十楽寺の御朱印|四国霊場 第7番|十の光明に輝く楽しみ。治眼疾目救歳地蔵伝説|四国八十八ヶ所 車遍路の旅 (徳島県阿波市)

所在地徳島県阿波市土成町高尾字法教田58
宗 派古義真言宗
札 所四国八十八ヶ所 第7番
前後札所 ・前 → 第6番札所・安楽寺
・後 → 第8番札所・熊谷寺
本 尊阿弥陀如来
真 言おん あみりた ていせい からうん
由 緒806~810年、空海(弘法大師)が開基。人間の持つ8つの苦しみから逃れ、極楽浄土の十の光明に輝く楽しみが得られるようにと寺号を光明山十楽寺と名付け、四国八十八ヶ所の第7番札所に定めたのが始まりという。創建当時は、現在地から北に3kmほど離れた十楽寺谷の堂ヶ原にお寺があったといいます。最盛期には、七堂伽藍を有する大寺院でしたが、1582年に長宗我部元親の兵火に遭い焼失。その後、1635年に現在地に移転し、再建したのが現在の十楽寺です。
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十楽寺とは?


四国八十八ヶ所の第7番札所であります十楽寺に到着。

第6番札所・安楽寺から1km。
徒歩15分。
車で3分のところに位置しています。

十楽寺と書いてじゅうらくじと読みます。

●十楽寺とは?

806〜810年、弘法大師がこの地に滞在していた際に阿弥陀如来を感得したという。

そんなこんなで、弘法大師は楠に阿弥陀如来像を刻んで本尊とし四国八十八ヶ所の7番札所に定めたそうです。

その際、人間の持つ八苦から逃れ、極楽浄土に往生すると受けられる光明に輝くしみが得られるようにと山号・寺号を光明山十楽寺と名付けたそうです。

ちなみに八苦十の光明に輝く楽しみはこちら。

●八苦
①生
②老
③病
④死

⑤愛別離苦(あいべつりく)
愛する者と必ず別れなければならない苦しみ。

⑥怨憎会苦(おんぞうえく)
憎しみあう者と会う苦しみ。

⑦求不得苦(ぐふとうく)
求めるものを得られない苦しみ。

⑧五陰盛苦(ごおんじおく)
身心の苦悩。


●十の光明に輝く楽しみ
①来迎楽(らいごうらく)
臨終のときに阿弥陀仏や聖衆(たくさんの菩薩様)が迎えて浄土へと導いてくれる喜び。

②蓮華初会楽(れんげしおかいらく)
極楽浄土に生まれるときに、清らかな蓮華の花の中から生まれる喜び。

③身相神通楽(しんそうじんつうらく)
美しい姿に生まれて神通力を得る喜び。

④五妙境界楽(ごみょうきょうかいらく)
五感(目・耳・鼻・口・肌)を通して入ってくる感覚がすべて気持ちいい喜び。

⑤快楽無退楽(げらくむたいらく)
快楽がずっと続いて無くならない喜び。

⑥引接結縁楽(いんじょうけちえんらく)
家族や友人や恩を受けた人を極楽浄土に迎えることができる喜び。

⑦聖衆倶会楽(しおじゅくえらく)
聖衆さまと同じ場所にいられる喜び。

⑧見仏聞法楽(けんぶつもんぽうらく)
阿弥陀仏に直接会って教えを聞く喜び。

⑨髄心供仏楽(ずいしんくぶつらく)
心のままに仏さまを供養できる喜び。

⑩増進仏道楽(ぞうしんぶつどうらく)
悟りを増進させて解脱する喜び。


もともと十楽寺は現在地から約3kmお離れた地に創建されていたみたいです。

最盛期には七堂伽藍を有する大寺院に発展しますが、1582年に長宗我部元親の兵火により焼失。
しかし、本尊・脇仏・舎利仏などは住職の真然と弟子が運び出していたため難を逃れたという。

その後1635年、現在地に移転再建され現在に至ります。

そんなこんなで、参拝開始。
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山門と中門(遍照殿)と手水舎

