所在地 | 島根県松江市東出雲町揖屋2229 |
---|---|
祭 神 | 主祭神 伊弉冉命 配祀神 大己貴命・少彦名命・事代主命・武御名方命・経津主命 |
社 格 | 式内社 |
由 緒 | 創建年は不詳。日本書紀・出雲国風土記・延喜式神名帳に記載されていることから、少なくとも奈良時代には存在していた神社と思われます。神社近くには黄泉比良坂(黄泉の国の入口)があり、古くから黄泉の国と関係の深い社として、中央政権から重視されていたそうです。戦国時代には大内氏・尼子氏・毛利氏、江戸時代には堀尾氏・京極氏・松平氏から社殿の修復や寄進などを受けていたそうです。 |
鳥居と狛犬と随身門
●揖夜神社とは?
日本書紀には言屋社。
出雲国風土記には伊布夜社。
延喜式神名帳には揖屋神社と記載されている古社です。
ちなみに揖夜神社と書いていや神社と読みます。
この神社は、日本書紀・出雲国風土記・延喜式神名帳に記載されていて、古くから黄泉の国と関係の深い社だったんだって!
黄泉の国ですよ~、神話好きなら誰もが心をダンスさせるキラーワード。
しかもこの揖夜神社の近くには、黄泉の国の候補地とされる黄泉平良坂があるという。
どうにもこうにも神話浪漫ギンギン!
というで早速、黄泉平良坂へ!
ノンノンノン・・・まずは揖夜神社へ!
そんなこんなで、参拝開始。
●鳥居
●鳥居
・1923年建立
・明神鳥居
●狛犬①②
●狛犬①②
・1795年建立
・出雲丹後型
狛犬ちゃんの足元には1対のシーサーが(笑)
微笑ましいですね。
●狛犬③④
●狛犬③④
・1844年建立
・出雲構え獅子
島根は来待石の産地だけあって、来待石の石造物が異常に多いです。
来待石はもろい石なので、崩れてる狛犬が多いのですが、こちらの狛犬は良い状態で残ってました。
●石灯籠
参道脇には、亀趺っぽい石灯籠がありました。
四神獣である玄武みたいな役割を果たしてるのかなぁ???
何にしろ面白い灯籠でした。
ちなみに亀趺(きふ)とは、お寺や神社でたまに見かける台座が亀になっている石碑のことです。
●随身門
●随身門
・建立年不明
・銅板葺 切妻造
随身門の両サイドには随身像と狛犬が祀られてました。
随身像は、正面に向かって座ってるのではなく、向き合って座ってました。
このように、島根は向き合って座る随身門が異常に多いです。
●参道
随身門をくぐると参道に突入。
参道は横参道となっております。
ちょっと珍しいですね。
日本書紀には言屋社。
出雲国風土記には伊布夜社。
延喜式神名帳には揖屋神社と記載されている古社です。
ちなみに揖夜神社と書いていや神社と読みます。
この神社は、日本書紀・出雲国風土記・延喜式神名帳に記載されていて、古くから黄泉の国と関係の深い社だったんだって!
黄泉の国ですよ~、神話好きなら誰もが心をダンスさせるキラーワード。
しかもこの揖夜神社の近くには、黄泉の国の候補地とされる黄泉平良坂があるという。
どうにもこうにも神話浪漫ギンギン!
というで早速、黄泉平良坂へ!
ノンノンノン・・・まずは揖夜神社へ!
そんなこんなで、参拝開始。
●鳥居
●鳥居
・1923年建立
・明神鳥居
●狛犬①②
●狛犬①②
・1795年建立
・出雲丹後型
狛犬ちゃんの足元には1対のシーサーが(笑)
微笑ましいですね。
●狛犬③④
●狛犬③④
・1844年建立
・出雲構え獅子
島根は来待石の産地だけあって、来待石の石造物が異常に多いです。
来待石はもろい石なので、崩れてる狛犬が多いのですが、こちらの狛犬は良い状態で残ってました。
●石灯籠
参道脇には、亀趺っぽい石灯籠がありました。
四神獣である玄武みたいな役割を果たしてるのかなぁ???
何にしろ面白い灯籠でした。
ちなみに亀趺(きふ)とは、お寺や神社でたまに見かける台座が亀になっている石碑のことです。
●随身門
●随身門
・建立年不明
・銅板葺 切妻造
随身門の両サイドには随身像と狛犬が祀られてました。
随身像は、正面に向かって座ってるのではなく、向き合って座ってました。
このように、島根は向き合って座る随身門が異常に多いです。
●参道
随身門をくぐると参道に突入。
参道は横参道となっております。
ちょっと珍しいですね。
拝殿と本殿
●拝殿
●拝殿
・建立年不明
・銅板葺 妻入り向拝付き平入り切妻造
・式内社
・意宇六社の1つ
そんなこんなで、拝殿前に到着。
この神社は、熊野大社・真名井神社・六所神社・八重垣神社・神魂神社とともに意宇六社の1つに数えられてます。
それにしても、心臓の音が耳から抜けていくのがわかるくらい静まり返った境内。
参拝者が1人もいない。
そこには神様しかいない。
つまり、神々しい!
