玉作湯神社の御朱印~古代の勾玉製造工場。願いが叶うパワーストーンで人気~(島根県松江市玉湯町玉造)

所在地島根県松江市玉湯町玉造508
祭 神主祭神
櫛明玉神・大名持神・少彦名神
配祀神
五十猛神
社 格式内社
由 緒創建年は不詳。奈良時代に編纂された出雲国風土記に、玉造湯社と記されていることから、それ以前には存在していた神社と思われます。境内全域が国指定史跡で、花仙山周辺には日本最古の玉作り遺跡があります。江戸時代、隣接するお茶屋(松江藩別荘)に、たびたび歴代藩主が滞在し、神社への崇敬が篤かったといいます。明治時代以降、天皇即位の式典の際は、ここで作られた瑪瑙・碧玉製品が献上されているそうです。
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玉作湯神社とは?

●玉作湯神社とは?

出雲国風土記に玉作湯社
延喜式神名帳には玉作湯神社と記載されている古社です。

出雲といえば日本屈指の縁結びスポット
出雲の数ある縁結びスポットの中で、願い石・叶い石で人気を集める神社です。

神社のすぐ近くに日本一の美肌湯で知られる玉造温泉があるので、たくさんの女性達が集まっちゃう神社です。


●玉造とは?


玉造とはその名のとおり、古代に勾玉作りをしていた地のことです。
境内全域が国指定史跡になっていて、鎮座地の花仙山周辺は最古の玉作り遺跡だという!


白装束で献上品を製作する氏子
(1916年撮影)
~画像は説明板より~

明治時代以降、天皇即位の式典の際は、ここで作られた瑪瑙・碧玉製品が献上されてるんだって。

また出雲大社の宮司が代替わりする際には、玉作湯神社で祈念した勾玉を奉納する習わしがあるそうです。


ちなみに遺跡からの出土品は、境内にある収蔵庫に保管されているそうです。

・玉類および未成品・・・184個(国重文)
・砥石残闕共・・・162個(国重文)
・硝子塊・・・11個(国重文)

などなど、出土品の多くが国重文に指定されているというすごい遺跡なんです。


●神紋

ちなみに、神紋は二重亀甲に丸玉管玉勾玉でした。
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狛犬

●参道

そんなこんなで、参拝開始。

●狛犬①②

●狛犬①②
・1822年建立
・出雲構え獅子

島根は来待石の産地だけあって、来待石の石造物が多いです。
こちらの狛犬ちゃんも、もちろん来待石。

来待石はもろい石なので、崩れてる狛犬ちゃんが多いのですが、こちらの狛犬ちゃんはかなり良い状態で残ってました。


●狛犬③④

●狛犬③④
・建立年不明
・出雲尾立
・通称・すくすく狛犬

阿形の狛犬ちゃんの脚元には子犬ちゃんがおられました。
子取り型とはちょっと違うタイプの親子狛犬です。

面白いなぁって思ったのが、子犬ちゃんは玉を持ってるという!
親犬の玉取り型はよく出会いますが、子犬ちゃんの玉取り型ってちょっと面白いですね!
しかもドヤ顔(笑)

あと親犬の口の中には、動くタイプの玉がありました。
玉造というだけあって、玉にこだわりを感じる狛犬ちゃんでした。
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手水舎と拝殿と本殿

●手水舎

●手水舎
・建立年不明
・銅板葺 切妻造

そんなこんなで、手水舎でお清め。


なんと手水舎には注連縄があるという。
表側はゆるいタイプの注連縄で
裏側はギュッとしたタイプの注連縄でした。
手水舎の両側に注連縄があるのって珍しいですね!


●拝殿

●拝殿
・建立年不明
・銅板葺 入母屋造
・式内社



なんと拝殿の3方にも注連縄があるという!
これまた珍しいですね!
手水舎しかり、拝殿しかり、この神社は注連縄だらけだなぁ。


●本殿

●本殿
・1857年再建
・桧皮葺 大社造の変形
・主祭神は、櫛明玉神 ・大名持神・少彦名神 ・配祀神は、五十猛神


●櫛明玉神とは?
祭神の櫛明玉神は、玉作りの神出雲玉作の祖といわれています。
天明玉・豊玉・羽明玉・玉祖命など、様々な異名をもつ神様です。
ちなみに櫛明玉神と書いてクシアカルタマノカミと読みます。

古語拾遺(807年)によると、アマテラスの岩戸隠れの際、櫛明玉(玉祖命)が三種神器の1つ・八尺瓊勾玉を作ったと記されています。

天孫降臨の際には、ニニギの天孫降臨に従った五神の1神として登場します。

日本書紀には、三種神器の1つ・八尺瓊勾玉は、櫛明玉(玉祖命)がスサノオに献上したと記されています。


ちなみに櫛明玉(玉祖命)の御利益はこちら。
・カメラ業守護
・レンズ業守護
・宝石業守護
・眼鏡業守護

勾玉ということで、宝石はわかるけど・・・
・・・カメラ!?レンズ!?メガネー!?
どーゆーこと???

