塩の駅 輪島塩・道の駅 すず塩田村|日本で唯一残る製塩法・揚げ浜式を体験学習|(石川県輪島市・珠洲市)

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塩の駅 輪島塩

●塩の駅 輪島塩

輪島市から珠洲市へ向けて国道249号線を走っていると塩の駅 輪島塩を発見。

道の駅ならぬ塩の駅!

何だか面白そうなので立ち寄ることに。


能登といえば揚げ浜式という製塩方法で作られるが有名です。

揚げ浜式製塩は400年以上の歴史があるらしく、現在、揚げ浜式で塩を作っているのは奥能登のみ!

なんと、これは日本で唯一残る製塩法だという!

そんなこんなで、揚げ浜式製塩は能登の伝統技術として評価され、国の重要無形民俗文化財に指定されているんだって。


塩の駅 輪島塩では塩田を見学することができました。

あたしゃ阿保なので、この浜のような塩田からどうやって塩ができるのか・・・まったくもって想像できません (-“-;) ??

どうやらこの塩の駅 輪島塩では揚げ浜式の一部を無料体験できるそうなので、職人さんにいろいろと教えて頂きました!

ちなみに、能登では製塩に従事する職人のことを浜士と呼ぶそうです。

そんなこんなで、浜士さん、いろいろとご指導をお願いします!


そもそも何でこの地は製塩が盛んなのだぃ???

浜士さんがおっしゃるには、この地で製塩が行われたのは江戸時代。

奥能登は平地や耕地が少ないため、米の生産に不向きな土地だったという。

そのため、加賀藩3代藩主・前田利常さんが、農民救済のために塩田の設置を推奨したんだって。

そして加賀藩は、田畑の少ない農民に対し米を貸しつけ、その代わりに塩を納めさせたそうです。

このことを塩平米制度というそうです。

ちなみに、塩平米制度では玄米一石につき塩九俵の割合で返納させていたそうです。

なんと、江戸時代初期には835もの塩田があったという!

以来、この地では400年以上も製塩が続き、現在も脈々と製塩技術が受け継がれているんだって。

なるほど〜、勉強になります!


古くから伝わる製塩法として有名なのが、揚浜式入浜式

この2つの製塩法の大きな違いは海水の汲み揚げ方なんだそうです。

●揚浜式
・人力で海水を汲み揚げる

●入浜式
・潮の干満の差を利用して海水を引き入れる

目の前に広がる日本海から人力で海水を汲み揚げるとは・・・ご苦労様です。

ちなみに、1回に汲み揚げる量は72リットル。
重さにすると、なんと60kg以上だという!


~写真提供:石川県観光連盟~

その後、汲み揚げた海水を塩田に撒くそうです。

簡単そうに見える作業ですが、キレイなを描きながら霧状にまんべんなく撒かないといけないという。


これが激ムズ!

何度チャレンジしてもキレイな弧を描けないんですよ!

めっちゃストレート!(笑)

浜士さんいわく、この技術を修得するのは10年以上もかかるんだとか!

そりゃ無理だわ。


~写真提供:石川県観光連盟~

って、なんで塩田に海水を撒くのですか???

浜士さんいわく、塩田に撒いた海水を太陽と風の力で蒸発させ、砂に塩を付着させるためだという。

そして、塩が付着した砂を集め、沼井(ぬい)という箱に入れてさらに海水を注ぐそうです。

そうすることによって、海水がゆっくりろ過され塩分濃度の高い水を抽出できるという。



その後、その水をで炊いて水分を蒸発させて煮詰めると塩の結晶と液体に分かれるという。

この液体というのがにがりなんだって。
要するに、にがりとは海水の成分の中で塩になれない成分のことなんだそうです。

その後、塩の結晶を4〜5日放置してにがりを抜くと塩が完成!

いやはや、めちゃくちゃ手間がかかる作業なんですね!
まさに、手塩に掛けるとはこのことですね。

正直、汲んできた海水をそのまま煮詰めればいいじゃんと思ってましたが、そうはいかないみたいですね〜。

伝統を守る仕事って大変だぁ〜。


見学中、浜士さんが『これナメてみて』と言ってきました。

これが何なのかわかんないけど、言われた通りペロペロ・・・

マズーーーーっっ!

