今伊勢宮 内宮外宮(元伊勢)の御朱印~名方浜宮の伝承地〜(広島県福山市神村町)

住 所広島県福山市神村町甲6002
祭 神内宮の主祭神・・・天照皇大神
外宮の主祭神・・・豊受皇大神
由 緒元伊勢・名方浜宮の伝承地の1つです。1426年、平朝臣太夫末治が伊勢に参拝した際、霊夢があり『鳥居に5寸ほどの青石があるから持ち帰って祀るように』とお告げがあったという。ということで、青石を泉州境水庄に持ち帰ったのですが、今度は『青石を持って西へ向かうように』とお告げがあったそうです。しかし、摂津 → 播磨 → 備前 → 備中へ下るも何も起こらなかったという。しかし現在地の鏡山に到着した際、1歩も前に進むことができなくなったので『こここそ神慮にかなう地』とし青石を安置して祀ったといいます。境内には三杉・四杉と称する七本の杉があり、これは豊臣秀吉が九州下向の際、この地で餅菓子を食した時に使った杉楊枝七本が芽を出したものといわれてます。江戸時代、福山藩主・水野氏が篤く崇敬したそうです。
HP神村八幡神社
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元伊勢とは

●ザックリと簡単に元伊勢とは

ザックリと簡単に元伊勢とは、天照皇大神が現在の伊勢神宮に鎮座するまでの間、 一時的に鎮座していた場所のことをいいます。

古来、天照皇大神は皇室内に祀られてましたが、 第10代・崇神天皇の時に、皇居の外に祀られることになりました。 そんなこんなで、崇神天皇が皇女・豊鋤入姫命に御神霊を託し、 天照皇大神を祀るのに適した地を探す旅に出ました。

その後、第11代・垂仁天皇の第4皇女・倭姫命がその役目を引き継いで旅に出ます。

候補地探しは長旅になったようで、天照皇大神が気に入ってくれる地がなかなか決まらず、 伊勢に鎮座するまでの約90年間、その候補地探しの旅が行われました。

ちなみに元伊勢の伝承地は近畿地方を中心に20ヶ所以上あります。


●元伊勢・名方浜宮の伝承地の1つ

そんなこんなで、広島で唯一元伊勢伝承地であります今伊勢宮に到着。

豊鋤入姫命が天照皇大神を祀るのに適した地を探す旅に出た後、丹波の国吉佐宮 → 大和国の伊豆加志本宮 → 紀伊国の奈久佐濱宮を経て、この名方浜宮に到着したといわれてます。そしてこの地に4年間鎮座したといいます。

ちなみに名方浜宮の伝承地は8ヶ所あります。

●今伊勢宮(広島県福山市神村町)
●伊勢神社(岡山県岡山市北区番町)
●内宮(岡山県岡山市南区浜野1丁目)
●穴門山神社(岡山県倉敷市真備町妹)
●穴門山神社(岡山県高梁市川上町高山市)
●神明神社(岡山県総社市福井字神明)
●伊勢部柿本神社(和歌山県海南市日方)
●国主神社(和歌山県有田郡有田川町長田)


●鳥居①

●鳥居①
・1680年建立
・明神鳥居
・額束には今伊勢宮

それにしても・・・
伊勢なのに伊勢ってややこしっ!

今の伊勢は三重県の伊勢神宮なので、この神社は今伊勢ではなく元今伊勢ですよ!

いや、今元伊勢か!?

これを新加勢大周に置き換えると、元新加勢大周は今元新加勢大周となる・・・いや、それは元新加勢大周のままでいい!

・・・なんかワケわからん話しになってしまってすみません。


●分断された境内

境内は国道2号線とJR山陽本線で分断されています。
このパターンはお隣りの尾道市によくある風景です。

そんなこんなで、横断歩道を渡りーの、踏切越えーの、線路を渡りーの。


●鳥居②

神明鳥居かと思ったら
なんと伊勢鳥居!

広島で伊勢鳥居に出会ったのは初めてのような!

元伊勢の伝承地ということもあってか、本場伊勢を意識した境内になっております。

伊勢鳥居ねぇ~、いやはや感動。


●狛犬

●狛犬
・1857年建立
・広島玉乗り型

ちなみに本場・伊勢神宮には狛犬はいません。
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今伊勢宮 外宮

●外宮の拝殿

●外宮の拝殿
・1919年再建
・石州瓦葺 入母屋造

祭神は、本場の伊勢神宮・外宮と同じ豊受皇大神

この今伊勢宮は同一境内に外宮と内宮があります。
そんなこんなで、本場・伊勢神宮と同じく外宮 → 内宮の順で参拝してきました。

ちなみに外宮は西向きに建っています。



拝殿内の様子。
拝殿内には神馬ちゃんがおられました。


●外宮の本殿

神明造かと思ったら流造かぁ・・・


いや待て・・・
棟持柱があるから
神明造じゃん!
な、なんじゃこりゃーーーっ!!!!!

