万寿寺別院の御朱印情報|猿に占拠されたお寺さん(大分県大分市)

所在地大分県大分市神崎3098
宗 派臨済宗妙心寺派
由 緒 1936年、高崎山山麓の土地を所有していた北九州市の実業家が万寿寺の別院を創建。そして、その実業家が別院を万寿寺に寄進したのがこのお寺の始まりといいます。1952年、万寿寺別院の大西真応和尚が、大分市長・上田保に協力して別院の境内でニホンザルの餌付けを開始。その後、万寿寺別院は高崎山自然動物園として開園し、現在に至るそうです。
HP高崎山自然動物園
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万寿寺別院とは?


たまには寺社巡り以外の旅もいいじゃないか。

というテーマのもと、この旅は温泉に入ったり遊園地に行ったりして大分旅を満喫しております。

次はどこを観光しようか・・・

と調べていたら、野生のニホンザルを観察できる動物園があるという情報をゲット!

●高崎山自然動物園

そんなこんなで、高崎山自然動物園にやってきたのですがーっ!

まさかまさかの!


動物園内にお寺がーっ!

結局、お寺巡りだよ〜。

そんなこんなで、参拝開始。


それにしても、鐘楼がある動物園ってなかなかの珍光景じゃありませんか。

というか、何で動物園にお寺が!?

●万寿寺別院とは?

1936年、高崎山山麓の土地を所有していた北九州の実業家が別院を建設。

そして、その実業家が別院を万寿寺に寄進したのがこのお寺の始まりといいます。


当時から高崎山にはたくさんの野生ザルが生息していたそうですが、農村被害を及ぼすサルに農民は悩まされていたんだって。

そこで大分市長の上田保さんが被害防止のため、1ヶ所にサルを集めて観光資源にしようと試みたそうです。

そんなこんなで、市長はポケットマネーで餌付け用のリンゴを購入。
そしてホラ貝を鳴らしてサルを集めようと試みますがなかなかうまくいかず。。

そこで万寿寺別院大西和尚のアイデアで餌をリンゴからさつま芋に変更したところ、徐々にサルが集まるようになったんだって。

そんなこんなで、大西和尚が市長に協力するかたちで、万寿寺別院の境内でニホンザルの餌付けを開始。

そして見事ニホンザルの餌付けに成功!


そんなこんなで1953年、観光資源として開園したのが高崎山自然動物園の始まりなんだって。

ちなみに市長の上田保さんは、奇抜で独創的なアイデアで大分市を復興させたことからアイデア市長という名で親しまれているそうです。

なるほど、そういうことだったのか〜。

動物園の中にお寺があるんじゃなく、お寺の境内に動物園があるということなのか!

今までそれなりにお寺を巡ってきたつもりですが、お寺の由緒にサルの餌付けという文字が登場したのは初めてだよ!

面白いお寺に来てもうたな。

これも仏様のお導きかも知れませんね~。
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本堂建設用地


そうこうしていると、サル寄せ場サルの餌付けタイムが始まりました!

続々と現れるお猿さんたち。

股の下を歩いてくれたりして、人間たちを喜ばせてくれました。


動物園が開園した当初は、ひと群れ(A群)しかいなかったそうです。

しかしその後、A群が分裂してB群が誕生。

さらに再度、A群が分裂してC群が誕生したんだって。

C群が誕生した後は、A・B・C群の3群れがサル寄せ場に出現していたそうですが、A群は2002年6月1日を最後に姿を現さなくなったのだという。。

そんなこんなで現在は、B群C群だけがサル寄せ場に出現しているんだそうな。


どうやらA群は争いに負けて追い出されちゃったみたいですね。。

A群は今もどこかにいるのかな?
はたまた完全消滅しちゃったのかな?

私が思ってる以上にサル界は厳しい世界のようだ。


ちなみにいつから高崎山にお猿さんが生息していたのかはわかりませんが、1698年の豊府聞書に猿についての記述があることから、少なくとも江戸時代にはこの地に猿が生息していたことがわかってるんだって。


スゴいなぁーっと思ったのは飼育員さん!

飼育員さんは、すぐにお猿さんを見分け、そのお猿さんの名前性格を面白おかしく解説してくれるんですよ。

ウキキー

面白いなー

楽しいなー

って、私が見てるのは猿じゃない





ここーっ!

本堂建設用地の看板!


もう、これが気になってしょうがないのですよ!


どうやら、1954年に本堂を建立する計画があったみたい。

そんなこんなで、万寿寺がに対してサル寄せ場の移転を申し入れたんだって。

しかし協議の結果、サル寄せ場の移転は受け入れられず。。

その代わりに、損害補償として動物園側が年間総売上の20%を寄進することで合意したそうですよ。


いつか本堂が建つ日はくるのでしょうか?

