宗像大社 中津宮の御朱印~七夕伝説発祥の地~(福岡県宗像市大島)

所在地福岡県宗像市大島1811
祭 神湍津姫神
社 格国幣大社・式内社
筑前國宗像郡 宗像神社3座(並名神大)
由 緒創建年は不詳。古事記・日本書紀によると、天照大神と素戔嗚尊の誓約の際、天照大神が素戔嗚の剣を噛み砕き、プッと吹き出した破片から生まれたのが宗像三女神。宗像三女神は、天照大神の命令で地上に降りたったニニギを助けるために宗像の地を治めることになったという。そんなこんなで、玄界灘に浮かぶ島々に宗像三女神を祀ったのが宗像大社の始まりといいます。宗像大社とは、田島の辺津宮、筑前大島の中津宮、沖ノ島の沖津宮の3社の総称です。この中津宮には宗像三女神の1柱・湍津姫神が祀られ、古代より海上安全の守護神として信仰されています。
HP宗像大社 公式ホームページ | 中津宮
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宗像大社 中津宮とは?

●宗像大社 中津宮とは?

宗像大社とは、田島の辺津宮、筑前大島の中津宮、沖ノ島の沖津宮という3社の総称です。

読み方はそれぞれ

辺津宮 → へつみやまたはへつぐう
中津宮 → なかつみやまたはなかつぐう
沖津宮 → おきつみやまたはおきつぐう

中津宮と沖津宮はわかりますが、辺津宮の読み方はちょっと難易度高めです。


鎮座地は

辺津宮 → 本州・宗像市田島
中津宮 → 筑前大島(本州から約11km)
沖津宮 → 沖ノ島(本州から約60km)

ということで、本州の辺津宮以外は玄界灘に浮かぶ島に鎮座しているという。

そんなこんなで、本日は筑前大島に鎮座する宗像大社・中津宮を参拝することに。
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神湊港 → 筑前大島

●神湊港

筑前大島へは、神湊港からで向かいます。

船の種類は、旅客船フェリーの2種類。

余計なお世話かも知れませんが、神湊港のすぐ近くに12時間300円の駐車場がありますので、車の方はそこへ駐車して人のみで島に向かった方がお安く済みますよ〜。

どこのフェリーでもいえることですが、車の乗船券は高いっ!

このページの最後の方に料金表などを書いておきますので、もしよかったら参考にしてください。

って、ほんと余計なお世話っ!


そんなこんなで、筑前大島に向けてGO!

ちなみに人のみだと料金は片道560円。
※現在は570円(2020年12月)


筑前大島までは約11km。
約25分の船旅となります。

それにしても、楽しい時間は過ぎるのが早い。
あっという間に大島港に到着しました!


●大島港

船旅が大好きなのですが、だいたい船酔いをする私。
しかし、この度は船酔いせずに上陸できました!


筑前大島は人口約700人。
周囲約15kmの福岡県内で最大の島なんだって。

それにしても、人口700人が多いのか少ないのか。
周囲15kmが大きいのか小さいのか。

よくわかんないけど、知る必要もないのかも知れないけど、そんなことを考えながら中津宮に向けてテクテク。
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鳥居と狛犬と心字池

●境内入口

そんなこんなで、大島港から徒歩5分
宗像大社・中津宮に到着!


●鳥居①

●鳥居①
・1905年建立
・明神鳥居

本日は元旦ですし、世界遺産に登録されてることですし、さぞかし参拝者が多いのだろうと多少の覚悟を決めてやってきましたが、すれ違った参拝者は10人以下。

多少の肩透かし感はありましたが、心の中でガッツポーズ!
落ち着いた参拝ができるぅ。


●狛犬①②

●狛犬①②
・1942年奉納

吽形の方は、玉取り型の狛犬なんですが、玉が異常に小さいという!
この小玉乗りタイプの狛犬は福岡県でよく見かけるタイプです。

ということで、福岡小玉取り型と勝手に命名。

通常、玉取り型の相方は子取り型ですが、こちらの狛犬ちゃんはソロ活動でした。


●鳥居②

●鳥居②
・建立年不明
・明神鳥居

建立年は定かではありませんが、見るからに古そうな鳥居でした。
多分ですけど、鳥居①よりは古いと思われます。

もともとあったのか、欠損してしまったのかはわかりませんが、額束がないのが特徴的な鳥居でした。


●心字池と石橋

鳥居②をくぐると心字池に架かる石橋に到着。

鳥居① → 鳥居② → 心字池・石橋の流れは、宗像大社・辺津宮と同じ流れですね。

鳥居②をくぐると石階段が登場。
ここから一気に空気感が変わります!