●山門

●山門
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造 竜宮門
・鉄筋コンクリート造

まず最初に登場するのは山門。

第6番札所・安楽寺に続き、竜宮門2連発です。

ついでに安楽寺に続き、◯楽寺2連発です。

さらに安楽寺に続き、この十楽寺も立派な宿坊があることで有名で、初日の歩き遍路さんは安楽寺か十楽寺で打ち止めするのが一般的といわれています。

そんなこんなで、何気に安楽寺と十楽寺は共通点が多いお寺さんでした。


●中門(遍照殿)

●中門(遍照殿)
・建立年不明
・瓦葺 入母屋造 竜宮門
・鉄筋コンクリート造

続いて登場するのは中門の遍照殿。

なんとこちらも竜宮門!

第6番札所・安楽寺から数えると竜宮門3連発です!

1つのお寺に2つの竜宮門があるのはちょっと珍しいですね。


ちなみに、中門(遍照殿)には良縁を結んで悪縁を切ってくれる愛染明王像が安置されていました。

ということで、この中門(遍照殿)は愛染堂とも呼ばれているみたいです。


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

続いて、手水舎でお清め。

なんと滝のように水が落ちてくるという。
いやはや、立派な手水鉢です。
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本堂と大師堂

●本堂

●本堂
・1994年再建
・瓦葺 入母屋造
・本尊 阿弥陀如来
・脇侍 勢至菩薩・観音菩薩

●真言
・おん あみりた ていせいから うん

御本尊の阿弥陀如来さんは弘法大師作と伝わり、脇侍の勢至菩薩と観音菩薩さんは鎌倉時代作といわれています。

このお寺は1582年に長宗我部元親の兵火により焼失しています。
しかし、本尊・脇仏・舎利仏などは住職の真然弟子が運び出していたため難を逃れたそうです。

しかし弟子は長宗我部軍が放った矢でんでしまったという・・・南無。。。

ちなみに御本尊は秘仏のため一般公開されていません。


●大師堂

●大師堂
・建立年不明
・銅板葺 宝形造
・本尊 弘法大師

続いて、大師堂で参拝。

南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
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治眼疾目救歳地蔵尊と十三不動明王

●治眼疾目救歳地蔵尊

本堂前におられる治眼疾目救歳地蔵尊は、古くから眼病・失明の治療に霊験があるそうで、眼病に悩むお遍路さんからの信仰が厚いんだって。

●治眼疾目救歳地蔵尊とは?

その昔、親孝行な息子が目が見えない母親を連れて四国遍路をしていたときのこと。

その親子が十楽寺で参拝をした際、大師堂の前にあるに惹かれて、地蔵菩薩の真言を一心不乱に唱えたという。

すると、母親の目が突然見えるようになったという!

それ以降、その石は眼病を治してくれるお地蔵さまとして知られ、治眼疾目救歳地蔵尊と呼ばれ信仰されるようになったんだって。


●十三不動明王

参道途中には、足が短い不動明王さんがおられました。

この不動明王さんは太平洋戦争の際、特攻で亡くなった予備学生の慰霊と世界平和と交通安全のために安置されたものなんだって。

十三期海軍予備学生から名前を取り十三不動明王と呼ばれているそうですよ。


そんなこんなで、参拝終了。

第8番札所・熊谷寺へ続く。

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御朱印情報

●御朱印の種類
・四国八十八ヶ所の御朱印

●御朱印の受付場所
・納経所

●御朱印の受付時間
・7:00~17:00

●御朱印の料金
・500円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2009年10月10日 参拝
・2024年3月 最終更新

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参拝情報とアクセス

●拝観料
・無料

●宿坊
・あり(要予約)
 宿坊の詳細はこちら

●前後札所
・第6番札所・安楽寺へ1km
 徒歩15分
 車で3分

・第8番札所・熊谷寺へ4.2km
 徒歩50分
 車で6分

●最寄りの駅
・JR牛島駅から徒歩1時間20分
・JR牛島駅から車で15分

●最寄りのバス停
・徳島バス
 鍛冶屋原線に乗車
 東原 バス停で下車 徒歩10分

●最寄りのIC
・徳島自動車道
 土成ICから車で15分

・高松自動車道
 板野ICから車で35分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(30台)

十楽寺の地図

 

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