神峯寺の御朱印|四国霊場 第27番|初登場!高知の遍路ころがし!土佐の関所寺は神仏習合のお寺|四国八十八ヶ所 車遍路の旅(高知県安芸郡)

所在地高知県安芸郡安田町唐浜2594
宗 派真言宗豊山派
札 所四国八十八ヶ所 第27番
前後札所 ・前 → 第26番札所・金剛頂寺
・後 → 第28番札所・大日寺
本 尊十一面観世音菩薩
真 言おん まか きゃろにきゃ そわか
由 緒201~269年、神功皇后が三韓征伐の戦勝を祈願して、天照大神を祀ったのが始まりといいます。その際、この山を神の峯とし、石を積み、神籬を立てて祀ったといわれています。730年、聖武天皇の勅願により、行基が十一面観音菩薩を刻んで本尊とし神社と合祀。809年、空海(弘法大師)が伽藍を建立し、観音堂と名づけたそうです。その後、神峯神社と神仏習合の形態をとっていましたが、明治時代の神仏分離令により仏教色は廃止され、神峯神社のみが残ったという。しかし、1887年に神峯寺は再興。そして、神峯神社は神峯寺の奥の院という位置づけとなり現在に至ります。
HP竹林山 地蔵院 神峯寺 – 四国八十八ヶ所霊場会

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神峯寺とは?


四国八十八ヶ所の第27番札所であります神峯寺に到着。

第26番札所・金剛頂寺から34km。
徒歩6時間30分。
車で45分のところに位置しています。

神峯寺と書いてこうのみねじと読みます。

●神峯寺とは?

201~269年、神功皇后が三韓征伐の戦勝を祈願して、天照大神を祀った神社を創建したのがこのお寺の始まりといいます。

その際、この山を神の峯とし、石を積み、神籬を立てて祀ったといわれています。

730年、聖武天皇の勅願により、行基十一面観音菩薩像を刻んで本尊とし神社と合祀

809年、この地を訪れた弘法大師が伽藍を建立。
そして観音堂と名づけ、四国八十八ヶ所の第27番札所と定めたそうです。

その後、観音堂(神峯寺)は神峯神社と神仏習合の形態をとることになったという。


しかし、1596〜1615年に観音堂(神峯寺)は衰退。
住職が安田村(現・安田町安田)の常行寺に移ったため、以後、常行寺が別当になったという。

1615〜1624年、神峯神社が火災により全焼。
社伝や宝物などが全て焼失したという。

その後、神峯神社は再建。
その際、神峯神社に観音堂(神峯寺)の本尊・十一面観音菩薩像が安置されたことにより、神峯神社が四国八十八ヶ所・第27番札所になったそうです。


明治時代の神仏分離令により仏教色は廃止され、神峯神社のみが残ったという。
その際、常行寺も廃寺に。

そして、本尊の十一面観音菩薩像は四国八十八ヶ所の第26番札所・金剛頂寺に預けられ、納経も金剛頂寺が行っていたという。

1887年、僧坊跡に神峯寺の堂舎を建立し、本尊の十一面観音菩薩像が帰還。
そして、再び四国八十八ヶ所・第27番札所となったそうです。

現在も神峯寺と神峯神社は神仏習合時代の名残を留め、神峯神社は神峯寺の奥の院という位置づけになっているそうです。

いやはや・・・神仏習合・神仏分離令・廃寺・再興が複雑に混在しているので、とってもややこしい由緒になっていますねぇ。
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遍路ころがし(まっ縦)

●遍路ころがし(まっ縦)

標高569.9mの神峰山

その神峰山の中腹・標高430m付近にある神峯寺は、四国八十八ヶ所の中で9番目に高い位置にあるお寺さんという。

ちなみに、高知県の札所では1番高いところにあるお寺さんなんだって。


神峯寺までの遍路道はまっ縦と呼ばれる土佐国随一の難所!