どうやら、その昔はレンズのことを玉と呼んでいたそうで、そのためレンズ・カメラ・メガネを取り扱う業種から信仰されてるんだって!


●温泉の神・大国主大神
ちなみに、大名持神とは大国主神のことです。
大国主神と少彦名神は、古事記・日本書紀の国造り神話などに登場する神様です。

大国主と少彦名はセット。
仲良しペアで国造りをしちゃいます。
温泉もたくさん発見しちゃいます。

玉造温泉や道後温泉や有馬温泉など、古代に発見された温泉の多くは大国主と少彦名が発見したといわれています。
そのため、温泉系の神社ではこの2神が祀られてることが多いです。



本殿は出雲名物・大社造
でも通常の大社造とはちょっと違います。

木鼻や蟇股があったりして妻飾りがちょっと豪華なんです。
だから古代感があんまりない(笑)
ちょっと珍しい大社造ですね!

そのため、この本殿は大社造の変形と呼ばれています。



ちなみにこちらが、出雲地方の代表的な大社造です。
ご覧の通り、装飾などはなく、古代感のあるとてもシンプルな造りになっています。

・神魂神社(写真左上)
・真名井神社(写真右上)
・揖夜神社(写真左下)
・出雲大社(写真右下)
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叶い石・願い石

●叶い石

そんなこんなで、お待ちかねの叶い石!

縁結び・恋愛運UPなど、願いごとが叶うことで人気の叶い石・願い石で祈願をしてきました。


●叶い石・願い石のお作法

●作法①
社務所で叶い石(600円)を購入。
叶い石お守り袋願い札がセットになっています。
※どんな石が入ってるかは開けてからのお楽しみ♪
ということで、石を選ぶことはできません

●作法②
手水舎で手と口を清めて拝殿で参拝。 そして願い石の前へ。

●作法③
願い石の前にある御神水で叶い石を清める

●作法④
叶い石を願い石に直接触れさせる
そして叶い石を願い石にくっつけたまま、心の中でお願いごとをする。
願いごとが済んだら拝殿前へ。

●作法⑤
拝殿前に用意されたペンで、願い札にお願いごと・住所・名前を記入する。
願い札は複写になっているので、1枚は願い札納入箱へ。
もう1枚は叶い石とともにお守り袋の中へ。

●作法⑥
お守りが完成!


そんなこんなで、作法にしたがって祈願!


願いごとはヒ・ミ・ツ!(笑)


どうしよ、即日で願いが叶ったら!
Uターンして、また来なくちゃ(笑)

そんなこんなで、願いが叶ったら返納しにきます!


●叶い石・願い石の返納方法
基本的にこの手のお守りは、願いが叶ったら返納するのが習わしです。
社務所で『返納したいです』と伝えたら、神職の方が対応してくれます。
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境内社

●境内社

・金刀比羅神社
・素鵞・記加羅志神社
・福徳神社
・澤玉神社
・稲荷神社
・玉宮神社
・布吾彌神社

玉造温泉

●玉造温泉・玉湯川

続いて、玉作湯神社から徒歩すぐのところにある玉造温泉を散策してきました。


玉造温泉の中心を流れる玉湯川周辺には、玉造温泉をはじめ、清巌寺玉作湯神社美肌湯湯閼伽の井戸湯薬師元湯跡などなど、見どころがテンコ盛り。

この近辺だけで、1日楽しめそうです。


●美肌湯

そんなこんなで、まずは湯薬師広場にある美肌湯から散策。

美肌湯には、美肌を求めて女子たちが列をつくってました。


なんと、この玉造温泉は、潤い美肌泉質 日本一の認定を受けてるんだって!

玉造温泉の成分を調べた結果、全国約180ヶ所の温泉の中で日本一の美肌温泉だということがわかったというじゃない!

