温泉神社の御朱印情報~アシナヅチ・テナヅチのお墓がある神社~(島根県雲南市木次町)

所在地島根県雲南市木次町湯村1060
祭 神味耜高彦根命・別雷命・玉依姫命・大己貴命・足名椎命・手名椎命・少彦名命・建御名方命・大物主命・國常立命・大年命・応神天皇・菅原道真
由 緒創建年は不詳。出雲国風土記に漆仁の社と記載されていることから、少なくとも奈良時代には存在していた神社と思われます。1907年、宮原神社と諏訪神社を合祀し、社名を温泉神社に改称したそうです。
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鳥居と手水鉢と狛犬

●境内入口

人里離れた静かな集落に鎮座してます温泉神社に到着。
出雲国風土記に漆仁の社と記載されている古社です。


湯けむりを上げてめちゃくちゃポカポカとした社名ですが、境内前は白銀の世界!


油断したらくるぶしまで雪に埋もれ、たちまちのうちに地球と一体化・・・地球の一部となります。
温泉の要素なんてこれっぽっちもない(笑)


●鳥居


鳥居は石製の明神鳥居。
右半分の笠木と島木と貫がなくなってました。

老朽化萌えの私は、早速テンションが高天原。


●手水舎

手水は柄杓じゃなく榊という。
いいですねぇ~、この古代感。
しかし水がカチンコチンのため、清めることができず。


●狛犬①②

そんなこんなで、鳥居をくぐると狛犬ちゃんがお出迎え。
狛犬は、出雲地方に多く見られる出雲構え獅子の狛犬。
建立年は確認できませんでした。


●狛犬③④

さらに境内奥に進むと、もう1対、出雲構え獅子の狛犬がおられました。
こちらも建立年は確認できませんでした。

島根は来待石の産地だけあって、来待石の石造物が多いです。
来待石はもろい石なので、崩れてる狛犬が多いのですが、こちらの狛犬はいい状態で残っててくれました。
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拝殿と本殿

●拝殿


拝殿はトタン屋根の入母屋造。
苔なのかカビなのか、茶緑の壁がいい味出てました。
自然木をスライスした扁額もいい味出てました。


●本殿

本殿は銅板葺の大社造。

小ぶりでスマートな大社造でした。
大社造を見ると島根に来たっ!
という実感が湧きます。


千木は外削ぎ。

出雲地方の大社造は、基本的に鰹木は3本と決められているので、こちらの神社も鰹木は3本でした。


祭神は、味耜高彦根命・別雷命・玉依姫命・大己貴命・足名椎命手名椎命・少彦名命・建御名方命・大物主命・國常立命・大年命・応神天皇・菅原道真の13柱。

異常に祭神が多いです。
由緒に、1907年、宮原神社と諏訪神社を合祀したと書いてあったので、このように大所帯の社になったのでしょう。

そんなこんなで、祭神をチェックしていると、この神社のキーパーソン(キーゴッド?)である足名椎命手名椎命の名がありました。

そうです、この神社にはクシナダヒメの両親であるアシナヅチとテナヅチのお墓があるんです!
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足名椎・手名椎の神陵

●足名椎・手名椎の神陵

そんなこんなで、足名椎・手名椎の神陵に到着。
社殿の横にあります。

由緒によると、この神社から1km離れた所にヤマタノオロチが住んでいたといわれる天が淵があったそうです。
その天が淵の近くに万歳山という山があり、そこにクシナダヒメの両親であるアシナヅチとテナヅチが住んでいたんだって。

アシナヅチとテナヅチには8人の娘がいましたが、天が淵に住むヤマタノオロチによって次々と食べられていき、最終的にはクシナダヒメ1人となりました。

そこにスサノオが参上してヤマタノオロチを退治し、クシナダヒメを救ったといいます。
いわゆるスサノオのヤマタノオロチ退治です。

アシナヅチとテナヅチを祀った二神岩はもともと万歳山の中腹にあったそうですが、山崩れで参詣道がなくなったので天が淵の上に玉垣を設けて祀ったといいます。

その後、国道改修にともない、現在地に二神岩を遷座したんだって。



ちなみに
左 → テナヅチのお墓。
右 → アシナヅチのお墓になっております。

朝一から神様のお墓参りができるなんて・・・神話浪漫大爆発でテンションが高天原!
いや高天原のさらに上に飛んでっちゃいました!


こちらにヤマタノオロチ退治のことを書いてます。
[9]スサノオ、出雲で八俣のオロチを倒す
追放されたスサノオは出雲にたどりついて、泣いてるアシナヅチ、テナヅチ、クシナダヒメに遭遇。八俣のオロチを退治する。


ついでにクシナダヒメの生誕地・稲田神社の参拝記はこちら。
稲田神社の御朱印~クシナダヒメの生誕地~(島根県仁多郡奥出雲町)
住 所島根県仁多郡奥出雲町稲原2128−1祭 神稲田姫命由 緒創建年は不詳。現・笹宮の辺りに小さな祠を建てたのがこの神社の始まりといわれています。この地は稲田姫の生誕地で、境内の近くには稲田姫・産湯の池、...
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その他の見どころ

●川角社

社殿の横には川角社という境内社がありました。
川角社・・・初めて聞く名前です。
どなたが祀られてるのでしょ?

というか、なんと校倉造
校倉造の境内社って、ちょっと珍しいですね!


●社日塔

本殿裏には社日塔がありました。

社日塔とは五角形の石碑で、それぞれの側面に天照大神・大己貴命・倉稲魂命・埴安媛命 ・少彦名命の5柱が刻まれている塔のことです。

社日とは9つある雑節の1つで、生まれた土地の神様・産土神を祀る日のことをいいます。
春分・秋分に最も近い戊の日が社日となり、その日は産土神を参拝し、春は五穀の種を供えて豊作祈願、秋は収獲に感謝するという風習です。


●杉①

参道脇には、樹齢 約300年といわれる大きな杉がありました。


●杉②

そしてパックリと口を開けた奇妙な杉もありました。
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御朱印情報

●御朱印情報
御朱印は宮司さんのお宅で頂けるそうですが、本日は早朝ということもあり見送ることに。
またの機会にでも!
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温泉神社の地図

スサノオゆかりの地

スサノオゆかりの地をまとめてみました。

●スサノオの足跡を探す旅~スサノオゆかりの地~
スサノオの足跡を探す旅~スサノオゆかりの地~(14スポット)
スサノオの生誕地●江田神社宮崎県宮崎市阿波岐原町産母127スサノオが生まれたみそぎ池がある神社。スサノオが乗った船●韓竈神社島根県出雲市唐川町408古事記では高天...
●メニュー
・スサノオの生誕地
・オロチ退治に使用した酒壺を祀る
・スサノオがオロチを退治した場所
・天叢雲剣(草薙剣)発祥地
・オロチの首を埋めた地
・スサノオ夫婦の新居跡
・スサノオ終焉の地
などなど・・・

随時更新していきます。
 

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