所在地 | 広島県尾道市向東町 |
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本 尊 | ●岩屋巨石の御本尊 ・薬師如来 |
祭 神 | ●大元神社の御祭神 ・天常立尊・国常立尊 ・伊邪那岐命・伊邪那美命・天照大御神 |
由 緒 | ●岩屋巨石の由緒 人造の痕跡があちこちに見られることから、遥か昔に人が造形したと考えられる岩。その造形は太陽信仰に基づいた太陽の周期とリンクしたものとなっており、古代人の暦の知識が込められているという。 ●大元神社の由緒 1969年に創建。1964年、突然、轟音とともに山が揺れ動き、五色の光体が出現。その光は山上の大きな岩へ吸い込まれるように消えていったという。その際、『大元大御神、今ここに降臨。ここに宮を建てよ』という御神命が下されたことにより、神社を創建。それがこの神社の始まりといいます。 |
HP | 第二の高千穂 大神山 大元神社 |
岩屋巨石までの道のり
しまなみ海道を走っていると、いつも気になる山があります。
その山には岩屋巨石と書かれた幟旗がズラ~と並んでおり、いつか行ってみたいなぁ〜と思ってたんだけど、今まで向島に立ち寄ることがなかったので、車の中から指をくわえてその幟旗を眺めるだけでした。
しかし、本日は気まぐれ旅の結果、向島に来てるので、気になっていたあそこに行くチャンスが到来!
ということで、あそこに向かってGO!
しかし、あそこへ行くのに手こずる・・・
目の前に幟旗が見えてるのに、なかなかあそこに到着できないのです。
ナビに頼っても『目的地付近に到着しました』と放り投げられる・・・。
わかってる、目的地付近にいることはわかってる、最初から目的地付近にいるんだから!
いっそどこかの有料駐車場に停めて徒歩で行きたいと思うも、近くに駐車場はないっぽい。
近づいては遠のく、あの幟旗・・・
そして、やっとのことであそこに続く道の入口を発見!
そんなこんなで、あそこに到着!
幟旗には
尾道の古代ミステリーゾーン
岩屋巨石
隠された神話〜尾道の謎〜
岩屋巨石
隠された神話〜尾道の謎〜
と書かれていました。
古代とかミステリーゾーンとか巨石とか神話とか謎とか、私の好きなワードばっかり書いてあるぅ!
一体全体、どんな場所なんだよ!
楽しみすぎる。
どうやらここが岩屋山ミステリーツアーのスタート地点のようです。
●所要時間
・往復 約50分
・尾道三山ビューポイントまで約25分
・岩屋巨石まで約6分
・往復 約50分
・尾道三山ビューポイントまで約25分
・岩屋巨石まで約6分
ツアーといっても、誰かがガイドしてくれるわけではなく、自力でミステリー散策をするだけなんだけどね。
ビートルズのマジカル・ミステリー・ツアーをもじったシャレかな?
案内地図によると岩屋山には8ヶ所の見所があるみたい。
そんなこんなで、岩屋巨石に向かって登山開始。
岩屋山は標高102mの小さな山です。
登山道は整備されているので歩きやすかったです。
とはいえ、山道ですので運動靴など歩き易い靴で散策することをオススメします(余計なお世話かも知れないけど)
登り始めてすぐ鳥居が登場。
あとあと知ったのですが、この鳥居は岩屋山に鎮座する大元神社の鳥居みたい。
そんなこんなで、鳥居をくぐって2~3分ほど登ると・・・
岩屋巨石に到着。
スタート地点から岩屋巨石までは約5分。
思っていた以上にあっという間の登山でした。
岩屋巨石正面
というか、巨巨巨っ!
(さかなクンみたいにいうな)
もうすでに感動!
説明板によると、岩屋巨石には人造の痕跡があちこちに見られることから、遥か昔に人が造形した岩と考えられてるんだって。
その造形は太陽信仰に基づいた太陽の周期とリンクしたもので、古代人の暦の知識が込められているのだとか!
