厳島神社・八坂神社の御朱印|祇園祭で有名な神社|幽霊を供養するかんざし灯籠(広島県尾道市)

所在地広島県尾道市久保2丁目15−31
祭 神厳島神社
・伊知岐島姫命・湍津比女命・湍理比女命

八坂神社
・須佐之男命・櫛名田比毘女命・稲田宮八耳神
由 緒厳島神社の由緒
創建年は不詳。1739年に社殿を再建したという記録があるので、少なくとも江戸時代中期には鎮座していた神社と思われます。

八坂神社の由緒
1291年、疫病が流行したため、病気平癒のため京都・八坂神社より御分霊を勧請。もともとは常称寺の境内に祇園社として鎮座していたそうです。しかし明治時代、神仏分離令により祇園社は厳島神社に合祀されたという。ちなみに尾道を代表するお祭りである祇園祭(通称・三体まわし)は、常称寺の祇園社が起源といわれています。
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境内入口


スナックやパブなどが軒を連ねる尾道のディープエリアを歩いていると神社を発見!

そんなこんなで、立ち寄ることに。


面白いなぁ〜と思ったのは、この神社は亀山八幡宮一ノ鳥居向かい合うように鎮座しているところ。

あと、もろにを向いて鎮座しているところ。


亀山八幡宮で頂いた由緒書きによると『北向きに鎮座している理由をめぐって数々の説がとなえられている』・・・と書いてありました。

数々の説って、どんな説だよ!

気になるから、1つだけでも教えて欲しい(笑)

そんなこんなで、参拝開始。
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注連柱と鳥居と塀と参道

●注連柱

●注連柱
・1897年建立

まず最初に登場するのは注連柱

注連柱には萬物因此榮 霊徳漏覆載と書いてありました。

萬物因此榮 霊徳漏覆載がどういう意味かというと・・・

・・・

・・・・・

わかりません。。(笑)

意味がどうこう言う以前に読めません(笑)


●鳥居

●鳥居
・明治時代建立
・明神鳥居

扁額には厳島神社 八阪神社と書いてありました。

もともとこの地には厳島神社だけが鎮座していたそうです。

しかし明治時代の神仏分離令の際、常称寺の境内に鎮座していた祇園社(八坂神社)を合祀

扁額に厳島神社 八阪神社と並称しているのはこういった経緯があるからなんだね。


それにしても、八じゃなく八というところに違和感・・・。

これは大坂夏の陣とかの、大阪じゃなく大に違和感を感じるのと同じパターンだ。


そんなことより、鳥居の建立年が見えそうで見えない・・・メガネを忘れたから。。

明治吉日という文字は見えたのですが、何年なのかが見えないんだよ。

スマホで写せば何とかなるだろうと思ったのですが、写真の方が何を書いてるのかわかんなかった!


●塀

尾道は坂の町、文学の町、映画の町、芸術の町、猫の町、お寺の町などなど、様々な肩書きを持っていますが、石工の町としても知られています。

ちょうどこの神社がある辺りは、かつては石屋町と呼ばれていて、たくさんの石工が住んでいたそうです。

さすが石工の町だなぁ〜と思ったのが、石造というところ!


現在は向かって右側が一部ブロック塀になってるけど、当時は石塀で境内を囲っていたんだろうなぁ。


ちなみにかつての石屋町は、現在スナックやパブが軒を連ねるディープエリアとなっております。


●参道

そんなこんなで、鳥居をくぐって境内へ。

境内にはたくさんが止まっていました。

まさかの人気神社なのか!?

でも車は止まってるけど、どう見ても参拝者は私だけなんだよな・・・(-“-;) ??


と思ったら、この駐車場は月極駐車場のようです!
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石柱と狛犬

●石柱

●石柱
・1881年建立

そんなこんなで月極駐車場、いや参道を抜けると明治14年に建立された石柱が登場。

この石柱は石工・楠佐助さんの作品のようです。


●狛犬

●狛犬
・1837年建立
・広島玉乗り型(尾道型)

続いて、巨大な狛犬ちゃんが登場!

尾道の狛犬といえば、やはり広島玉乗り型でしょう!

なんとこちら!

尾道市内最大玉乗り型なんだって!


小さな境内に大きな狛犬・・・

サイズの発注ミスなんじゃないの!?

と思うくらい違和感がある大きさなのよ。

でも写真では伝わらないのが残念!


この違和感をどう表現したらいいのか・・・(-“-;) ??
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拝殿と本殿と境内社

●拝殿

●拝殿
・江戸時代中期~後期建立
・瓦葺 唐破風向拝付き入母屋造

続いて、拝殿で参拝。

厳島神社は通称・明神さん
八坂神社は通称・祇園さんと呼ばれているそうです。

八坂神社の祇園さんは全国共通の通称ですが、厳島神社の明神さんはあまり聞いたことないなぁ。

多分、厳島明神ということで通称・明神さんと呼ばれているんだと思いますが、あまり世間に浸透してないような。


そんなことより、亀山八幡宮で頂いた由緒書きによると、1881年に第12代横綱・陣幕久五郎さんが発起人となり本殿の屋根を葺き替えたんだとか。

まさかこの神社も陣幕久五郎さんゆかりの地だとは!