本堂、本堂、猿、本堂・・・

権藤、権藤、雨、権藤みたいに言ってみる。
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禅堂・観音堂・侍者寮・副司寮など

●禅堂

●禅堂
・1938年建立
・銅板葺 入母屋造

本堂はありませんが、境内には立派な禅堂がありました。

ここだけ見ると100%お寺です。


園内、いや境内に萬壽寺専門道場と書かれた看板がありましたので、この禅堂(専門道場)が万寿寺別院のメインとなるお堂のようですね。


●観音堂(円通閣)

●観音堂(円通閣)
・1930年建立
・銅板葺 宝形造

こちらは観音堂のようです。



観音堂はお猿さんの遊び場になっていました。


●侍者寮

こちらは侍者寮です。

侍者寮と書いてじしゃりょうと読みます。

当然、ここもお猿さんの遊び場になっていました。

ちなみに侍者とは、禅堂にいる聖僧さんのお世話をする係のことです。


●副司寮

●副司寮
・1968年建立
・寄棟造
・鉄筋コンクリート造

こちらは副司寮です。

副司寮と書いてふくしりょうと読みます。

副司とは、禅宗寺院の六知事の1つで、住職を補佐したり会計を担当する役職のことです。

当然、こちらもお猿さんの遊び場になっていました。

お猿さんに占拠されたお寺・・・猿の惑星かな。

多分ですけど、もはやお寺として機能してないっぽいです!


●隠寮

●隠寮
・1938年建立?
・銅板葺 入母屋造

こちらは隠寮です。

隠寮と書いていんりょうと読みます。

境内の説明板に、昭和13年に禅堂をはじめ諸堂を建立と書いてありましたので、もしかしたら1938年に建立された建物かもしれませんね。

ちなみに隠寮とは、管長や師家や長老などのお偉いさんがお住まいになる建物のことです。

侍者寮、副司寮、隠寮・・・このお寺は寮だらけだなぁ。


●十三仏

その他、境内には十三仏の石仏もありました。

なんだろう・・・この違和感。


なんだか飼育小屋に入れられてるみたいだ~。

猿と仏さまの立場が逆転したような光景・・・やはりここは猿の惑星。


どう見ても動物園のようなお寺でしたが、1つ1つのお堂にスポットを当ててみると、やはりここはお寺なんだなぁと実感。

いやはや、面白いお寺さんでした!
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高崎山 登山


その後、高崎山を登山してきました。


かつて高崎山には豊後国の守護・大友氏が築城した高崎山城(高崎城)があったんだって。

南北朝時代、高崎山城は九州における北朝方の拠点として幾度となく南朝方と攻防を繰り返していたみたいです。

戦国時代には大友家の家臣・朽網氏の反乱軍が立て籠るも、大友軍が撃破。

さらに1586年には島津軍が豊後国に侵攻。
戸次川の戦いで敗れた大友義統(宗麟の子)が府内(大分)から退却する途中に入城したお城としても知られてるんだって。

そんなこんなで、登山道には高崎山城遺構がたくさん点在していました。



登山道はとにかく緩やか。

登山というよりハイキングに近かったです。

大した下調べもなく来てしまったもんだから、ポールとバッグパックがかなりのオーバースペック(笑)

正直、ここまで重装備する必要はないです(個人的感想)

でも猿に襲われるかもしれないので、ポールがあった方が心強いかも!



そんなこんなで、山頂に到着!


高崎山の標高は628m。

その名の通り、別府湾のにあるいおです。


景色サイコー!


由布岳や鶴見岳も綺麗に望めました!

サイコー!


ラーメン美味っ!

コーヒーでホッ!

いやはや、本日も楽しい1日でした。
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御朱印情報

●御朱印の種類
・なし

※万寿寺別院の御朱印はありませんが、本寺の万寿寺には御朱印があるみたいです。

●御朱印の受付場所
・なし

●御朱印の受付時間
・なし

●御朱印の料金
・なし

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2021年12月5日 参拝
・2022年12月 更新

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参拝情報とアクセス

●入園時間
・9:00〜17:00
※最終入園時間は16:30まで

●入園料
・大人 520円
・高校生 520円
・小中学生 260円
・小学生未満 無料

●最寄りの駅
・JR東別府駅から徒歩35分
・JR東別府駅から車で5分
・JR東別府駅からバスで15分

●最寄りのバス停
・大分交通バス
 高崎山自然動物園前

●最寄りのIC
・東九州自動車道
 別府ICから車で25分

・東九州自動車道
 大分ICから車で25分

●第1・2駐車場
・利用時間 8:30〜17:30
・普通・軽自動車 420円
・バス 1050円
・二輪車 無料

●第3駐車場
・利用時間 8:30〜17:00
・普通・軽自動車 420円

※ゴールデンウィーク・お盆休みは変更する場合があり。

万寿寺別院の地図

 

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