まるで岩屋のように積み重なった巨石。
岩屋の内部には小さな祠と数体の石仏が安置されていました。
もしかしたら、古代の人もここを信仰の対象にしていたのかも知れない・・・とてもミステリーだ。
しかしこの岩屋で1番ミステリーだったのはここ!
岩屋ではなく岩家薬師如来と書いてある・・・
これは薬師如来さんの家なのだ!
とてもミステリーだ・・・。
そんなことより、岩屋に刻まれた線は稲光りを表現したものなんだとか!
雷は天と地をつなぐもの。
すなわちこの線は神様を表しているんだって。
どうやらこの横線も稲光りのようです。
一見、ただのヒビのように見えるけど、よく見たら人工的に彫られているのがわかる!
説明板がなかったら完全にスルーしていましたよ!
岩屋の壁面には磨崖仏も彫られていました。
もしかしたら、こちらは六地蔵さんかもしれません。
その他、梵字も彫られていました。
あと、岩に直線状の木が挟まってたんですよ。
もしかしてだけど、昔は木の扉か壁があったのかなぁ???
一瞬、アマテラスの天の岩屋戸が頭をよぎりましたよ。
これもある意味、ミステリーだ。
こちらは岩屋巨石正面からの景色です。
しまなみ海道や向東町の町並みを望める絶景スポットになっていましたよ。
岩屋巨石割れ目
続いて、岩屋巨石割れ目というスポットへ。
まず最初に気になったのは岩屋巨石割れ目というネーミングセンスよ。
先ほどの岩屋巨石正面というネーミングも気になってましたが、なんかもうひとひねり欲しいとこ!
そんなことより、この割れ目は古代人の暦の知識が込められた岩なんだとか!
なんと、夏至の日はこの割れ目から朝日が昇り、冬至の日はこの割れ目に夕日が沈むんだとか!
これは偶然なのか、はたまた古代人が造りあげたものなのか?
偶然にしろ、人工的にしろ、どちらの説もミステリアスです!
ちなみに岩屋巨石割れ目には大きな不動明王さんが彫られていました!
そんなこんなで、太陽信仰と仏教の融合がやたらと神秘的に感じる空間でしたよ。
な~んとなく、こんなポーズで瞑想したくなる空間でした(スピリチュアル)
著作者:creativeart/出典:Freepik
薬師堂とイノシシ岩
続いて、ポツンと建つ薬師堂を参拝。
多分だけど、薬師堂がある場所が岩屋山の山頂かな?
薬師堂の横にはイノシシのような巨岩がありました。
イノシシ岩は太陽の方を向いているというね。
太陽を崇めるイノシシ・・・
もしかしたら、これも古代人が造ったオーパーツかもしれない。。
薬師堂付近には千光寺山パノラマビューというスポットがありました。
説明板には『千光寺の本堂がこの岩屋山に向けて建造されていることが確認できます』と書いてありました。
確かにこっちを向いている!
ということで、千光寺に向けて合掌。
その他、薬師堂付近にはたくさんの巨石が点在していました。
大元神社
続いて、尾道三山パノラマビューへ向かうことに。
どうやらこの先には大元神社もあるみたいだ。
そんなこんなで、平坦な山道を進む・・・
本当にこの先にあるのか?
と、ちょっぴり不安にさせられる獣道なんだこれが。
でも道標を信じて進む。
そして竹林を抜けると、
大元神社に到着。
どうやら岩屋山は神仏習合の山のようですね!
太陽信仰、仏教、神道・・・自然も仏も神も拝める贅沢な1日になりそうだ。
そんなこんなで、参拝開始。
この神社は1969年に創建された比較的新しい神社みたいです。
御祭神は大元大御神。
ちなみに大元大御神は、天常立尊・国常立尊・伊邪那岐命・伊邪那美命・天照大御神の5柱が合体した神様なんだとか。
由緒によると、この神社の道祖・普明光さんが内蔵が溶ける奇病にかかり医師から見放されたんだとか。
そして普明光さんは死地を求めて四国八十八ヶ所を巡礼することに。
すると奇跡が起きて病が完治したんだと。
そこで普明光さんは『無い命と体を頂いた以上、今後は自分の命と体は自分のものではなく弘法大師のものである。しかし自分の心は大師そのままになり切ることはできないから、せめて大師の真似だけでもさせて頂こう』と決心。
その後、厳しい修行を行い仏力・神通力を授かったんだと。
そして、1964年5月3日の朝。
突然、轟音とともに山が揺れ動き、五色の光体が出現!