この液体の正体は製塩の途中にとれる天然のにがり!

マジで激マズです!

とまぁ、こんな感じで浜士さんはとってもユーモアたっぷりにイジってきます(笑)

このにがりはミネラルたっぷりで身体に良いらしく、浜士さんは毎日ナメてるんだとか。

ということで『にがりをナメ過ぎて、作務衣がにがりと同じ色になってますね〜』『にがりの妖精かと思いましたよ!』と、軽くイジリ返しをしてみました。

怒られるかなぁ〜と思いましたが、笑ってくれたので嬉しかったです!(笑)

浜士さん、その節は楽しい見学&体験をありがとうございました。


その後、販売所にて輪島塩を購入。


そして店員さんにススメられて、おもしろ写真を撮って頂きました。


店員さん、その節はどうもありがとうございました!
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道の駅 すず塩田村

●道の駅 すず塩田村

そんなこんなで、塩の駅 輪島塩に別れを告げて再び珠洲市に向けて車を走らせていると、今度は道の駅 すず塩田村を発見。

ということで、立ち寄ることに。

どうやら、すず塩田村でも体験学習ができるようですが、こちらは要予約とのことでしたので断念!

●体験学習
・期間 5月〜9月(要予約)
・料金 500〜3500円
※詳しくは館内受付まで


その代わり、すず塩田村には塩の資料館がありました。

そんなこんなで、塩の資料館にて学習してきました。


ちなみに道の駅 すず塩田村から車で3分のところに、NHK朝の連ドラ・まれのロケ地となった角花家があります。

最後に塩にまつわるエピソードをひとつ。

江戸時代、徳川家康が大久保忠世・本多正信・鳥居元忠などの家臣と関ヶ原の合戦の思い出話しをしていたときのこと。

突然、家康が『この世で1番ウマいものは何か?』と質問したという。

その質問に、家臣たちは色々と美味しい食べ物を答えていきました。

そして家康は、側にいた側室のお梶の方(英勝院)にも質問しました。

するとお梶の方は『1番美味しいものはです。塩がなければどのような料理も美味しくできません』と答えたという。

さらに家康は『では、1番マズいものは何か?』と質問しました。

するとお梶の方は『1番マズいものもです。どんなに美味しいものでも塩を入れすぎたら食べることができません』と答えたという。

この答えに家康はたいそう関心したといいます。

ウマいものも塩。
マズいものも塩。

日本人は料理の味わいを塩梅(あんばい)という言葉で表現してきました。
その後、塩梅はほどよい調和バランスといった意味を持つこととなりました。

普段何気なく口にする塩ですが、塩は調味料だけではなく、言葉としても口にしているのですね。

昔から塩と日本人は切っても切れない関係なんだね。

ちなみに『1番マズいものは何か?』と質問されたら、私はこう答えます。

『にがりです』・・・と(笑)
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奥能登の人気観光スポットまとめ

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スポット情報とアクセス

●塩の駅 輪島塩

●塩の駅 輪島塩の営業時間
・9:00~17:00
※3~11月は無休
 12月〜2月は土日祝日のみ営業

●塩の駅 輪島塩の駐車場
・20台(無料)

●塩の駅 輪島塩の見学
・無料

●最寄りの駅
・なし

●最寄りのバス停
・なし

●最寄りのIC
・のと里山海道
 のと里山空港ICから車で40分

※塩の駅 輪島塩の公式HPはこちら


●道の駅 すず塩田村

●道の駅 すず塩田村の営業時間
・8:30~17:30(3~11月)
・9:00~16:00(12~2月)

●塩の資料館 揚浜館
・8:30~17:30(3~11月)
・9:00~16:00(12~2月)

・大人 100円
・小人 50円

●塩づくり体験
・期間 5月~9月
・時間 13:30~(要予約)
・料金 500〜3500円
※詳しくは館内受付まで

●道の駅 すず塩田村の駐車場
・30台(無料)

●最寄りの駅
・なし

●最寄りのバス停
・なし

●最寄りのIC
・のと里山海道
 のと里山空港ICから車で40分

※道の駅 すず塩田村の公式HPはこちら

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塩の駅 輪島塩の地図

道の駅 すず塩田村の地図

 

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