万九千神社(立虫神社)の御朱印~神様の飲み会が行われる場所~(島根県出雲市斐川町)

所在地島根県出雲市斐川町併川258
祭 神万九千神社
櫛御気奴命・大穴牟遅命・少彦名命・八百萬神
立虫神社
五十猛命・大屋津姫命・抓津姫命
由 緒創建年は不詳。733年に編纂された出雲国風土記に記載されていることから、それ以前には存在していた神社と思われます。出雲国風土記や延喜式神名帳に神代社、神代神社と記載されており、鎌倉時代には神立社、安土桃山時代には神達社、近世になると神立大明神、万九千大神などと呼ばれていたそうです。明治維新以降は、立虫神社の境内社・万九千社として祀られました。同一境内に鎮座する立虫神社は、もともと斐伊川の中洲に祀られていましたが、1670年頃、洪水により万九千社の境内に遷座したそうです。
HP万九千神社 | 八雲立つ出雲 神々の宴と旅立ちの社
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万九千神社なのに立虫神社!?


出雲国風土記と延喜式神名帳に神代社神代神社と記載されている万九千神社に到着。

この神社は、神在祭の際、全国から集まった八百万神が最後に立ち寄る場所とされています。

ちなみに、万九千神社と書いて、まんくせ神社と読みます。


境内入口には、万九千神社と立虫神社の社標が・・・!?
これはどうゆーことだ!?


しかも、社殿は立虫神社は南向きで、万九千神社は西向きに建つという変わった配置。

立虫神社の方が鳥居に面して建っているため、立虫神社の方がメイン?と思ってしまう程、万九千神社は変な位置に建ってました。

境内を散策中、やはりこの変な社殿配置が気になってしまう。
ということで調べてみると、この神社は立虫神社が本社万九千神社が摂社なんですって!
これで納得!

もともとこの地は万九千神社の境内地なのに、後から来た立虫神社が本社になるなんて・・・なんか大人の事情でもあるのでしょうかねぇ(笑)

ちなみに、立虫神社は式内社で、万九千神社は無格社です。
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立虫神社

●立虫神社 拝殿

そんなこんなで、まずは立虫神社を参拝。

この立虫神社。
もともとは斐伊川の中洲に祀られていたそうですが、洪水により1670年に万九千社の境内に遷座したんだって。

本日は、建て替え工事のため、境内は大工音が響き渡ってました。
カナヅチのスタッカートなリズムに合わせて参拝するのもなかなかオツですな。


●立虫神社 本殿

●祭神
・五十猛命・・・イソタケル・イタケル
・大屋津姫命・・・オオヤツヒメ
・抓津姫命・・・ツマツヒメ

イソタケルはスサノオの子で、日本書紀に登場する神様です。
古事記に登場する大屋毘古神(オホヤビコ)と同一神とされています。
また射楯神(イタテノカミ)と呼ばれることもあります。

ちなみにオオヤツヒメとツマツヒメは、イソタケルの妹です。
ということで、この神社にはイソタケル3兄妹が祀られています。

工事中のため断言できませんが、本殿は妻入り・高床・3本の鰹木ということで、おそらく大社造かと思われます。
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万九千神社

●万九千神社 拝殿

続いて、万九千神社を参拝。

●祭神
・櫛御気奴命・・・クシミケヌ
・大穴牟遅命・・・オオアナムヂ・オオナムチ
・少彦名命・・・スクナビコナ
・八百萬神・・・ヤオヨロズ

クシミケヌはスサノオの別名です。
出雲国一宮の熊野大社では、伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命という名で祀られています。 これ、3つの名前かと思ったら、1つの名前なんです!
長っ!(笑)

ちなみに
●伊邪那伎日真名子
父・イザナギが可愛がった子という意味

●加夫呂伎熊野大神
熊野の神聖な神様という意味

●櫛御気野命
スサノオという意味

ということで、イザナミが可愛がった子は熊野の神聖な神様・・・その神の名はスサノオ!
という意味になります。
紹介文付きの祭神って面白いですね!

あっ、話しが脱線しました。スミマセン!
万九千神社の話しに戻します。


そんなこんなで、足場の隙間から参拝!
何かが落ちてきそうで、とてもスリリングな参拝となりました。
ヘルメットがいるかも!
脱帽なんかしてらんない(笑)


●万九千神社 御神体

拝殿の後ろには、玉垣で囲まれた磐境がありました。
どうやら万九千神社には本殿はなく、この磐境を御神体として祀ってる模様。


ちなみに御神体の高さは約3m
古代感があっていいですねぇ!
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境内社

●稲荷社・天照大神・和田津見社

●写真左
・左 → 稲荷社(石標だけ)
・右 → 天照大神

●写真右
・和田津見社


●金刀比羅社・才ノ上社

●写真左
・金刀比羅社

●写真右
・才ノ上社


●平和紀念・大地主ノ命

左 → 平和紀念
中 → 大地主ノ命①
右 → 大地主ノ命②


その他、大社・秋葉社・旅伏社・馬繋荒神があるそうですが、大工さんのお仕事の邪魔になったらいけないので、近寄りませんでした。
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神在祭と神等去出神事

●神等去出神事

神在月の時、稲佐の浜に迎え入れられた神々は、出雲大社・佐太神社など様々な神社に滞在し、五穀豊穣や縁結びなどの神議をするといわれてます。

そして最後に万九千神社に立ち寄り、神議を締めくくり神宴を催した後、神在月26日から翌未明にかけて諸国へと旅立つんだって。

要するにこの神社は、神在祭で全国から集まった神々の打ち上げ会場です(笑)


ということで拝殿前の巨大絵馬には、全国から集まった八百万の神々の宴会が描かれてました。

・・・女性に囲まれて楽しそう(笑)


ちなみに神等去出神事が行われる日は、万九千神社の境内をのぞくことは禁止されてるそうです。
町内の人は外出したり、騒いだりすることも控えられてるんだって。
そのため、町中が静まり返ることからお忌みと呼ばれてるそうです。

境内はのぞき禁止かぁ・・・秘密裏に行われる飲み会・・・マジで楽しそうなんですけど!

御朱印情報

●御朱印情報

御朱印は、セルフサービスです。
参集殿に置いてある小さな社の中に書置きが用意されてました。
(2018年8月1日現在)


初穂料は300円より。
お気持ちでお納めくださいとのことです。
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万九千神社の関連スポット

万九千神社(立虫神社)の地図

 

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