そんなこんなで、神様を独り占めできる特別な時間に感動しながらの参拝となりました。ちまたでは寺社巡りがちょっとしたブームと聞くけど、ここのような有名神社でも神様の視線を独り占めできるのが島根のいい所だと勝手に思っています。
●本殿
そんなこんなで、拝殿横を通り、本殿横の階段を上ると、なんと本殿・玉垣の内側に入れるという!
本殿を間近で観賞できるのです!
●本殿
・建立年不明
・檜皮葺 大社造
・伊弉冉命を祀る
そんなこんなで、本殿観賞。
女神であるイザナミさんが祀られてるので、千木は内削ぎ(女千木)。
基本的に出雲地方の大社造は鰹木が3本と決められているので、この神社の鰹木ももちろん3本。
本殿内部は、極彩色で神事の障壁画が描かれてるんだって。
本殿は、出雲大社の男造に対し、揖夜神社は女造になってます。
簡単にいうと、男神を祀る大社造は男造。
女神を祀る大社造は女造。
この神社の祭神は女神であるイザナミさんを祀っているので女造ということです。
男造は、御神座が本殿の右奥にあって、御神体は左方向を向いて鎮座。
女造は、御神座が本殿の左奥にあって、御神体は右方向を向いて鎮座してます。
※例外として、小さな大社造の時は、内部空間に余裕がないため御神体が正面を向いてたりします。
このような場合は、大社造変態と呼ばれています。
そんなこんなで、本殿の周りをグルグル・・・私を品評してもらう。
・・・どうです私?
全うに生きれてますか?
やっぱ不埒ですか?
●韓國伊太氐神社
●韓國伊太氐神社(写真左)
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・素盞嗚命・五十猛命を祀る
本殿の左側に鎮座してます。
●三穂津姫神社(写真右)
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・三穂津姫命を祀る
本殿の右側に鎮座してます。
●神紋
神紋は出雲大社と同じ二重亀甲に剣花菱。
揖夜神社は、古くから出雲国造家と関係が深い神社で、現在でも造営や遷宮の際には出雲国造家からご奉仕を受けてるんだって。
●拝殿
・建立年不明
・銅板葺 妻入り向拝付き平入り切妻造
・式内社
・意宇六社の1つ
そんなこんなで、拝殿前に到着。
この神社は、熊野大社・真名井神社・六所神社・八重垣神社・神魂神社とともに意宇六社の1つに数えられてます。
それにしても、心臓の音が耳から抜けていくのがわかるくらい静まり返った境内。
参拝者が1人もいない。
そこには神様しかいない。
つまり、神々しい!
そんなこんなで、神様を独り占めできる特別な時間に感動しながらの参拝となりました。ちまたでは寺社巡りがちょっとしたブームと聞くけど、ここのような有名神社でも神様の視線を独り占めできるのが島根のいい所だと勝手に思っています。
●本殿
そんなこんなで、拝殿横を通り、本殿横の階段を上ると、なんと本殿・玉垣の内側に入れるという!
本殿を間近で観賞できるのです!
●本殿
・建立年不明
・檜皮葺 大社造
・伊弉冉命を祀る
そんなこんなで、本殿観賞。
女神であるイザナミさんが祀られてるので、千木は内削ぎ(女千木)。
基本的に出雲地方の大社造は鰹木が3本と決められているので、この神社の鰹木ももちろん3本。
本殿内部は、極彩色で神事の障壁画が描かれてるんだって。
本殿は、出雲大社の男造に対し、揖夜神社は女造になってます。
簡単にいうと、男神を祀る大社造は男造。
女神を祀る大社造は女造。
この神社の祭神は女神であるイザナミさんを祀っているので女造ということです。
男造は、御神座が本殿の右奥にあって、御神体は左方向を向いて鎮座。
女造は、御神座が本殿の左奥にあって、御神体は右方向を向いて鎮座してます。
※例外として、小さな大社造の時は、内部空間に余裕がないため御神体が正面を向いてたりします。
このような場合は、大社造変態と呼ばれています。
そんなこんなで、本殿の周りをグルグル・・・私を品評してもらう。
・・・どうです私?
全うに生きれてますか?
やっぱ不埒ですか?
●韓國伊太氐神社
●韓國伊太氐神社(写真左)
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・素盞嗚命・五十猛命を祀る
本殿の左側に鎮座してます。
●三穂津姫神社(写真右)
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・三穂津姫命を祀る
本殿の右側に鎮座してます。
●神紋
神紋は出雲大社と同じ二重亀甲に剣花菱。
揖夜神社は、古くから出雲国造家と関係が深い神社で、現在でも造営や遷宮の際には出雲国造家からご奉仕を受けてるんだって。
荒神社と藁蛇
●荒神社
異様なオーラを放つ境内社の荒神社・・・
近づいてみると、なんじゃこりゃ~~~!
社の両サイドには、木に巻きつく蛇のようなドラゴンのような謎の物体が!