なんと屋根は流造、ボディーは神明造という超珍しい造りになってました!

神明造と流造が合体した社は初めて拝見しました。

いやはや感動。


●注連柱と外宮前の石灯籠

●注連柱
・1919年建立
・日清北清日露戦役徒軍凱旋を記念して建立

●外宮前の石灯籠
・1779年建立

14面体の火袋が珍しかったです。
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今伊勢宮 内宮

●内宮の石階段

そんなこんなで
はいドーーーン!

内宮へ続く道は、天にも届きそうな長~い石階段。

上る前から気持ちが骨折気味。


この先はきっと天界ですわ。

ゼィゼィ・・・ハァハァ・・・正直しんどい。


●内宮の拝殿
●内宮の拝殿
・1919年再建
・石州瓦葺 千鳥破風付き入母屋造

そんなこんなで、なんとか内宮の拝殿に到着。

祭神は、本場の伊勢神宮・内宮と同じ天照皇大神

外宮同様、オレンジ色の石州瓦が眩しい建物でした。
なんだろうなぁ・・・全く伊勢感がない。

ちなみに内宮は北向きに建っています。




●内宮の本殿

●内宮の本殿
・1919年再建
・銅板葺 三間社神明造

外宮と違いこちらは正統派の神明造でした。

それにしても、石州瓦の入母屋拝殿と銅板葺の神明造との相性の悪さよ・・・。


●内宮・本殿の千木と鰹木

祭神が天照皇大神ということで、千木は内削ぎになっています。

棟には6本の鰹木が置かれていました。
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境内末社

●多賀宮

内宮横には本場・伊勢でお馴染みの多賀宮がありました。


そんなこんなで、再び階段を上ります。

●多賀宮 本殿
・銅板葺 流造

本場・伊勢と同じ、豊受大御神荒魂が祀られてました。

本殿両サイドの木が注連柱になっており、自然を生かした原始的な造りになっております。


そんなことより、本殿の横にはキリシタン灯籠があるという!

なんで!?!?!?

伊勢っぽくないアイテムの突然の登場に面食らう。

お寺ではたまにキリシタン灯籠に出会いますが、神社でキリシタン灯籠に出会ったのは初めてかも知れません。

この神社、いろいろと変化球を投げてきます。


●伊蘇宮と伊雑宮と風宮

●伊蘇宮
・栲幡千千姫命を祀る

ちなみに栲幡千千姫命は、日本書紀・古事記の天孫降臨の時に登場する神様です。

●伊雑宮
・天照皇大神を祀る

社殿前の札には祭神 天照坐皇大御神と書いてありますが、天照坐皇大御神とは神職が神前で天照皇大神の名を唱える時に用いられる呼び方です。

●風宮
・級長津彦命・級長戸辺命を祀る

本場・伊勢の風宮と同じ神様が祀られています。

そんなこんなで、境内は本場・伊勢を凝縮したようなミニ伊勢ワールドが広がっていました。
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その他の境内社など

●護国神社
●護国神社
・国家の為に殉難した英霊を祀る

今日の平和は私達の為に犠牲となり尊い命を捧げられた方々のおかげです。

と感謝の意を唱える。


●天神社
●天神社
・菅原道真を祀る


●竈神社

●竈神社
・三宝荒神を祀る


●御神石

これが由緒に書いてある五寸の青石・・・???

五寸ってなんぼですか?
・・・15.2cmやて。
ということで、こちらは青石じゃないみたいです。
ちなみに、御神石の上には宝篋印塔の露盤部が置かれていました。

御神石にしろ外宮・本殿にしろキリシタン灯籠にしろ、謎の多い神社です。

境内の風景


多賀宮の参道から望む。


内宮の拝殿前から望む。


ちょうど帰る時に貨物列車が通過しました。


あと、神社近くのガソリンスタンドが神社風でした。

御朱印

御朱印は車で10分程のところに鎮座する神村八幡神社の社務所で頂きました。

●神村八幡神社
広島県福山市神村町41−1
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今伊勢宮の地図

 

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