元伊勢 籠神社の御朱印~丹後国の一宮~(京都府宮津市)

住 所京都府宮津市字大垣430
祭 神主祭神
彦火明命
相殿
豊受大神・天照大神・海神・天水分神
社 格丹後国一宮・式内社(名神大)
由 緒神代、真名井原の地(現・真名井神社)に豊受大神を祀ったのが始まり。真名井神社は元伊勢の伝承地・吉佐宮の1つといわれており、天照大神がこの地に約4年間鎮座していたそうです。671年、彦火明命から26代目の海部伍佰道が、祭神が籠に乗って雪の中に現れたという伝承に基づいて社名を籠宮(このみや)と改称し、719年に真名井原から現在地に遷座したそうです。そして真名井原の社殿は奥宮・真名井神社になったといいます。
HP丹後一宮 元伊勢 籠神社(このじんじゃ)  奥宮 真名井神社(まないじんじゃ) | 京都丹後日本三景天橋立
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元伊勢とは

●ザックリと簡単に元伊勢とは

ザックリと簡単に元伊勢とは、天照大神が現在の伊勢神宮に鎮座するまでの間、 一時的に鎮座していた場所のことをいいます。

古来、天照大神は皇室内に祀られてましたが、 第10代・崇神天皇の時に、皇居の外に祀られることになりました。 そんなこんなで、崇神天皇が皇女・豊鋤入姫命に御神霊を託し、 天照大神を祀るのに適した地を探す旅に出ました。

その後、第11代・垂仁天皇の第4皇女・倭姫命がその役目を引き継いで旅に出ます。

候補地探しは長旅になったようで、天照大神が気に入ってくれる地がなかなか決まらず、 伊勢に鎮座するまでの約90年間、その候補地探しの旅が行われました。

ちなみに元伊勢の伝承地は近畿地方を中心に20ヶ所以上あります。


●元伊勢ならびに丹後国の一宮

そんなこんなで、天橋立の根元付近に鎮座してます元伊勢・籠神社に到着。
この籠神社は、元伊勢の伝承地・吉佐宮の1つといわれており、天照大神がこの地に約4年間鎮座していたそうです。

古くから伊勢神宮と関わりがあり、丹後国の一宮として人気の神社です。

ちなみに籠神社と書いてこの神社と読みます。
社名の由来には諸説あり、祭神の彦火明命が、竹で編んだ籠の舟に乗って海神の宮へ行ったから籠神社と名付けられたという説や、祭神が籠に乗って雪の中に現れたから籠神社と名付けられたいう説などがあります。


●天橋立は参道だった

●天橋立
・全長3.6kmの砂州
・日本三景の1つ
・国の特別名勝

現在はバリバリの観光地ですが、その昔は籠神社の参道だったんですって!

●実は神話浪漫ビンビンの天橋立
丹後国風土記に、天界イザナギが、地上に祀られているイザナミに会うために立てたハシゴが倒れて天橋立が出来たと記されてます。

イザナギさん・・・おっちょこちょい。

また古事記に記されているイザナギとイザナミの国生みの際、天の浮橋に立って天の沼矛で下界をかき混ぜますが、その天の浮橋が天橋立という説もあります。

何気に神話浪漫ビンビンの地です。

こちらにイザナギとイザナミの国生みのことを書いています。
[2]イザナギとイザナミによる国生み
[2]イザナギとイザナミによる国生み天の神たちは、「まだクラゲ状のままの国を固めて国土にしなさい」と言ってイザナギとイザナミに「天の沼矛(アメノヌボコ)」を授けて、その仕事を命じたんだ。イザナギとイザナミは2人で国造りをしたよ。
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狛犬

●脚を斬られた狛犬

●狛犬
・安土桃山時代作 国重文
(鎌倉時代作という説もあり)

1573〜1592年、狛犬が天橋立に現れて悪さをしたので、 岩見重太郎が刀で狛犬の脚を斬ったという! ということで、狛犬の脚にはその時の傷が残ってます。

妙にオーバーリアクションの阿形は、斬られたぁぁぁ!!!!!と叫んでる時の表情なのかも知れません・・・。

それにしても、胴と脚がドッシリしてて下半身の安定感が凄いです。 ちなみに日本化された狛犬の最大傑作といわれています。



狛犬は神明造の建物の中におられました。
内削ぎの千木と鰹木もあったりなんかして、結構本格的な造になっております。 やはり伊勢系の神社は神明造がしっくりきますな。

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拝殿と本殿

●拝殿

●拝殿
・建立年不詳
・檜皮葺 神明造
・千木は内削ぎ
・鰹木は8本


●本殿

●本殿
・1845年建立
・檜皮葺 唯一神明造
・千木は内削ぎ
・鰹木は10本
・京都府指定有形文化財

かつては30年置きに造替えをしていたそうです。



高欄上には5色の座玉があります。このように5色の座玉があるのは、全国に伊勢神宮正殿と籠神社だけだという!5色の座玉があるのは格式が高い証なんだと!

唯一神明造も伊勢神宮と同じですし、籠神社が伊勢神宮と深い繋がりを持っていることがわかりました。

本場の伊勢神宮では本殿を見ることができないので、籠神社で唯一神明造と5色の座玉が見れたのは、本当に貴重な体験でした!感動です。

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倭宿禰命像

●日本最古の系図が残る海部氏

籠神社の宮司は、代々、彦火明命の子孫・海部氏が勤めてるんだそうな。現在の宮司は82代目という。4代目の倭宿禰命は、神武東征の際、神武天皇の道案内をするために、亀に乗って現れたお方です。


日本最古の系図・海部氏系図(国宝)によると海部氏は彦火明命の子孫ということになってます。彦火明命は天照大神の孫ですから、宮司・海部氏は天照大神と親戚だったのではないか・・・という浪漫溢れる説があります。

神代から、この地は彦火明命が治めており、衣食住の神様・豊受大神を祀っていたといいます。その地が、現在の奥宮・真名井神社とのことです。

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境内社など

●境内社

左から、真名井稲荷神社・猿田彦神社・春日大明神社・天照皇神社


●産霊岩(神生み岩)

産霊岩(神生み岩)という2つのさざれ石がありました。
産霊岩と書いてむすひ岩と読みます。
産霊とは天地万物を生み出す神霊という意味だそうです。ということで、神秘な霊力を持った岩です。


●大和さざれ石と水琴窟

産霊岩の他に、もう1つさざれ石がありました。

そんなこんなで、古代御生れの庭にある水琴窟の音色で納涼。キーン・・・キーン・・・クセになる音ですなぁ。

奥宮・真名井神社

●籠神社の発祥の地・真名井神社

●本殿
・祭神は豊受大神
・1831年建立
・檜皮葺 神明造
・京都府指定有形文化財

籠神社から徒歩約5分のところに鎮座してます。
籠神社はもともとこの地にあり、719年に現在地に遷座しました。
ということで、籠神社の発祥の地といわれております。


●磐座
本殿裏には2つの磐座があります。
彦火明命が降臨したといわれる場所で、国生みの神であるイザナギ・イザナミが祀られています。約2500年前の古代祭祀場跡とのことです。

御朱印

●御朱印は2種
御朱印は授与所で頂きました。
オリジナル御朱印帳があります。
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元伊勢 籠神社の地図

 

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