特の建物らしいですよ。



唐破風には、鮮やかな極彩色が映える素敵な彫刻が施されていました。

蟇股は16菊花紋と牡丹。
木鼻は獅子と象でした。

象の木鼻は大体エロ目です。


殿内は板張りになっており、格天井の天井画にはたくさんの花が描かれていました。

植物のことは無知なので、全部同じに見えてしまいます。


勅使殿から拝殿を望む。

境内は広すぎず狭すぎず。
社殿はコンパクトに収まっています。


●長庁

●長庁
・1610年再建
・1787年改築
・銅板葺 切妻造
・島津義弘が寄進
・島津重豪が改築

続いて、勅使殿の両サイドにある長庁を観察。

一見、回廊のように見えますが、こちらは長庁という建物のようです。

これまた珍しいですねぇ。


それにしてもこの長庁。
現在は神符守札所とおみくじ所になっていますが、建立当時は何のための建物だったんでしょ?
もともとは何かの祭事で使われていたのでしょうか?
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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・1610年再建
・1787年改築
・銅板葺 入母屋造
・島津義弘が寄進
・島津重豪が改築

そんなこんなで、勅使殿と長庁を過ぎると拝殿に到着。


927年に編纂された延喜式神名帳に薩摩国穎娃郡 枚聞神社として記載されている古社です。
いわゆる式内社です。

古来より、南薩地方一帯の総氏神として朝廷からの尊崇が厚く、度々奉幣があったんだって。

しかし鎌倉時代以降、薩摩国一宮の地位を巡って新田神社と激しい争いが勃発!

さらに、1571年には証恩寺崩れといわれるお家騒動が起こり、その巻き添えとなって社殿を失ったという。。。


その後、薩摩藩主・島津氏の庇護を受けて再興。

島津氏からの崇敬は絶大で、1200年の社殿再興以来、歴代藩主の修理や再建などは10回以上!

勅使殿・長庁・拝殿は全て1610年に島津義弘さんが寄進。
それを1787年に島津重豪さんが改築したものでした。

全て同じ時期に再建改築をしただけあって、各社殿の規模・様式には統一感がありました。
そのため、非常にまとまりのある社景になっていましたよ。


●本殿

●本殿
・1786年再建
・銅板葺 入母屋造
・鹿児島県指定有形文化財

本殿は鹿児島県の有形文化財に指定されているとのことなので、ワクワクしつつ塀の隙間から観察。

本殿が黒い・・・

おそらくこれは、文化財の本殿を保護するための板壁だと思われます。

ということで、外からは本殿の全貌を観賞することはできませんでした・・・残念。


●祭神
●主祭神
・大日霎貴命(オオヒルメムチ)

●配祀神
・天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)
・天之穂日命(アメノホヒ)
・天津彦根命(アマツヒコネ)
・活津彦根命(イクツヒコネ)
・熊野樟日命(クマヌノクスヒ)
・多紀理毘賣命(タギリビメ)
・狭依毘賣命(サヨリビメ)
・多岐都比賣命(タギツヒメ)

主祭神の大日霎貴命とは天照大御神のことです。

ちなみに貴(むち)とは、最も高貴な神に贈られる尊称です。

日本書紀によると

・天照大御神は大日孁貴(オオヒルメムチ)
・宗像三女神は道主貴(ミチヌシノムチ)
・大国主命は大己貴命(オオナムチ)

と記されています。
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宝物館

●宝物館

そんなこんなで参拝後、宝物館に行ってきました。



宝物館では国重文の松梅蒔絵櫛笥をはじめ、琉球王が奉納した扁額、島津義弘が寄進したと伝わる甲冑などなど、たくさんのお宝を拝観することができましたよ。


●オリジナル絵馬

絵馬には社殿と開聞岳と神舞の面がデザインされていました。


●清所と玉の井
その他、本殿裏には、清所と呼ばれる場所があるんだって。
なんと、その場所は豊玉姫の御陵という説が!