神が宿る島・・・まんざらでもなさそう。
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神門と拝殿と本殿

●神門

●神門
・建立年不明
・銅板葺 切妻造 四脚門

階段を上りきると神門に到着。
神門の前には狛犬ちゃんがおられました。


●狛犬③④

●狛犬③④
・1835年奉納

眉毛より上が平らで伏せ耳。
なんなら眉毛と耳が繋がっている。
目はグリッグリ。
蝶々結びのようなお鼻。
吽形には角がありました。

本来、脳ミソが収まる部分が平らなので、もしかしたら角の部分に脳が詰まっているのかも知れません。

角がない阿形は・・・多分、平べったい脳なんだと・・・。


●拝殿

そんなことより
はいドン!

宗像三女神の1柱・湍津姫神を祀る社殿前に到着!


●拝殿
・1928年再建
・銅板葺 妻入り切妻造


田心姫神・湍津姫神・市杵島姫神の宗像三女神は、それぞれ本州・大島・沖ノ島という別々の場所に祀られていますが、年に1度のみあれ祭の時だけ3神が揃います!

まずは、沖津宮(沖ノ島)の田心姫神を迎えに行って、中津宮(大島)の拝殿でひと休み。
その時に、中津宮の拝殿内に湍津姫神と田心姫神を乗せた御神輿が並ぶんだって!

久々に会った姉妹は、どんな会話をしてるんだろうねぇ?

その後、湍津姫神と田心姫神を乗せた御神輿は、市杵島姫神が待つ辺津宮に旅立ちます。

みあれ祭、いつか見に行きたいなぁ。


拝殿内には辺津宮同様、奉助天孫而 為天孫所祭の額が掲げられていました。

●奉助天孫而 為天孫所祭とは?
ザックリと簡単に奉助天孫而 為天孫所祭とは、日本書紀に記されている 『汝三神 宜降二居道中一 天孫一 而為二天』の略です。

・・・って言われてもワケわかりませんよね!

ちょっとだけ詳しく書くとこんな感じです。

田心姫神・湍津姫神・市杵島姫神の宗像三女神は、アマテラスの命令で宗像の地に降臨しました。

その命令とは『汝三神 宜降二居道中一 奉レ助二天孫一 而為二天孫一所レ祭』。

わかりやすく訳すと
『あなたたち三女神は、大陸との要衝である玄界灘に降臨し、歴代天皇をお守りしなさい。そうすれば歴代天皇があなたたちを祀るでしょう』という意味です。

ということで、額に書かれた文字は、アマテラスが宗像三女神に送った命令ということです。

ちなみにこの額は、辺津宮・中津宮・沖津宮の拝殿に掲げられています。


●本殿


●本殿
・1566年再建
・檜皮葺 三間社流造
・宗像氏貞が建立
・福岡県指定文化財

本殿は立派な三間社流造でした。
1566年再建の由緒正しき本殿なのに、県の文化財止まりなのが不思議でなりませんでした。
なにか大人の事情でもあるんですかねぇ。

ちなみに本殿を建立した宗像氏貞さんは、宗像大社第79代大宮司で宗像氏本流の最後の当主らしいですよ。


そんなこんなで、お約束の建物観賞。
この本殿で、1番気になったのは丸と四角という2種類の鰹木!

丸と四角が、それぞれ3本1組の鰹木になっているという!

こんなの初めて拝見しました!
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天真名井

●天真名井


参拝後、社務所横の道を下って天真名井に行ってきました。

古事記・日本書紀でお馴染みのアマテラスとスサノオの誓約の際、アマテラスがスサノオの剣を3つに折り、天真名井ですすぎました。

そして、剣を噛み砕いて口から吹き出すと、その息から宗像三女神が生まれたという!

