浅草神社の御朱印~三社祭で有名な神社~(東京都台東区浅草)

所在地東京都台東区浅草2丁目3−1
祭 神土師真中知命・檜前浜成命・檜前武成命
由 緒628年、檜前兄弟が隅田川で漁をしていたら網に仏像がかかったという。そんなこんなで、檜前兄弟がこの地域で物知りだった土師真中知に相談したところ、これは観音像であると教えられ、2人は毎日観音像に祈念するようになったそうです。その後、土師真中知は剃髪して僧となり、自宅をお寺に改めて供養したそうです。それが浅草寺の始まりといいます。土師真中知の死後、土師真中知の子の夢に観音菩薩が現れ、そのお告げにより土師真中知・浜成・武成を神として祀ったのが浅草神社の始まりといいます。しかし、実際には平安時代末期から鎌倉時代にかけて、3人の子孫が祖先を神として祀ったのが始まりと考えられています。御神体として一般の人間(漁師と僧侶)を祀っているため、神社の格としては江戸一低いといわれているそうです。
HP浅草神社 三社様
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鳥居と狛犬

●境内入口

日本を代表する観光スポット・浅草寺の隣に鎮座しています浅草神社に到着。
浅草寺の隣というかほぼ同一境内に鎮座しています^^

この浅草神社は、江戸三大祭の1つ・三社祭で有名な神社です。
また、たくさんの限定御朱印があることでも有名です。

ちなみに浅草寺はせんそうじと読むのに対して、浅草神社はあさくさ神社と読みます。

そんなこんなで、参拝開始。


●鳥居

●鳥居
・1885年建立
・神明鳥居

浅草神社は、もともと浅草寺と神仏習合の形態をとっていましたが、明治維新の神仏分離によって浅草寺と分かれたそうです。
そして、1868年に三社明神社と改め、さらに1873年に浅草神社と改称したんだって。


●狛犬

●狛犬
・1836年建立
・江戸狛犬

そんなこんなで、鳥居をくぐると狛犬ちゃんがお出迎えしてくれました。

前髪と眉毛の毛量がすごい。
いわゆる関東地方でよく見られる江戸狛犬でした。

写真では上手く伝えれてないけど、結構大きな狛犬でしたよ。
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社殿

●社殿

●社殿
・1649年建立
・瓦葺 権現造
・徳川家光が寄進
・国指定重要文化財

社殿は、徳川幕府3代将軍・徳川家光が寄進した権現造。
江戸時代の大火、大正時代の関東大震災、昭和時代の東京大空襲などの被災を免れた貴重な木造建築です。


●主祭神
・土師真中知命
・檜前浜成命
・檜前武成命

●相殿
・徳川家康
・大国主命

祭神は、浅草寺が創建されるきっかけとなった土師真中知・檜前浜成・檜前武成の3人です。

この3人がいなければ、今の浅草寺はなかったということです。
ということは、世界的な観光地・浅草も今みたいに賑わってない可能性がありますから、この3人はとんでもないお方なんです。

なのに!
この浅草神社は、一般の人間(漁師と僧侶)を祀っているため、神社の格としては江戸一低いといわれているそうです。

この3人は三社権現と称され、三社様として親しまれています。
毎年5月に行われる例大祭・三社祭の由来となった方ですし、もっと評価されてもいいと思うんだけどなぁ(笑)

ちなみに
土師真中知 → はじのまつち(僧侶)
檜前浜成 → ひのくまのはまなり(兄)
檜前竹成 → ひのくまのたけなり(弟)
と読みます。


それにしても、鮮やかに彩られた華やかな社殿でした。
どうやら1996年の工事の際、総工費3億5000万円をかけて色を塗り替えたんだって。


社殿には、麒麟・鳳凰・飛龍という3つの霊獣が描かれていました。

●麒麟
麒麟とは、中国の古代思想における四神の1つです。
体は鹿・頭は狼・尾は牛・足は馬、そして角を持つ霊獣です。
性格は穏やかで優しく、足元の虫や植物を踏むことさえ恐れるほど殺生を嫌います。
寿命は約1000年といわれています。
また麒麟は、優れた王が出現したときに現れるといわれています。
キリンビールのラベルに描かれていることで有名ですね。

●鳳凰
鳳凰とは、中国の古代思想における四神の1つです。
霊泉の甘い泉の水だけを飲み、60〜120年に1度だけ実がなる竹の実だけを食べ、梧桐の木にしか止まらないといわれる霊鳥です。
ちなみに、鳳はオスで、凰がメスなんだって。
1万円札の図柄や、平等院鳳凰堂で有名な鳥ですね。

