出雲大社の御朱印~八百万の神々が集まる神社~(島根県出雲市大社町)

所在地島根県出雲市大社町杵築東195
祭 神大国主大神
社 格出雲国一宮・式内社(名神大)・官幣大社・勅祭社・別表神社
由 緒日本神話の国譲りの際、大国主命が国を譲る代わりに天津神に大きな宮殿を建ててもらいました。それが、現在の出雲大社です。古事記・日本書紀に、日本一大きな木造建築と記載されています。また平安時代の書物によると、高さは東大寺・大仏殿を超える日本最大の建物だったと記載されているそうです。鎌倉時代、規模を小さくして再建。現在の本殿は1744年に再建。代々宮司を務める出雲国造家は、皇室と並ぶ古い家柄。日本のみならず、世界でも有数の古い家柄なんだそうです。出雲国造家の先祖は、皇室の先祖と同じ天津神と伝えられています
HP出雲大社
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ザックリと簡単に出雲大社とは?

●出雲大社とは?

~画像は出雲大社・公式サイト 境内のご案内より引用~

古事記には出雲石 石同 之曽宮
日本書紀には天日隅宮
出雲国風土記には天日栖宮
延喜式神名帳には杵築大社と記載されている古社です。

正式な社名はいづもたいしゃではなくいづもおおやしろなんだって!
でも一般的にはいづもたいしゃの名で知られてます。


●全国から神様が大集結する神社
一般的に旧暦10月は神無月ですが、全国の神様が出雲へ集まる出雲地方では神在月と呼ばれています。
全国から八百万の神々が集結する神在月の際は、出雲の様々な神社で神在祭が行われます。

出雲大社の神在祭は、旧暦10月10日~17日26日。
八百万の神々がここに集まり、縁結びの話し合いをするんだって。
そのため、古くから縁結びに御利益があるとされ、近年は女性達に大人気のスポットとなってます。

ちなみに縁結びといっても、恋愛関係の縁結びだけではなく、人間関係のことやお金のことや仕事のことや、人生のあらゆる縁結びを話し合ってるんだって。


●縁結びの神・福の神
主祭神は、国造り・国譲りの神話でお馴染みの大国主大神
ダイコクさんの名で有名な方です。

面倒臭いことを言うと
大国主 → 神道の神
大黒天 → ヒンドゥー教の神

密教の伝来と共に大国と大黒はダイコクつながりということで習合しちゃいました。

ということで、厳密にいえば大国主 = 大黒天ではないですが、そこは突っ込まずに楽しみましょう(笑)
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4つの鳥居と祓社

●宇迦橋の鳥居

そんなこんなで、参拝開始。
まずは門前町の神門通り入口に立つ大鳥居から。

●宇迦橋の鳥居
・明神鳥居
・鉄筋コンクリート製
・高さ 約23m

なんと扁額は畳6畳分もの大きさがあるという!


●勢溜の鳥居

●勢溜の鳥居
・1968年建立
・藁座付き明神鳥居
・木製(杉)
・高さ 約8.8m

続いて、勢溜の鳥居。
実質、ここからが出雲大社の境内です。
やっぱ木製鳥居は古代感があって素敵ですね!

※勢溜の鳥居は、2018年10月に鋼管製の明神鳥居に建て替えられたそうです。


●参道

そんなこんなで、勢溜の鳥居をくぐると松並木が素敵な参道に突入。

なんと参道は、下り参道になってるという!
実はこれには理由があるのです。
その昔、勢溜の鳥居のすぐ近くまで海が広がっていたんだそうな。
ということで、勢溜の鳥居は砂の山に立ってたんだって。
そんなこんなで、勢溜の鳥居が高い位置に立ってるのは、当時の砂の山の名残なんですって!


ちなみにお正月はこんな感じで、参道には人がギッシリと埋まります。


●祓社

参道脇には祓社
ちょっと目立たないところにあるため、素通りしちゃいそうです。

早く社殿前に行きたいところですが、まずは祓社で穢れを祓ってから参拝するのが正式な参拝順です。


●松並木の鳥居

●松並木の鳥居
・1978年建立
・明神鳥居
・鉄製
・高さ 約9m

続いて、松並木にドンと立つ明神鳥居が登場。

写真を見てお気づきでしょうが、参道は左中右の3つに分かれてるという。
その昔は、参道中央は神様の通り道ということで、神職・皇族以外は通行できませんでした。

その昔は・・・ということは、今は通れるのか!?!?

と思ったら、現在は松並木の根っこを保護するために通行禁止なんだって!
なるほど~!