あと、枚聞神社から700m離れた地には、山幸彦(ホオリ)豊玉姫命が出合った場所といわれる日本最古の井戸・玉の井があるという!

さらになんと、開聞岳の北麓は、海幸・山幸彦神話の舞台となった龍宮があった場所といわれてるんだって!

・・・

・・・・・


という情報は全て帰宅後に知りました!

いつか再訪した際は、立ち寄ってみたいと思います。

海幸・山幸神話の舞台は宮崎の青島神社が有名ですが、こちらも候補地の1つなんですね。
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砂むし風呂

●砂むし風呂

というわけで、本日は指宿市を旅してるのですが、雨の暴力がハンパないので本日の寺社巡りは終了!

砂むし風呂でのんびりすることにしました。


砂むし風呂とは、温泉熱などで砂を温めて、その中に身体を埋めて温まるお風呂のことです。

なんと1688~1704年頃から湯治として行われていたという。


温泉の水源は、池田湖や鰻池に溜まった雨水と鹿児島湾からの海水が地下で混合したものなんだって。

熱源は阿多カルデラに関連したマグマだという。


入浴時間は決まっておらず、好きなだけ砂に埋まってていいそうですよ。

それにしても、砂の上に頭がズラ〜と並ぶ光景が斬首的でちょっと怖いものがありますね~。


そんなこんなで、浴衣とタオルをゲットして砂むし風呂に向かいました。

ちなみに浴衣の下はスッポンポンです。

浴衣の隙間からやって来る海風が、あの、その、ナニに当たって気持ち良いわけなんですよ。

こんな淫らな格好で外を歩くことってそうそうないから、しばらく海風に当たってましたよ。

とはいえ、ずっとここに立ってニヤニヤしてると変な人と思われそうなので、入湯開始。


久しぶりの嫁はんとお風呂に入りました。

地球と一体になったままウトウト・・・

このまま地球になってしまいそう・・・


それにしても温い・・・いや、熱いっ!

ずっと入っていたいけど、これ以上埋まってるとカカトがヤケドする!

そんなこんなで15分が限界でした(^^;)

ちょっとはデトックスできたかな?
汚れて綺麗になるという、不思議な体験だね。


その後、シャワーで砂を落とし、大浴場で長風呂してきました。

九州は湯治アイランドですね。

池田湖

●池田湖

その後、イッシーで有名な池田湖を観光。

UMA好きにはたまんないスポットです。

●池田湖
・直径 約3.5km
・周囲 約15km
・深さ 233m

池田湖は日本有数のカルデラ湖。
湖底には直径約800m、高さ約150mの火山があるそうですよ。


池田湖といえばイッシー!

イッシーとは、体長約10m~20mの黒いコブのようなものがある巨大生物

恐竜の生き残り説や大ウナギ説や巨大魚説がある未確認生物です。


いるね、イッシーは。

そう思って生きてた方が、人生のワクワク度が違うんです(多分)。


そういえば、池田湖のほとりには、とてつもなく巨大なウナギがいました。

体調は、なんと2m!

これ、このまま成長するとイッシーになっちゃうよ。

ちなみに、写真を撮ったつもりでしたが、どこにも見当たりません・・・嗚呼。

御朱印情報

●御朱印の種類
・牧聞神社の御朱印

●御朱印の受付場所
・社務所(授与所)

●御朱印の受付時間
・8:00~17:00

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし


●オリジナル御朱印帳

●オリジナル御朱印帳
サイズ
 16cm × 11cm


 青・ピンク

初穂料(料金)
 1500円

・2015年5月3日 参拝
・2021年4月 更新
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参拝情報とアクセス

●開門時間
・8:00~17:00

●拝観料
・境内無料
・宝物館 100円

●最寄りの駅
・JR開聞駅から徒歩10分

●最寄りのバス停
・JR開聞駅 バス停から徒歩10分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(50台)

枚聞神社の地図

 

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