●飛龍
飛龍とは、体が魚で翼があり、胴が短く尾びれがある霊獣です。
水を司る霊獣といわれています。


拝殿の蟇股と手挟みです。
極彩色に彩られた彫刻が素敵な社でした。
ちなみに、蟇股にも麒麟・鳳凰・飛龍が彫刻されていました。


社殿は権現造になっています。
外からはわかりませんが、拝殿と幣殿が渡り廊下で繋がってるんだって。


拝殿内には、1対の随身像が祀られていました。
浅草寺にある国重文の二天門はもともと随身門だったといいます。
しかし、1884年に随身門から二天門にチェンジしました。
そのとき、随身像は浅草神社に遷されたといいます。

ということで、この随身像はそのときのもの???
でも・・・見た感じ、新しめだから違うか(^^;
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被官稲荷神社

●被官稲荷神社

●鳥居
・1855年建立
・明神鳥居
・新門辰五郎が寄進

●覆屋
・大正時代建立(?)
・平入り切妻造に妻入り切妻屋根

●本殿
・1855年建立
・杉皮葺 一間社流造
・倉稲魂命を祀る
・新門辰五郎が寄進

そんなこんなで、浅草神社の境内末社であります被官稲荷神社を参拝。

なんと、社殿は創建当時のままなんだって。
浅草神社の社殿同様、関東大震災や東京大空襲で奇跡的に残った貴重な木造建築です。


●被官稲荷神社の由緒
1855年、新門辰五郎の妻が病気になったそうな。そんなこんなで、京都・伏見稲荷神社に祈願したら病気が治ったといいます。
これに感謝した新門辰五郎は、お礼に社を建立し伏見稲荷の分霊を勧請したそうです。
これが、被官稲荷神社の始まりといわれています。

●被官(ひかん)とは?
被官とは・・・どういう意味かは不明らしいです。
公式ホームページには、官を被(こうむ)るということから、就職・出世と解せばよいでしょう。と書いてありました。

●新門辰五郎とは?
新門辰五郎とは、江戸時代末期から明治時代初期に活躍した町火消・香具師・侠客です。
娘が徳川慶喜のめかけとなったことで、慶喜が静岡へ謹慎する際に警護についたといわれています。
また、勝海舟や清水の次郎長とも交流があったといわれています。

ちなみに新門とは名字ではなく、浅草寺の伝法院にあった新門の門番をしていたことからそう呼ばれるようになったそうです。

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夫婦狛犬とこち亀碑

●夫婦狛犬

●夫婦狛犬
・江戸時代初期作
・先代江戸はじめ

境内の片隅には相合い傘で寄り添う可愛い狛犬ちゃんがいました。

普通、狛犬といえば左右に分かれて向き合ってお座りをしているのですが、こちらの狛犬ちゃんは2体並んでお座りしています。 情報によると当時からこの形で置かれていたそうですよ。


よく見ると頭頂部には穴が開いていました。

一瞬、盃状穴???
と思いましたが、説明板によるともともと狛犬の頭にはハメ込み式の角が付いていたみたいです。

それにしても、2体とも角ありバージョンって珍しいですね。
もしかしたら、片方は宝珠だった可能性も?
とかなんとか思いつつ境内を散策。

ちなみに、この夫婦狛犬ちゃんは、良縁・夫婦和合・恋愛成就の御利益があるそうですよ。


●こち亀碑

●こち亀碑
・2005年建立

さらに境内にはこちら亀有公園前派出所の石碑がありました。
略してこち亀碑

この石碑は、2005年にこち亀の単行本が累計発行部数1億3千万冊を突破したことを記念して建立されたものなんだって。

な〜んとなく両さんは葛飾区のイメージがありますが、実は台東区浅草の出身なんです。
そんなこんなで浅草神社は、両さんが幼い頃によく遊んでいた場所でした。

石碑には、単行本の57巻に収録された浅草物語のワンシーンが描かれていました。
親友の村瀬賢治が引越しで別れてしまうため、思い出のベーゴマを一緒に埋めたシーンです。
その後、大人になった村瀬はヤクザになって両さんに追われるという・・・そして両さんが説得するという感動物語です。泣ける( ;∀;)

ということで、この石碑は両さんの少年時代の友情を描いた浅草物語にちなんで、人を思いやる気持ちの大切さ、そして子供たちが夢や遊び心を忘れず健全に成長してくれるよう願いを込めて建立されたんだって。

そんなこんなで、こち亀ファンの聖地になっています。


●タイムカプセル埋蔵の碑
さらにタイムカプセル埋蔵の碑というのもありました。

この石碑の下には2005年にこち亀の読者に募集した100通の手紙が埋められていたそうです。
当初は10年後の2015年に発掘する予定でしたが、連載40周年の節目に合わせて2016年に掘り出されたんだって。
そして手紙を書いた読者のもとに届けられたそうですよ。


