善楽寺の御朱印|四国霊場 第30番|遍路迷わせの札所・土佐国一宮の別当寺|四国八十八ヶ所 車遍路の旅(高知県高知市)

所在地高知県高知市一宮しなね2丁目23−11
宗 派真言宗豊山派
札 所四国八十八ヶ所 第30番
前後札所 ・前 → 第29番札所・土佐国分寺
・後 → 第31番札所・竹林寺
本 尊阿弥陀如来
真 言おん あみりた ていぜい からうん
由 緒810年、空海(弘法大師)が高鴨大明神(土佐国一宮・土佐神社)の別当寺として神宮寺とともに創建したのが始まり。以来、神仏習合の寺院として信仰を集めたという。しかし、1467〜1469年に兵火で焼失。江戸時代、土佐藩2代藩主・山内忠義の庇護を受けて隆盛を極めますが、明治時代に廃仏毀釈のあおりを受けて寺運は一変。1929年に再興されるまで苦難の日々が続いたという。その後、安楽寺と争い、四国八十八ヶ所・第30番札所が2つ存在してしまうなど混迷の時期を迎えますが、1994年に善楽寺が第30番札所として決着がつき、現在に至るそうです。
HP【公式】四国第30番霊場善楽寺HP

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善楽寺とは?


四国八十八ヶ所の第30番札所であります善楽寺に到着。

第29番札所・土佐国分寺から7km。
徒歩1時間30分。
車で15分のところに位置しています。

●善楽寺とは?

810年、弘法大師が高鴨大明神(土佐国一宮・土佐神社)の別当寺として神宮寺とともに創建したのが始まりといいます。


弘法大師は、この辺りの厳粛で幽遠な霊域を気に入ったみたいです。

そんなこんなで、渓谷が100谷あればここを入定の地に定めようと思い、谷の数を調べたといいます。

しかし、調査の結果、谷の数は99谷!

・・・1つ足りない

ということで、ここにお寺を開創することで1山を補い、谷を増やしたといいます。

そして、山号を百々山と名付けたそうです。

ちなみに、善楽寺の正式名称は百々山 東明院 善楽寺

どどざん とうみょういん ぜんらくじと読みます。


以来、隣接する土佐神社と神仏習合の形態をとり、多くの信仰を集めたそうです。

しかし、1467〜1469年に兵火により焼失。

江戸時代、土佐藩2代藩主・山内忠義の庇護を受け、山門が寄進されるなどして隆盛を極めますが、明治時代に廃仏毀釈のあおりを受けて寺運は一変

1929年に再興されるまで苦難の日々が続いたという。

その後、四国八十八ヶ所・第30番札所の正統性を巡って安楽寺と争いが起こったという!

そのため、1994年まで四国八十八ヶ所の第30番札所が2つ存在していたという!

しかし、1994年に善楽寺が第30番札所として決着がつき、現在に至るそうです。
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遍路迷わせの札所


現在、四国八十八ヶ所の第30番は善楽寺ですが、実はつい最近まで第30番札所が2つもあるという混迷期があったという!

そのため、第30番札所は遍路迷わせの札所と呼ばれていたんだって。

●善楽寺 vs 安楽寺

土佐神社の別当寺には、善楽寺神宮寺という2つのお寺があったという。

もともと四国霊場の第30番札所は神宮寺でしたが、明治時代の神仏分離令により善楽寺と神宮寺は廃寺に・・・。

そのため、御本尊阿弥陀如来像は第29番札所の土佐国分寺へ移されました。

その後、1875年に由緒あるお寺が廃寺のままでは具合が悪いということで、御本尊は安楽寺に移されることに。

そして、安楽寺が四国八十八ヶ所の第30番札所になったという!


1929年、一宮周辺の住民たちの運動により、善楽寺再興されました。

がっ!

このことにより、善楽寺安楽寺の間で争いが勃発!

第30番札所の正統性について、善楽寺と安楽寺の間で論争が起こり、どちらも第30番札所を主張してしまう事態に!