そんなこんなで、左側の参道を歩いて境内奥へ進みます。


●銅の鳥居

●銅の鳥居
・1666年建立
・明神鳥居
・青銅製
・長州藩2代藩主・毛利綱広が寄進
・国指定重要文化財

すると今度は銅製の鳥居が登場。
見るからに古オーラが全開・・・素人目で見ても、これまでの鳥居と格が違うのがわかります!
それもそのはず、青銅製としては日本最古の鳥居なのだ!
しかも国重文なのだ!

寄進者の毛利綱広は、毛利輝元の孫にあたるお方です。
ちなみに、現在の青銅製・鳥居が立つ前は、毛利輝元が寄進した木製鳥居(1580年建立)が立っていたそうです。
爺ちゃんと孫のリレーですな~。
まるでここは毛利家の領地のようだ!



そんなことより、鳥居にはとんでもない銘文が刻まれてるという!

素戔嗚尊者雲陽大社神也

素戔嗚尊者 → スサノオ
雲陽大社 → 出雲大社
神也 → 神です

つまり出雲大社の祭神はスサノオです。
という意味になります!

・・・祭神がスサノオ!?!?

どーゆーこと???

調べてみると、祭神は平安時代前期まで大国主大神
その後、鰐淵寺との神仏習合の影響を受けて17世紀までは素戔嗚尊が祭神だったという!
そして、再び大国主大神が祭神になったんだって!

さすがに大国主さんもえぇぇーっってなったでしょうね。
スサオノさんもオレがーっ!?ってなったと思う。
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拝殿と4拍手の理由

●拝殿

●拝殿
・1959年再建
・銅板葺 妻入り切妻造
・出雲国一宮
・式内社(名神大)
・出雲国神仏霊場 第1番

そんなこんなで、やっとこさ拝殿前に到着。

拝殿は、大社造みたいに右寄りに切妻向拝を付けた独特な形式になってます。
いやはや、大社造風の拝殿ってちょっと珍しいですね。

ちなみにこの拝殿は、戦後最大の木造神社建築といわれています。


参拝法は、出雲系神社名物2礼4拍手1礼

これをやると、出雲にキターという実感がわきます。
毎度、癖で2礼2拍手1礼をしそうになりますが(汗)


●なぜ4拍手???
昔は参拝法というのは決まっておらず、各神社によって参拝の仕方はバラバラだったそうです。

しかし、明治時代に神社祭式行事作法というのが定められ、参拝法が2礼2拍手1礼に統一されたんだって。

しかし、出雲大社は昔のままの参拝法を続けてもいいですよ~となり、2礼4拍手1礼という形が残されたんだって。
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出雲大社の注連縄は逆!

●出雲大社の注連縄

出雲大社の注連縄は一般的な神社とはなんです。

どういうことかというと、通常は注連縄の綯(な)い始め、つまり太いほうが右にあるのですが、出雲大社の注連縄は太いほうが左にあるのです。


写真左 → 宮地嶽神社(福岡県)
写真右 → 石鎚神社(愛媛県)

ちなみにこちらが、一般的な注連縄です。
太いほうが右にあります。

ちなみになぜ逆なのかは・・・不明です!
いろんな方が仮説を立ててるので、読んでみると結構楽しいです。
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お正月期間は八足門が開門!

●八足門

●八足門
・1744年再建
・桧皮葺 切妻造
・三間一戸 八脚門
・国指定重要文化財

神紋は二重亀甲に剣花菱
八足門と書いてやつあしもんと読みます。


とにかく彫り物が素敵な門です。
これらの彫刻は、江戸時代に活躍した伝説の名工・左甚五郎作といわれています。

ちなみに、左甚五郎が実在したかどうかは・・・不明です!
それは、左甚五郎作と伝わる作品が、安土桃山時代~江戸時代後期まで、約300年間の幅があるからです。

いや、左甚五郎は確かに実在したと思います!
おそらく、時代が進むにつれ名人級に優れた大工さんのことを、当時の人は左甚五郎と呼んだ、もしくは名乗ったのでしょう!
だから、各時代に左甚五郎が存在したんだと思います。(あくまで全て推測)


●お正月期間は八足門が開門!

普段は八足門をくぐることができませんが、お正月の三が日と特別な日は門をくぐって楼門前で参拝することができます。

ちなみに八足門より内側は撮影禁止です!
門の前で、険しい顔の警備員さんが監視してます(笑)

ということで、門の外から撮影。
モザイクをかけているので伝えられませんが、実は警備員さんにめっちゃニラまれています(笑)


●東回廊と観察楼

●東回廊と観察楼
・1744年再建
・国指定重要文化財

巨大な本殿!古代の本殿は96m!?

●本殿

●本殿
・1744年再建
・桧皮葺 大社造
・高さ 約24m
・大国主大神を祀る
・国宝

そんなこんなで、はいドーーーン!
巨大!