四国霊場を順打ちすると、①焼山寺②鶴林寺③太龍寺に次ぐ4番目の遍路ころがしとなります。

ということで、高知県で最初に訪れる遍路ころがしがこの神峯寺です。

江戸時代、あまりに険しい山上にあるため神官と僧侶は常住していなかったそうです。

そのため、山麓のお寺で遥拝して納経を済ますお遍路さんが多かったんだって。


こりゃ、歩き遍路さんは大変そうだぁ〜。

でも、あたしゃ車遍路だから平気平気・・・

と思ったら、これがこれがなかなかのクレイジーロードで・・・。

細道急坂ヘアピンカーブのトリプル合わせ技で車が悲鳴をあげていました。

車が今までに発したことのない音を奏でていましたよ!

この車・・・88番までもつのか?(笑)


そんなこんなで、対向車の恐怖におびえながら車を走らせていたのですが、こんなときは大体やってくるのですよ、対向車がっ!

基本、イケイケドンドンな性格なので、最悪、ミラーが取れても良いという覚悟でピンチを切り抜け、無事駐車場に到着。

きっと数秒は寿命を縮めただろうなぁ。

ちなみにですけど、良い車だとスイスイと登れると思われます。

私の車はポンコツなので・・・(笑)
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土佐の関所寺

●関所寺とは?

そんなことより、四国八十八ヶ所には、各国ごとに1つずつ関所寺と呼ばれるお寺があります。



●関所寺
①第19番札所 立江寺(徳島県)
②第27番札所 神峯寺(高知県)
③第60番札所 横峰寺(愛媛県)
④第66番札所 雲辺寺(香川県)

ということで、四国八十八ヶ所で2番目に登場する関所寺がこの神峯寺です。


関所というと、国境で人や荷物の行き来を取り締まる場所的な検問施設を思い浮かべてしまいますが、関所寺の関所はちょっと意味合いが違うという。


関所寺で検問をしているのは、なんと弘法大師さん!

邪心がある者や罪人を、境内に入れないように取り締まっているという!

もし、それらの悪人が境内に入ると、弘法大師が仏罰を下すといわれています。

んな、アホな・・・

と、お思いの方は、エラい目に遭って後悔しちゃうかもですよ!

実はなんと、阿波国の関所寺・立江寺では頭皮ごと髪の毛を剥がされるという仏罰を受けたお方がおられるのです!

四国八十八ヶ所・土佐編は修行の道場といわれています。

急坂の遍路道を含め、この関所寺を無事に参拝し終えることも修行の1つです。

人間ですもの・・・やましいことはマウンテンほどあります。

もしかしたら、仏罰が下るかも知れない・・・そんな緊張感を持ちながらの参拝もなかなかオツです。
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仁王門

●仁王門と鳥居

そんなこんなで、参拝開始。

まず最初に登場するのは仁王門鳥居

・仁王門 → 神峯寺
・鳥居 → 神峯神社

左に行くとお寺。
右に行くと神社。

何だこのわかりやすい神仏習合はっ!

この風景を見るだけでもわかりますが、神峯寺は神仏習合の名残を色濃く残すお寺さんです。


●仁王門

●仁王門
・1930年建立
・銅板葺 入母屋造
・三間一戸 楼門

この仁王門は、龍円尼という僧が全国行脚で資金集めをして建立した門なんだって。


●仁王像
・造立年不明(1930年作?)
・2007年修復

仁王門ということで、門の両サイドには仁王さんが安置されていました。

ということで、仁王さんにご挨拶。

それにしても、派手だねぇ〜!

多分ですが、この仁王さんは仁王門の建立に合わせて造られたものなのかな?

それを2007年の修復の際、現在の色に塗ったのかな?


