大鳥大社の御朱印~大鳥神社・大鳥信仰の総本社~(大阪府堺市西区鳳北町)

所在地大阪府堺市西区鳳北町1丁1−2
祭 神日本武尊・大鳥連祖神
社 格和泉国一宮・式内社(名神大)
旧官幣大社・別表神社
由 緒創建年は不詳。古事記・日本書紀によると、日本武尊は東国征討からの帰国中に亡くなったという。そして、日本武尊の御霊は白鳥となって飛び立ち、いくつかの場所に降り立った後、最後に留まったのがこの地とのこと。白鳥が留まった場所は一夜にして森になり、その場所に社を建ててお祀りしたのがこの神社の始まりといいます。奈良時代、聖武天皇の命で行基が神宮寺として神鳳寺を創建。平安時代〜戦国時代にかけて武家からの信仰が篤く、平清盛・重盛・織田信長などから崇敬されたそうです。神鳳寺は明治時代の神仏分離令により廃寺。現在は大鳥信仰の総本社ならびに和泉国一宮として信仰を集めています。
HP大鳥大社
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大鳥大社とは?

●境内図

全国の大鳥神社ならびに大鳥信仰の総本社であります大鳥大社に到着。
さらに大鳥大社は、和泉五社の1つで和泉国一宮でもあります。

地元ではおとりさまとして親しまれ、初詣には約50万人の参拝者で賑わうらしいですよ。

一般的には大鳥大社の名で有名な神社ですが、実は正式名称は大鳥神社。
この神社は大鳥神社の総本社ということもあり、全国の大鳥神社と区別するために大社と呼ばれるようになったんですかねぇ???(あくまでも推測)



そんなことより、この神社は日本神話のヒーロー・ヤマトタケルのゆかりの地だという!

一体全体、どんな神社なんでしょ?
ドキドキワクワク^^

そんなこんなで、参拝開始。
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狛犬と参道と八角鳥居

●狛犬①②

●狛犬①②
・1880年奉納
・花崗岩製
・浪速狛犬

境内入口では、狛犬ちゃんがお出迎えしてくれました。

この顔とシッポは浪速型の狛犬ちゃんです。
昔の音楽家っていうの?
バッハみたいな髪型と団子鼻と丸い目ん玉。
威嚇されてない感じがして可愛いですなぁ。


●参道

鳥居①をくぐると広々とした参道に突入。

境内の敷地は、なんと15000坪!
だいたい東京ドーム1個分の広さなんだって!

こういう時って、なんでいつも東京ドームを基準にするんだろうね?
東京ドームに行ったことがない人には広さがわかんない(笑)

ということで、甲子園球場で例えてみると・・・0.8個分!

・・・余計にわかんなくなってきた(笑)


●手水舎


●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

参道を抜けると手水舎に到着。

手水舎の前には立派なクスノキがありました。
樹齢はわかりませんが、堺市の保存樹木らしいですよ。

ちなみに、樹高は約20m。
樹周は約6mとのことです。


●八角鳥居

●八角鳥居
・建立年不明
・伊勢鳥居の変形(?)

この鳥居・・・何か違和感!?
一見、伊勢鳥居に見えるけど、伊勢鳥居にはない島木があるのよ!
しかも柱が八角形だという!

これはなかなか珍しい鳥居ですね!


それにしても、こういう鳥居ってなんて呼ぶんだろう?

大鳥大社ということで、大鳥鳥居?
略して大鳥居でいいか・・・って、大鳥居となると大きな鳥居っていう意味になるからダメか。
・・・って、こんな話し、どうでもいいってか(笑)


ちなみにこの鳥居は2018年9月の台風21号で倒壊してしまったみたいです。。。

この鳥居を撮影したのは2018年5月・・・まさかこの4ヶ月後に倒壊してしまうとは。。。

ということで、現在は新しい鳥居がたっています。
もちろん、八角形の鳥居です。
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拝殿と本殿

●拝殿


●拝殿
・1909年再建
・檜皮葺 妻入り切妻造
・和泉国一宮
・式内社(名神大)
・和泉五社の1社
・大鳥神社の総本社

そんなこんなで、八角形の鳥居をくぐると拝殿に到着。

拝殿は妻入りにヒサシが付いている切妻造。
千木は外削ぎ。鰹木は3本。
屋根が広くて、全体的に直線的なフォルムの社でした。


ちなみに拝殿も2018年9月の台風21号の被害に遭ったみたいです。。。

こちらで復旧奉賛金を募っています。
台風21号被害復旧奉賛金のお願い | 大鳥大社
  この度、平成30年9月4日午後2時前後における台風21号の影響により、当社はかってない被害を蒙りました。 特に風による被害でこんなものがと思うものが吹き飛んだり、剥がれたり又、背の高い木、枝ぶりの良い木々が次々に倒れて被害がより大きくなりました。 台風の翌日5日から7日迄閉門して参拝を中止し、参拝者の安全...



