朝倉八幡宮・湯田温泉神社の御朱印情報|七卿落ちゆかりの地|(山口県山口市)

所在地山口県山口市朝倉町3−14
祭 神 ・応神天皇・神功皇后
・多紀理姫命・多紀都姫命・市杵島姫命
由 緒859年、大内氏が宇佐八幡宮から御分霊を勧請したのが始まり。1471年、一時、今八幡宮に合祀されましたが、後に元の鎮座地に戻されたそうです。その後、1725年に現在地に遷座。江戸時代末期、七卿落ちで山口に落ち延びた三条実美などの公卿が、湯田の地に滞在。そして度々この神社を参拝し、尊王攘夷を祈願したといわれています。 明治時代、朝倉の地に鎮座していた天神社と大歳神社、湯田の地に鎮座していた三穂神社と温泉神社を合祀。1873年に村社に列せられ現在にいたるそうです。
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鳥居と手水舎と狛犬

●境内入口

本日はレンタサイクルで西の京・山口を旅しています。


そんなこんなで、朝倉八幡宮に到着。

朝倉八幡宮は大林寺の隣に鎮座していました。

位置的に朝倉八幡宮と大林寺は、かつて神仏習合の形態をとっていたのかなぁ?

と思ってみましたが、そんなことは由緒に一切書いてなかったので、朝倉八幡宮と大林寺は無関係の寺社だと思われます(推測)


●鳥居

●鳥居
・建立年不明
・明神鳥居

まず最初に登場するのは年季の入った鳥居

倒壊の恐れがあるからか、鳥居の周りにはロープが張られていました。

そんなこんなで、鳥居をくぐることはできませんでした。


●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・瓦葺 切妻造

続いて、手水舎でお清め。

手水舎もなかなかの年季・・・目がバグってしまったのかと思うくらい傾いていました。

柱にぶつかってドリフみたいに倒してしまったら大変!

何かとヤラかすタイプの人間なので、かなり慎重に近づきました(忍び足)


●参道

そんなこんなで、これまた年季の入った石階段を上って境内奥へ。

それにしても朝倉八幡宮・・・どっかで聞いたことのある名前だなぁ・・・(-“-;) ??

・・・

・・・・・

あっ(・∇・*)!

そういえば山口総鎮守・今八幡宮の由緒に登場する神社だ!

今八幡宮の由緒によると、1471年に大内氏14代当主・大内政弘さんが朝倉八幡宮を今八幡宮に移して合祀したって書いてあったね!

どうだ、私の記憶力っ!


●狛犬

●狛犬
・1825年奉納

そんなことより、石階段を上りきって狛犬ちゃんにご挨拶。

どこかしら、子供のようなあどけなさがある可愛い狛犬ちゃんでした。

尻尾に団扇型の特徴が見られたので、もしかしたら浪速型の流れをくむ狛犬ちゃんなのかも知れませんねぇ。

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拝殿と本殿と七卿落ちゆかりの地

●拝殿

●拝殿
・建立年不明
・銅板葺 入母屋造

続いて、拝殿で参拝。

八幡宮ということで、御祭神は応神天皇神功皇后宗像三女神が祀られていました。


こちらは蟇股の神紋です。

山口ということで大内菱かなぁ~と思ったら、四ツ目菱紋もしくは隅立て四つ目でした。


この神社は大内氏が宇佐八幡宮から御分霊を勧請したのが始まりといわれています。

そんなこんなで大内氏ゆかりの神社なので、もしかしたら大内菱をデフォルメした紋なのかも!?

とか思ってみたりしました。


そんなことよりなんと!

この朝倉八幡宮は七卿落ちゆかりの神社だという!

説明板によると、京都から山口に落ち延びてきた三条実美ら七卿湯田滞在
その際、尊皇攘夷の祈願のため度々この神社を参拝したんだって。

三条実美さんたちは、ここで再起を願っていたのかと思うとなかなか感慨深いものがありますねぇ。


ちなみにこの神社には七卿が奉納した和歌が所蔵されてるんだって。

●三条西季知
ゆうたすきかくる祈りはうけよ
神わたくしならぬ願なりけり

●三条実美
ゆうたすきかけて祈るも一すぢに
わがまごころをつくすなりけり

●東久世通禧
皇の御国やすうと朝倉の神よ
あさゆうまもりてしかな

●壬生基修
願ふぞよ世のうき雲を払ふには
ただ神風のほかなかりけり

皆さんの神頼み感を見る限り、当時の心境がひしひしと伝わってきますねぇ。

ちなみに湯田温泉には七卿落ちゆかりの地が点在していました。


●何遠亭跡(井上公園)

こちらは七卿落ちの際、井上馨さん宅の離れを増築して、三条実美さんたち七卿の宿舎としたところです。

何遠亭跡のお庭には井上馨さんや三条実美さんなどが使用した手水鉢がありました。

ちなみに何遠亭跡は、井上馨さんの生家跡である井上公園にあります。


●本殿

●本殿(覆屋)
・建立年不明
・銅板葺 入母屋造

本殿はキューブ状の覆屋で保護されていました。

拝殿と本殿は銅板葺ですが、幣殿は石州瓦だというね!

銅板葺と石州瓦との相性・・・

これはなかなかお目にかかれないコラボですねぇ!

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湯田温泉神社

●湯田温泉神社 鳥居

●湯田温泉神社 鳥居
・1929年奉納

山口といえば湯田温泉!

