所在地 | 広島県呉市清水3丁目14 |
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宗 派 | 真言宗 |
由 緒 | 1906年、稲田源宗坊さんが建立したお寺です。稲田源宗坊さんは諸国を修行した後、この地の修験洞で木の根・木の芽を食し3年間荒修行をしたという。そして人々の病・苦を除き救うことを発願し、薬草を煎じて病人を養い、仏像制作をしたといわれています。 |
HP | 岩松山源宗坊寺(広島県呉市)公式サイト |
Contents
仁王像と呉・清水谷名水
広島5大珍寺の1つ、源宗坊寺に到着。
このお寺の正式名称は岩松山 源宗坊寺。
岩松山 源宗坊寺と書いてがんしょうざん げんそうぼうじと読みます。
ちなみに広島5大珍寺って、私が勝手に命名しただけですからね!
そんなこんなで、参拝開始。
細い細い細~い車道を走り抜けると、いきなりコンクリ仏が登場!
どうやらこちらは仁王像のようです。
しょっぱなから剛速球!
躍動してるのに、全く躍動感がないという高度なテクニック。
歯並びの完成度からして並々ならぬ仏師に違いない。
コンクリート仏といえば浅野祥雲さんが有名ですが、こちらの仁王さんは稲田源宗坊さんの作品。
稲田源宗坊という名前からもわかるように、稲田源宗坊さんはこの源宗坊寺を創建したお方です。
公式サイトによると、境内には約35体の仏像さんが点在しているそうで、そのうち13体が稲田源宗坊さんが制作したコンクリ仏なんだとか!
そんなこんなで、仁王さんからちょっぴり歩くと呉・清水谷名水に到着。
DIY感がハンパない!
ちなみにロボットの操縦席にありそうなレバーを引くと水が出てきます。
名水だし・・・
飲んじゃっていいのかな?
いや、やめとこう(笑)
山門と閻魔天像
そんなこんなで、苔蒸した階段を上る。
人いないし、薄暗いし、なんだか薄気味悪い・・・
現在は知る人ぞ知るカオス寺ですが、戦後は駐留していた外国人が集まり、点在する仏像たちに畏敬の念を表し神々の谷として知られていたんだそうな!
そう言われると、急に神々しい空間に思えてきた!(どないやねん)
そうこうしていると、山門に到着。
冠木門・・・
と思ったら鳥居型の門でした。
もしかして神仏習合のお寺なのかぃ?
というか、山門前には獣避けの電気柵がっ!
ひぇ!
境内の至るところにこの線が張り巡らされてるというスリル・・・
もしかしてだけど、これ電気流れてる系?
そんなこんなで、電気柵をまたぐ・・・
朝から命がけ!
山門をくぐると不動明王さん・・・
と思いきや、説明板によると、こちらは閻魔さんのようです。
閻魔さんって剣持ってたっけ?
閻魔さんって光背あるっけ?
・・・
・・・・・
って、ちょっと待て・・・
説明板をよく見ると、閻魔大王ではなく閻魔天って書いてある!
閻魔大王と天部が合体した仏様だ(多分)
これで剣と光背の謎が解決!
足元も気になる・・・
邪鬼じゃなくお爺ちゃんを踏みつけるという辱め。
きっと現世で恥ずかしい罪を犯したんだろうなぁ。
本堂と毘沙門天像と地蔵菩薩像
続いて、本堂で参拝。
説明板によると、堂内には御本尊の不動明王さんを始め、薬師如来さんと十一面観音さんが安置されているみたいです。
この3体はいずれもコンクリ仏のようです。
というか、本堂脇から参拝者が現れたのでちょっとビックリした!
本堂の周辺には毘沙門天さんがおられました。
こここ、これは・・・
ミチロウ先生!?
そんなことより、足元に巨大なムカデが!
キモっ!