屋根の面積は約180坪!
総重量は驚きの40トン!
なんと64万枚もの檜皮が使われてるという!


男神が祀られているということで千木は外削ぎ。
基本的に、大社造は鰹木が3本と決まっているので、この本殿ももちろん3本。

ちなみに千木の長さは約7.8m。
鰹木の長さは約5.5m。


高さ24mという巨大な本殿でありますが、古代の本殿は現在の4倍
なんと約96mもあったという!
本殿背後の御神体山・八雲山が約100mですから、ほぼ山と同じ高さの建造物だったという!


ちなみにこちらが、古代・本殿の模型です。

~画像は、島根ふるさとフェアにて許可を得て撮影~
(2014年1月19日撮影)


写真左 → 古代・本殿の模型
写真右 → 現・本殿の模型


本当にこんな高層神殿があったのか!?!?
当時の技術では不可能じゃないの!?!?

などなど、研究者から否定的な意見が飛び交いましたが、2000年に3本1組の巨大な柱が発掘され、高層神殿の存在を証明するものとして注目されました。

そんなこんなで、八足門前には柱が発見された場所に赤丸があります。

ちなみにこの柱を分析した結果、96mの古代神殿ではなく、1248年建立の神殿(48m)の可能性が高いという結果が出たそうです。

この件に関しては、現在も調査中とのことなので、今後の発見に期待ですね!



ちなみに本殿の背後には、因幡の白兎にちなんで、ウサギちゃんの石像が点在してました。


●工事中の本殿


ちなみにこちらは、平成の大遷宮の際の本殿です。
本殿は巨大な素屋根で覆われてます。

もしかして、1248年建立の神殿はこれくらの高さがあったのかなぁ?

(2009年7月20日撮影)

摂末社​(本殿瑞垣内)


本殿を囲む塀の内側には、4つの摂社が鎮座しているそうです。

●大神大后神社(御向社)
・須勢理毘賣命を祀る
・式内名神大社
須勢理毘賣(スセリビメ)はスサノオの娘で、大国主の嫡妻です。

●伊能知比賣神社(天前社)
・蚶貝比賣命・蛤貝比賣命を祀る
・式内社
蚶貝比賣と蛤貝比賣は、大国主が亡くなったときに蘇生を行った方です。

●神魂御子神社(筑紫社)
・多紀理毘賣命を祀る
・式内社
多紀理毘賣(タキリビメ)は、宗像三女神の一柱で大国主の妻です。

※大国主さんはモテモテで女好きのため、めちゃくちゃたくさんの女性と結婚してます。
ちなみに子孫の数は180柱
ぜ・・・絶倫!

●門神社
・宇治神(東)・久多美神(西)を祀る
本殿を守護する神様です。

摂末社(本殿瑞垣外)

●素鵞社

●素鵞社
・1745年建立
・桧皮葺 大社造
・須佐之男命を祀る
・式内社
・国指定重要文化財

出雲大社・本殿の真後ろに鎮座する境内社です。
近年、パワースポットとして大人気の社で、行列をつくったりなんかします。

なぜ人気なのかって?
答えはです。
砂を求めて行列ができるのです。

その砂を頂くためには手順があります。

●お砂を頂くための手順
①出雲大社の拝殿・本殿で参拝
②素鵞社で参拝
③稲佐の浜で砂を採ってくる
④再び出雲大社へ戻り、素鵞社で参拝
⑤素鵞社に用意されている砂を頂く
⑥稲佐の浜で採ってきた砂を奉納する

持ち帰った砂は家の周りに撒いたり、お守り袋に入れて持ち歩くといいんだって。

●御利益
・家に撒くと土地の守護・厄除け・災難除け
・田畑に撒くと五穀豊穣
・お守り袋に入れると招福

とかなんとか、さも知ってる風に書いてますが、実はまだやったことないんですよ(笑) だから今度砂運びしてみます!


●東十九社・西十九社

●東十九社・西十九社
・東十九社・・・1748年再建
・西十九社・・・1744年再建
・桧皮葺 流造
・八百萬神を祀る
・国指定重要文化財

神在祭の際、出雲大社に集まった神々の宿舎となる社です。
神在祭の期間は扉が開かれてるんだって!


●釜社

●釜社
・1667年建立
・桧皮葺 妻入り切妻造
・宇迦之魂神を祀る
・国指定重要文化財


●氏社

●氏社
・1667年頃建立
・桧皮葺 妻入り切妻造
・出雲国造家祖神・天穂日命と出雲氏初代の宮向宿彌を祀る
・国指定重要文化財


●宝庫

●宝庫
・1667年建立
・桧皮葺 平入り切妻造
・国指定重要文化財

校倉造風の面白い建物です。


●文庫

●文庫
・1667年建立
・とち葺 寄棟造

見た目は2層の建物に見えますが、小さい屋根は越屋根という部分で、実際は1層の建物です。

ちなみに文庫と書いてふみぐらと読むそうです!


