玉若酢命神社の御朱印~最大規模の隠岐造がある式内社~(島根県隠岐郡隠岐の島町)

所在地島根県隠岐郡隠岐の島町下西701
祭 神主祭神
玉若酢命
配祀
大己貴命・須佐之男命・稲田姫命・事代主命・須世理姫命
社 格 式内社(小)・隠岐国総社・旧県社
由 緒創建年は不詳。隠岐の総社として創建され、島の開拓に関わる神と考えられている玉若酢命を主祭神として祀る神社とのことです。平安時代に編纂された日本三代実録の871年8月29日の条に記載されていることから、それ以前には存在していた神社と思われます。ちなみにこの地は、隠岐国の国府があった場所なんだそうです。
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鳥居と随神門

●境内入口

西郷港から車で約10分、式内社であります玉若酢命神社に到着。

創建年は不詳ですが、 平安時代に編纂された日本三代実録の871年8月29日の条に記載されていることから、それ以前には存在していた神社のようです。
古くは若酢大明神・総社明神と称していたんだって。

ちなみに玉若酢命神社と書いてたまわかすみこと神社と読みます。


●鳥居

●鳥居
・建立年不明
・明神鳥居


●参道と手水舎

参拝者はおらず静まり返った境内。
神様の視線を感じる、神気に満ちた境内でした。

あと、黒御影石の手水鉢がちょっと珍しいなぁと思ったひと時でした。


●随神門


●随神門
・1852年建立
・茅葺 入母屋造
・国指定重要文化財

棟も鬼もオールウッドで素朴な建物でした。


すだれが掛かっていて随神像を拝見することはできませんでしたが、おそらく向き合って座っている思われます。
このように島根は向き合って座るパターンの随神門が多いですなぁ。
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拝殿と本殿

●拝殿


●拝殿
・建立年不明
・銅板葺 千鳥破風・唐破風付き入母屋造

主祭神は玉若酢命
配祀として、大己貴命・須佐之男命・稲田姫命・事代主命・須世理姫命が祀られています。


●玉若酢命とは?

社伝によると、景行天皇が皇子を各国に分置した際、隠岐国に遣わされた大酢別命の子が玉若酢命と伝ってるそうです。 そんなこんなで玉若酢命は、古事記・日本書紀に登場しない地方神で、この島の開拓に関わる神と考えられてるんだって。


●本殿

●本殿
・1793年建立
・茅葺 隠岐造
・国指定重要文化財

そんなこんなで
はいドーーーン!

これこれこれ!
これを見るために隠岐の島に来たんだよ~!

初めて拝見する隠岐造に感動の汗が止まりませんでした。

ちなみに玉若酢命神社の本殿は、水若酢神社・伊勢命神社とともに最大規模の隠岐造なんですって。


木製の千木と鰹木。
随神門同様、オールウッドで素敵過ぎる建物でした。


●水若酢神社の隠岐造はこちら
水若酢神社の御朱印~隠岐国一宮~(島根県隠岐郡隠岐の島町)
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ところで、隠岐造とは?


隠岐造とは、切妻屋根に向拝がついている隠岐地方独特の建築様式のことです。

切妻屋根と向拝が一体化した春日造と異なり、切妻屋根と向拝が一体化してないのが隠岐造の特徴です。


妻入りの切妻部分は大社造。
向拝のひさしの部分は春日造。
外見的には、大社造と春日造を合体させたような建物です。

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八百杉

●八百杉

●八百杉
・樹齢 約2000年
・幹周 約11m
・樹高 約28m
・国の天然記念物
・隠岐三大杉の1つ

そんなこんなで再び
はいドーーーン!

巨巨巨ーーーっ!
境内にはとんでもない巨杉がありました!


●八百杉とは?

八百杉とは樹齢800年という意味ではなく、人魚の肉を食べて800年生きた八百比丘尼が植えたから八百杉という名前がついたんだって。

伝説によると、根本の洞穴には大蛇が閉じ込められていて、木の中から大蛇の大いびきが聞こえてくるそうです。

さすがに2000年も生きてると、様々な伝説が生まれますなぁ。
ちなみに八百杉と書いてやおすぎと読みます。


いやはや~、それにしても歴史を感じる枝っぷりです。
この木は弥生時代の人間を見たことがあるというのか!