以来、四国八十八ヶ所の第30番札所が2寺存在する時代に突入します。

そのため、第30番札所の納経はどちらのお寺でも受けることができることになりました。

どちらでもと言われても・・・

このことで、お遍路さんを困惑させてしまい、第30番札所は遍路迷わせの札所といわれるようになりました。

実際、当時のお遍路さんは両方のお寺に参拝する方が多かったそうです。

この争いに決着がついたのは1994年。

両寺院の代表が協議した結果、善楽寺が第30番札所に、安楽寺は第30札所の奥の院という形で合意。

もとの本尊は安楽寺に安置されたままというところが落としどころだったのでしょうか?

この結果をもって、65年間におよふ論争に終止符が打たれました。

完。

いやはや、四国霊場のお寺さんは様々なドラマがあって面白いですねぇ。

ちなみに安楽寺は、かつて善楽寺の山号と同じ百々山 安楽寺と称していた時期があったそうです。

そのため、各所にある四国八十八ヶ所のミニ霊場などでは百々山 安楽寺と表記されている場合があります。

そんなこんなで、四国八十八ヶ所のミニ霊場を巡る際は、第30番に注目してみるのも楽しいかもですよ。
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境内図と手水舎と土佐神社

●境内図

そんなこんなで、参拝開始。

善楽寺はもともと土佐神社の別当寺だったということで、土佐神社の隣に位置しています。

土佐神社の参道を歩いていると善楽寺に続く脇道があります。

善楽寺には山門はなく、手水舎と本堂と大師堂と小さなお堂があるのみの超コンパクトな境内でした。
ちなみに、鐘楼もありませんでした。

もしかしたら、四国八十八ヶ所の中で1番コンパクトなお寺さんかも知れません。

現在は小さなお寺さんですが、かつては土佐藩主・山内忠義さんの庇護を受けて隆盛を極めていたといいます。

そんなこんなで、隣接する土佐神社には隆盛を極めていた頃の名残が点在していました。


●土佐神社

●土佐神社 神光門
・1631年建立
・銅板葺 入母屋造
・三間一戸 楼門
・山内忠義 寄進
・国指定重要文化財

現在、土佐神社にある神光門は、善楽寺の山門だったそうですよ。


●土佐神社 鼓楼
・1649年建立
・柿葺 入母屋造 袴腰
・国指定重要文化財

さらに土佐神社の鼓楼は、もともと善楽寺の鐘楼だったんだって。

神光門も鼓楼も国重文というだけあって素敵な建物でした。

現在は見る影もございませんが、この2つの建物を見るだけで、当時の繁栄っぷりがわかりましたよ。


●手水舎

そんなこんなで、手水舎でお清め。

鐘楼はないので鐘撞きはできず、そのまま本堂へ。
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本堂と大師堂

●本堂

●本堂
・1929年建立
・1982年改築
・銅板葺 入母屋造
・鉄筋コンクリート造

●本尊
・阿弥陀如来

●真言
・おん あみりた ていぜい からうん


堂内では阿弥陀如来坐像を拝顔することができました。

創建時に安置されていた阿弥陀さんは、神仏分離後に善楽寺 → 土佐国分寺 → 安楽寺に移っています。

ということで現在、善楽寺に安置されている阿弥陀さんは昭和時代の本堂再建後に造立されたもののようです。


●大師堂

●大師堂
・大正時代建立
・1934年改築
・銅板葺 入母屋造
・本尊 弘法大師

続いて、大師堂で参拝。

南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・
南無大師遍照金剛・・・


なんと本尊の弘法大師像は、廃仏毀釈の際、墨で黒く塗って難から逃れたんだって!