そんなこんなで、この神話にちなんで天真名井という名称が付けられたんだって。


結構、お腹は強い方なので、こういった湧水を見ると無性に飲みたくなっちゃうタイプです。

ということで、いただきます!

(#`▽´) .。o○ プハ〜.。o○

息から宗像三女神が生まれたかどうかはさておき、軟水で飲みやすい水でした。

織女神社と牽牛神社と天の川

●天の川


境内には天の川が流れていました。

なんだか七夕みたいだなぁ〜と思っていたら、なんとこの地は七夕伝説発祥の地だという!

そんなことを知らずに来たもんだから驚きもひとしお!

●七夕伝説とは?
むかーしむかし、貴族の若者が朝廷の命令で海を渡ったそうな。

そして大陸から数人の女性を連れて帰国。
帰国の途中、若者は1人の女性にをしました。

しかし若者は都に帰らねばならぬ。
ということで、彼女たちを宗像大社辺津宮に預け、若者は都に帰りました。

来る日も来る日も、目を閉じれば恋したあの娘が目に浮かぶ。
会いたいと思えば思うほど切なさに支配される・・・そんな日々を送っていました。

そんなある日、夢の中に宗像の神が現れ『宗像の中津宮に行きなさい』と告げました。
若者は仕事をやめ、お告げどおり中津宮で働くことに。

今日は一段と星が綺麗だなぁ。
そんな、星の綺麗な夜のことでした。
いつものように天の川で禊をしていると、桶の中にあの娘の姿が映っているではないか!
2人は時間を忘れてただただ見つめ合い、とても幸せな時間を過ごしました。

それ以降、七夕の頃になると桶の中に恋人の姿が映るようになったという。

そしていつからか、2人の姿は辺津宮と中津宮から消えました。

その後、2人はどうなったのか?
めでたく結ばれ、宗像のどこかで一緒に暮らしたとも、結ばれることなく別々の地に移り住んだとも・・・。

うぅぅぅ・・・どっちの結末になっても泣けますね!


●織女神社

そんなこんなで、参拝開始。

まずは織女神社から。
ちなみに織女神社と書いてしょくじょ神社と読むそうですよ。


織女神社の本殿はちょっぴり高い所にあります。

そう簡単には姫に逢わせてくれません・・・
なんだかマリオになった気分だよ!

しかも本殿までは、ちょっとした鎖場になってるという。
こういった試練を与えてくるのもマリオっぽい。

そんなこんなで、本殿前に到着。
そして姫をゲット!
って、こんなこというと彦星さんに怒られそうだ!

そんなことより、七夕っていうくらいだから、てっきり織姫が祀られているのかと思えば、祭神はイザナミさんだという。


●牽牛神社

続いて牽牛神社を参拝。
牽牛神社は、天の川と道路を挟んだ小高い丘の上に鎮座しています。

そんなこんなで、織女神社から牽牛神社望む。

ちなみに牽牛神社と書いてけんぎゅう神社と読むそうですよ。


そんなこんなで、天の川を渡りーの、道路を渡りーの、丘を登りーの。


探しーの。


牽牛神社に到着。

たくさんある祠の中で、牽牛神社だけ織女神社の方を向いていました。
見つめ合ってますやん!
ラブラブですやん!

そして、祭神はイザナギさんでした。
彦星さんじゃないのね!


そっかぁ、祭神はイザナギさんとイザナミさんかぁ。
なんだか、織女神社が黄泉の国に思えてきたぞ・・・。

ちなみに中津宮では、毎年旧暦の七夕(8月7日)に七夕祭が行われるそうですよ。

その七夕祭は鎌倉時代から続くお祭りなんだって。
約800年前からこんなロマンチックなお祭りがあったなんて!