清巌寺のおしろい祈願のあとは、美肌湯で潤い美肌
ヤバい、ピチピチになっちゃう!(調子に乗んなっ)


●美肌湯のお作法
①石のたらいの中の温泉には手を浸けないでください。
②ひしゃくに源泉をくみ、手に掛けてお楽しみください。
③源泉は熱いので、火傷しないようにお気をつけてください。
④源泉はご自由にお飲みください。
⑤源泉をお持ち帰りの方は、隣のおやしろにあるミストボトル(200円)をお買い求めください。
⑥源泉は5日以内にご使用ください。

※温泉水を5日以上ご使用になりたい方は、温泉成分を使用したコスメの玉造キラキラミストや姫ラボの温泉コスメをどうぞ。

なんか、後半にいくほど、商売気味のお作法になってるのが気になりますが(笑)
でもお作法を読んでおいてよかったです!
美肌を急ぐがあまり、危うく顔ごと浸けるとこでしたよ!(笑)


そんなこんなで、お作法どおり、手に掛けて楽しむ。

ちなみに、先日ドアに指を挟んでしまったため、小指に血マメが(笑)
だらしない・・・。

それにしても、勾玉が素敵ですね!
ちなみに、美肌湯から徒歩すぐのところに鎮座する玉作湯神社の境内には古代の玉作り遺跡があって、そこから弥生時代末頃の勾玉が出土したんだって!

●湯閼伽の井戸

続いて、湯閼伽の井戸に立ち寄りました。

この井戸は、別名・恋来井戸(コイノクルイド)として、これまた女子に人気のスポットとなっております。


湯閼伽の井戸では、恋叶いの素(鯉のごはん)が売ってました。

説明板には
川に(餌)を投げてごらん。恋(鯉)が現れ、恋(鯉)が近づくそうな
と看板に書いてありました。

ということで、恋叶いの素(鯉のごはん)を購入して、川に投げてみる・・・


・・・

・・・・・

でしょうねっ!

そりゃ鯉は来るわよ!

みんなが期待してるのは、鯉じゃなくて恋!(笑)

川辺の出湯跡と元湯跡

●川辺の出湯跡

なんと、玉造温泉は日本最古の温泉の1つに数えられてるという!
しかも奈良時代に編纂された出雲国風土記川辺の出湯として登場してるんだって!

この湯に入れば、みんな美男美女になり、あらゆる病気も治ってしまうことから、神の湯と呼ばれてたんだって!


ちなみに、こちらが昔の玉造温泉の写真です。

写真左 → 川原の露天風呂(明治42年撮影)
写真右 → 湯煙が上がる川原(大正時代初期撮影)


●元湯跡



説明板によると、明治時代までこの付近が玉造温泉の中心地だったそうな。
当時はお茶屋(松江藩別荘)・共同浴場・旅館・社寺・人家が集まっていて、大変賑わっていたんだって。

湯之介が管理する元湯は、松をくり抜いた管で各所に配られていたといいます。

それにしても湯之介・・・まさに温泉を管理するために生まれてきたような名前!

清巌寺と湯薬師

●清巌寺

玉作湯神社から徒歩すぐ
美肌・美白効果に御利益があるおしろい地蔵で人気のお寺です。
清巌寺の御朱印~おしろい地蔵で若返りをもくろむ~(島根県松江市玉湯町玉造)
所在地島根県松江市玉湯町玉造530宗 派臨済宗妙心寺派札 所出雲国七福神(布袋尊)出雲三十三観音霊場 第33番(岩屋寺) 由 緒1500年頃、開山。創建当時は、慶勝院という寺号だったそうです。16...
ちなみに清巌寺(おしろい地蔵)の参拝記はこちらです。


●湯薬師

続いて、湯薬師を参拝してきました。

鎌倉時代、埋もれていた泉源を掘ったところ、湯とともに薬師如来さんが発見されたといいます。
そんなこんなで、その薬師如来さんを祀ったのが湯薬師の始まりらしいです。


お堂に吊るされた梵鐘は1923年鋳造

この鐘は、1945年前後から隠岐の島で消防の半鐘として使用されていたんだって。
ちなみに隠岐に渡った理由は不明です。

近年、胴部に玉造という文字があることがわかり、2000年5月にこの地に返されたんだって。

そんなこんなで、この鐘は約80年間旅に出てたんですね。
80年ぶりに地元に返った時は、温泉に浸かって旅の疲れをとったのかなぁ。(ないない)


●玉造温泉の風景

徹底的に美人推し(笑)


いやはや、素敵な温泉地でした。
本日は時間的な都合で無理でしたが、今度来た時はゆっくり温泉に浸かって帰ろうかな。

御朱印情報

●御朱印情報
御朱印は社務所で頂きました。

●社務所の対応時間

平日
・9:00~12:00
・13:30~17:30

土・日・祝日
・8:30~17:30
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玉作湯神社の地図

 

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