ちなみに相当な老木のため、もはや自力で立つのが厳しいらしいです。
ですので、この4本の棒がないと倒れてしまうんだって・・・。
人間同様、木も介護が必要なんですなぁ。


いやはや感動。
次来た時も、また今日と同じような感動を与えてくれよな。
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旧拝殿と古墳と境内社

●旧拝殿


●旧拝殿
・1866年建立
・瓦葺 妻入りの切妻造
・国指定重要文化財

ここまで重文オーラのない建物も珍しいです・・・危うく見逃して帰る所でしたよ!


●玉若酢命神社古墳群

境内の裏山には、8基の古墳があるそうです。
その中には、33mもある隠岐の島最古の前方後円墳があるそうですが、今回は時間的な都合で拝見せず、1号古墳だけを拝見して帰りました。


●境内社

その他、境内には神明造の境内社がありました。
どなたが祀られてるんでしょ???

億岐家住宅と宝物殿

●億岐家住宅

●億岐家住宅
・1801年建立
・茅葺 入母屋造
・国指定重要文化財

宮司の億岐家は、代々隠岐国造を務めた家系大国主命の後裔といわれています。


隠岐造り民家は玄関が3つあるのが特徴で、入口は身分や用途によって使い分けられてるんだって。
あと、神棚を祀る2畳大の神前の間や、土間下手のミソギベヤなどがあるのも特徴なんですって。


●宝物殿

そんなこんなで、宝物殿では億岐家に保管されている国重文の駅鈴と隠岐倉印などを拝観することができました。


●琵琶ぼくぼく

ちなみに隠岐の島の各所には、水木しげるさんの妖怪が点在しています。 この玉若酢命神社には琵琶ぼくぼくがおられました。

琵琶ぼくぼくは琵琶法師の妖怪で、リズム感がよくなる効能があるそうです。
ということで、ナデナデして帰りました。

岩倉の乳房杉(隠岐三大杉)

●岩倉の乳房杉


そんなこんなで参拝後、隠岐三大杉の1つ・岩倉の乳房杉を見に行くことにしました。

結構な極細道を約6.5kmも登り続けていきます。
おまけに連続ヘアピンカーブ!
対向車が来たら、ほぼTHE ENDです。

落石しまくり倒木当たり前の手に汗握るドライブ・・・対向車が来ないことを祈るばかり・・・まばたきもできやしない(笑)


そんなこんなで
はいドーーーン!

島後で最高峰の大満寺山(標高608m)の山頂付近にあります、岩倉の乳房杉に到着。


●岩倉の乳房杉
・樹齢 約800年
・樹高 約30m
・根周り 約16m
・隠岐三大杉の1つ

地上10m位のところから24個の乳房状の下垂根というコブがある奇妙な木です。

この乳房杉は山頂から崩れ落ちた岩の上に立ってるんだって。
そのため、地表には土がなく、この下垂根で空気中の水分を吸収して生きてるんだって!



異様過ぎて不気味過ぎて、今にも喋り出しそうな雰囲気の木でした!


そしてマネしたくなる木でした。
・・・何やってんだろうね、このオジさん。

ちなみに嫁はんは感動のあまり拝んでました。

中村のかぶら杉(隠岐三大杉)

●中村のかぶら杉

続いて、中村のかぶら杉に到着。

かぶら杉の方は、道が広かったので楽勝で来れました。

●中村のかぶら杉
・樹齢 約600年
・樹高 約38.5m
・根周り 約9.3m
・隠岐三大杉の1つ

1本の木から7本の幹がドーンと伸びてます!
昭和初期までは12本の幹があったそうですよ。

なんでこうなったのか・・・自然ってホント不思議ですなぁ!


ちなみに、かぶら杉と名付けられた理由はこちら

●説①
形が鏑矢(かぶらや)に似ているから

●説②
大きな株が目立つから

・・・説②がなんか適当だなぁ(笑)


かぶら杉には、妖怪・せこがいました。

せこには、ものまねが上手くなる効能があるんだって。

ということで、ナデナデして帰りました。

御朱印情報

●御朱印情報

人の気配がないので留守かなぁ・・・と思いましたが、宝物殿・受付のインターホンを鳴らすと神職の方が来てくれました。

そんなこんなで、御朱印帳を預けて、御朱印を頂くことができました。
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隠岐の島で頂ける御朱印まとめ(10寺社)
隠岐の島で頂ける御朱印をまとめてみました。隠岐の島町の御朱印4種。西ノ島の御朱印4種。中ノ島の御朱印2種。知夫里島の御朱印1種。随時更新していきます。

玉若酢命神社の地図

隠岐の島へのアクセス

隠岐の島の観光記まとめ

 

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