そんなこんなで、仁王門をくぐると参道に突入。

境内はとても広く、ここからしばらく歩くことになります。
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客殿・鐘楼・階段・神峯の水

●客殿

●客殿
・2004年建立
・前方 → 銅板葺 入母屋造
・後方 → 銅板葺 切妻造

そんなこんなで、客殿に到着。

一瞬、これが本堂???
と思ってしまったくらい立派な建物でした。

というか、本堂はどこだ? と思い、辺りを見渡すと・・・
はいドン。


まだ登らすかーっ(笑)

どうやら本堂はこの階段の上にあるみたいです。

ちなみに、駐車場からここまで結構な距離があります。
ここに辿り着くまでに息を切らしているお方もおられましたよ。


●鐘楼

●鐘楼
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

階段の前には鐘楼がありました。

ということで、鐘をひと撞き。

御本尊さまとお大師さまにご挨拶。


●神峯の水

●神峯の水
・日本名水百選の1つ
・土佐の名水40選の1つ

階段途中には神峯の水という霊水がありました。

この神峯の水には、こんなエピソードが残っているそうですよ。


北海道在住の女性が病の床につき危篤状態になったときのこと。

女性の弘法大師が現れたそうです。

そして弘法大師はその女性に湧き水を飲ませたんだって。

すると女性は危篤状態にも関わらず目を覚まし、一命をとりとめたという!

そんなこんなで、病気が治った女性は、夢で見た湧き水を探す旅に出ました。

するとこの地に辿り着き、夢で見た湧き水は神峯の水だということが判明しました!

以来、神峯の水は病気平癒の御利益がある霊水として知られるようになったといいます。

完。

これは命の恩人ならぬ命の恩水

それにしても、夢で見た景色だけをヒントに北海道から高知まで旅をするとは・・・一体全体、何年かかったのだろう?

当時は今みたいに簡単に情報を仕入れることはできなかったでしょうし・・・

もしかしたら、日本名水百選の本を持っていたのかなぁ?

というか、勝手に昔の話と決めつけているけど、実はめちゃくちゃ最近の話で、インターネットで調べてやって来たとか?

さすがにそれはないか・・・!


そんなことを思いつつ、長〜い階段を上る。

階段は約150段。

ちなみに迂回ルートはありませんので、足腰が弱い方は大変な参拝になりそうです。。。

本堂と大師堂

●本堂

●本堂
・1887年建立(?)
・銅板葺 唐破風向拝付き入母屋造

●本尊
・十一面観世音菩薩

●真言
・おん まか きゃろにきゃ そわか

そんなこんなで、長い階段を上ると本堂に到着。

それにしても、駐車場から本堂に辿り着くまで、やたらと長く感じる道のりでした。


このお寺は明治時代初期の神仏分離令により1度廃寺になっています。

その後、1887年に再興されたのが現在の神峯寺といわれています。

ということで、この本堂は1887年建立?


本尊は十一面観音菩薩像
秘仏のため拝見することはできませんでした。

このお寺の正式名称は竹林山 地蔵院 神峯寺。

本尊は十一面観音さんなのに、院号が地蔵院って、かなりの違和感です。

しかし、これには理由があるそうです。

しつこいようですが、このお寺は明治時代初期の神仏分離令により1度廃寺になっています。

その後、1887年に再興されました。

しかし、このお寺には寺格がなかったため、1912年に茨城県稲敷郡朝日村(現・阿見町小池)の地蔵院から寺格を移す形で再興の認可を受けたそうです。

そのため、地蔵院という院号になったそうですよ。


●大師堂

●大師堂
・1992年建立
・銅板葺 宝形造
・本尊 弘法大師

続いて、大師堂で参拝。

本尊は弘法大師像。
胎内には、明治時代に山中から発見された光現大師と呼ばれる石仏が納められているんだって。

南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・

ちなみに、大師堂の建立は山を切り開いて整地することから始まったため、落慶までに14年の歳月がかかったという!(ひぇっ)

聖観音堂・みちびき弘法大師・神峯神社

●聖観音堂(経堂)