境内には湯田温泉神社という境内社がありました。

湯田温泉神社の参道には、松田屋・常盤旅館・西村屋・水野旅館などの銘が入った灯籠や、スミス中野保一の銘が入った手水鉢がありました。

そんなこんなで、湯田温泉で商売をしている方から大事にされている神社のようです。


●湯田温泉神社 本殿

●湯田温泉神社 本殿
・建立年不明
・銅板葺 入母屋造

ちなみに説明板がないため、由緒や御祭神を知ることができませんでした。

全国各地の温泉地には、このような温泉神社が鎮座していることが多いです。

古代に発見された温泉の多くは大己貴神(大国主)少彦名神が発見したといわれていますので、基本的に温泉神社の御祭神はこの2神となっております。

しかし湯田温泉が発見されたのは古代ではなく1504〜1521年。

ということで、御祭神が大己貴神(大国主)と少彦名神なのかは微妙なところです。

●湯田温泉の由緒

室町時代、湯田の地に温湯山 竜泉寺というお寺があったそうな。

ある日、片足を怪我した年老いた白狐が毎夜現れ、池の水に足を浸してじっとしていたそうです。

不思議に思い、竜泉寺の住職さんが物陰から見守っていたのですが、その白狐は明け方にはどこかへ帰って行ったという。

しかし、それが7日間続いたあと白狐はぱったりと来なくなったそうです。

そんなこんなで、白狐が足を浸していた池の水をすくってみたところ、なんと池の水が温かかったという!

さらになんと!

住職さんが池を深く掘り下げたところ、金色の薬師如来像が出てきたという!

そしてさらに掘り下げると、なんとそこから懇々と温泉が湧き出てきたんだって!

それが湯田温泉の始まりといわれています。

湯田温泉の開湯には白狐が関係してますし、もしかしたら御祭神はお稲荷さん?(想像)

単純に大己貴神(大国主)さんと少彦名神さんを勧請した可能性も高そうだけど!


●長州藩茶屋臨野堂跡(湯田温泉街)

湯田温泉街には、毛利氏が藩主の休息場所ならびに他藩来客者の接待所として使用した長州藩茶屋臨野堂跡がありました。

幕末期、この茶屋には吉田松陰さん、高杉晋作さん、木戸孝允さんなどの維新の志士たちが密談の場としてしばしば利用してたんだって。


●瓦屋跡(湯田温泉街)

こちらは木戸孝允さんなどの維新の志士たちが使用した旅館跡といわれています。


●中原中也の誕生地(湯田温泉街)

その他、湯田温泉街には詩人・中原中也さんの誕生地や中原中也記念館もありました。

もしかしたら、吉田松陰さんも高杉晋作さんも木戸孝允さんも中原中也さんも、この朝倉八幡宮を参拝したかも知れませんねぇ!

そんな想像をするとワクワクしちゃいます。


●湯田温泉 足湯巡り

ちなみに湯田温泉は、朝倉八幡宮から徒歩25分。
もしくは車で5分のところにあります。

そんなこんなで、湯田温泉・足湯6ヶ所巡礼と題して足湯巡りをしてきました。

足湯巡りをするたびに思うんだけど、足湯って巡れば巡るほど足がダルくなるような!

何事もほどほどに。
やり過ぎはよくないね。

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稲荷社と境内社

●稲荷社

湯田温泉神社の隣には稲荷社がありました。


なんとこの神社!

祐徳稲荷神社と伏見稲荷大社と太鼓谷稲成神社が合祀されているという。

そんなこんなで、日本5大稲荷のうちの3社のお稲荷さんをパッケージした贅沢な境内社となっておりました。


というか、この扁額・・・

太鼓谷稲成大神は合っていますが、祐徳と伏見は稲成ではなく稲荷大神が正解なんだよね。

太鼓谷稲成に引っ張られちゃった感!

ここまで堂々と書き間違えると、逆に清々しいね (*>ω<)b


●境内社

その他、裏山にひっそりと鎮座する境内社がありました。

どなたが祀られているのでしょうか?


そんなこんなで、参拝終了。

ちなみに朝倉八幡宮と湯田温泉神社の御朱印は、朝倉八幡宮から約1.2km離れた朝倉八幡宮・熊野神社の社務所で頂けます。

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御朱印情報

●御朱印の種類
・朝倉八幡宮の御朱印
・湯田温泉神社の御朱印

●御朱印の受付場所
・朝倉八幡宮 熊野神社の社務所

※朝倉八幡宮・熊野神社の社務所は朝倉八幡宮から約1.2km離れたところにあります。

●御朱印の受付時間
・9:00~16:30

●御朱印の料金
・各300円

●期間限定・特別御朱印
・なし

●オリジナル御朱印帳
・なし

・2015年9月5日 参拝
・2022年8月 更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・不明

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR湯田温泉駅から徒歩35分
・JR湯田温泉駅から車で8分

・JR山口駅から徒歩45分
・JR山口駅から車で10分

●最寄りのバス停
・山口市コミュニティバス(吉敷・湯田ルート)
 東朝倉 バス停から徒歩5分

※山口市コミュニティバス(吉敷・湯田ルート)の路線図・時刻表はこちら

●最寄りのIC
・中国自動車道
 小郡ICから車で10分

・中国自動車道
 山口ICから車で15分

●駐車場
・境内に駐車スペースあり

朝倉八幡宮の地図

社務所の地図

 

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