とか言った方はバチが当たるかもよ〜。
実はムカデは毘沙門天さんの眷属(使い)なんです。
毘沙門天さんは勝負運を司る仏様。
ということで、絶対に後ろへ下がらないムカデを眷属としています(諸説あり)
その他、毘沙門堂の堂内には頭部や祠などが散乱していました。
ロックだなぁ。
続いて、地蔵菩薩さんを参拝。
安定の下半身!
このお寺は、過去に何度か水害に遭ったみたいですが、仏像たちは奇跡的に当時の姿を維持できているのだとか。
この下半身で水害に耐えたわけだ。
首をかしげて遠くを見てる・・・
もしかしてだけど、救う気ないかも。
そんなこんなで、境内の奥へ進むと・・・
不動明王像(大仏 胎内仏)
ばば〜ん!
遺跡のような台座に座る、アフリカンちっくな不動明王さんが登場!
インド伝来とか中国伝来とかの渡来仏はよくありますが・・・
まさかこれはアフリカ伝来の渡来仏なのか!?
そんなわけない、これも稲田源宗坊さんの作品だという。
しかも驚くことに、この不動明王さんは未完成の大仏の胎内仏だという!
なんと稲田源宗坊さんは、この不動明王さんを包み込む巨大な大仏をつくろうとしていたみたい!
しかしどうしたわけか、巨大な胎内仏と台座、そして片手と片足だけをつくって制作を中断してしまってるという・・・
もし大仏が完成していたらこんな感じ?
胎内仏は台座を含めると4~5mありそうだから、10m以上の大仏さんを作ろうとしていたみたい!
手と足がコンクリートだったから、もしかしてコンクリートで大仏を作ろうとしていたのかな!?
髪型は螺髪のような弁髪。
しかもモヒカン気味の螺髪弁髪!
それにしても薄っ!
そして腕細っ!
なのに拳デカっ!
よく見ると、細い鎖を重そうに持っているところが地味に面白い。
大仏さんの手はこんなにもデカい!
近くでみると結構リアルなんだ。
手はリアルにつくれるのに、なんで仏像さんはあんな作風になるんだろう・・・?
当然、足もデカい!
大仏さんの完成型が見たかったなぁ〜。
コンクリートで大仏をつくろうとした稲田源宗坊さんのガッツに感動だよ!
不動明王像と弘法大師像と聖徳太子像
そんなこんなで、未完成の大仏さんに別れを告げてさらに奥へ進むと・・・
崖の上から視線を感じた!
よく見ると、不動明王さんと弘法大師さんが座っていた!
険しい環境にあるからか、はたまた補修困難な場所にあるからか、傷みが激しく、まるで古仏のようなオーラを放つコンクリ仏でした。
肌荒れが目立つ・・・木像仏ではこのような味は出ないだろう。
そんなこんなで山道を進み、工事現場の足場で架橋した怪しい橋を渡ると・・・
聖徳太子さんが登場。
どうやらこちらは聖徳太子16歳像のようです。
巨石に立つ太子さんって初めて拝見しましたよ。
見ようによってはすごく神秘的に見えます。
そしてまいうーさんに似てる。
柄香炉の中にご飯が入ってるかもよ~。
八大龍王神像と風神像
さらに奥へ進むと、八大龍王神が登場!
どうやらこちらは昇り龍のようです。
かなりの力作です。
源宗坊さん、気合入ってます!
龍はこんなにも写実的なのに
仏さんはなんでこうなるんだよ~。
こちらは下り龍です。
昇り龍に続き、これまた力作。
源宗坊さん、気合入ってます!
龍の背中には、フリーハンド、ノー踏ん張りで龍を乗りこなす八大金剛童子さん。
わんぱくだぁ〜。
よく見ると、龍の下唇から水が出る仕様になっていました。
無礼を働いたら攻撃されるかもよ~。
そういえば、どっかに風神さんがいるはずなんだけどなぁ・・・
どこにいたんだろう?