出雲国意宇郡(現・島根県松江市)出身の陣幕久五郎さんは、18歳のときに力士を志して尾道初汐久五郎に弟子入りしたんだって。

その縁からか陣幕久五郎さんは、いくつかの尾道の寺社に足跡を残しています。

●光明寺
光明寺の御朱印|村上水軍ゆかりの寺|尾道 古寺めぐり(広島県尾道市)
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陣幕久五郎さんのお墓と手形碑があります。


●亀山八幡宮
亀山八幡宮(久保八幡神社)の御朱印|尾道石工の石造物がいっぱい(広島県尾道市)
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陣幕久五郎さんと妻・おゆきが信仰した境内社・二の丸稲荷神社。

その他、陣幕久五郎さんの手形碑があります。


拝殿の屋根瓦をよく見てみると・・・


一つ巴・・・

二つ巴・・・

三つ巴!!!

なんと屋根瓦は三体廻し3つの地区を表しているという!


●祇園祭とは?
この神社は尾道夏の三大祭りの1つ・祇園祭(三体廻し)が有名です。

●三体廻しとは?
江戸時代初期、尾道で疫病が流行した際、京都・八坂神社で祈願したところ、疫病が収まり再び町に活気が戻りました。

この故事にちなんで祈願祭礼を行ったのが祇園祭の始まりと伝わります。

三体廻しとは、一つ巴・二つ巴・三つ巴と呼ばれている3つの地区にいる氏子が神輿を担いで幟の周囲を回る速さを競う行事です。

屋根瓦で三体廻しを表現するとはねぇ~。

一見、よくある社殿だけど、よく見ると面白い社殿なんだなぁ〜!


ちなみに亀山八幡宮に八坂神社三体神輿玩具が売っているみたいです。


●本殿

●本殿
・江戸時代中期~後期建立?
・銅板葺 流造

●厳島神社の御祭神
・伊知岐島姫命・湍津比女命・湍理比女命
(宗像三女神)

●八坂神社の御祭神
・須佐之男命・櫛名田比毘女命・稲田宮八耳神

宗像三女神がお祀りされているということで、千木は内削ぎ(女千木)になっていました。

このことからもわかるように、この神社の母体は厳島神社なのだ。

なのに祇園祭が有名だからか、ネットなどでは八坂神社とだけ表記される場合があります。

厳島神社に失礼だ~


厳島神社・八坂神社なのか、はたまた八坂神社・厳島神社なのか・・・

このページを作るにあたりどちらの神社を先に表記するかで悩みましたが、神様が鎮座する本殿が女千木なので、厳島神社・八坂神社と表記する方がしっくりくる・・・ような気がしました(個人的感想)


●境内社

こちらは社殿向かって右手に鎮座する境内社です。

お社の隣に長官稲荷大明神と書かれた石標がたってましたので、もしかしたらこちらは稲荷社かも知れませんね。


これはお稲荷さんのお供え台?


こちらは社殿向かって左手に鎮座する境内社です。

こちらにはどなたがお祀りされているのでしょう?

調べてみましたがわかりませんでした。
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かんざし灯籠

●かんざし灯籠

●かんざし灯籠
・1827年建立

境内入口には、かんざし灯籠という異常に足の長い灯籠がありました。

うんうん、確かにかんざしみたいな形をしてる!


このかんざし灯籠は玉乗り型の狛犬とともに尾道石工の傑作といわれてるんだって。

そんなかんざし灯籠ですが、実はこの灯籠には哀しい伝説が残っているという。

●かんざし灯籠とは?

江戸時代末期、貧乏な娘さんがある男性に恋をしました。

しかし『かんざしも買えない、この貧乏人め』みたいな理由で、男性の親に反対され、娘さんは井戸に身を投じて自ら命を絶ったという。

その後、雨の日に、現在のかんざし灯籠の横に立つイチョウの木の下に、娘さんの幽霊が出るようになりました。

その幽霊は、かんざしを付けてなく『かんざしを下さい』と哀しい声で訴えてきたという。

そんなこんなで、それを哀れに思った人々がお金を出し合ってかんざし灯籠を建立して供養をしました。


あのイチョウの木の下に幽霊が出てたんでしょ!

キャーですよっ!

何だか・・・独りで境内にいるのが怖くなってきましたよ。

ということで、ビビりの私は足早に境内を後にしました。


それにしても、かんざし灯籠の説明板の文字オドロオドロしくて・・・

これはきっと幽霊の仕業(笑)

御朱印情報

●御朱印情報

●御朱印の種類
・厳島神社の御朱印(2種)
・八坂神社の御朱印


●御朱印の受付場所
・亀山八幡宮(宮司宅)

※御朱印は亀山八幡宮の境内裏手にある宮司さん宅で頂けます。


●御朱印の受付時間
・不明

※宮司さんが不在の場合は後日郵送して頂けるそうです。

●御朱印の料金
・各300円

●期間限定・特別御朱印
・なし


●オリジナル御朱印帳
・なし

※厳島神社・八坂神社のオリジナル御朱印帳はありませんが、亀山八幡宮のオリジナル御朱印帳はあります。

・2013年2月2日 参拝
・2024年1月7日 再訪
・2024年1月 最終更新

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参拝情報とアクセス

●開門時間
・境内自由

●拝観料
・無料

●最寄りの駅
・JR尾道駅から徒歩25分

●最寄りのバス停
・おのみちバス
 防地口 バス停から徒歩2分

●最寄りのIC
・山陽自動車道
 尾道ICから車で20分


●駐車場
・なし

※厳島神社・八坂神社には駐車場はありません!
境内にある駐車場は月極駐車場ですのでご注意を!

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厳島神社・八坂神社の地図

 

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