●彰古館

●彰古館
・1914年建立
・銅板葺 入母屋造
・国の登録有形文化財

1階・・・大黒・恵比寿像を展示
2階・・・出雲大社に関する資料を展示

●開館時間
・8:30~16:30(入館は16:00まで)

●開館日
・土曜・日曜・祝日
・大祭礼の期間(5月14日~5月16日)
・神在祭の期間(旧暦10月11日~10月17日)
・お正月の期間(1月1日~1月5日)
・大型連休の期間(ゴールデンウィークなど)

●拝観料
・200円

巨大神楽殿と巨大注連縄!

●神楽殿


●神楽殿
・1981年建立
・銅板葺 妻入り切妻造

祭典・祈願・結婚式などが行われる巨大な建物です。
大広間の広さは、なんと270畳分!
規格外のデカさを誇る建物です!


●注連縄
・長さ 13.6m
・周囲 9m
・重さ 5t

建物も巨大ですが、注連縄も巨大!
日本最大級の注連縄です!



(2009年7月20日撮影)

昔は、注連縄に向かって小銭を投げて、注連縄に小銭が突き刺さればと縁起がいいよ~、みたいなことが言われてましたが


現在は注連縄に網が設置されていて、小銭が投げれないようになっています。
(2016年7月16日撮影)


ちなみにお正月はこんな感じです。
お賽銭待ちの行列で、神楽殿内が人で埋まります。
(2017年1月1日撮影)


●国旗掲揚台

ちなみに神楽殿の近くにある国旗掲揚台も巨大です!
高さは、なんと47m!
日本一大きな国旗が掲げられてます!

ちなみに、国旗の大きさは畳75畳分!
重さは約50kgもあるという!

とにかく、巨大にこだわる神社です!

ムスビの御神像と御慈愛の御神像

●ムスビの御神像

●ムスビの御神像
・1986年寄進

大国主さんの前に幸魂・奇魂といった魂が現れ、その魂を頂く場面が表現されてます。


お約束のショットです。
そんなことより、右に写ってる人の方が気になる(笑)


写真で一言・・・

おぉぉー、わしの金玉がーっ!

・・・失礼いたしました。。


●御慈愛の御神像

因幡の白兎の一場面が表現されてます。

神在月(神在祭)とは?

神門通り

●神門通り

そんなこんなで参拝後、神門通りをプラプラしてきました。

神門通りとは、勢溜から宇迦橋まで約700m続く出雲大社の門前町です。


出雲そばなどのお食事処や、カフェや縁結びグッズなど、ついつい立ち寄ってしまいたくなるようなお店が建ち並んでます。


円じゃなくてというところがステキです!
さすが縁結びの町!



そんなこんなで、出雲そばを食べて帰りました。

●出雲そばとは?
江戸時代に松江藩初代藩主・松平直政が、信州松本からそば職人を招いて打たせたのが始まりといわれています。
蕎麦粉を作る際、ソバの実を皮ごと石臼で挽くため、ソバの色は濃く、香りが強いのが特徴なんだって。

当然、美味かったです。

御朱印情報

●御朱印情報
御朱印は種類。
①通常の御朱印
②出雲国神仏霊場の御朱印
③神楽殿の御朱印

●授与場所
通常の御朱印出雲国神仏霊場は、拝殿裏にある御朱印授与所で頂けます。

神楽殿の御朱印は、神楽殿で頂けます。

●授与時間
①3月~10月・・・6:00~20:00
②11月~2月・・・6:30~20:00

早朝から御朱印を頂くことができます。

ちなみに限定御朱印はないようです。
(2020年7月現在)





オリジナル御朱印帳があります。
拝殿裏にある御朱印授与所で頂けます。


●出雲教 北島国造館の御朱印
出雲大社と隣接する出雲教 北島国造館でも御朱印が頂けます。

北島国造館の御朱印は3種類
①出雲教・北島国造館の御朱印
②天神社の御朱印
③神在月限定御朱印(書置き)
北島国造館の御朱印~出雲教の総本院~(島根県出雲市大社町)
所在地島根県出雲市大社町杵築東194祭 神大国主大神由 緒1882年、第76代出雲国造・北島脩孝が出雲大社の崇敬講として設立した出雲北島教会が北島国造館の始まり。1883年に神道出雲教会、1885年に神道...
こちらに御朱印情報を書いてますので、もしよろしかったら北島国造館の参拝記ものぞいてやってください。
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出雲大社の地図

 

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