●神紋

神紋は八尋白鳥

おそらく神紋の由来は、ヤマトタケルの御霊が白鳥となってこの地に降りたったという神話にちなんだものだと思われます。(間違ってたらスミマセン m(_ _)m)


●本殿

●本殿
・1909年再建
・檜皮葺 妻入り切妻造
・大鳥造
・日本武尊・大鳥連祖神を祀る

本殿の造りは大鳥造と呼ばれ、大社造に次ぐ古形式の建築様式なんだって!

大鳥造は、大社造から発展した様式で、住吉造の奥行きを半分に簡略化した様式らしいですよ。

そんなこんなで、大鳥造を観賞!
と言いたいところですが、外からは屋根しか見えないという( ̄▽ ̄;)


ということで、ネットの情報をもとにイマジネーションをパンパンに膨らますことに。

大鳥造の外部と内部の特徴はこんな感じです。

●大鳥造・外部の特徴
・妻入りの切妻造
・大社造と同様に2間の正方形。
・大社造や神明造に比べて床が低い。
・千木は外削ぎ。
・鰹木は5本。

大社造と似ているといわれる大鳥造ですが、鰹木以外は大体同じみたいです。
ちなみに出雲地方の大社造の鰹木は3本と決まっています。


●大鳥造・内部の特徴
・正面の中央に観音開きの扉がある。
・内部は内陣・外陣に区切られている。
・外陣と内陣の間に戸がある。
・内陣中央に神座がある。

そんなこんなで、大鳥造の内部を図に書いてみました。
きっとこんな感じ。


ついでに大鳥造と大社造を比較してみました。

外部は大社造に似ていますが、内部は大社造と全く違う造りになってるんだね!
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日本武尊とは?

●日本武尊とは?

日本武尊と書いてヤマトタケルと読みます。

日本書紀では日本武尊
古事記では倭建命と記されています。

ということで、この神社では日本書紀の名前を採用しているみたいです。

父は景行天皇。 子は仲哀天皇。


古事記・日本書紀によると、日本武尊は父・景行天皇の命を受け、ヤマト王権に抵抗する九州南部の熊襲を平定しました。

その後、意気揚々と大和に戻るも、体を休める間もなく東国の平定を言い渡されるという。。。

父は、戦いを名目に自分を遠ざけているのではないか・・・そんな屈折した思いを抱きつつも日本武尊は進軍しました。

途中、国造に焼き殺されそうになったり、妃を失ったり、山の神に痛めつけられるなど、様々な災難に遭いまくりながらも、無事東国を平定!

平定後、大和を目指して帰るも、大和を目前にして命が燃え尽きて死んでしまったという。。。

遺体はその地に葬られました。
しかし、その陵墓から魂が白鳥となって飛んでいったという!

白鳥は大和の琴弾原で舞い降り、その後、河内国の古市に舞い降り、最後にこの地に舞い降りて留まり、一夜にして樹木が生い茂りました。

そんなこんなで、この地に日本武尊を祀る社を建立したのがこの神社の始まりといわれています。


そんなタケルに想いを馳せつつ記念撮影!


●千種の森

ちなみに、こちらが白鳥が舞い降りて一夜にしてできた森です。
これは森林浴ならぬ、神隣浴。
光合成ならぬ、光神成。

since紀元前と申しましょうかsinceいにしえと申しましょうか、神様を浴びながら日本神話を歩く。
いやはや素敵なひと時でした。


●根上がりの大楠
・樹齢 約800年
・幹周 約3m
・堺市保存樹木

千種の森には根っこが盛り上がったクスノキがありました。

樹齢800年といいますからなかなかの古木です。
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大鳥美波比神社と織姫神社と謎の祠