そのため、厄除け大師として信仰されているそうですよ。
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梅見地蔵と子安地蔵堂と水子地蔵堂

●梅見地蔵

●梅見地蔵
・1816年作

境内にはカラフルな装いのお地蔵さんがおられました。

もともと、このお地蔵さんは梅の木の下におられたそうです。

梅を仰ぎ見るように顔がを向いていることから梅見地蔵と名付けられたんだって。


よく見たら、微妙に上を向いているような!

向いてないような・・・いや、向いているような!

そんなことより、この梅見地蔵さんは首から上の病気に御利益があるそうですよ。


ちなみに現在、梅の木の下には不動明王さんがおられました。

不動明王さんは、梅の木を仰ぎ見ることもなく真っすぐ前を向いていました。

ガン無視です。


●子安地蔵堂

●子安地蔵堂
・建立年不明
・銅板葺 宝形造
・本尊 子安地蔵

続いて、梅見地蔵さんの隣にある子安地蔵堂を参拝。

堂内には弘法大師作と伝わる子安地蔵さんが安置されていました。

難産で苦しむ妊婦さんを、弘法大師が祈祷して無事に出産させたという伝説にちなみ、安産子宝祈願の御利益があるといわれています。


●水子地蔵堂

●水子地蔵堂
・建立年不明
・2005年改築
・本尊 水子地蔵

その他、子安地蔵堂の隣には水子地蔵堂がありました。

正面の右側の壁にはお遍路の研究に関しての報告掲示板。

左側の壁にはお地蔵様の形をした可愛いフェルト製の絵馬が掛かっていました。

ちなみに、お地蔵さんの絵馬は納経所に売っています。
奉納せずに持ち帰ってもOKとのことです。

そんなこんなで、納経所へ。

納経所にてお婆ちゃんの会話を盗み聞きしていたひと時。

そのお婆ちゃんの年齢は推定70代。
足取りは重く、そして緩やかにカーブした腰なのですが、なんと歩き遍路をしているという!

ゆっくりと足を進めるお婆ちゃんの背中を見ていると、車遍路をしている自分が小さく思えてしまいました。

いつか、いつの日か私も歩き遍路がしたい・・・と思うも、時間とお金・・・そして根性が足らない私です。

しかし、根性とお金は頑張れば何とかなる(多分)。
でも今の職場で普通に働いてる限り、長期休暇をとるのは難しいなぁ・・・。
四国遍路で1番のネックは時間じゃないの?
・・・とか思いつつ、お婆ちゃんの背中を見つめていたひと時でした。
やはり、歩き遍路ができるのは定年後のお爺ちゃんになってからなのかなぁ?

このお婆ちゃんのように・・・。

何はともあれお婆ちゃん頑張って!

土佐神社

●土佐神社

その後、土佐国一宮の土佐神社を参拝してきました。

さすが一宮というだけあって、立派な神社でしたよ!

詳しくはこちらに書いています。
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そんなこんなで、参拝終了。

第31番札所・竹林寺へ続く。

御朱印情報

●御朱印の種類
・四国八十八ヶ所の御朱印

●御朱印の受付場所
・納経所

●御朱印の受付時間
・7:00~17:00

●御朱印の料金
・300円

●期間限定・特別御朱印
・お正月限定の御朱印

・香る季節の御朱印(塗香付き)
(陽春・錦秋・秋容・寒凪・不動明王)

 料金 500円
 書置きでの対応になっております。

●オリジナル御朱印帳
・なし



・2010年2月20日 参拝
・2021年11月 更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・7:00~17:00

●拝観料
・300円

●宿坊
・なし

●前後札所
・第29番札所・土佐国分寺へ7km
 徒歩1時間30分
 車で15分

・第31番札所・竹林寺へ7km
 徒歩1時間30分
 車で20分

●最寄りの駅
・JR土佐一宮駅から徒歩20分
・JR土佐一宮駅から車で5分

●最寄りのバス停
・とさでん交通
 一宮東門 バス停から徒歩5分

●最寄りのIC
・高知自動車道
 高知ICから車で10分

●駐車場
・無料の専用駐車場あり(20台)

善楽寺の地図

 

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