調べてみると、これは藁蛇というものらしいです。
あたしゃてっきり、ヤマタノオロチかと思ってしまいましたよ。
どうやらこの地方では、荒神社は農耕の神として信仰されてるそうで、その年の豊作を神に感謝するという風習があるんだって。
その感謝のかたちが、この藁蛇という!
松江・出雲地方は、このような独特な風習が多いなぁ。
そんなこんなで、境内を散策・・・
すると、荒神社の右斜め後ろにはさらにパワーアップした藁蛇が!
幣束の数もパワーアップです!
おびただしい数の幣束にゾクゾクですわ。
そして、こちらの藁蛇には目玉が付いてました。
よく見たら可愛い(笑)
古代のゆるキャラかな。
近くには、シッポが折れた出雲構え獅子の狛犬ちゃんもおられました。
異様なオーラを放つ境内社の荒神社・・・
近づいてみると、なんじゃこりゃ~~~!
社の両サイドには、木に巻きつく蛇のようなドラゴンのような謎の物体が!
調べてみると、これは藁蛇というものらしいです。
あたしゃてっきり、ヤマタノオロチかと思ってしまいましたよ。
どうやらこの地方では、荒神社は農耕の神として信仰されてるそうで、その年の豊作を神に感謝するという風習があるんだって。
その感謝のかたちが、この藁蛇という!
松江・出雲地方は、このような独特な風習が多いなぁ。
そんなこんなで、境内を散策・・・
すると、荒神社の右斜め後ろにはさらにパワーアップした藁蛇が!
幣束の数もパワーアップです!
おびただしい数の幣束にゾクゾクですわ。
そして、こちらの藁蛇には目玉が付いてました。
よく見たら可愛い(笑)
古代のゆるキャラかな。
近くには、シッポが折れた出雲構え獅子の狛犬ちゃんもおられました。
境内社
●恵美須神社①
●恵美須神社①
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・事代主神を祀る
気合いの入った彫刻だったので、しばし彫刻観賞。
●恵美須神社②
●恵美須神社②
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・事代主神を祀る
なぜか、なぜなのか、恵美須神社①の近くには、恵美須神社②がありました。
こちらの社は、相当簡素な造りでした・・・この差は。
●天満宮
●天満宮
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・菅原道真を祀る
●経津主神と建御名方神
●経津主神(写真左)
・建立年不明
・石造 妻入り切妻造
・経津主神を祀る
経津主神は、タケミカヅチとともに国譲りの神話に登場する神様です。
ちなみに、日本書紀のみに登場し、古事記には登場しません。
●建御名方神(写真右)
・建立年不明
・石造 妻入り切妻造
・建御名方神を祀る
こちらも国譲りの神話に登場する神様です。
こちらは経津主神とは逆で、古事記のみに登場し、日本書紀には登場しません。
古事記では大国主命の子として登場します。
こちらに国譲りのことを書いてます。
●稲荷神社
●稲荷神社
・宇迦之御魂神を祀る
●恵美須神社①
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・事代主神を祀る
気合いの入った彫刻だったので、しばし彫刻観賞。
●恵美須神社②
●恵美須神社②
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・事代主神を祀る
なぜか、なぜなのか、恵美須神社①の近くには、恵美須神社②がありました。
こちらの社は、相当簡素な造りでした・・・この差は。
●天満宮
●天満宮
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・菅原道真を祀る
●経津主神と建御名方神
●経津主神(写真左)
・建立年不明
・石造 妻入り切妻造
・経津主神を祀る
経津主神は、タケミカヅチとともに国譲りの神話に登場する神様です。
ちなみに、日本書紀のみに登場し、古事記には登場しません。
●建御名方神(写真右)
・建立年不明
・石造 妻入り切妻造
・建御名方神を祀る
こちらも国譲りの神話に登場する神様です。
こちらは経津主神とは逆で、古事記のみに登場し、日本書紀には登場しません。
古事記では大国主命の子として登場します。
こちらに国譲りのことを書いてます。
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●稲荷神社
●稲荷神社
・宇迦之御魂神を祀る
説明板
●説明板
説明板を見る・・・
そこじゃない!
ここっ!
なんと説明板が裏面に続くという!(笑)
こちらが裏面です。
両面タイプの説明板って面白いですね。
説明板を見る・・・
そこじゃない!
ここっ!
なんと説明板が裏面に続くという!(笑)
こちらが裏面です。
両面タイプの説明板って面白いですね。
黄泉平良坂
●黄泉平良坂
ちなみに揖夜神社から車で5分ほど離れた地に、黄泉の国の候補地とされる黄泉平良坂があります。 ただでさえ長いページなのに、ここに書いちゃうととてつもなく長いページになりそうなので、黄泉平良坂の散策記は別ページに書きました。
ちなみに揖夜神社から車で5分ほど離れた地に、黄泉の国の候補地とされる黄泉平良坂があります。
黄泉平良坂の御朱印情報~見てはいけない世界がある~(島根県松江市東出雲町)
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御朱印情報
●御朱印情報
御朱印は授与所で頂きました。
御朱印は授与所で頂きました。