ディープ尾道の観光記|昭和ノスタルジーな路地散歩|時を超えてさまよい人になる(広島県尾道市)

所在地広島県尾道市
概 要古くから海運による物流の集散地として栄えた町。 坂の街・文学の街・映画の街として有名な町。 文学では、林芙美子・志賀直哉などが居を構え、尾道を舞台とした作品を発表。 映画では、小津安二郎監督の東京物語、大林宣彦監督の転校生・時をかける少女・さびしんぼうなど尾道三部作が有名。太平洋戦争の戦火を免れたため、西の小京都と呼ばれるほど多くのお寺が点在。古い町並みが残る。
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さまよい人になる


坂の町、文学の町、映画の町、芸術の町、猫の町、お寺の町などなど、様々な肩書きを持つ尾道。

もう何度訪れたかわからないけど、何度来てもまた来たくなる中毒性の高い町なんだ。

めちゃくちゃ有名な観光スポットがあるわけじゃないけど、古民家や路地や香りや音やら、ただただ日常の風景が魅力なんだ(個人的感想)

少年時代に見ていた風景がそのまんま残っている奇跡の町・・・と勝手に思ってる次第です。


歩いてるだけで少年時代に戻れた気がしてノスタルジックな気持ちになってセンチメンタルになって。

若い時は『老後は尾道で暮らすのが密かな夢』・・・と思っていたけど、爺さんになったら坂道生活は無理っぽい。

というか、もうすでにしんどくなってきている・・・そんな今日この頃です。
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坂道・路地の風景


千光寺などの人気スポットも素敵でいいけれど、私的には生活息が詰まった何でもない狭い路地を歩くのが好きです。


月並みの言葉で言えば時が止まってる町。


月並みの言葉で言えば映画のセットみたいな町。


月並みの言葉で言えば迷路のような町。


意味もなく無理やり路地に突入して、過去も未来も星座も超え、さまよい人になる。

時をかける少女・・・いや、初老。


坂道のアップダウンを繰り返しながら、あみだくじのような町を歩いて、無理やり迷子になってみるんだけど・・・


でも大人だから方角がわかってしまう・・・

迷子になりたいのになれないもどかしさ。


そして無駄に疲れて、夜になる。

そんな感じで存分に贅沢な時間を使うのが好き。


こちらは大林宣彦監督の代表作・転校生で有名な石階段。


階段から落ちて人格が入れ替わるきっかけになった階段です。


路地には大林宣彦監督のメッセージが貼られていました。


たまに来るから素敵な風景に感じるけど、生活しろと言われたら・・・ちょっと厳しいかも。


家に忘れ物をしてしまっても絶対に取りに帰らない自信がある。

というか、取りに帰るという選択肢はない!


お坊さんもしんどそう・・・


宅急便の人も息を切らしていた・・・


やっぱ暮らすなら平野部か!

ここなら爺ちゃんになっても暮らせそう。


多分、忘れ物も取りに帰れる。


何はともあれ、いつまでも昭和な町でいて欲しい。
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猫の細道



猫の細道は約200mの坂道路地に招き猫美術館や梟の館や尾道アート館などが点在する昭和レトロな素敵ストリートです。


招き猫美術館では約3000体の招き猫を拝観できます。



尾道アート館には福石猫神社や大林宣彦監督の資料館があります。


そして猫の細道では福石猫探しをするのがオススメ。

野良猫のようにノラノラと歩き、のんびりと野良日を過ごしてみるのもなかなかオツです。


歩き疲れたら、廃墟のような梟の館でカフェするのもオススメです。

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線路の風景


尾道は、市街地を横断する線路が独特な町でもあります。


ザックリといえば、線路の北側が坂道エリア。

線路の南側が平野エリアとなります。

もしかしたら、町を分断する線路が尾道の独特な町並みを生み出しているのかも知れませんね。


線路を渡ったらでお寺。

線路を渡ったらで神社。

尾道で寺社巡りをするときは、よく踏切待ちをしてます。


お寺と線路が近過ぎる!