ということで、風神さん探しの旅へ。
なんと風神さんは、山門をくぐってすぐ右にある砂防堰堤の先にいたという。
ドラクエ並のトラップでしたよ!
風神さんに辿り着くには、ハシゴを使って砂防堰堤を下りて、
さらに向かい側のハシゴを上らなければいけないというアドベンチャーっぷり。
これはちょっとしたスポーツです。
そんなこんなで、バイキングのような風神さんに到着。
風神さんはモデル立ちで出迎えてくれました。
足細いなぁ~、美脚!
源宗坊さん、新たな境地に辿り着いたのかなぁ。
はたまた実験的な作品なのかなぁ。
明らかに今までとは違う作風でしたよ。
バイキングということで、持ってるのは樽!?
いや、梵鐘だ。
左手で梵鐘を担ぐストロングスタイルでした。
右手は木槌を持つ大工スタイル。
岩屋と稲田源宗坊像
こちらは稲田源宗坊さんが修行をした岩屋のようです。
源宗坊さんは、この岩屋に3年間籠り、木の芽と木の根を食べて荒行をしていたのだとか!
そして人々の病・苦を除き救うことを発願し、薬草を煎じて病人を養い、仏像制作を始めたという。
苦行の果てがこのワンダーランドだと思うと感慨深いものがあります。
色々と悟ったんだろうなぁ。
ちなみに岩屋内には、釈迦如来さんと不動明王さんと弘法大師さんの石仏が安置されてました。
こちらはなんと稲田源宗坊さんの像!
思ってたよりイケメン!
私、勝手に仙人みたいな人を想像してましたよ!
この方が、木の芽と木の根を食べ、お寺を創建し、数々のコンクリ仏を生み出したのか!
うぅぅ・・・全くイメージできない。
その他の見どころ
その他、境内にはたくさんの見どころがありました。
こちらは出世地蔵さん。
どうやら、水をかけると御利益があるみたい。
ということで出世祈願!
と思ったら水道が壊れてた!
蛇口を回す部分もない。
意地でも出世させないぞ、という強い意思を感じたひと時でした。
このお寺は真言宗ということで、本堂の周辺には弘法大師さんがおられました。
目がバグってしまったのかと思うくらい細〜い弘法大師さんでした。
というか、ローソクが血の滝・・・
まるで事件現場のようでした。
転がる仏頭と仏手・・・
これまた事件現場のようでした。
見上げると小さな祠が!
どうやらハシゴに登って参拝するみたい。
アトラクション性が高いなぁ。
そんなこんなで、参拝終了。
私の中ではすでに国宝なんだけど、こういったカオス寺は10年、100年、1000年後は一体どういった評価を受けてるのだろうね?
永久的な繁栄を願いつつ、お寺を後にしました。
ちなみに御朱印はありませんでした。
御朱印情報
●御朱印
・なし
●御朱印の受付場所
・なし
●御朱印の受付時間
・なし
●御朱印の料金
・なし
●期間限定・特別御朱印
・なし
●オリジナル御朱印帳
・なし
・2016年1月10日 参拝
・2024年1月 更新
・なし
●御朱印の受付場所
・なし
●御朱印の受付時間
・なし
●御朱印の料金
・なし
●期間限定・特別御朱印
・なし
●オリジナル御朱印帳
・なし
・2016年1月10日 参拝
・2024年1月 更新
参拝情報とアクセス
●開門時間
・不明
●拝観料
・無料
●最寄りの駅
・JR呉駅から徒歩40分
・JR呉駅から車で15分
●最寄りのバス停
・広電バス
清水1丁目 バス停から徒歩20分
●最寄りのIC
・広島呉道路
呉ICから車で15分
●駐車場
・あり
・不明
●拝観料
・無料
●最寄りの駅
・JR呉駅から徒歩40分
・JR呉駅から車で15分
●最寄りのバス停
・広電バス
清水1丁目 バス停から徒歩20分
●最寄りのIC
・広島呉道路
呉ICから車で15分
●駐車場
・あり