●オリジナル絵馬

絵馬には、浅草神社の祭神の土師真中知命・檜前浜成命・檜前武成命がデザインされていました。
浅草寺を創建するきっかけとなった例のワンシーンです。
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三社祭

●三社祭

浅草神社といえば、毎年5月の第3金・土・日曜日に行われる例祭・三社祭が有名です。

三社祭は、日枝神社の山王祭・神田明神の神田祭とともに江戸三大祭の1つで、3日間のお祭りで200万人近くの人が浅草を埋め尽くします。

三社祭の三社とは、浅草神社の祭神であります土師真中知命・檜前浜成命・檜前武成命の3柱のことです。

三社祭は、浅草寺のお祭りと思っている人が多いそうですが、正確には浅草神社のお祭りです。
しかし、浅草神社は明治時代に入るまでは浅草寺と神仏習合の形態をとっていたので、この時代には浅草寺のお祭りとして行なわれていたそうですよ。
その後、明治時代の神仏分離で浅草寺と分離してからは浅草神社単体のお祭りになりました。

ちなみに、三社祭の正式名称は浅草神社例大祭です。

御朱印情報

●御朱印情報
浅草神社で頂ける御朱印は3種。

●御朱印の種類
①浅草神社
②恵比須(浅草名所七福神)
③被官稲荷神社

●御朱印の受付場所
・社務所

●御朱印の初穂料(料金)
・各500円

●御朱印の受付時間
・9:00〜16:30

●限定御朱印
・初詣 限定御朱印
・初午祭 限定御朱印
・祈年祭 限定御朱印
・堂上げ・堂下げ 限定御朱印
・三社祭 限定御朱印
・夏詣 限定御朱印
・隅田川花火 限定御朱印
・新嘗祭 限定御朱印
・節分 限定御朱印
・五穀豊穣 限定御朱印
・さくら詣 限定御朱印
・雛祭り 限定御朱印
・端午の節句 限定御朱印
・七夕の節句 限定御朱印
・重陽の節句 限定御朱印
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●兼務社の御朱印
・浅草富士浅間神社(植木市)の御朱印
・日枝神社の御朱印

などなど、たくさんの特別・限定御朱印があります。
同じ限定御朱印でも、年によって印のデザインや色が違ったりするので、皆様の御朱印を見ていていると楽しい気分になります。

とにかく限定御朱印が多いので、詳しい情報は公式ホームページでご確認ください^ ^
巫女ブログでは、浅草神社のお知らせ・イベント・御朱印・御守りなどの情報が発信されています。

●注意事項
※御朱印帳のお預かりは1人1冊となっています。

※特別御朱印は御朱印帳を持参しないと書いて頂けないそうです。 必ずご自身の御朱印帳をご持参くださいとのことです。
 〜公式ホームページより〜


●オリジナル御朱印帳

●江戸小紋柄 緑
・サイズ 16cm × 11cm
・初穂料 1000円


●江戸小紋柄 ピンク
・サイズ 16cm × 11cm
・初穂料 1000円

江戸小紋柄の御朱印帳は、ピンク・紺・緑の3色あります。


●令和特別御朱印帳
・サイズ 16cm × 11cm
・初穂料 1000円

令和特別御朱印帳は、ピンク・紫の2色あります。


●注意事項
御朱印帳のみの頒布は行なってないそうです。

※御朱印帳や御朱印の郵送は行なってないそうです。
 〜公式ホームページより〜

参拝情報とアクセス

~~~参拝情報~~~

●開門時間
・6:00〜17:00(4月〜9月)
・6:30〜17:00(10月〜3月)

境内は24時間参拝可能です。

※年末年始は開門時間に変更があるみたいです。

●拝観料
・無料


~~~アクセス~~~

●地下鉄 最寄りの駅
・地下鉄・東京メトロ銀座線
 浅草駅から徒歩7分

・地下鉄・都営地下鉄浅草線
 浅草駅から徒歩8分

・つくばエクスプレス
 浅草駅から徒歩8分

●最寄りのバス停
・都バス
 二天門前バス停から徒歩2分

・北めぐりん
 浅草寺北バス停から徒歩5分
 二天門バス停から徒歩5分

・南めぐりん
 田原町駅バス停から徒歩15分

・東西めぐりん
 つくばエクスプレス浅草駅前バス停から徒歩5分
 雷門通りバス停から徒歩5分

●駐車場
・専用駐車場はありません

浅草神社の地図

 

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