●大鳥美波比神社

●大鳥美波比神社
・建立年不明
・拝殿 → 銅板葺 入母屋造
・本殿 → 銅板葺 流造
・摂社
・式内社
・大鳥五社の1社

●主祭神
・天照大神

●相殿神
・押別命・菅原道真・国常立尊・市杵嶋姫命


もともとこの地には、神仏習合時代に神宮寺の神鳳寺があったそうですよ。
しかし、神鳳寺は神仏分離で廃寺。

ということで1879年、空き地となったこの地に大鳥美波比神社が遷座したといわれています。
その後、1909年に式内社の押別神社や菅原神社などの4社を合祀したんだって。


●大鳥美波比神社の狛犬
・1833年奉納
・砂岩製
・浪速狛犬


相殿神として菅原道真さんが祀られているということで、参道脇には神牛さんがおられました。


●織姫神社

●織姫神社
・建立年不明
・銅板葺 妻入り切妻造
・末社

●祭神
・織姫大神・稲荷大神・宗像大神・火鎮大神


社の周りに稲荷大明神と書かれた幟旗が立っていたので、てっきり稲荷神社なんだと思ってたら、なんと織姫神社(笑)

境内図にも織姫神社って書いてある!
祭神に稲荷さんの名前があるので間違いではないけど、とってもややこしい(笑)


●本殿裏の謎の祠

そんなこんなで、境内を散策していると本殿裏に鳥居を発見。

しかしなんだろう、このイヤ〜な胸のざわめきは・・・(^^;;
なんだか、このエリアだけ圧倒的に空気が違いました・・・(^^;;

正直、近寄ることを躊躇してしまいましたが、心に潜む好奇心が許してくれない(笑)
ということで、鳥居をくぐることに。


参道の突き当たりには覆屋がありました。


胸のざわめきを感じながら覆屋に近づく・・・中には玉垣で囲まれた石柱と水晶がありました。

なお、説明板がないため、祭神や由緒などは不明。

一体、なんだったんだろう・・・。

帰宅後、ネットでいろいろと調べていたら、こんなことが書いてありました。

土佐守何某という人物がこの石柱を自宅の庭に持ち帰ったところ、夢に祟り神が現れた・・・とか
((((;゚Д゚)))))))

全くスピリチュアルなことを感じない私ですら、何かいつもと違う言葉では表せられないイヤ〜な空気を感じたくらいですから、参拝には注意したほうが良いのかもしれませんね!

平清盛歌碑とオリジナル絵馬

●平清盛歌碑

その他、境内には平清盛の歌碑がありました。

1159年、平清盛・平重盛らが熊野参詣に向かう途中、京で藤原信頼・源義朝らがクーデター(平治の乱)を起こしたことを知ります。

そんなこんなで、平清盛・平重盛らは京へ引き返すことに。
その時に大鳥大社に立ち寄って戦勝祈願をしたそうです。

この歌はその時に詠んだものといわれています。

かひこぞよかへりはてなば飛びかけり はぐくみたてよ大鳥の神

公式ホームページによると

蚕がかえって蛾になって飛びたてるように、我々も今から京に戻り武功を立てるのでどうか平氏一族を見守り育ててください大鳥の神よ

という意味らしいですよ。


●オリジナル絵馬

絵馬には神紋の八尋白鳥がデザインされていました。

御朱印情報

●御朱印の種類
・大鳥大社の御朱印
・大鳥美波比神社の御朱印

●御朱印の受付場所
・授与所

●御朱印の受付時間
・9:00〜16:30

●御朱印の初穂料(料金)
・各300円

●期間限定・特別御朱印
・天皇陛下御即位記念御朱印

●オリジナル御朱印帳
・社殿と菊紋の御朱印帳
・鳳と雲がデザインされた御朱印帳(青・ピンク・橙・黒)
・鳳だんじり祭の御朱印帳(150冊限定)
・秋田県産の源平杉で出来た御朱印帳

(2020年12月現在)
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こちらは、大鳥大社の御旅所であります宿院頓宮の御朱印です。
宿院頓宮の御朱印~摂津国一宮と和泉国一宮の御旅所~(大阪府堺市堺区)
住 所大阪府堺市堺区宿院町東2丁1−6祭 神住吉大神・神功皇后・大鳥井瀬大神由 緒創建年は不詳。古くから摂津国一宮・住吉大社の御旅所だったそうです。1875年、和泉国一宮・大鳥大社の御旅所となったそうです...

参拝情報とアクセス

●開門時間
・5:30〜18:00

●拝観料
・無料

●アクセス
・JR阪和線・鳳駅から徒歩8分

●駐車場
・無料の専用駐車場があります

大鳥大社の地図

 

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