境内社など

●境内社

●写真左
・左 → 示現神社
・中 → 国玉神社
・右 → 松尾神社

●写真右
・左 → 御衣代神社
・右 → 御嶽神社


●須賀神社と恵比須神社

●須賀神社の鳥居
・1898年建立

●写真右
・左 → 須賀神社
・右 → 恵比須神社

ともに1917年建立。


恵比須神社の裏にはミニ恵比須さんがズラリ。
どさくさに紛れて大黒天さんの姿もありました。


●天満宮と大歳神社

・左 → 天満宮
・右 → 大歳神社 


●石灯籠と奉納砲弾

●石灯籠
・1841年建立

●奉納砲弾
・1907年奉納


●境内からの景色

海から木から建物から地面から全方位から神のパワーが放射されてるような空気感。

いやはや、素敵な神社でした。


中津宮から沖津宮遥拝所まで約1.6kmです。

そんなこんなで、沖津宮遥拝所に向けてGO!

御朱印情報

●御朱印の種類
・中津宮の御朱印
・沖津宮遥拝所の御朱印
・御嶽神社の御朱印(書置き)

●御朱印の受付場所
・授与所

●御朱印の受付時間
・9:00頃〜16:30頃
※帰りの船の時間に気をつけてください

●御朱印の初穂料(料金)
・各300円

●期間限定・特別御朱印
・七夕限定御朱印
 期間 → 7月7日〜8月7日
 枚数 → 200セット限定
 初穂料 → 600円

●オリジナル御朱印帳
・確認できませんでした。
(2020年12月現在)


●辺津宮の御朱印

ちなみにこちらが辺津宮の御朱印です。
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●沖津宮遥拝所の御朱印

こちらは沖津宮遥拝所の御朱印です。
宗像大社 沖津宮遙拝所の御朱印~神宿る沖ノ島を拝む~(福岡県宗像市大島)
所在地福岡県宗像市大島祭 神田心姫神由 緒創建年は不詳。古事記・日本書紀によると、天照大神と素戔嗚尊の誓約の際、天照大神が素戔嗚の剣を噛み砕き、プッと吹き出した破片から生まれたのが宗像三女神。宗像三女神は...
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アクセスと駐車場

●アクセス
JR鹿児島本線・東郷駅から西鉄バス・神湊波止場行き乗車

神湊波止場バス停下車

神湊港から
市営渡船・しおかぜ(約15分)
フェリー・おおしま(約25分)

大島港

大島港から徒歩5分で中津宮に到着。


●神湊港の駐車場
・第一駐車場
 12時間300円

・第二・第三駐車場
 12時間200円

3ヶ所合わせて約560台の駐車スペースがあります。


●中津宮の駐車場
・7台
・無料
(2020年12月現在)

船・バス・レンタサイクル・レンタカー

●船の料金と時刻表

●船の種類と乗船時間
・旅客船・しおかぜ
 乗船時間 約15分

・フェリー・おおしま
 乗船時間 約25分

●船の料金
・大人 570円
・小児 290円

※乗船の予約はできません。
 先着順の乗船となります。
※しおかぜは、大きな荷物・車・バイク・自転車の航送はできません。


●自動車の運賃

※自動車航送運賃には1人分の運賃を含みます。
※予約車は、出航15分前に手続きを済ませてください。
出航10分前になりますと、キャンセル扱いとなりますのでご注意ください。


●バスの料金と時刻表


●バスの種類
・大島観光バス・グランシマール

●運行本数
・1日7便

●バスの停車ルート
大島ターミナル → 大島交流館 → 沖津宮遙拝所 → 御嶽山入口 → 砲台跡 → 御嶽山入口 → 沖津宮遙拝所 → 大島交流館 → 物産直売所

●バスの料金
・1乗車 300円
・1日フリー乗車券 800円

※予約不要


●レンタサイクル
●受付場所
・大島観光案内所
(大島港渡船ターミナル内)

●営業時間
8:00〜18:00

●料金
・1日 800円

●台数
・20台

※全て電動アシスト付き自転車
※電話予約不可


●レンタカー
●受付場所
・レンタカー大島
・電話 080-1764-2103

●料金
・3時間 3500円
・4時間 4500円
・5時間 5500円
・6時間 6500円

・夕方〜翌朝 約12時間 7000円
・早朝〜夕方 約12時間 7000円

※延長料金 30分毎に1000円追加
※ガソリン代込み
※要予約
(2020年12月現在)

宗像大社 中津宮の地図

 

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