●聖観音堂(経堂)
・建立年不明
・銅板葺 宝形造
・本尊 聖観音菩薩像

このお堂は聖観音さんを安置していることから聖観音堂と呼ばれていますが、参拝者が奉納した写経も納めているので経堂とも呼ばれています。

もともとはこのお堂が大師堂だったそうですが、1992年に現在の大師堂を建立したのを機に聖観音堂になったそうです。

ちなみに、大師堂時代は本堂と回廊でつながっていたみたいですよ。


●みちびき弘法大師

境内にはみちびき弘法大師さんがおられました。

南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・

その他、境内には地蔵堂と句碑がありました。


あと、キャッチャーミットのようなオブジェもありました。


●神峯神社

ちなみに、神峯寺からさらに山を登ったところに神峯神社が鎮座しています。

現在、神峯神社は神峯寺の奥の院という位置づけになってるんだって。

境内には1718年建立の本殿をはじめ燈明巌や大樟などの見どころがありましたよ。
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神峯寺に伝わるエピソード

●神峯寺に伝わるエピソード
神峯寺は、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎が、息子の出世を祈願して熱心にお参りしたお寺として知られています。


江戸時代末期、岩崎弥太郎の母は高知県安芸市にある自宅から神峯寺までの間、約20km裸足21日間も通い続けたという!

もちろん21日間、遍路ころがしのまっ縦もクリアし続けたという!(スゴっ)

その御利益からか、弥太郎は大出世。

土佐藩の下級武士から日本を代表する財閥を築くまでになりました。

そんなこんなで、神峯寺は出世の御利益があるそうですよ。


ちなみに、高知県安芸市に岩崎弥太郎の生家があります。


あともう1つ、神峯寺には水谷夫妻のエピソードも残っています。


1962年、愛知県在住の水谷繁治さんは脊椎カリエスという難病を患った妻・しづさんを伴って四国遍路を始めたという。

そんなこんなで、第1番から第26番まで巡礼を終えた水谷夫妻。

しかし第27番札所・神峯寺に向かう際、急坂が続くまっ縦で足を滑らしてしまい、背負っていたしづさんを落としてしまったという!

そして繁治さんが慌てて奥さん起こそうとしたその時!


しづさんが『待ってください。なんだか立てそうな気がします』と言い自力で立ち上がったという!

しづさんはその時『2回持ち上げられた気がした』と言ったそうです。

すなわち、仏様お大師さまが手を借して立ち上がったという!

それ以来、しづさんの病気は徐々に回復し、第88番札所・大窪寺では2人仲良く歩いて結願出来たそうです。

ちなみに、自力で立ち上がることができた理由には諸説あり、背中から落ちた衝撃で病気が治ったという説もあります。

・・・ショック療法?


それにしても水谷さん・・・

どこか聞いたことがある名前だなぁ~と思ったら、第6番札所・安楽寺で聞いた名前だ!

そうだそうだ、安楽寺の御本尊は水谷夫妻が奉納したものでした!
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そんなこんなで、参拝終了。

第28番札所・大日寺へ続く。

御朱印情報

●御朱印の種類
・四国八十八ヶ所の御朱印

●御朱印の受付場所
・納経所

●御朱印の受付時間
・7:00~17:00

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2010年2月13日 参拝
・2021年11月 更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・7:00~17:00

●拝観料
・無料

●宿坊
・なし

●前後札所
・第26番札所・金剛頂寺へ34km
 徒歩6時間30分
 車で45分

・第28番札所・大日寺へ38km
 徒歩8時間
 車で55分

●最寄りの駅
・土佐くろしお鉄道
 唐浜駅から徒歩1時間10分

・土佐くろしお鉄道
 唐浜駅から車で10分

●最寄りのバス停
・高知東部交通
 東谷入り口 バス停から徒歩1時間15分

●最寄りのIC
・高知自動車道
 南国ICから車で1時間10分

●駐車場
・有料の専用駐車場あり(30台)

●駐車料金
・普通車 300円
・軽自動車 200円
・バイク 100円

※駐車料金は納経所で支払いました。

神峯寺の地図

 

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