その光は山上の大きな岩へ吸い込まれるように消えていったという!
その際、『大元大御神、今ここに降臨。ここに宮を建てよ』という御神命が下されたんだと。
それがこの神社の由来といいます。
ちやみにこの降臨は、天孫・ニニギが高千穂に降臨した天孫降臨に次ぐ重大事として第二の高千穂と称えられているそうです。
こここ、ここは第二の高千穂!?
なんかスゴい壮大な由緒なんですけど!
本日はいくつかのミステリーに出会いましたが、もしかしたらこの由緒が本日1番のミステリーかも知れない・・・。
ちなみに大元神社周辺にも、いくつかの巨石が点在していました。
尾道三山パノラマビュー
そんなこんなで、大元神社を過ぎると尾道三山パノラマビューに到着。
ビュースポットからは尾道水道と尾道市街地を望むことができました。
本土から見る尾道水道も良いですが、向島から見る尾道水道もなかなかの絶景でした。
本土を望むかたちで尾道水道を見たのは初めてだったのでちょっと感動しましたよ。
そんなことより、ここは尾道三山パノラマビューです。
尾道三山とは千光寺・西国寺・浄土寺のことです。
なんとこの3つのお寺は全て岩屋山に向かって建てられているのだとか!
ほんとだ!
3ヶ寺は岩屋山を起点に放射状に点在してるのに本堂はみんなこっちを向いてるっ!
他のお堂は微妙にズレてるのに、本堂だけこっちを向いてるんだよ!
これは意図的に建てられたとしか考えられない・・・
どう見ても不自然なのだ・・・
尾道三山と岩屋山の不思議な関係・・・
これまたミステリーです。
というか、なんだこの山は!
いろんなミステリーが気になって今夜はきっと眠れない・・・(笑)
誰か謎を解明してくださ~い!
そんなこんなで、ミステリーツアーは終了!
下山後、本土側から岩屋山を望む。
いやはや、楽しい1日でした。
※現在、岩屋巨石周辺の登山道は土砂崩れのため閉鎖されているそうです。
岩屋巨石に行かれる際は、事前に情報確認をしておいた方がよさそうです。
岩屋巨石に行かれる際は、事前に情報確認をしておいた方がよさそうです。
御朱印情報
●御朱印の種類
・大元神社の御朱印
●御朱印の受付場所
・大元神社の授与所
●御朱印の受付時間
・不明(不在の場合あり)
●御朱印の料金
・300円
●期間限定・特別御朱印
・なし
●オリジナル御朱印帳
・なし
・2013年2月2日 参拝
・2024年1月 最終更新
参拝情報とアクセス
●開門時間・24時間自由
●拝観料
・無料
●最寄りの駅
・JR尾道駅から車で15分
●最寄りのバス停
・JR尾道駅前から因島土生港行に乗車
尾道大橋 バス停で下車
ミステリーツアースタート地点まで徒歩10分
●最寄りのIC
・しまなみ海道(西瀬戸自動車道)
向島ICからミステリーツアースタート地点まで車で10分
●駐車場
・なし
※岩屋巨石には駐車場はありません。
ですので、ミステリーツアースタート地点周辺の路肩に駐車することになります。
※現在、岩屋巨石周辺の登山道は土砂崩れのため閉鎖されているそうです。
岩屋巨石に行かれる際は、事前に情報確認をしておいた方がよさそうです。
岩屋巨石に行かれる際は、事前に情報確認をしておいた方がよさそうです。