写真の撮り方によっては、お堂の中に電車が入っていくイリュージョン写真が撮れます。


このタイミングで坂道を転げ落ちると電車にぶっ飛ばされてしまうぞ。
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寺社からの風景


尾道はお寺の町でもあります。

古くより港町として栄えた尾道。

その価値に注目した権力者は尾道を支配下に置くため、こぞって寺院を寄進。

さらに港の発展によって財を築いた商人たちも寄進。

室町時代は対明貿易の中継地、江戸時代には北前船西廻り航路の寄港地、さらに石見銀山からの銀を運ぶ役割も担い、尾道は港町として繁栄していきました。

なんと、江戸時代前期には約80ヶ寺が密集していたというから驚きです。

ちなみに現在、尾道市街地には25ヶ寺のお寺があります。

全盛期に比べたらぐ~んと数を減らしてますが、それでもこんな小さな町に25ヶ寺はなかなかの密集度です。


浄土寺からの風景。


西国寺からの風景。


持光寺からの風景。


天寧寺からの風景。


千光寺からの風景。


御袖天満宮からの風景。

千光寺山ロープウェイ


ロープウェイもまた尾道の独特な風景を演出しています。

ロープウェイは15分間隔で運行されているので、感覚的には常に鉄の箱が空を飛んでいる町です。


天寧寺とロープウェイ。


梟の館とロープウェイ。


艮神社の真上を通過するロープウェイ。

それもそのはず、境内入口の隣がロープウェイ乗り場なんだから!

これまでそれなりにたくさんの寺社を巡ってきましたが、境内の真上をロープウェイを通過する神社って初めてかも。

尾道本通り商店街


商店街の風景も素敵です。


ここは尾道の一等地。

なのに賑わってない感が逆に素敵なんだ。


商店街に虚しく響くFMラジオ。

そんなこんなで、しばしラジオを楽しむ。


昭和萌えです。

海岸エリアの町並み


路地エリアから海岸エリアに出るとやたらと開放感を感じます。


新尾道大橋と洗濯物。

開放的に乾く洗濯物。


海岸エリアはかつて港町として繁栄した面影が残っています。

尾道ラーメン


尾道といえば尾道ラーメンが有名です。


尾道駅から尾道市役所までの海岸エリアには、たくさんの尾道ラーメン店が点在しています。


全国には様々なご当地ラーメンがあるけど、私的には尾道ラーメンが1番好きかも。

背油のジャンキー感がたまんない。


こちらは尾道ラーメンの超人気店である朱華園。

ピーク時になると行列ができる人気店だったのですが、2019年に惜しまれつつ閉店。。。


現在は別の場所で、朱華園の味とメニューを受け継いだというお店になっています。

猫の風景


尾道は猫の町としても知られています。

猫好きにはたまらん町なんですよ。


尾道には漁港があり、そして細い路地がたくさんあるため猫にとってはパラダイスなのだ(多分)

しかし可愛いなぁ~。


可愛いなぁ~。

って、これは違うか。


この猫避けのペットボトル・・・

一体、何を守ってるのでしょうねぇ?

私みたいな観光客にとってはたまんにゃい町だけど、住民にとっては邪魔くさくてしゃーないんだろうなぁ・・・。

昭和な風景


怪しげな○○写真館とか、○○博物館とかが多い町でもありでます。

こういうところに入れたら旅の上級者?


それにしても昭和だなぁ~


こういうのも、


こういうのも、


こういうのも、


こういうのも、全部好き!


というか、久々に来たら尾道駅が新しくなってた!

そして、なんちゃって尾道城がなくなってるっ!


ある意味、ディープ尾道のシンボル的存在だったから好きだったのになぁ。。。

町が生まれ変わるのは嬉しいことだけど、ちょっと淋しい気持ちにもなる。。

なんか・・・尾道に来るたびに諸行無常を感じるなぁ(笑)

町が若返ると、私の心は老ける・・・

町が老けると、私は少年のように若返る・・・

こんな感じで、ただただ町を歩いてるだけで現実と過去の時間を行ったり来たりできる町・・・それが尾道!

また来ます、尾道。

福石猫探しの旅|猫の細道・招き猫美術館など|野良猫のように野良る(広島県尾道市)
所在地広島県尾道市概 要福石猫は芸術家・園山春二さんが考案した福を呼ぶ石。尾道一帯に約1000匹の福石猫が置かれているそうです。HP福石猫の里親を探しています-尾道イーハトーヴ-福石猫とは?...
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尾道市の地図

 

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